概要
『Key』・『アニプレックス』・『電撃G'sマガジン』・『P.A.Works』の共同プロジェクト。
PCゲームメーカー・Keyに所属するシナリオライターの麻枝准が原作・脚本を、グラフィッカーのNa-Gaがキャラクター原案を、それぞれ務める。
特に前者は、PCゲームのシナリオライターとして名のある麻枝が、初めてテレビアニメのシナリオを書き下ろすとあって、大きな宣伝材料にされた。
また、麻枝がシナリオを担当してきた作品の例に漏れず、主題歌の作詞・作曲を担当するなど、音楽にも深くかかわっている。
メディアミックスとして漫画、外伝小説が『電撃G'sマガジン』で連載されている。テレビアニメについては、毎日放送・中部日本放送・TBSおよびアニメーション制作を担当したP.A.Worksと同じく富山県に本社を置くチューリップテレビで放送された。
2013年の『電撃G'sマガジン』11月号にて、正式にゲーム化の決定が明かされた。
あらすじ
主人公・音無は、気が付くと見知らぬ学園にいた。
彼女は「ここは『死後の世界』であり、自分たちは神とその使徒・天使と戦っているのだ」と告げる。
SSSとは?
世界を救うための椎名の団、ではなくて、『死んだ世界戦線』。
その他、気分次第で名称は変わる。
実際、ゆりと音無の初対面時は『死んでたまるか戦線』だったのでSSSではなかった。
活動理念は「自分の"理不尽な死"を認めない」というもので、SSSは神に抗い生きようとする者たちの集まりである。
メンバーの全員が過去(生前)になんらかの悲劇を抱えているが、一部を除いてそれらが語られることはなかった。
※現在では、麻枝准が監修している公式コミックス『Angel Beats! -Heaven's door-』にて戦線が作られる経緯以外にも一部キャラクターの生前のエピソードの補完がされているため、今後も期待できる…かも?(戦線結成の経緯のみなら公式小説『Angel Beats! -Track Zero-』でも分かる。)
登場人物
メイン
- 音無(CV.神谷浩史) 主人公の男子高生。物語開始時点では記憶を失っている。フルネームは『音無結弦』
- ゆり(CV.櫻井浩美) SSSのリーダー。皆から「ゆりっぺ」と呼ばれている。フルネームは『仲村ゆり』
- 天使(CV.花澤香菜) SSSと敵対する、高い戦闘能力を持つ少女。生徒会長。本名『立華かなで』。天使ちゃんマジ天使。
SSS男子陣
- 日向(CV.木村良平) 音無の親友的ポジション。SSSでは一番古株。フルネームは『日向秀樹』
- 高松(CV.水島大宙) 一見すると知的な眼鏡の青年。でも馬鹿。運動神経も残念。脱ぐと凄い。
- 野田(CV.高木俊) 馬鹿。真っ先にやられるかませ犬。
- 藤巻(CV.増田裕生) 三白眼ヤンキー。ひねたあんちゃん。
- TK(CV.マイケル・リーバス) いつもバンダナを巻いている。中の人は外国人でなぜか大人気。
- 松下(CV.徳本英一郎) 巨漢の頼れる兄ちゃん。通称「松下五段」。肉うどんで大体釣れる。
- 大山(CV.小林由美子) ショタ属性。のはずだが特徴がないのが特徴。のはずだが物忘れが激しいのでそれが特徴。
- 竹山(CV.市来光弘) 博士眼鏡。運動神経は残念だが頭は良い。クラなんとかさん。
ギルド
- チャー(CV.東地宏樹) 髭ボーボーで本当に高校生なの?
