技のデータ
初出 | 第1世代 |
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命中 | 60(〜第3世代)→70(第4世代・日本語版のDP)→60(第4世代・外国語版D・Pt〜) |
PP | 20 |
タイプ | エスパー |
わざ分類 | 変化 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
備考 | 相手をねむり状態にする |
英語名 | Hypnosis |
概要
初代から存在するエスパータイプの変化技。
キノコのほうしと並んで、相手をねむり状態にする技の元祖。
トップ絵の様にスリーパーが使うイメージが強いものの、この技を覚えるポケモンは結構多く、意外とありふれた技である。
PixivではR-18絵の枚数が異常なまでに多いので、検索には注意。
環境での変遷
初代では目を覚ましたターンも何も出来ない仕様だった為、延々と眠らせて行動を縛る方法も(理論上は)可能だった。
しかし、命中率が超不安定の60と言う事もあり、かげぶんしんやちいさくなるで攻撃を透かすのは当たり前の環境での使用率はよろしくなかった。
但し、最大ねむりターンが一番長かったのも実はこの世代であり、当時のみがわりは状態異常を防げなかったためみがわりで透かす、といったことはできなかった。
なおスリーパーとゲンガーはゆめくいとセットで覚えられ、エスパー技を半減できるタイプが存在しないエスパー覇権環境だったこともあってゆめくいとセットで起用というパターンが有名だった。実際に使われていた例はあまり聞かないので、初心者にもわかりやすい強力コンボ止まりだったのかもしれない。
第2世代からは目を覚ましたターンは行動出来るようになった為、相対的に弱体化。
そのまま第3世代まで続いた。
第4世代ではねむり強化に加え、この技の命中率も70に上昇した。
その為正にDP世代はねむりの黄金期とも言える時代であり、大会で規制がかかる程重要な技となった。
あまりにも強化されすぎた為か、Pt世代で元の仕様に戻された。
その後はねむりと共に徐々に弱体化され、向かい風の道をたどる事になる。
第7世代以降はカプ神の特性で無効化されやすくなり他の催眠技同様再び弱体化したが、対策を怠ると手が付けられなくなる点は相変わらず。
ちなみに、じゅうりょくとの組み合わせることで命中率が99%になる。
この状態でゲンガーやデンジュモク等が出て来た場合は注意が必要。特に後者はZワザやほたるびとの組み合わせが決まると手が付けられなくなる。
言うまでもないが、相手を眠らせることができるという仕様上、ポケモンを捕獲する際にも役に立つ技。「みねうち」や(遺伝必須だが)「くろいまなざし」と併用できるエルレイドは特に有名。
とはいえ、この場合も60という不安定な命中率が気になるところ。第7世代までは「キノコのほうし」を覚えられるパラセクトやキノガッサに乗り換える人もいた。
第8世代以降はキノコのほうし使いの全員が内定できるとは限らない状況になっているため、相対的に需要が上昇。例えば剣盾ではパラセクト系統とキノガッサ系統は最後まで登場せず、眠り状態と「みねうち」を併用したいのであればさいみんじゅつエルレイド一択となっていた。
補足
ちなみに命中率が70%だったのは日本語版のDPのみで、外国語版DPやPt・HGSS以降の4世代作品は命中率が60%。そのため日本語版DPとそれ以外の第4世代ソフトで通信対戦をすると、日本語版DPでは催眠術の命中率が70%、Pt/HGSS/外国語版DPでは命中率60%という条件で戦わなければならない事態になってしまった。当然ながら催眠術の命中率の関係上、後者の方が不利となる。
外国語版のソフトでは命中率の変化が一度も行われていない。
別の世代で性能が変化した技は多数あっても、同世代の技で命中率が変化した技は現時点でこの技だけである。
アニメにおけるさいみんじゅつ
記念すべき無印第1話「ポケモンきみにきめた」にて初登場。ゲームと同様ニドリーノと戦っているゲンガーが使用し、彼を眠らせたという点はゲームと同じである。
LEGENDSアルセウスにおけるさいみんじゅつ
本作ではねむけ状態に変更されたが命中率は70%となり、野生ポケモンが敵対時にはプレイヤーにも使ってくる。
無防備になる本編と違い、こちらは約3割の確率で行動不能になるため本編よりは脅威は減った…のだが、こちらでは持続ターン数の増加と被ダメージが増える効果がある上にエスパーやゴーストタイプを中心に好戦的なポケモンが覚えているので厄介。有名なのだとフワンテやオヤブン個体のギャロップだろう。
通常は5ターン持続するが、力業にすれば命中率が90%となり7ターンも持つようになるので、安定して捕獲したいのならば力業を使う方が良い。
ポケモン不思議のダンジョンにおけるさいみんじゅつ
本編と同様の効果だがプレイヤー自身がポケモンとなる本作においては眠らされる=本当に何も身動きが取れなくなってしまう(道具を使ったり味方へ指示を出すことすら不可能)なためより危険な技となった。
加えて「超」以降は眠らせる技の中でもさいみんじゅつだけの特例として、眠り状態の時にさいみんじゅつを使用された場合、あやつり状態にされる効果が追加された。