CV:神谷浩史
概要
アニメの序盤では下の名前は不明だったが、7話で明らかになった。
※第6話までは音無のみだった
記憶喪失で気が付くと死後の世界に来ていた所を仲村ゆりに発見され、彼女が結成した「死んだ世界戦線(SSS)」に半強制的に入隊、失った記憶を取り戻すまでSSSメンバーと行動を共にする事となる。
当初はSSSの活動に消極的で他のメンバーとも打ち解けられなかったが、ゆりの過去を知った事や、日向が"消滅"しかけた事をきっかけに、ゆりに対する興味と、日向に対する「消えて欲しくない」という気持ちが芽生えた。
一方でSSSの天使に対する敵対行動には納得しておらず、彼女を気にかけることも多くなっていく。
過去
※第7話以降のネタバレを含むため、閲覧注意。
両親がいないため、家族は初音という妹のみである。
初音は大変身体が弱く入院しており、何時も病院のベッドの上だった。
当時の音無は学校もろくに行かず、妹の治療費のためにたくさんのアルバイトを掛け持ちして生活していた。そして、お見舞いに行くときには妹が喜びそうな適当な雑誌を買っていき、毎回渡していた。
とあるクリスマスの日、妹にクリスマスを楽しませたいと思ったため、病院に内緒で妹を連れだして街に行き、イルミネーションを二人で見た。
その時に、これからももっと楽しいことをしようと約束をする。しかし、その想いは虚しく、初音は亡くなってしまう。
その後、自分は妹の喜ぶ顔が見たいためにいろいろしようとしていたことに気づく。
おばさんの一緒に暮らす提案を断り、ただ目標もなく歩いていた時、妹が亡くなった病院の前を通る。
その時、退院して嬉しそうな少女の姿と妹の姿を重ね、医者になってかつての妹のように苦しんでいる多くの人を救いたいと思い、猛勉強をする。
猛勉強の末、高校に合格した。
ある日、医大のセンター試験に挑むために電車に乗っていた音無は突然の電車事故によってトンネルに閉じ込められ、負傷してしまう。
同じく閉じ込められて怪我をした人達の応急処置を行い、閉じ込められた皆で助け合って全員で生き残るように呼びかける。
この提案に賛成した五十嵐という青年の助けもあり順調に見えたが、自分のみ助かろうとする人が現れたり、あまりにも怪我が酷い人が亡くなる等のハプニングも起こった。
それでも皆を懸命に助け、呼びかける音無と五十嵐は何時しかリーダー的存在になり、皆もまとまってきた。
しかし、一向に救助隊は現れず、死を覚悟した音無は初音のことを思い出し、このまま自分が死んでも何処かの知らない誰かが助かってほしいということでドナーカードに丸を付け、全臓器提供の意志を示した。
皆もそれに続いて各々ドナーカードに印をつける。
しばらくして、救助隊が到着するがその直前に音無は既に亡くなっており、死後の世界にやって来た。
この過去(記憶)を思い出し、自分は人を助けて死んだことを知った音無は自分の人生に満足したが、生前は理不尽な過去を持つ戦線メンバーにもせめて死後の世界ではこの満足した気持を味わってもらい、無事成仏してもらいたいという気持ちが芽生えたため、奏と協力して戦線メンバーを成仏させようとするようになる。
また、第5話のテスト回において音無がスムーズに問題を解けていた理由は医大を目指して勉強をしていたからだと思われる。
最終回の行動
あらすじ
※アニメ『Angel Beats!』の終盤ネタバレを含むため、閲覧注意。
最終回で音無はSSSの卒業式を行い、ゆり・日向・直井の旅立ちを見送る。だがこの後音無は奏と二人になったらいきなり彼女に『一緒に残らないか?』と誘い同時に奏に告白するが、奏は好意に応える一方で音無が奏に心臓を提供したドナーであるということを明かす(タイトルが『Angel Beats!(天使の鼓動)』であったり、音無の本当の記憶が戻ったのはこのため)。
ドナーである音無に感謝を伝えることのみが奏の心残りであったが、ドナーと出会い感謝も伝えられたことで既に世界を去ることを決意しており、音無は泣きじゃくりながら奏に消えないでくれと懇願する。結局奏は音無の告白で心を満たされて消滅。音無が泣き叫んでそのままEDへ…という流れ。この一連の行動は傍から見れば『結局奏と一緒に居たかっただけ』『仲間をみんな消しといてなんだそりゃ』とも取られるものだった。
