概要
一般的には文字通り「全て滅すること」を意味することが多い。全員の死亡・敗北・戦闘不能、全体が駄目になることなどの状況を指す。
プレイヤーのパーティが全員やられることを全滅という表現で表すことが多い。
体力が「0」となる死亡・戦闘不能以外に、自力で回復できずターンや時間経過でも回復しない行動不能状態(例として「石化」「麻痺」などがよくこれにあたる)になると全滅判定となる作品もある。
ちなみに軍事用語に立ち戻って考えても5名前後で独立した行動をするのなら間違いなく精鋭ぞろいの特殊部隊なので、最後の一人が息絶えるまで全滅ではないと言えなくも無い。
全滅した際の扱いは作品によって違うが、通常はゲームオーバーとなりセーブした時点からやり直し(リロード)になるか、特定の地点からのリスタートとなるものが多い。
(中にはその戦闘をやり直せる作品もあるが、あきらめた場合は大抵上記のどちらかになる)
リロードの場合はこまめなセーブを心がけるだけで良いが、セーブをし忘れたときの被害が大きい。リスタートの場合はセーブのし忘れがあっても進行度が反映されることが大きな利点だが、ゲーム性維持の為に何らかのペナルティ(特定地点まで戻されるか、アイテムや資金・ステータスが減少)が科せられることが多い。
ちなみにMMORPGなどオンラインでのゲーム性が高い種類では任意によるロードが著しくゲームの公平性を損なうため、リスタート方式を採用することがほとんどである。
またイベント失敗や主人公が死亡するなどするとその時点でゲームオーバーとなる作品があるが、容量を節約する必要のあった旧作などではこの時システム上「全滅」扱いになることもある。
pixivではゲーム作品に限らず、パーティ・チームが全滅している作品にこのタグがつけられることがある。
軍事における全滅
軍事的な全滅とは、特定の部隊が大損害を受けることである。組織的な軍事行動が困難となるほどの損害(=死亡または行動不能)を受ければ全滅となり、これは部隊が戦闘開始前の構成数のおよそ3割を失った状態で、部隊がこれ以上の損害を受けた場合、後方に退いて損耗を補充する必要がある。ただし状況により多少数値は異なる。
ちなみに壊滅は部隊の再編成が不可能なほどの損害を受けることを指し、一杯に5割以上の被害とされる。そしてその上に殲滅がある。この場合は部隊のほぼ全員が損害を受け、部隊自体が消滅してしまう状態を指す。旧日本軍の玉砕は殲滅に相当する。
なお組織立った戦闘行動を行わないゲリラ部隊においては全滅の概念はあてはまらない。極端な事例では、毛沢東が率いた中国共産党の長征では戦力の9割を失いながら最終的な勝利に結びつけている。
生態学における全滅
生物界においてはある種族が特定地域、範囲においてある生物が主に絶命を理由として一時的にいなくなること。または群れ等が死に絶えること。
絶滅と似ているが絶滅は地球上においてある種族が、全て存在しなくなったことを指す(雌雄が個体ごとに分かれる種については雌雄のどちらか片方が死滅した時点で絶滅が確定されるが、一応全て死に絶えるまでは絶滅とは呼ばれない)