プロフィール
本名 | クリストファー・レッドフィールド(Christopher Redfield)(『5』実写トレーラー1および、『7』のDLC『Not A Hero』劇中でのルーカスの発言から判明。) |
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年齢 | 25歳(『1』『CV』)→30歳(『UC』)→32歳(『RV』)→35歳(『5』)→40歳(『6』)→44歳(『7』)→47歳(『ヴィレッジ』) |
身長 | 181cm(『1』)→185cm(『5』) |
体重 | 80.4kg(『1』)→80.5kg(『CV』)→98kg(『5』)→100kg(『6』) |
血液型 | O型 |
吹替声優 | 井上和彦(DC、DS版)、東地宏樹(『RV』以降)、木村昴(ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ) |
「自己判断で動け」 (Scope out the area)
「俺には、やらなければならない事がある」
概要
バイオハザードシリーズの主人公の一人、シリーズ全体における中心的なキャラクターでもある。所属している組織は、アメリカ空軍(設定のみ)→ラクーン市警特殊部隊『S.T.A.R.S.』アルファチーム・ポイントマン(『1』)→『BSAA』オリジナルイレブン(『5』)→『BSAA』北米支部SOU(実働部隊)(『6』)→民間軍事会社『アンブレラ』軍事顧問(『7』)→『ハウンドウルフ隊』隊長(『ヴィレッジ(8)』)となっている。
当初は自身に襲い来る生物兵器たちを前にうろたえる他ない一般軍人といった立ち位置だったが(実際に初代バイオでは舞台となる洋館まで逃げてくる途中に拳銃を落とすというミスをしている)、生物兵器との戦闘経験を積むうちにどんどん強くなっていき、今では歴戦の傭兵といった佇まい。
時系列順に並べると最も新しいバイオハザード7やヴィレッジでは、ある時は主人公イーサンの心強い味方、ある時は真意を見せずイーサンを翻弄する得体の知れない軍人といった描かれ方になっている。
現実、ゲームのどちらの暦でも、かれこれ20年ほどB.O.W.を相手に戦い続けている。
人物
鍛え抜かれた肉体と技術を武器にアークレイ山中で発生したバイオハザードを生き残り、以後T-ウイルスやアンブレラ社を巡る数々の修羅場を潜り抜けてきた英雄と称される男。
身体能力・射撃技能、戦闘能力など全てずば抜けており、精神的にも強靭なものを持ち合わせている。(培養液に満たされてるタイラントに対して嘲笑った後、究極のできそこないと吐き捨てている場面も含めて)
レーザートラップをバック宙で(しかも乱雑な複数のレーザーを)回避という身軽さをみせている。『6』では、とある理由からレオンと交戦したが、その際はエージェントとしての卓越した戦闘能力を持つレオンとも互角の戦闘を見せ、ヴェンデッタ冒頭ではアリアスと近接格闘で対峙するなど英雄と呼ばれるに恥じない戦闘力を披露している。
過去に空軍に所属していたことから、戦闘機やヘリコプターの操縦も難無くこなす。
また「ヴィレッジ」ではハイゼンベルク工場の地下に隠されていた戦車をメンテナンスしイーサンが自由に使える状態にするという、機械いじりの技術も身につけているような描写がある。
ただ機械は機械でも、ネットワーク関係には強くない様子。
さらに潜在的にT-ウイルスに対して完全な抗体を持っている稀有な人間の1人でありゾンビ化しない。ただし、E型特異菌は別であるようで7ではガスマスクを装備している。
両親は既に亡くなっており、肉親は妹のクレアのみ。
性格は正義感の強い熱血漢で非常に仲間想いであり、自らが部隊長を務めるアルファチームを「家族」と呼ぶ程であり、多くの部下達から慕われている。
『5』以降は年齢的な事情に加え、数々のバイオテロに関わった果てに、洋館事件以降ずっと共にアンブレラやバイオテロと戦い続け、S.T.A.R.S.時代からの相棒であったジルを失った(と思っていた)事件がきっかけで、昔と変わらない強い正義感を持ち合わせながらも、落ち着いた態度や寡黙な一面、そして真っ直ぐな性格からやや陰りのある一面も見せるようになった。
更に極悪な存在である宿敵のアルバートを倒したことが"正義"である一方、その息子・ジェイクからすれば、たった一人の父親を殺害した"悪"になるという旨の発言をするなど、かなり哲学的な一面を持ち合わせている。
