曖昧さ回避
- ポケットモンスターシリーズの技の一種。本稿で解説。
- カードヒーローのマジックカードの一種。⇒みがわり(カードヒーロー)
- ドラゴンクエストシリーズの特技の一種。におうだちとほぼ同等の技。
データ
初出 | 初代 |
---|---|
威力 | - |
命中 | - |
PP | 10 |
タイプ | ノーマル |
分類 | 変化 |
効果範囲 | 自分 |
直接攻撃 | × |
備考 | 自身の体力の1/4を使って身代わりを作り出す |
英語名 | Substitute |
概要
初代より存在する技。
言葉通り、自身に対する攻撃を代わりに受ける「身代わり(分身)」を作り出す技。
なお、この「体力の1/4」というのは端数を切捨てるため、基本的にはHPを4の倍数としない方が良い。ただし、フィラのみ等を持たせる場合は4の倍数に調整すると、みがわり3回できのみの効果を発動可能。
ちなみに体力が足りない場合は失敗するので御心配なく。
わざマシンが使えるポケモンは、レベルで覚える技しかわざマシンで覚えないポケモン以外全員が習得可能。「まもる」や「ねむる」を覚えないことで有名な第7世代までのレジギガスもしっかり覚えていた。
ついでに体力を削る行為はコストなので「ダメおし」は適用されない。
主な使い方は主に相手の攻撃を透かすことであるが、無計画に使うとすぐ潰されるだけとなってしまう。だが変化技の大半を無効化することが出来るため、相手の変化技に対して先手を取って使うと決まりやすい。
また、体力を削ることによって効果を発揮するアイテムや技などとも相性が良い。
また「りゅうせいぐん」や「オーバーヒート」などの使うと能力が下がる技を受ける際や「げきりん」のターン数稼ぎ、技PP削り、一撃必殺技受け、「ふいうち」のスカしなど、技を無駄打ちさせる時にも有用。
第8世代ではダイマックス技を複数回受け流す手段としても使えるが、追加効果を防ぐことはできない。
「まもる」とはまた違った使い方が出来るので、やや玄人向けとは言え非常に有用である。
身代わりは代わりに攻撃を受けてくれる、というイメージだが身代わり中に「まもる」や「みきり」を使うと身代わりであってもしっかりと攻撃を防いでくれるし、「トーチカ」などを使えばしっかり相手にどくを与える。どういう仕組み何だろう…。
欠点としては変化技の中でも「アンコール」や「かなしばり」、「ちょうはつ」は無効化出来ないことがある。
また連続技(「つららばり」など)の回数がまだ残っている際に「みがわり」が壊れると、残りの攻撃が本体に飛んでしまう。
加えて第6世代では「むしのさざめき」「ちょうおんぱ」「ハイパーボイス」などの音技や特性「すりぬけ」を持ったポケモンの全技が「みがわり」を無視して本体に当たる様になってしまった(音技に関しては特性「ぼうおん」で無効化可能)。最もみがわり自体の体力は「体力の1/4」であるため、火力さえ十分あれば殴られるだけで無駄に終わる。
「ふきとばし」、「ほえる」といった強制交代技にも弱く、能力アップごとリセットさせられてしまうことも。
耐久型の場合はどく状態や「やどりぎのタネ」等で削るポケモンが多いため、それらをかわすのには非常に有効。
主な使用ポケモンはハピナスやオニゴーリ・グライオン・キュワワー等。
オニゴーリの「ムラっけ」、グライオンの「ポイズンヒール」等の時間稼ぎにも使われており、上記の弱体化はこれらの戦術が第5世代での対戦環境下で溢れたのが原因。特にポイズンヒールは毎ターンHPの1/8を回復するので、まもるとみがわりを交互に打つことで無限に身代わりを貼り続けられてしまう。
第6世代ではこれに加え、「いたずらごころ」+「いばる」を組合わせたいばみが戦術も多くなった。
第7世代では「いたずらごころ」と「いばる」弱体化により後者は環境からほぼいなくなったが前者2名はノータッチ。何故なのか。
対抗策は増えているとはいえ、第7世代までは先制さえ可能な状態ならばほぼ確定でみがわり張りが選択肢に数えられる。
仮に相手が攻撃して来て潰されたとしても、一部例外を除きまだ先制取れることに変わりはなく、それ以上に相手が交代しなかったらで後続の想定がついたりと情報アドすら得られる。