- 斉藤(CV.Keyファンにはご想像通りです) 釣りマニア。
SSS女子陣
バンド"GirlsDeadMonster"
- 岩沢(CV.沢城みゆき) 初代ボーカル。わずか3話で退場なさったお方。
- ユイ(CV.喜多村英梨) 二代目ボーカル。ピンク。扱いがひどい。だがそれがいい。
- ひさ子(CV.松浦チエ) 麻雀が得意な漢前女子。
- 入江(CV.阿澄佳奈) ドラム。背景コンビの片割れ。準にゃん。
- 関根(CV.加藤英美里) ベース。背景コンビの片割れ。
生徒会
その他
※ちなみに、登場人物の名前の由来の多くは日本のミュージシャンであると思われる。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 和訳 |
---|---|---|
第1話 | Departure | 出発 |
第2話 | Guild | ギルド |
第3話 | My Song | 私の歌 |
第4話 | Day Game | ある昼の野球試合 |
第5話 | Favorite Flavor | 好きな味 |
第6話 | Family Affair | 家族の問題 |
第7話 | Alive | 生きている |
第8話 | Dancer in the Dark | 闇に舞う人 |
第9話 | In Your Memory | 貴方の記憶の中に |
第10話 | Goodbye Days | 日々よさよなら |
第11話 | Change the World | 変わる世界 |
第12話 | Knockin' on heaven's door | 天国のドアを叩く |
第13話 | Graduation | 卒業 |
第14話(TV未放送) | Stairway Heaven | 天国への階段 |
※和訳は単語を元に訳しているだけなので公式ではない
※サブタイトルの一部はいろいろなミュージシャンの曲のタイトルや歌詞からきている。
カオスなおまけ
この『Angel Beats!』は設定に幾つかの矛盾があったりはするものの、ある程度ストーリーの一貫性があるアニメである。
しかし、おまけや特典では毎度かなりハッちゃける。
だがそれがいいという人がいるとかいないとか…。
- キャラコメンタリー
各キャラクターの中の人やスタッフではなく、キャラクター自身がコメンタリーを行うという設定であるため、オーディオコメンタリーではなく『キャラコメンタリー』である。
しかしこのキャラコメンタリー、本来?の趣旨である『画面を見て裏話を語る』ということをほぼ…いや全く行わず、毎回やりたい放題である。
具体的には流れている映像にはほとんど触れず、コントや大喜利をいきなり始めだしたり全く関係ないことをアテレコしたりしている。極めつけが『30分間まるまるドラマCDもどき』になってしまったこともある。
更に、ブレーキ役の日向やひさ子以外のほとんどのキャラクターがキャラ崩壊を起こしているため、カオスっぷりに拍車がかかっている。
- 特典ドラマCD
初回限定特典で、DVDの特定の巻についてきていた(非売品)。
テンションは本編ではなくキャラコメンタリーのノリであり、同じくキャラ崩壊を起こしている。
また、各ドラマCDとも最後は必ずBLオチで終わることがお約束になっている。
内容としては、1が各メンバーの脚本(ゆりが脚色)を元にした寸劇を演じており、2では『NG大賞』と称して同じ場面をパターンを変えて行っており、3では転生後に再び死んで集まったという設定の『死んだ世界戦線セカンドシーズン』と称してifストーリーのドラマCDになっている。
- テレビ未放送エピソード(第14話)
DVD第7巻(最終巻)のおまけとしてアナザーエピローグ(第13話Cパートのifストーリー)と共に収録されているオリジナルアニメ、第14話『Stairway Heaven』。
本編では第4話と第5話の間に当たるエピソードであり、製作者には『第4.5話』と呼ばれていた話。死んだ世界戦線のメンバーが天使を混乱させるために『ハイテンションシンドローム』という一日中ハイテンションに振舞うというオペレーションに挑むのだが…。
見事にキャラ崩壊をしており、やりたい放題やっているところが見どころ。
その他のメディア展開
小説
- 『Angel Beats! -Track ZERO-』
原作者・麻枝准の書く『Angel Beats!』本編の前日譚。
『電撃G's magazine』にて、2009年11月号から2010年5月号まで連載された。
2010年6月23日、単行本発売(単巻)。イラストはごとP。
漫画
- 『Angel Beats! The4コマ 僕らの戦線行進曲♪』
作画・こもわた遙華。『電撃G's magazine』2009年12月号より連載開始。全4巻。
- 『Angel Beats! The4コマ お空の死んだ世界から』
作画・こもわた遙華。『電撃G's magazine』2013年12月号より連載開始。
『僕らの戦線行進曲♪』の続編であり、天使こと奏を迎え入れたSSSのドタバタ4コマ漫画。
- 『Angel Beats! Heaven's Door』
作画・浅見百合子。『電撃G's magazine』2010年5月号より連載開始。全11巻。
1~4巻は麻枝准の小説『-Track ZERO-』の内容を含む。
3巻の番外編以降は『-Track ZERO-』の続きのストーリー(シナリオ:麻枝准)や、本編(アニメ)では回収されなかった伏線や一部メンバーの過去も語られている。
