概要
特定のリズムを持つ光や音により、人間の脳をいったん麻痺させ、その間に暗示をかけることを指す。心理学の療法として、潜在記憶を引き出すために利用されることも多く、過去のトラウマを治療することにも使われる。
道具としては振り子、メトロノーム、ライターなどが使用されることが多い。
基本的には術者と対象の信頼関係が必要。特に対象の「これから暗示にかかる」という意識は重要で、これが無ければ暗示にかけるのがとても難しくなる。
また、極端に暗示にかかりやすく、場合によっては解除の暗示をかけても催眠が解けないような人もいるので、むやみやたらに催眠術を使用するのは危険であることを認識しておく必要がある。
その為、万が一の保険として通常の解除の暗示だけでなく二重にもうひとつ暗示をかけておく事があり、例えば「ドアノブに触れると解除」等でより確実に解けるようにするという。
ちなみに日本の法律では、催眠術は相手の許可を得ない限り、術者が勝手に行ってはいけない。催眠術を行うという行為は刑法上「暴行」に当たり、相手を攻撃して意識を奪う行為と同様に見なされる。
催眠術と犯罪
「催眠術で他人に犯罪を犯させる事はできるか?」という疑問を抱いた人はいるかもしれない。
一般的には、「通常はできない」とされる。上記のように信頼関係やかかりたい意思があってこその催眠術であり、本人の嫌がることは本来の人格が拒否し実行できないと言われている。
しかし恐ろしいことに、長い労力をかけて本来の人格に対象の殺意を植え付ければ殺人などの重大な犯罪をさせる事も可能、とも言われる。
このレベルまで行くともはや催眠術でなく「洗脳」と呼ばれる。
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所謂「ショー催眠(手品の一種とも言える)」の影響で誤解されやすいが、催眠術それ自体は科学に基づく技術であり、現実に存在している。