無論、補助技回避等で「みがわり」が残ればその時点で勝敗に直結することすら十分にあり得る。
ここまで出来る技が、先制という条件だけで安定が確保される上、ほぼ全ポケモンが使える。
このことを考えると如何に好都合すぎる技かが分かるであろう。少しの注意さえ出来るのであれば、この技が生み出すアドはHP1/4のコストでは収まらない。といってもみがわりだけに原因があるかと言えばそうでもなく、この辺りはポケモン性能のインフレや戦術の多彩化により刺さりやすくなったとも言えるが。
ちなみにインターネット普及前は「みがわり」の詳細な仕様について周知されておらず、この技を過小評価する者も多かった。特に当時の低年齢層環境ではフルアタ型が主流であったため、この技の評価は非常に低かった。
第8世代では新要素であるダイマックス発動時に発動していたみがわりが消えてしまうため、アタッカーが採用する事例はかなり少なくなってしまった。
一方でハピナス等ダイマックスと相性が悪いアタッカーやターン稼ぎとして「いたずらごころ」持ちが使うことも多いため、完全に見なくなったという訳でももない。
「みがわり」を出しながら控えと交代可能。
ちなみに初代における「みがわり」のわざマシンはコイン7700枚との交換であり、沢山のコインと交換して一体何が出来るんだ?、とワクワクしていた少年少女達を「身代わりを作る」という意味不明な効果で困惑させた罪深い技。
ポケダンシリーズでは、みがわりの分身を出すのではなく、前方にいるキャラクターを「みがわりじょうたい」に変えられる技となっている。「みがわりじょうたい」になると、敵が最優先で狙って来るようになるタベラレルー系と同じ状態になる。モンスターハウスで仲間や同行者を守る際に敵に向けて活用して欲しい、自分がやられたら意味ないが…。
バリヤードなどの敵に使用され自分が「みがわりじょうたい」とされてしまうと、味方から容赦なく集中攻撃されてしまうので注意したいところ。
類似アイテムの「みがわりだま」や「ちゅうもくだま」を使うとこれと同じ効果がある。
グラフィックの変遷
初代
ポケモン選択画面でサイドンやガラガラなどに使われていた怪獣アイコンが流用されている。
ポケモンスタジアム
サイドンを模した人形が出現する。
第3世代以降
メインイラストの様な人形が出現する様になっている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでゲッコウガが下必殺ワザとして使用するものもこの形である(これとは別に丸太を使う場合もある)。
LEGENDSアルセウス
みがわりの技は存在しないが、道具「みがわりおまもり」が登場した。みがわり人形と同じ色である。
アニポケ
『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』のシェイミや、『ポケットモンスター ベストウイッシュ』のアララギ博士のアギルダーが使用するが、その際は自身とそっくりな分身を出していた。
『ポケットモンスター(リコとロイの旅シリーズ)』でもコルサのウソッキーが自身とソックリな分身を出している。さらにちょうはつと合わせてロイのホゲータを翻弄して怒らせていた。
公式グッズ
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』以降のみがわり人形は、愛らしい姿から密かな人気を誇っており、Pixivでも自作のぬいぐるみを投稿しているユーザーが見受けられた。
しかし、ポケモンではないため、長らく公式グッズなどは販売されていなかった。
だが2013年1月、遂にポケセンで『ポケモン BW』仕様「エルフーンのみがわりぬいぐるみ」が発売された。
ほとんどのポケモンセンターでは直ぐに完売してしまう程の大人気で、現在までに何度か再販も成されている。
ちなみにこのぬいぐるみは、2014年4月の『大乱闘スマッシュブラザーズダイレクト』でも、ポケモン紹介の際に桜井政博ディレクターの"みがわり"として登場した(16:17頃)。
「ヒスイ地方のみがわりおまもり」も根付としてグッズ化されている。
関連タグ
ポケモン状態異常・状態変化(イメレス企画 こちらから)