視聴者の間でも賛否が分かれているが、擁護派の言葉の1つに「音無がやっと我儘を言ってくれて嬉しかった」というものがある。振り返ると、音無が取った行動はすべて「自分以外の誰か」の為のものだった。バイトに明け暮れたのも妹の為、医者を志したのも苦しむ人々の為、事故現場で奔走したのも同じ境遇の人々を助ける為、死の直前にドナー登録をしたのも誰かを助ける為、そしてSSSの仲間と奏の間を取り持ったり成仏させようとしたりしたのもみんなの心を救う為だった。そんな常に人の為に生き続けた男がようやく見せた「我儘」が、あの場面だったのかもしれない。
しかしながらゆりの次に消えようとして日向に止められたことから分かるように、最初から音無自身も消えるつもりであり、愛する者との別れを目前に気の迷いが生じたと言うのが真相である。また奏が消えることを知りつつも彼女の求めに応じて繰り返し想いを伝えており、最終的には悲しみながらも別れを受け入れている。
ちなみに、ED前の光を音無が成仏している様子と捉えるかどうかによってCパートが変わってくる。(パラレル設定参照)
TVアニメ版では成仏したことになっており、音無の転生後と思われる青年が奏そっくりの少女に街中で偶然見かけ、何か思うところがあって声をかけようとするというCパートにつながる。
※ちなみに、ABの世界の設定上、成仏をした後である転生後は互いに対する記憶が無いと思われる。
パラレル設定
DVD7巻の特典映像には第13話のCパートのアナザーストーリー(約2~3分間)が収録されており、こちらでは音無が奏が成仏した後も、今後死後の世界に来た生前に不満がある人達に満足して成仏してもらうために、そのままこの世界に残ったという設定の話になっている。
死後の世界に来たとある人間がパニックを起こし、暴れているところに新生徒会長として現れ、この世界や生前に不満があるなら自分のところに来るように励ます。
13話キャラコメンタリーでの補足
日向からの「この世界に残ろうという提案は、ずっと考えていたわけではなく、本当にその場での思いつきだったのか?」という質問に対し、
「なんていうか、その場の思いつきだけに浅はかだったよ。みんなを諭しておいて、それを否定するようなことを言っちまった。でも、その時は本気でそうしたいって思ったのも嘘じゃなくてさ、つまりさ、それはさ・・・・」 |
と答えている。
この答えに対して、ゆりは「愛ね」と断言し、日向は「奏ちゃんを想う気持ちだったって事だな」と返している。
外部出演
「3週続いた学園祭も今回でついにラストだ。あ?お前は誰だって?それは後のお楽しみってことで」
Keyの主要作品のクロスオーバーギャグアニメ『かぎなど』の最終話にゲスト登場。
前述の冒頭のナレーションのみでの登場だが、この声を聞いたファンの中には『AngelBeats!』参戦を察した人も多いはず(神谷浩史は『AngelBeats!』以外のKey作品で主要キャラクターとして登場していないため)。その後、日向の乱入やゆりが変装を解いたのと同時に姿を見せる(この時、キャストクレジットにも名前が出てきている)。
その後、4月12日放送のシーズン2より正規参戦する。
毎回神への復讐のため行動を起こすが天使のスキルによって吹っ飛ぶ、運転手や特定の生徒たちのトラウマが想起されパニックになったバスでバスジャックを起こそうとするも、トンネルに入って自身のトラウマを思い出し、そのまま次回が終わるまで行動不能になる(ただし、そのせいでバスジャックを起こさなかったためか、同席していた日向・直井と共に生き埋めの刑は回避している)、など本編以上に損な役回りが多い。
ゆり達よりはおとなしいためか、第20話のラストシーンで行われた主人公一同の覆面座談会にさらっと参加していたり、最終話で他の主人公達と楽しそうに会話していたりと他作品キャラとの関係は良好。
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