「あんた警官だろ? なんでこんな事になったんだ? なんで俺たちがこんな目に遭う!? なあ!」
概要
ラクーンシティに店を構えるガンショップ『ケンド鉄砲店』の日系人のオーナー。40歳。
彼の兄であるジョウ・ケンドはS.T.A.R.S.御用達のカスタムハンドガン「サムライエッジ」をカスタマイズした人物である。バリー・バートンとは親友で、よく一緒に趣味の釣りに出掛けていた。
ラクーンシティがバイオハザードに見舞われた際、生き残っていた市民たちに無償で武器を提供し、自身は店で籠城していた。
活躍
オリジナル版
『バイオハザード2』で、レオン(もしくはクレア)が(表編で)最初に出会う生存者。彼らが店に入って来た際、ゾンビと疑って店のカウンターからショットガン(クレアではボウガン)を向けたが、すぐに人間だと分かると武器を下ろして謝った。
その後、外の様子を見るために店の入り口の前に陣取ったが、油断していたのか店の窓を突き破って来たゾンビたちに襲われて死亡した(スタッフによると、レオンもしくはクレアが暴徒でもゾンビでもないと知って安心してしまい、店に立てこもろうとした結果…ということらしく、無事だったのはカウンターの奥で息を潜めていたことでゾンビに見つからなかったかららしい)。周囲のゾンビを蹴散らせば、遺品の武器を持って行くことができる。ただし、1回分の残弾が消費されている(ゾンビに襲われた際に発砲したため)。一応ここで手に入れなくても後で入手できるので、必要なければスルーしてもよい。
なお、イベントを発生させないでさっさと銃砲店を通り過ぎた場合でも店を出た直後にガラスの割れる音と彼の断末魔の叫びが聞こえ、殺されてしまう役回りは結局変わらない。このパターンでも遺品を拾えるので、イベントシーン再生自体は必須ではなかったりする。
『ダークサイド・クロニクルズ』ではレオンとクレアが店を訪れる直前に、どこから入り込んだのかわからないが(恐らくは店に匿っていた感染者がゾンビ化したものと思われる)一体のゾンビに襲われ、2人が店に駆け込むと同時に死亡してしまう。
リメイク版
『RE:2』における鉄砲店のエピソードはレオン編中盤で発生し、新たにT-ウイルスに感染してしまった幼い娘「エマ・ケンド」が登場する。『2』とは違い、店に入って来たレオンとエイダ・ウォンをショットガンを構えたまま追い出そうとしていた(すでに妻は殺され、エマまでももうすぐゾンビとなってしまう絶望感で冷静でいられなかったからと思われる)。死亡シーンは描かれてないが、エマと共に家に戻った後で銃声が聞こえた事と下記のIFシナリオからして恐らく拳銃自殺と思われる。
彼が訴えかけてきた悲痛な叫び(当記事冒頭に表記)を聞き、そして親子の哀しい末路を目の当たりにしたレオンは、この事件の全ての元凶であるアンブレラへの強い義憤を抱く事となる。
尚、クレア編では彼の銃砲店を訪れる事がない為、今作ではクレアと会遇する事はない。
追加シナリオ「THE GHOST SURVIVORS」ではメインキャラクターとして登場。
物語の内容は「もしロバートが自殺しなかったら」というIFであり、助からないエマを「眠らせた」後にヘリの回収ポイントまで向かい、街を脱出するというものである。
この時、ロバートに脱出を決意させたのは「回収ポイントを告げる親友からの無線」であった。なお、ヘリで迎えに来たこの「親友」とは、ほぼ近い時期に続編の「3」にてジルの脱出をヘリで支援したバリー・バートンだと思われる。
なお、リメイクに伴い遺品を持って行くことができなくなった上、ボウガンに至っては存在そのものを抹消されてしまった。
時系列では『RE:2』の数日前である『RE:3』では、籠城する鉄砲店にやってきたジルにショットガンを構えるも、相手が顔なじみと知るとすぐにショットガンを下ろし、銃口を向けた事を詫びる。
ジルから地下鉄での脱出計画を聞かされ、一瞬肯定的になりながらも、「別の手立てを考える」と返答し、地下鉄への近道になる通路の鍵の場所を伝えて、そのまま籠城に戻る。
ジルはこの時のロバートの態度から唯ならぬ雰囲気を察しながらも、彼の意図を汲んでその場を立ち去った。
その時入り口の前にいると「パパ…」という幼い少女の声が聞こえるのだが…。
余談
幻の作品である『バイオハザード1.5』では、「ジョン」という名前で、エルザ・ウォーカーのパートナーとして最後まで生き残る設定だった。
N64版でのみ存在するEXファイルでは彼からバリーに宛てた置き手紙を読むことができ、ドラマCD「小さな逃亡者シェリー」に登場したラクーンシティの隣町「ストーン・ヴィル」がゲームの世界にも存在することが示されている。