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エルフーン

えるふーん

エルフーン(Whimsicott)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するモンスターの一種である。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0547
イッシュ図鑑No.083
アローラ図鑑No.106
ガラル図鑑No.263
ブルーベリー図鑑No.057
ローマ字表記Elfuun
ぶんるいかぜかくれポケモン
タイプくさ / フェアリー(第6世代から)
たかさ0.7m
おもさ6.6kg
せいべつ50%♂・50%♀
特性いたずらごころ/すりぬけ/ようりょくそ(隠れ特性)
タマゴグループしょくぶつ/ようせい

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語エルフーンelf(英語でエルフ)+typhoon(英語で台風)
英語・スペイン語・イタリア語Whimsicottwhimsical(気まぐれな)+cotton(綿)
ドイツ語ElfunElfe(エルフ)+Taifun(台風)
フランス語Farfaduvetfarfadet(いたずら好きな妖精)+duvet(綿毛)
韓国語엘풍elf(英語でエルフ)+풍(pung、風)
中国語(簡体字)风妖精风(fēng、風)+妖精(yāojing)
中国語(繁体字)風妖精風(fēng)+妖精(yāojing)
ロシア語Вимсикотт英語名の音写
タイ語เอลฟูน日本語名の音写

進化編集

モンメンとエルフーン

モンメンエルフーン (「たいようのいし」を使用)


概要編集

ポケットモンスター 第5世代ブラック・ホワイトから登場するモンメンの進化系。

綿花そのものな進化前から一転、胴体のある小柄で可愛らしい妖精のような姿となり、身体部分は褐色となっている。


自身の体よりも大きな繊維状の綿を身に纏っているが、後ろから見ると中心に蕚(ガク片)が付いており、これも実際の綿花と同じである。

また横から見ると案外背中の綿には厚みはなく、蕚が本体の付近にあるために綿が横に広がっているという感じである。例えて言うなら、ポンデリングを背負っているようなイメージで描くとわかりやすい。


この綿は太陽の光を浴び続ける事でどんどん成長・膨張し、増えすぎて邪魔になった分は自らちぎってばら撒いている。風が強すぎると千切れてしまう事もある事から、結構取れやすい毛である事が窺える。


その見た目通り性格は無邪気。特定の棲み処を持たず、つむじ風に乗って各地を気ままに飛び回り、どんなに細い隙間でものように潜り抜けてしまう。文字通りの風来坊

そして民家に侵入しては、部屋中に綿毛をばら撒いたり、家の中の家具を動かし大切なものを隠すといったイタズラを好むハタ迷惑な性質を持つ。


天候が晴れだとその分空気が温まって空に浮かび上がりやすくなる為、毛が増えると言いつつも、やはり彼らが一番活動しやすい時間帯は晴れた昼間なのだろう。

一方、綿ゆえに水を苦手としており、かけられると体が重くなって観念する。と言ってもゲーム上では逆に強く、ぼうふうも覚えるので雨天でも問題なく戦えるが。


この事から名前の由来はおそらく『エルフ+タイフーン(typhoon:台風)』と思われる。

エルフという言葉は「森の妖精」や「悪戯っ子」という意味があり、図鑑説明やフェアリータイプが追加された事はそれを踏まえているのだろう。

羊っぽい外見は、綿花が誤伝されて生まれた伝説の植物「バロメッツ」を参考にしたためと思われる。


そのもふもふであり、最終進化系とは思えぬ非常に愛くるしい容姿と、パワーの低さをカバーして余りある一級品の攪乱性能から、現在に至るまで高い人気を博しているポケモンである。


色違い編集

いろちがい!