(例)ガルデモの結成秘話、各戦線メンバーが加入する時の話、一部メンバーの過去の話…など。
- 『Angel Beats! -The Last Operation-』
作画・浅見百合子。『電撃G's magazine』2017年10月号より連載開始。後述のゲーム版で描かれなかった戦線メンバーの過去について描かれる予定である。
ゲーム
2013年の『電撃G'sマガジン』11月号にて正式に発表されたゲーム。
ハードは現時点ではPC向けに開発しており、当初は全部で6巻ぐらいの分割になる予定であった。だが、2016年12月17日に発売された『Angel Beats! Heaven's Door』11巻の後書きで、2作目以降の発売目処が全く立っていないことが判明。まだ語られていない戦線メンバーの過去については、前述の『Angel Beats! -The Last Operation-』で描かれることとなった。
タイトル:『Angel Beats! 1st beat』
ジャンル:死後の学園アドベンチャー
発売予定日:2015年6月26日
種別:全年齢対象
対応OS:日本語版Windows8 / 7 / Vista / XP
アニメ版と違い、ゲーム版では死後の世界での学園生活を1日ごとに過ごす。
午前と午後にキャラクター選択があり、気になる戦線メンバーに会いに行くことで、絆を深めていくことができる。また、アニメでは見ることの出来なかった戦線メンバーの普段の姿も観ることが出来るなど、アニメからのファンでも楽しめる仕様になっているようだ。
またスマートフォン・タブレット端末向けのAngel Beats! Operation Warsもリリースされている。
スピンオフアニメ
- 『かぎなど』
「Key」に登場した各作品のキャラ達が共演するクロスオーバーアニメ…だったが、参戦枠が各有名Keyアニメ作品達だったためか一部視聴者から期待されていた。
そして最終回、女装コンテストの優勝者に突然秀樹が現れ同時に変装していた司会者(闇の執行部※なお、実は第1期時点で全員化けていたと明らかにされている)がゆり、最終話冒頭ナレーションを結弦だったことが発覚、そして、4月12日放送の第2期での参戦を宣言した。それに伴い4月1日放送のキャラクター紹介に登場人物が追加され各キャラ設定の掘り下げやオリジナル設定(例:筋肉キャラの高松が同じ筋肉キャラである真人にシンパシーを感じる、松下がロリコン好き、無個性キャラの大山が北川に対抗意識を出すなど)が追加された。
そして第2期放送開始…と思いきや第2期1話(事実上13話)では事実上番外編のためゆりの台詞を再利用しただけだった。
第2話でついに活動を起こし学園祭乗っ取りを宣言、学園祭をジャックしてAB世界観を明らかにされる。しかし、ギャグアニメのためか事実上本作の世界観が全ヒロインを受け入れられるルートにある事に加えて全員学園祭を満喫していたためたまらず全員撤退した。
その後、たびたび騒ぎを起こすため色路目論むが、天使への防衛本能や*key作品最強クラスの能力者集団を敵に回すなど毎回失敗する場面が多い。
コラボ
2023年2月5日に同じく麻枝准氏が脚本を務めるアプリゲームヘブンバーンズレッドにてコラボすることが発表された。
同年2月10日よりイベントストーリー「コスモスが咲き続けた場所」が公開される。
SS(最高レアリティ)スタイルとして中村ゆりと立華かなで、S(ミッション交換)スタイルで入江みゆきが登場する。
スタッフ
- 原作・脚本 - 麻枝准
- 監督 - 岸誠二
- キャラクター原案 - Na-Ga
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 平田雄三
- チーフアニメーター - 宮下雄次/川面恒介
- 美術監督 - 東地和生
- 3D監督 - 山崎嘉雅
- 特殊効果 - 村上正博
- 色彩設計 - 井上佳津枝
- 撮影監督 - 佐藤勝史
- 編集 - 高橋歩
- 音楽 - ANANT-GARDE EYES/麻枝准
- 音楽制作 - ビジュアルアーツ/1st PLACE
- 音響監督 - 飯田里樹
- プロデューサー - 鳥羽洋典/堀川憲司/丸山博雄
- ラインプロデューサー - 辻充仁
- アニメーション制作 - P.A.Works
- 製作 - Angel Beats! Project(アニプレックス/アスキー・メディアワークス/ビジュアルアーツ/ピーエーワークス/ムービック/電通/毎日放送)/中部日本放送
関連イラスト
関連タグ
全体関係 | アニメ Key ABOW |
---|---|
表記揺れ | エンジェルビーツ AB! Angel Beats! |
登場人物関係 | 死んだ世界戦線(SSS) GirlsDeadMonster(ガルデモ) 天上学園生徒会 |
その他 | 空飛ぶ椅子(日向ロケット) |
カップリングタグ
評価タグ
イラスト
AB100users入り→AB500users入り→AB1000users入り→AB5000users入り →AB10000users入り→AB50000users入り
小説
AB小説10users入り→AB小説50users入り→AB小説100users入り→AB小説300users入り→AB小説500users入り→AB小説1000users入り