概要
ポケモン剣盾のエキスパンションパスに含まれるコンテンツ『冠の雪原』の舞台となる地域。
位置的にはハロンタウンの南方であり、モデルはスコットランド。
寒冷地に森林や山が広がっている地域で、ワイルドエリアやヨロイ島同様のオープンワールド形式のフィールド。ブラッシータウンの駅からまどろみの森を大きく迂回して南下する、ガラル鉄道での長距離移動となる。初めて訪れる際にはカンムリパスが必須。
探索の拠点となる「フリーズ村」は、年寄りと子どもが暮らすこの地で唯一の人里である。ポケモンセンターの設営すらされておらず不便ではあるが、伝説のポケモンにまつわる伝承や遺跡がいくつもあるらしく、それを確かめるべく雪原を訪れたピオニーと共に、各地の探索を進めていく。
寒冷地とはいうものの、洞窟内や南部の土地は比較的暖かな場所で、雪原には適さないほのおやじめん、ドラゴンといったタイプのポケモンも生息している。
また(第4世代を除く)ほぼ全ての化石ポケモンが普通に野生で闊歩しているのも特徴。
プテラが悠然と空を飛行しアーケンが大地を駆け回る高原、水辺ではアノプスやプロトーガが泳ぎ、リリーラを釣り上げられる、雪原ではアマルスが身を寄せ合い、南では寒冷地を避けたガチゴラス達がひしめき合っていたりと、まるで彼らの生きていた時代にタイムスリップしたかのような光景が広がっている。
中には絶滅したと思いきや一部地域では生き残っていたものや、復元されたが逃がしたり逃げ出したりしたものもいるらしい。
タマゴグループみはっけんのカセキメラですら、ある地点のマックスレイドバトルで出現する程である。
彼ら化石ポケモン達を始めとする幾つもの種族は、最近になって急に現れるようになったとの事。ほぼ同時期にあるポケモンが迷い込み村へ保護された様だが…。
『鎧の孤島』でのホップの台詞によると、ソニアが調査のためにカンムリ雪原に向かったとのこと。
先に訪れていた彼女は、人との接触を避けてこの地に住まうあるポケモン達の探索で関わってくる。
エリア
名前 | 英語名 | モデル | 由来? | 備考 |
---|---|---|---|---|
滑り出し雪原 | Slippery Slope | マックスダイ巣穴 | ||
フリーズ村 | Freezington | freeze:氷結 | ||
氷点雪原 | Frostpoint Field | |||
巨人の寝床 | Giant's Bed | 岩山の遺跡 / 黒鉄の遺跡 | ||
いにしえの墓地 | Old Cemetery | |||
雪中渓谷 | Snowslide Slope | グレンコー渓谷 | 氷山の遺跡 | |
登頂トンネル | Tunnel to the Top | グランピアン山脈 | ||
頂への雪道 | Path to the Peak | グランピアン山脈 | ||
カンムリ神殿 | Crown Shrine | |||
巨人の靴底 | Giant's Foot | |||
海鳴りの洞窟 | Roaring-Sea Caves | |||
凍てつきの海 | Frigid Sea | |||
三つまたヶ原 | Three-Point Pass | 定めの遺跡 | ||
ボールレイクの湖畔 | Ballimere Lake | ネス湖 | ||
湖畔の洞窟 | Lakeside Cave | |||
ダイ木の丘 | Dyna Tree Hill |
過去のカンムリ雪原
カンムリ雪原にはかつて人が暮らしていたと思わしき廃墟が点在している。
廃墟の周辺には碑文が記された石の台座が残されており、カンムリ雪原の過去の姿について断片的ながら読み解くことができる。
碑文の内容は以下のようなものである。
5月 7日
緑深き われらが大地は
不毛の土地であった
草木は枯れ 作物は育たぬ
白く凍り付く 雪深い雪原
先日 雪原に
かんむりを たずさえた ポケモンが現れた
その身は 傷つき 弱っていた
人々は それを憐れみ
村に招き 看病した
8月 18日
先祖たちの 治療により
かの者の傷は 癒えていった
手を広げると それは恐れたので
みな 拳を握り 接した
本来の力を 取り戻すと
かの者は 蒼い光を
輝かせ 枯れた畑に
作物を 生やしてみせた
お礼の つもりであろうか
11月 30日
村の周りに 緑が芽吹き
肥沃な土が 広がり始めた
どこに 種を埋めても 実った
人々は かの者を 王と 称えた
かねてから 作物を狙う
力を取り戻した 王は
突然 人語を解し
それを いさめると いった
1月 2日
荒くれ者は 王にひれ伏し
人々の 王への信仰は
揺るがぬものと なった
先祖達は 高き山の
神木の苗木を 囲み
王のため 神殿を 作った
愛馬を 御するための
タヅナも 同時に贈られた
4月 21日
遥か昔 不毛の雪原に
王は 豊穣をもたらしたのだ
今の カンムリ高原が あるのも
全ては 王のおかげだ
われら 人と 王の絆が 切れぬかぎり
この地は 永遠に 緑あふれる
豊穣の大地で あり続けるだろう
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