色違いは綿毛がより白く、身体の色も濃くなり、角の部分が青緑色となる。


ゲームにおける特徴編集

BWBW2編集


  • 第5世代のシナリオでは、御三家でポカブ又はミジュマルを選んだプレイヤーにとって非常に頼りになる草枠のポケモン。また、同タイプのツタージャを選択していた場合、役割がはっきりしているエルフーンorドレディアに乗り換えたトレーナーや、攻撃役のジャローダと役割分担で進めたトレーナーもいた事だろう。どちらにしても、旅のメンバーを一考させるほど頼りになった存在と言える。

XY編集


ORAS / SMUSUM編集

  • モンメンから進化させる必要がある。ただ、後者はモンメンが『サン』『ウルトラサン』限定なので注意。

ソード・シールド編集


LEGENDSアルセウス編集


スカーレット・バイオレット編集

  • 藍の円盤で内定。
    • 元々の「いたずらごころ」+「コットンガード」に加え、テラスタルによってどく4倍弱点を消せるようになったため、耐久型として鬼に金棒と言うべき性能となった。はがねタイプに変わればボーンラッシュ以外の目ぼしい連続攻撃技を半減以下で受けてシャットアウトできる。

性能編集

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
種族値6067857775116480

  • 素早さの種族値が116とずば抜けて高い。同じ綿草ポケモンのワタッコとは外見や能力値などの類似点が多く、素早さでは勝るもののHPでは劣っているなど若干の差異が見られる。



特性の考察編集

  • そんなエルフーンの最大の特徴とも言えるのが特性「いたずらごころ。その性能は「変化技を使用する際に優先度が通常より+1される」というもので、変化技を相手より先に繰り出すことができる。

  1. ステータスを3段階上げる「コットンガード
  2. 状態異常技の「くさぶえ」「しびれごな」「どくどく
  3. 毎ターン体力を吸収する「やどりぎのタネ
  4. 相手を妨害する「アンコール」「ちょうはつ」「すりかえ
  5. 味方を助ける「おきみやげ」「おいかぜ」「うそなき」「ひかりのかべ
  6. 可愛さを生かす「メロメロ」「あまえる」で相手を惚れさせて骨抜きにする。

・・・・といった様に、とにかく変化技や補助技のレパ-トリーに事欠かないポケモンである為、特性の恩恵を最大限フル活用することが出来、あらゆる戦術を先手で決めてしまうことが可能。


  • 相手にすると面倒なことこの上なく、こちらがどんなポケモンを繰り出しても相手が有利になるような変化技を先に仕掛けられてバトルの流れを作られてしまう可能性が非常に高い。

  • 特性のおかげで殆どの場合に先手が取れるので、耐久に特化した育成がしやすいのもポイント。素早さは116もあるので無振り(136)でも最速70族(134)より速い。とはいえ「いたずらごころ」自体はライバルが増えているので油断禁物。

  • その無限ハメや詰み盤面を作ることに長けた性能から、緑の悪魔との異名を取る。

  • だが先制技を牽制する効果は第7世代に入って増えており、特性ビビッドボディじょおうのいげんサイコメイカーなどで対処は可能。しかし、「おいかぜ」など自分を対象にする技はそれらで防ぐことができないので、こちらも「いたずらごころ」+「ちょうはつ」など別の方法で対処する必要があるのも強みに拍車をかけている。

  • またエルフーンの場合、他の特性もかなり有用な為、敢えて別の特性で突っ込んでくる可能性も十分考えられる。

  • もう1つの特性「すりぬけ」の「『リフレクター』や『ひかりのかべ』などの防御壁系の効果を無視して攻撃できる」という効果は攻撃力が並であるエルフーンにはやや使いにくいが、「エルフーン=いたずらごころ」という強い固定観念を逆手に取り、攻撃を前面に押し出した個体で挑むのも十分にアリであるため一考の価値はあるとも言える。

  • 第6世代から「みがわり」もすりぬけられる様になり、フェアリータイプの攻撃相性の良さもあって「いのちのたま」「こだわりメガネ」で火力強化を測るのも悪くない。

  • 隠れ特性「ようりょくそ」は、同特性を持つくさタイプの中では最速となれる。第7世代では「いたずらごころ」へのマークが厳しくなったので素早さを上げる手段として少しずつだが候補になっているらしい。

  • 天敵としてはタイマンで弱点を衝いてくる相手や、第7世代より「いたずらごころ」で先制化された技を無効化してしまう様になったあくタイプの存在。

  • 幸いエルフーン自身はフェアリータイプなので、後者はタイプ一致弱点で返り討ちにしたいところ・・・だが、攻撃面にやや難があるためHP満タンの状態から返り討ちにするのは不安が残る。特にフェアリー技すら等倍に抑えるガオガエンスカタンクなどは素直に逃げるべし。

