基礎データ
※じんばいったい:「きんちょうかん」と「しろのいななき」が同時に適用され、相手は木の実を使うことができず、自分の攻撃で相手を一体倒すごとに、自身の攻撃が一段階上がる。
概要
バドレックスが「キズナのタヅナ」によって氷の白馬・ブリザポスに騎乗し、一体化した姿。分類はキング(王)ポケモンからエンペラー(皇帝)ポケモンになった。ちなみにエンペルトはこうていポケモン。意味は同じだが微妙に違う。
タイプは元の草タイプが氷タイプに変化している。この複合タイプはルージュラ・バリコオルに続き3系統目で、伝説のポケモンでは初。
ブリザポスに搭乗するバドレックスのサイコエネルギーでブリザポスの能力が強化されており、その冷気の温度はマイナス300度にまで至るという(後述)。また、冷気の影響でバドレックスのサイコパワーも強化され、半径50kmの範囲なら力を存分に使うことができる。
その冷気で行く手を阻むものを一瞬で凍りつかせて粉砕し、七日七晩走り続けられるスタミナで爆進する。
専用特性の「じんばいったい」と、サイコパワーで冷気を凝縮して作った氷の槍による強力な専用技の「ブリザードランス」をひっさげ、特にダブルバトルに強いポケモンとなった。
性能
種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
はくばじょうのすがた | 100 | 165 | 150 | 85 | 130 | 50 | 680 |
バドレックス | 100 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 500 |
ブリザポス | 100 | 145 | 130 | 65 | 110 | 30 | 580 |
攻撃・防御・特防が大きく上がり、ブリザポスに似た鈍足物理型の性能になった。
ブリザポスと比べて弱点の数は増えてしまったものの、余程の火力で無ければ一撃で落とす事は不可能なので、じゃくてんほけんとの相性は更に良くなった。(具体的に言うとHPに252振った場合、物理は攻撃特化ネクロズマ・たそがれのたてがみのメテオドライブ、特殊は特攻特化ネクロズマ・あかつきのつばさのシャドーレイを耐える事が出来る。)
鈍足に関してはエスパータイプならではの変化技、トリックルーム・スピードスワップ・こうそくいどうといった技を自身で覚えることができるので十分対策できる。但し、ブリザポスよりも若干速くなっているのでトリックルームの適用時に抜ける相手が減っていたりする。
一方、こうそくいどうの方は素早さに特化した育成方法なら1回適用されれば最速のザシアン(けんのおう)を抜けるので、こちらの方が扱いやすいだろう。
なんといっても最大の特徴は専用技ブリザードランスの存在だろう。威力130、命中100の全体攻撃で一切のデメリットが無いという破格のスペックである。言うなれば物理になった霰下でのふぶきといったところか。A165からのタイプ一致威力130の全体攻撃は一瞬にして相手パーティを壊滅させることも可能なため、上手く通す事ができればカイオーガ同様試合を必ず持っていく事ができるだろう。
難点としてはバドレックスメインな為、微妙に技範囲が足りない点、そして圧倒的耐性の劣悪さだろう。弱点6タイプ、耐性が自身のタイプしかないので折角の高耐久が活かしづらい。しかも戦う相手が禁止級なだけあって弱点保険があってもかなり厳しい為、汎用性という意味ではブリザポスより遥かに劣ってしまう。自身の攻撃と専用技を活かす立ち回りを心掛ける必要がある。
ちなみに、合体の仕様はキュレムやネクロズマと同様であり、この姿専用の技を分離などで忘れても、再び合体すれば思い出すことができる。
個体値も合体した際にはバドレックスのもののみが参照され、ブリザポスのものは一切反映されない。このため、ブリザポスの個体値の詳細は実際に捕獲してからキズナのタズナを使って分離させてみないと一切わからないという、厳選する上ではかなり不親切な仕様になっている。
両者を一体化させて運用するのか、それぞれ別々に運用することも想定するのか、厳選する際にはそのあたりをよく考えてから行うようにしよう。
第9世代ではテラスタルにより劣悪な耐性を変更できるようになった一方、ブリザードランスの威力が下がってしまった。
また、一部では金策ニンフィア以外の学校最強大会の周回要因としても注目されている。
じんばいったいのエフェクトのため周回速度は落ちるものの、AS極振りならじんばいったいの攻撃アップにより半減以下のブリザードランスですら全てをワンパンできる火力となる。
有志の検証では、はくばじょうのすがたの弱点の攻撃を持つポケモンを交代で選出するのだが、ブリザードランスを半減以下で受けられるポケモンはじんばいったいで火力が上がった後で出てくるため、受けきれない状況となるようだ。