喫煙者であり、『1』ではタバコを任務に持っていった(オープニングとエンディング(一人で生還した場合で喫煙シーンがある。海外版では規制でカットされている。)『6』のクリス編冒頭では直接吸う描写はないが、彼の席のそばに大量の吸殻が置いてある。そしてシリーズ8作目『ヴィレッジ』にて出撃前に一服する様子が描かれた。
こんなタフガイなクリスであるが意外なことに『1』のタイトル画面では背後から迫りくる何かに恐怖し、絶叫をあげて殺られるという一面を見せている(第1作目がホラーゲームというジャンル上プレイヤーに怖がられることを前提に置いたキャッチーな演出だったためこのようなキャラ崩壊が起きたとされる)。
1作目の開発当初は神谷氏が考案した「ビーム・ワーキュリオ」という名前を推していたが、スタッフ全員から不評で現在のクリス・レッドフィールドという名前になった事が後年明かされている。
『1』からのウェスカーとの宿命もあって、多くの主人公がいるバイオハザードシリーズの中でも最も重要な位置にいるキャラクターと言って良い。また、ゲーム内で操作可能な回数は現状クリスがブッチギリで多い。
欠点
以上のような特徴から完璧超人のように見えるクリスだが、実はよく装備品やキーアイテムを無くしたり、単純なトラップに引っ掛かったりするなど肝心なところでドジを踏んで事態を悪化させる悪癖を持っている。
- 『1』ではゾンビ犬に襲われ、洋館に退避する最中に銃を落とす。
- 『CV』ではロックフォート島に上陸(と言う名のロッククライミング)の最中にバックパックを落としている。
- 『UC』では目の前にあるセンサーによそ見をして引っ掛かり爆発に巻き込まれる。
- 『リベレーションズ』ではジル達を助ける為に間違って別の船(姉妹船)に乗ってしまい(尤も、これに関してはBSAA側が情報収集に手間取った事も一因であり、一概にクリス一人の非ではない)、次の章まで気付かない。
- 『6』ではネットワーク関係に強くないくせにハッキングしようとして失敗、敵の本拠地内で警報を鳴らしてピンチに陥っている。
- 『7』のDLCではデータ流出を防ぐためにショットガンでサーバーを破壊して阻止している。クリスをサポートしていたオペレーターは「分析官に怒られる」と呆れていた。
また彼なりに一般人である家族や友人を事件に巻き込ませないために良かれと思ってとった行動や判断が全部裏目に出てあらぬ誤解や不安を与えてしまい結果的に事件に巻き込んでしまっている。
- アンブレラとの戦いに妹を巻き込みたくないと思い、敢えて連絡を取らないでいたが後にクレアがバイオハザードに巻き込まれるきっかけを作る
- 『ヴィレッジ』では同様の判断が原因でイーサン・ウィンターズとの間に溝が生まれたりしている。
フォローしておくとそもそもバイオテロやアンブレラの事件自体、国家を揺るがす機密情報レベルなのでむやみに一市民である彼らに話せるはずがない。実際、ラクーンシティ事件の後にアメリカ合衆国政府に保護されたレオンとシェリーは口封じをチラつかせた取引で半ば強制的に政府側に所属させられ、舞台版でクリスと共闘したタイラー・ハワードは過去に起きたバイオテロの事件に関わって多くの情報を知った事が原因で機密保持という形で世間的に死んだ人間として生きる羽目になった。
もし仮に話せたとしても彼らが事件に巻き込まれる以前に機密情報漏洩の疑いでクリス自身に何らかの処罰で罰せられたり、『ヴィレッジ』のウィンターズ一家の様に組織の人間を「護衛」という形で傍において監視下に置いたりする可能性があるので彼の行動は決して間違っていない。
ただクリス自身正直すぎて嘘をついたり隠し事するのが上司ほどそんなに上手くないだけである。
また『6』では過去に大勢の部下を失い、記憶を取り戻した後は部下を目の前でB.O.Wに変貌させたエイダ(カーラ)を追うことに取り憑かれ、怒りと憎しみにより暴走し結果的に部下をみすみす死なせてしまい、ピアーズから咎めれてしまった。
容姿について
容姿は『1』や『CODE:Veronica』『UC』ではすっきりとした印象を持った長身の青年だったのが、『RV』『5』では全体的に筋骨隆々の軍人らしい非常に逞しい大柄な体格になり、ガチムチのタフガイゴリラと化し、ファンから度々「ゴリス」と呼ばれるようになる。
しかも、このゴリスとなった彼の拳はなんとマグナムと同等の威力を持ち、アッパーカットで自分よりも巨大なクリーチャーを吹っ飛ばせる。
どう鍛えたらそうなるんだ。と言うか本当に人間かお前は…(と言いたくなるが、彼に限らずバイオの登場人物は人間離れした連中ばかりである…)。
ここまで体格が変化したのは、『CODE:Veronica』でアルバート・ウェスカーを相手に手も足も出なかった事から、いつか必ず訪れるであろうウェスカーとの再戦の時までに少しでも力を付けるべくトレーニングに励んだ結果らしい。