第5世代編集

  • 当初からダブルバトルのサポートとして度々採用され、特にテラキオンに「ふくろだたき」を仕掛けて攻撃力を上げるプレイングは当時の必勝パターンの一つだった。

ふくろだたき


第6世代編集

  • フェアリータイプを獲得。当時のフェアリー最速の地位を生かし、シングルバトルでもパーティの補完としてよく採用された。

第8世代編集

  • サポート要員としてかなりの人気を誇った。ランクマッチの「シーズン6」以降は対戦で好んで使用されやすいポケモンのトップ10に入ってしまったことで、使用が禁止されるポケモンの1体に選ばれてしまったほどである。

  • ゲーム内交換と道端に落ちている「たいようのいし」を駆使することでバッジ1個の時点で入手できるため、通常の攻略では当然の事RTAでも戦力として役立つ。英語版ソードのRTA世界記録達成チャートには「せいちょう」を覚えたエルフーンが組み込まれた。

第9世代編集

  • 藍の円盤に内定。暴れ回れるかと思いきやエルフーンスレイヤーことサーフゴーがいる為、どうなるかは分からない。

  • テラスタルのとの相性は抜群。はがねテラスタルでどく4倍弱点を含む弱点を粗方消せる上に、大方の連続攻撃技も封殺できる。「いたずらごころ」ミラーマッチ対策にはあくも良いかもしれない。他にも、いざという時にフェアリーテラスタルで雑に打点を補強するという手もある。

  • ダブルバトルでは解禁早々に対策となる「ねこだまし」をシャットアウトするためだけにゴーストテラスタルを搭載した型や「おんみつマント」を持った方が環境に進出。自身の「にほんばれ」でサポートできる晴れパエースとしてはウネルミナモと組むケースが目立つ。

  • シングルでは想像の通りやはりサーフゴーが重い(実際サーフゴーの能力配分はエルフーンを狩る事に特化していると言える程)上に、ダイマックス枯らしという役割があった第8世代と異なり明確な使い道が無く、優先度+2の「しんそく」で「コットンガード」を積む前に削れてしまう、後出しだと流行している「どくびし」を踏んでもうどくを撒かれて無限戦術が破綻する、などの理由から特筆すべき使用率を出せていない。「ちょうはつ」「アンコール」「サイコノイズ」が飛び交うメンタル技環境となっているのも大きい。音技のスペシャリストであるアカツキガチグマアシレーヌも厄介。それらはくさウエポンを搭載することで対策できるが、エルフーンにとって汎用性が低いとされるくさウエポンを入れたらその時点でパーティ構築に負担がかかっていると言える。

  • 単体では微妙だが、シーズン16辺りからママンボウを起点にする「みがわり」持ちや積み技持ちを「アンコール」でハメるポケモンとしてエルフーンがその補完枠に使われるようになった。シーズン17最終1位構築に「やどりぎのタネ」「みがわり」「アンコール」「たべのこし」クッション型がエントリーされるなど、この世代でも決して弱いポケモンではない。

  • この世代では安易に「みがわり」を使うと「アンコール」でハメられることから、「みがわり」なしの生身運用を前提とした「ゴツゴツメット」型が成立するなど、それまでの常識を覆す型も見られるようになった。

  • レギュレーションGシングルバトルではハマればどんなパワーもスピードも無効化し、禁止級伝説とも渡り合える無限ハメ型としても然ることながら、禁止級伝説の超パワーと手を焼く設置技を退場に逆用する「おいかぜ」サポーター型も上位帯で根強い。

  • WCS2024世界大会マスターカテゴリ優勝パーティにも王道の「おんみつマント」型が採用された。この頃のトレンドに則って、「ひかりのかべ」で味方のダメージを軽減する型が使われた。

  • 準伝説、パラドックスポケモン、禁止級伝説、幻のポケモンが使用禁止となるレギュレーションHでも、ダブルを中心に活躍。
    • 強力な特殊アタッカーがレギュレーションGよりも少ない環境に乗って、エルフーンの「ふくろだたき」で一気に味方のブリジュラスの「じきゅうりょく」を4回発動する「エルブリ」がたちまち流行。

