概要
映画版『バイオハザード』は上映国によってはR-18G指定がされるほど残酷な描写が多いことで有名だが、
中でも残酷なのが『1』で見られたレーザートラップによって特殊部隊が全滅する場面であろう。
このトラップ、逃げ場のない狭い通路の正面から横一文字のレーザー光線が迫ってきて、
侵入者の肉体を切断しようとするというシンプルかつ残酷な代物。
トラップの通路に入った特殊部隊の隊員たちは、途中で通路内に閉じ込められてしまい、
外にいる仲間に必死に助けを求める。
1回目のトラップで衛生隊員の首と男性隊員の指がスパッと切断されてしまう。
2回目のトラップでは残った隊長と男性隊員が回避を試みるものの、
男性隊員の方は避けきれずに胴体を真っ二つにされてしまう(この時、直前まで低い位置にあったレーザーが、隊員の回避ジャンプを見越して上部に移動するという意地の悪さ)。
唯一生き残った隊長は3回目のトラップに挑むも、
3回目はなんと逃げ場のない網目状のレーザーでそのままその隊長の体は細切れになってしまう…(通称、サイコロステーキ)。
この場面は仲間や多くの視聴者に衝撃を与え、心にトラウマを植えつけた。
なおこの場面は地上波放送の際にはかなり修正が加えられている。それでも結構グロい。
この場面が印象に残るのは、その殺害手段の残酷さもさることながら、
1、2回とギリギリのところで回避させ希望を見せておきながら最後には絶対回避不能な状態に追い込むといういたぶりの描写と、
レーザートラップ解除がタッチの差で間に合わないというえげつなさ、
それまでの道中での頼れる存在であり「この人なら最後まで生き残るかも…」と視聴者に思わせた隊長が、その矢先に細切れになって惨殺されるという意外性などが主な要因であろう。
ちなみに劇中で一度このレーザートラップのあった場所に戻るシーンがあるが、
そこで隊長のサイコロ肉塊がほんのわずかだけだが映っている。
また一つ余談だが、隊長が細切れにされた直後に部屋のロックが解除されており、
隊長と扉にはそれなりの距離が開いていたので、もしも隊長が扉にくっつく程まで下がっていたらロックが解除されて隊長がレーザーで切られることもなくに生き延びることは出来たそうな。
映画版『バイオハザード3』、『バイオハザード5』、『バイオハザードザ・ファイナル』でも再び登場しており、新たな犠牲者が生まれる。
オマージュ
バイオハザードシリーズ
ゲーム版バイオハザード4では同様のレーザートラップが存在。
時期はこちらが後なので逆輸入と言えるだろう。
コマンドでスタイリッシュにレーザーを避けるレオンのなんとカッコいい事か。
・・・というか、人間をやめてる。
ちなみに回避に失敗した場合は吹き飛んで即死する。
リメイク版のRE:4ではリストラされている・・・・・・と思いきや、エイダ・ウォンが主役の追加DLC、『Separate Ways』で再登場。
今作ではエイダの鮮やかな回避を見ることができる。
また、実写映画に登場した網目状のレーザーも登場し、とあるクリーチャーを細切れにしている。
なおゴア表現はかなり暈されているが、QTEでの回避に失敗すると体が切断される。
更にアンブレラクロニクルズでは映画版バイオの施設「ハイヴ」をまんまオマージュした施設がオリジナルストーリーにて登場。
レーザートラップが[[初見殺し]]として登場する。
回避成功すると人間をやめたクリスとジルのスタイリッシュな回避がみられる。
というか後ろ開いてるんだからそのまま逃げればよかったのに……
バイオハザード6でもレーザートラップが登場。
しかし、上記した他作品と違って即死はしないがけっこう痛い。
しかも発生源を破壊しない限り永遠に起動するため、注意。
バイオハザードレジスタンスではスペンサーのアルティメットカード「分解フィールド」が登場。
触れただけでコンマ数秒毎に400も体力を持っていくため1秒間触れただけで即ダウンである。
バイオハザード以外の作品
- 「Angelbeats!」でもレーザートラップが登場。
対天使用のはずが暴走してSSSのメンバーを一名ズタズタに裂いた。
ってか誰だアレ作った奴・・・作り方なんで知ってんだよ・・・。
モブの鼠が一匹真っ二つになったが、主人公格の鼠は何とか回避した。
- スプラトゥーン2有料追加コンテンツオクト・エキスパンション(2018年)において、ゲーム終盤のステージであるホルモン回廊にて登場。
ジャンプやインクもぐりを使って回避する。
(2023年)において、カルーガ峠鳥望台付近にあるサヒロワの祠にて登場。
ジャンプで回避できる1回目、しゃがみで回避できる2回目、
天井を貫通して飛び上がれるトーレルーフを使わないと回避できない3回目が連続で来る。
類似トラップ?
- 同じカプコンのゲーム「ロックマン2」のクイックマンステージで縦通路に仕掛けられた一直線に放たれるレーザートラップが存在。とっさの判断を誤ると触れただけで爆発四散の即死である。レーザートラップとしてはおそらくこっちが先。
- 『Conker's_Bad_Fur_Day』でもクマリス戦争に多数登場。2001年なのでこれもタッチの差で先に登場した形となる。レーザーは動かないのが救いだが避け方を誤るとダメージになる。
- しかし真の問題は、即死しないと思わせておいて、上位バージョンが後に新設される点にある。最後の脱出パートで制限時間が迫る中、出口に向かって無警戒に駆け込むと、それまでおとなしかった出口には以前入った際には何も設置されていなかったゲートから高出力のレーザートラップが作動し、コナゴナの肉塊に粉砕されてしまう。警戒していれば引っかからない分、己の警戒心の甘さが死因になる点は別の意味で始末が悪い。
一言にレーザートラップと言ってもレーザー自体で侵入者を攻撃するものを指すだけでなく、あくまでレーザーはセンサーに過ぎずそれに接触しても警報が作動するだけだったり、あるいは別の攻撃システムが起動したりといったタイプのものも存在する。