『7』では鳴りを潜めたかのようにかつてのほっそり体型になったが、腕っぷしの凄さは変わらずルーカスからは『筋肉バカ』呼ばわりされた。やっぱりゴリスであった。
『ヴィレッジ』ではまた以前のゴリラクリスに近い体型になっており、もはやナンバリング刻みで別人である。今作には体術がない為積極的に拳で殴りに行くことは不可能だが、ライカンに噛まれた後にアッパーカットでライカンを必ず吹き飛ばす。また、今作では実際にハイゼンベルクから『ゴリラ野郎』呼ばわりされた。
ヴィレッジでの動向
予告トレーラーでは正義感の強い熱血漢だった勇姿の面影がなく、詳細は不明だがまるで闇堕ちしたのかのようなダークな衣装でハウンドウルフ隊を率いて登場。
イーサンの妻であるミアを自ら拳銃で撃ったり、娘のローズを強引に連れ去ったりしておりイーサンからは怒りや憎しみ、疑念を抱かれている。
また、7の事件後にイーサンに戦闘訓練を行っていたことが言及されている。
だが、イーサンとローズを護送していた車がマザー・ミランダに襲撃されて、ローズを奪われてしまう。
以降はハウンドウルフ隊と共に村の各地に潜伏し、マザー・ミランダや四貴族、ライカンなどの事を調べている。
人造湖にてイーサンに遭遇し、「部外者は関わるな」と警告するが、間髪入れずに巨大な怪物が襲撃したため、イーサンを庇うように突き飛ばし、崩れる家屋へと消えていった。
作中での主な使用武器
カランビットナイフ(田村装備開発 Reason to live)
拳(ここ重要)
登場作品
ゲーム
- バイオハザード
- バイオハザード CODE:Veronica(コード:ベロニカ)
- バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ
- バイオハザード5
- バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ
- バイオハザード リベレーションズ
- バイオハザード6
- BIOHAZARD_THE_STAGE
- プロジェクトクロスゾーン
- プロジェクトクロスゾーン2
- MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds(マブカプ3)
- バイオハザード7
- バイオハザード ヴィレッジ(8)
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(スピリッツ)
漫画
映画
CG映画
実写
舞台
演じた人物
声優
- スコット・マカロッチ……初代バイオハザード(オリジナル版)
- ジョー・ホワイト……初代バイオハザード(リメイク版)
- マイケル・フィリポウィッチ……CODE:Veronica
- ロジャー・クレイグ・スミス……5、6、ダークサイド・クロニクルズ、リベレーションズ、MvC3、MvC:I
- デビッド・ボーン……7
- ジェフ・シーン……ヴィレッジ(モーションアクターも兼任)
- ケビン・ドーマン……アンブレラ・クロニクルズ、ヴェンデッタ、デスアイランド
- 井上和彦……初代バイオハザード(DC・DS版)
- 東地宏樹……初代バイオハザード(HDリマスター版)、5(PS4版)、6、7、ヴィレッジ、リベレーションズ、バイオハザードIVアフターライフ(劇場公開・ソフト版、テレビ朝日版)、MARVELVSCAPCOM3、プロジェクトクロスゾーン、プロジェクトクロスゾーン2、ヴェンデッタ、デスアイランド
- 木村昴……バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
俳優
- チャーリー・クラスラフスキー……初代バイオハザード(実写ムービーのみ。声は非担当。)
- ウェントワース・ミラー……バイオハザードIVアフターライフ
- 中村誠治郎……BIOHAZARD THE STAGE
- ジョーディ・ダンディ……7、8のフェイスモデル
モーションアクター
- ルーベン・ラングダン……CV、5、6、ヴェンデッタ
- 田村忠嗣……Villageクリスのムービー中の一部アクションシーン、操作時のリロードモーションや武器モーションも担当。
現在は東地宏樹氏が専属で日本語吹き替えを担当している。もともと氏はバイオハザードⅣアフターライフで元から専属で吹替を担当していたウェントワース・ミラーがクリスを演じたことで選ばれたキャストだがスタッフに気に入られたのかそれ以降、リベレーションズからゲームのクリスの吹替も担当するようになった。
