直井文人
なおいあやと
「僕は神だ」
CV:緒方恵美
「死後の世界」の学園の生徒会副会長を務めている、学帽を被った中性的で冷徹なキャラ。
生徒会長だが無口な天使に代わって、生徒たちへ生徒会の意向を伝える事もある。
一時、天使の失脚により生徒会長代理(実質生徒会長)となったが、現在は天使が生徒会長に復帰したため副会長に戻った。
当初はSSSメンバーからただのNPCだと思われていたが、実は生前の記憶を持った人間であると発覚する。
陶芸の名家に生まれたが才能に恵まれず、才能あふれる双子の兄:直井健人の陰で誰からも存在を認められない人生を送る。
自分と二人きりでいたときに兄が不慮の事故で死亡。兄の代わりとして今までの自分を捨てて入れ替わる決意をする。
死んだのは健人ではなく文人ということになり、健人として非常に厳しい父のもとで修業を積み血のにじむような努力をするが、その矢先に師である父が不治の病に倒れたため直井家は没落してしまう。
結局、自分を死んだことにした文人の元に残ったのは誰からも存在を認められない人生であった。
死後の世界に来てから、目を合わせた者の心を操って命令を下せる催眠術を習得している。催眠術を発動しているときは瞳の色が赤に変わる。
これは肉体にダメージを負っても復活できる死後の世界の住人に対してかなり強力な効果を与えられる特殊能力であり、理論上は強制的に生前の未練を消し去って成仏させることができるとのこと。
この死後の世界の真相は生前に苦痛を味わった者たちの中から神を選ぶ為の場所であると推測し、神になるために生徒会副会長に登りつめる。
学園の頂点(生徒会長)である天使が失脚し、事実上の学園のトップとなった後は自らを神と称して催眠術を駆使し学園を掌握。SSSを壊滅寸前まで追い詰める。
しかし6話で音無の発言に救われ、改心し舎弟化。
次の回からは殺し合いをするほど敵対していたSSSの本部に居座り平然と読書をするなど、嘘のようにあっさりと馴染んでしまった。
クールでシリアスだった改心前からは想像もつかない変貌ぶりを遂げてギャグキャラと化した直井のギャップに度肝を抜かれた視聴者は数知れず。
音無には敬語で話し、非常に従順。事あるごとに「音無さぁん!」とアピールするようになってしまったがそれはあくまで大好きな音無に対してのみ。
他のSSSメンバーには「僕は神だぞ?」と威張り、プライドの高い傲慢な態度を取るが憎めないキャラとなっている。
特に音無の親友である日向とは犬猿の中であり、顔を合わせると必ず口喧嘩になる。何度も催眠術でひどい目にあっているのに直井に突っかかる日向も日向なのだが…。
なんだかんだでお互いを憎めない相手として感じており、卒業式ではいつもの喧嘩や悪態も和やかなものとなっていた。
ギャグキャラ化しても冷静で頭の良いところは変わっておらず、天使が攫われたときや凶暴な分身を量産したときはその危険性と状況を解説するなどし、SSSの参謀ポジションをこなしている。あれ?高松ェ…。
催眠術だけではなく拳銃を扱って戦闘にも参加する。11話で見せた残念な二挺拳銃スタイルは見物。
音無に心を救われた後も成仏しなかったのは、音無と一緒にいたい、日向より先に消えたくないという新たな未練が出来たためである。
催眠術用例
・6話、ゆり。幸せな偽の記憶の夢を見せ、ゆりの消滅(成仏)を図る。
・7話、日向。改心するときに音無にしがみついて大泣きした事を馬鹿にされた腹いせに「洗濯バサミの有用さ」を説き、日向に己が洗濯バサミ以下の存在だと自覚させ自己嫌悪に陥れる。
・7話、音無。失った記憶の一部を思い出させる。
・8話、大山。天使の分身に特攻させる為、大山を「ピエロ」・天使の分身を「悲しそうな少女」と思い込ませ、彼女を笑わせるように仕向ける。
・11話、日向。自分が音無の計画に協力すると宣言するも突っかかってきた日向を邪魔者だとし、「水に流されるトイレットペーパーの潔さ」を説いて退くよう図る。
外見・声・名前がいずれも中性的であり、男にしては小柄な体格(推定身長160cm台)、一人称が僕、幼少期が女の子のように見えるなど、典型的な男装少女の要素を持っていたためリアルタイム時は実は女性なのではないかと推測する意見も多かった。
作中や過去回想時も男性という明確な表現はなかったのだが、ゲーム版で男性確定。
出演声優による「この作品で声優とキャラの性別が違うのは大山くんだけ」という発言も誤解を招いたのだが、男八段なら仕方ないね…。
どこかのRPGのキャラがモデルだと思われがちだが、それはゆりのみである。作者の麻枝准の指示を元にキャラデザのNa-Gaが描いた直井のデザインは帽子を被っておらず今より顔つきが鋭い男性キャラである。
そもそもキノの方が容姿が近いよね…。
直井由文:バンド「BUMPOFCHICKEN」のメンバー。直井文人の名前のモデルとなっている。
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