概要
S.T.A.R.S.(スターズ)の名称は、正式名称「Special Tactics And Rescue Service(特殊戦術及び救助部隊)」の頭文字を取ったもの。
英語読みのカナ表記では『スペシャル・タクティクス・アンド・レスキュー・サービス』と読む。
1996年にラクーンシティ警察(通称「R.P.D.」)が都市型テロや組織犯罪に対応するため、それと「明るいラクーン21計画」の一環として創設された特殊部隊。ちなみにS.T.A.R.S.はR.P.D.版のSWATというわけではなく、R.P.D.所属のSWATは別に存在する。
あらゆる事態に即時対応出来るよう、軍や警察、民間人問わずスカウト若しくは選抜試験で選ばれたエキスパート達で編成されている。
合計で12名在籍しており、アルファチームとブラヴォーチームの2チーム各6名ずつ配属している。
しかし、1998年7月に起きた「洋館事件」で隊員の半数がゾンビやB.O.W.によって殉職したため部隊としての機能は失い、後釜の選抜警官隊が代わりに補っている。
このような経緯から、特殊部隊でありながら実際に活動していた期間はたったの二年と短命に終わった悲劇の部隊でもある(その後ほどなくして、部隊どころか母体となった市警察も都市ごと消し飛ぶわけだが…)。
また、洋館事件での彼らの標準装備がハンドガンもしくはショットガンという、本来テロに対応する特殊部隊としてはかなり貧弱だった点も疑問視されている(ゲームの仕様などというメタな要因があったとしても)。
この点については、過去に撮られたとおぼしき集合写真ではサブマシンガンなどを携えていることから、本来はちゃんとした装備があった模様。おおかた、隊員たちの戦闘力を削ぐために、洋館事件への出撃前にこいつがなにか仕組んだのだろう(後述するブラヴォーチームのタイミングがよすぎると思われるヘリトラブルを引き起こしたのも奴の仕業なので、可能性はある)。
しかし、終盤にて明かされたのはなんとまさかの標準装備ではないはずの最強クラスを誇る重火器であるロケットランチャーが積んであったのである。その事についてだが、その例の奴を含む隊員たちにはあえて知らせずにとある隊員がこっそりと積んでいた模様。その武器についてはとある悪徳組織によって行われた重火器を取引していたとされる取引現場にてR.P.D.の警官たちの手によって押収された物で、漢字による注意書きが印字されていることから恐らくここのアジア近辺の国産製だと推測される。
本編では主人公のクリスとジルがS.T.A.R.S.として活躍したのはわずか一作品(レベッカだけは二作品)だけであったが、S.T.A.R.S.の印象は根強く残っており、後の多くの作品の隠しコスチュームではS.T.A.R.S.の隊員服が用意されている。
実写版ではジル以外のS.T.A.R.S.隊員は主要人物として登場していないが、反面所属している隊員はゲームよりも多く、装備もしっかりしている。
こちらの世界でも精鋭部隊らしく、ラクーンシティがバイオハザードに見舞われて壊滅した中にあっても、隊長であるライアン・ヘンダーソンを筆頭に十数名の隊員が市内の店に立て籠もって生き延びているほどの実力を持っていたが、最終的にはネメシスの標的にされ、抗戦虚しくジルを除いて全滅した。
ポジション
S.T.A.R.S.のチーム内には、主に五つのポジションが存在する。
- LDR(リーダー)
戦術的な作戦決定を行うチームの指揮官。
- PM(ポイントマン)
主に偵察や陣地確保など最前線での活動を任務としている。最も戦闘能力の高い隊員が配置される。
- BUM(バックアップマン)
PMの援護要員。そのため、PMとコンビで行動することが多い。
- OM(オムニマン)
機器の操作や重火器の整備・運用担当。
- RS(リア・セキュリティ)
ヘリコプターの操縦や警護、後方警戒、狙撃手などを担当する。また、このポジションだけ2名担っている。
隊員
※人物の詳しい詳細は各記事にて参照。
アルファチーム
※年齢は1998年当時。
ポジションはLDR。38歳。S.T.A.R.S.の隊長。
ポジションはPM。25歳。元アメリカ空軍所属。
ポジションはBUM。38歳。元SWAT隊員。
※右のバンダナを着けた人物。
ポジションはOM。27歳。武器の整備を担当する陽気なムードメーカー。赤いバンダナがトレードマーク。
ポジションはRS。23歳。トラップ・爆発物処理要員。
※下の人物
ポジションはRS。35歳。化学防護要員担当。ヘリの操縦も担当している。
ブラヴォーチーム
※ゲーム内においては、ほとんどの隊員はバイオハザード 0に登場している。
ポジションはLDR。41歳。S.T.A.R.S.の副隊長。
ポジションはPM。45歳。S.T.A.R.S.最年長で唯一の黒人。科学の博士号を取得している化学防護要員。
ポジションはBUM。23歳。通信を担当している若手隊員。
ポジションはOM。29歳。S.T.A.R.S.内でもクリスと並ぶ射撃の名手である実力者。
※左の人物
ポジションはRS。26歳。S.T.A.R.S.内でもっとも巨漢な隊員。狙撃とヘリの操縦を担当している。
バイオハザード0の主人公。
ポジションはRS。18歳。飛び級で大学を卒業した新人。
部隊の隊員と関わったその他の人物
クリスの妹。詳細はリンク先参照。
バリーの姉妹娘の一人。洋館事件当時は7歳。詳細はリンク先参照。※本作では写真のみで登場している。
- ポリー・バートン
バリーの姉妹娘の一人。
※ゲーム内ファイル「バリーの写真」のみで登場。
※左の人物。右の人物は彼のひとり娘。
「ケンド鉄砲店」のオーナーで、彼の兄はS.T.A.R.S.御用達のカスタムハンドガン「サムライエッジ」を手掛けている。バリーの親友でもある。
「バイオハザード アウトブレイク」の主人公の一人で、R.P.D.所属の警察官。
銃の扱いに長け、射撃に関する能力も非常に優秀なのだが、遅刻や無断欠勤といった身勝手な勤務態度の悪さなどが原因でS.T.A.R.S.選抜試験を二度も落ちている。
- ケビン・ドゥーリー
※ヘリパイロットのヘルメットを被った人物、素顔での登場はしていない。
リメイク版とバイオハザード0のOPに登場。S.T.A.R.S.ではなくR.P.D.の専属ヘリパイロット。
ブラヴォーチームが出動した際のヘリの操縦を担当していた。ヘリが不時着した際、唯一ヘリの中で待機していたが、のちにラクーンフォレストの周辺で徘徊していたB.O.W.に襲撃されて無残な姿となって息絶えていた。
バイオハザード0に登場。
「ダネル海兵隊」と言う海軍に所属していた元少尉。
とある事情で大量殺人犯として濡れ衣を着せられ、死刑囚となりMPの護送車に乗せられて移動している途中にB.O.W.の襲撃に遭い、その隙に脱走。後に護送車を発見したブラヴォーチームに追われる身となり、黄道列車でレベッカと遭遇。
レベッカが監視し、囚人として保護するついでに彼女と一緒に行動することになる。