使用トレーナー編集

ゲーム版



番外作品編集

ポケモンマスターズ編集

セレナ(21シーズン)&エルフーン編集

セレナ(21シーズン)&エルフーンバレンタインセレヒカ

2021年サンクスデイ(バレンタインデー)イベントに合わせて、ヒカリ&マホイップと共に実装。

相手全体をまひ状態にしたり、味方全体の素早さをあげられるテクニカルで、自分の素早さがあがっていたり、相手の素早さがさがっているほど技の威力がアップする。バディーズわざ「ビターでスウィートなフェアリーレイ」は相手まひ時に威力がアップ。


このセレナのバッグはエルフーンをイメージしている。

セレナのエルフーンは、かわいい顔してとってもいたずら好きであり、部屋のなかを跳ね回って綿をまき散らしたりしてるらしい。

ムーンフォース30%の確率で相手の特攻を1段階さげる
しびれごな相手をまひ状態にする
わたほうし相手の素早さを2段階さげる
どうぞ召しあがれ!自分の特攻を1段階あげる。味方全員の素早さを2段階あげる。自分を次回ゲージ消費0状態にする

バディーズ技

ビターでスウィートなフェアリーレイ相手がまひ状態のときは威力があがる

パッシブスキル

相手素早さ↓分威力↑相手の素早さがさがっているほど自分の技の威力をあげる
素早さアップ分威力↑自分の素早さがあがっているほど技の威力をあげる
変化技異常付与G9相手を変化技で状態異常にしたときに相手のバディーズ全員に同じ状態異常を付与する

ポケパーク2編集

フローラエリアに登場。ウイッシュパークへ繋がる道の張り紙を破いてしまい、きのみパーティの招待状にしてしまったようで、ピカチュウミジュマルジャローダの場所を教えてくれる。

おいかけっこに勝利すると友達になれる。……のだが、素早さが段違いなのでツタージャの素早さをひたすら鍛えてから挑みたい。


アニメ版編集

アニポケ第1~第7シリーズ編集

BW編から登場しているが、大抵はモブとしての扱いであり、残念ながらメインをはった話はない。


  • BW80話
    • チュリネと寄り添う様にお昼寝する姿が見れる。

  • BW95話
    • ポケモン幼稚園の幼児として登場し、他が未進化ポケモンの中で唯一の最終進化系であった。

その他

SM1話・6話・8話・30話・40話・46話・90話・96話・130話
劇場版白き英雄キュレムVS聖剣士ケルディオ神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒ココ

アニポケ・第8シリーズ編集

  • 41話:背景のポケモンの一体として登場。

ポケモンローカルActs編集

三重県朝日町地域応援ポケモンであるミジュマルと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。

たいようのいしで進化=朝日だと思われる。



余談編集

公式にも「みがわり」を使う代表的存在として認知されているのか、ポケモンセンターでみがわりのぬいぐるみを公式販売するときにエルフーンのみがわりぬいぐるみと付けているほどである。


池袋支店にもエルフーンの模型とみがわりヌイグルミがセットで置いてあり、子供や女子などのライト層からは普通にかわいいという評価である。一方、対戦で苦しめられている一部の方々からは「何がかわいいのかさっぱり分からない」とかなんとか…。


関連イラスト編集

人をダメにするなんたらかんたら

ヒウンシティ上空からいたずら5秒前


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン

ポケットモンスター(架空の生物) ポケモン一覧


図鑑番号順

0546.モンメン0547.エルフーン→0548.チュリネ


同複合タイプ


他関連ポケモン等・グループタグ

グループ羊ポケモン イッシュ星座組
コラボ三重ポケふた組
ネタエルフーンたんマジ妖精 もふるーん
ドレディア
対戦みがわり いたずらごころ 白い悪魔
CP・コンビドレエル
ワタッコ ワタシラガ綿仲間。特にワタシラガとは綿花モチーフ仲間でもある
トゲキッス同じく対戦で猛威を振るっている白い悪魔。

その他

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