ヴィレッジでクリスの英語音声を担当している声優は前作のRE3でカルロス・オリヴェイラの声も担当している。
DC・DS版で吹替を担当した井上和彦氏はのちに『バイオハザード インフィニットダークネス』でグラハム大統領の吹替も担当している。
関連イラスト
関連タグ
ジル・バレンタイン クレア・レッドフィールド アルバート・ウェスカー
ダンテ(デビルメイクライ):同じカプコンキャラクターでモーションアクター繋がり。余談だが彼の偽名の姓であるレッドグレイヴはレッドフィールドを意識して付けられたネーミングであると神谷英樹氏のTwitterで明かされている。
ミア襲撃の真意
ヴィレッジのネタバレ注意 |
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実は彼が殺そうとしたのは本物のミアではなく、ミアに化けていたマザー・ミランダであり、彼女を消すために動いておりイーサンに詳細を話さなかったのは「民間人を事件に巻き込まない為」である事と、「ミランダがイーサンとローズに特異菌を感染させた可能性があり、早急に検査・治療しなければならないため説明する暇はなかった」との事。(イーサンが殺された後、ハウンドウルフ隊の隊員に「それでも伝えておくべきだった」と言われた時は、後悔しているかのような声音で認めていた。)
また、生まれながらのBOWであるローズの回収・保護も、目的の1つだった模様(初期設定では私服でウィンターズ家にやってくる予定だった)。
ミランダは、クリスが前作から追っている秘密組織・コネクションからウィンターズ夫妻の情報を得て、彼らの居場所を突き止めてミアを拐い、彼女と入れ替わっていた。(時期は不明。ただゲーム冒頭でイーサンが最近の彼女の様子を語っているので、それが入れ替わった頃と推測出来る。)
本物のミアはミランダに攫われており、生死は不明(ミランダがミアを生かす理由がないことから、クリス達はミアの生存の可能性を絶望視していた)。
また、ウィンターズ家周辺を調べたり、特異菌の調査を独断で行った事をBSAAより部隊の私物化や機密情報の無断アクセスなどを咎められ、BSAAから離脱しており、代わりにハウンドウルフ隊を率いていた。
ハイゼンベルクの工場のジャンクヤードにて彼と再会した際に事情を説明し、整備していた自走砲を託し、自身は工場を爆破するべく別行動を取る(なお、自走砲の近くにある端末にクリスの調査書が書かれてあり、自走砲はハイゼンベルクが製造したものである事が確認できる。また、イーサンがジャンクヤードに現れなければ、クリス自身が自走砲に乗ってハイゼンベルクと戦うつもりだったことが同書にて記載されている)。
イーサンはハイゼンベルグを撃破するが、突如現れたミランダにイーサンが殺されてしまう(後にある事情によって復活するが)。その後はマザー・ミランダを倒すため、完全武装してハウンドウルフ隊の仲間を引き連れ、終盤のストーリーでは彼を操作することとなる。
更にその道中で、ミランダが村人を使って人体実験を行っていた研究室と、E型特異菌の元になった巨大な菌根を洞窟で発見、そこで彼女とある人物の関係が判明し既に崩壊したアンブレラ社やラクーンシティの惨劇にも通じている驚愕の真実を知ることとなった。
そして、研究室の独房にミアが生存したのを確認し、救出する(一応、ミランダを見張っている隊員に連絡し、本物かどうかを確認している)。
そして、ミランダを倒した後、這々の体でローズを取り戻したイーサンのもとに駆けつけるが、既に身体が限界を迎えようとしている事を悟ったイーサンから、ローズの事とミアへの遺言を託される。「自分で伝えろ!」とイーサンを鼓舞するも、菌根に仕掛けた爆弾の起爆スイッチをイーサンに奪われ、更には菌根によって分断されてしまったため、イーサン救出を断念して永訣する(皮肉にもかつて失った部下の最期と重なる形となった)。
そして、先に救出したミアとローズを連れ、ハウンドウルフ隊と共に村から生還。脱出のヘリの中でミアにイーサンの死を告げ、泣きじゃくる彼女の傍らで、ハウンドウルフ隊のメンバーからBSAAがB.O.W.を運用し、兵士として派兵していた事実を知らされる。
3年前のベイカー邸で起きた事件、庇護下にあったはずのウィンターズ夫妻の所在がコネクションに漏洩、その情報を提供されたミランダによるミアの拉致と彼女へのなりすまし、これらをきっかけに懐疑心を抱きつつあったBSAAの決定的な黒い証拠を手に入れたクリスは、部隊にそのままBSAA欧州本部に向かう様に指示。「この“ツケ”を払わせる」ことを決意するのだった…。
エンディングのエピローグでは成長したローズを自身の管理下に置いている事が窺える。