レギュレーションGではトリパのエースとして使われることはあるが、既にコライドンやミライドンといった新進に火力で譲るため、良いポケモン止まりの立ち位置である。
ただし活躍しきれないのはシングルでの話で、ダブルでは自ら「トリックルーム」を展開できるトリパエースとして活躍。素早さ調整と状況次第では「おいかぜ」で上からも「トリックルーム」で下からも動ける絶妙な素早さ種族値であるのも大きい。全体的にこおりとじめんのウエポンの刺さりが良く、特に環境最前線であるガオガエン、トルネロス、ハバタクカミ、ゴリランダー、モロバレル、タケルライコに悉く十分な打点を持てるのが大きい。
PJCS2024マスターカテゴリでも準優勝の実績を残している。
シングルでもシーズン18最終上位構築に「てっぺき」「ボディプレス」(「ねむる」)耐久型、「やどりぎのタネ」「みがわり」(「まもる」)型など、本格的な耐久型が残った。耐久に厚くすれば生半可な攻撃を受けてもみがわり人形が確定で残るのがざらで、後攻で「みがわり」を貼るのがざらな素早さ水準でありながらこのような耐久を疑似的に増強するコンボに昇華できる。
WCS2024世界大会でも活躍し、準優勝パーティに収まっている。マスターカテゴリでこそ優勝を逃したが、ジュニアカテゴリで世界一を獲得。
番外作品
ポケモンマスターズ
ダンデ(シーズン21)&バドレックス
2021年12月16日にクリスマスエピソードイベント「変わらない冬のできごと」に合わせ、なんとダンデのバディとして登場。
バドレックスは本編ではピオニーを乗っ取って会話していたが、こちらでは似た体格で色黒のドリバルに乗っ取って会話していた。
ちなみに、もう一匹の愛馬であるレイスポスは後日マサルのバディとして実装された。
ダンデは緑のサンタになってるが、これはガラル地方のモデルであるイギリスのサンタクロース(正確にはファーザークリスマス)が元ネタである。
技
ブリザードランス | 追加効果なし |
---|---|
クリティカット+ | 自分の急所率を2段階あげる |
スピーダー+ | 自分の素早さを3段階あげる |
プレゼントタイム! | 自分の攻撃と防御を2段階あげる |
バディーズ技
王者にふさわしきアイスインパクト | 追加効果なし |
---|
パッシブスキル
相手に技後こおり付与2 | 相手を対象にした技が成功したときに30%の確率で相手をこおり状態にする |
---|---|
T技後物理ブースト1付与9 | トレーナーが技をつかったときに自分の次回物理技威力ブーストを1段階あげる |
とどめ時攻撃アップ2 | 技をつかって相手を倒したときに自分の攻撃を2段階あげる |
余談
合体するポケモン自体は前例がいたものの、双方強制合体という形だった。しかし、バドレックスの場合は道具「キズナのタヅナ」や特性「じんばいったい」からある通り、互いの絆で合体しているという今までにない特徴がある。
一応、バドレックスの馬と言う事から支配しているという可能性こそあるが、ゲームでのバドレックスの性格を考えても可能性は低いだろう。
対戦では素のバドレックスの性能が非常に低い為、力ずくでの支配どころか返り討ちを喰らう(ブリザポス、レイスポス共にバドレックスに対して強いタイプなので尚更)。
公式サイトで説明される「マイナス300度」というのは絶対零度(約マイナス273度)を下回る数値であり、現実には存在しない温度である。
ポケモン世界でもこの法則は恐らく満たされており、ぜったいれいどの説明に「絶対零度の冷たさで攻撃」と明記されている。技名が「Sheer Cold(険しい寒さ)」に変更されている英語版でも、説明文では「絶対零度の突風で攻撃」とある。
仮にポケモン世界において絶対零度より下の温度が存在するか、あるいはポケモン世界の絶対零度がマイナス273度より下だとしても、当のバドレックスがぜったいれいどを習得しない以上、流石に説明が行き過ぎているのだろう。
「華氏マイナス300度(摂氏換算で約マイナス184度)なのでは」との意見もあるが、英語版サイトではしっかりとマイナス500度(摂氏換算で約マイナス295度)に変換されているため間違いなく摂氏マイナス300度である。ちなみに現実世界の華氏での絶対零度はマイナス459.7度である。
ちなみに某特撮の怪人も-300℃の冷気を出せたりする。
関連イラスト
関連タグ
0897.レイスポス→0898.バドレックス/はくばじょうのすがた/こくばじょうのすがた→0899.アヤシシ
合体関連
- こくばじょうのすがた:もうひとつの真の姿
- キズナのタヅナ:必要な道具
- キュレム+レシラム+いでんしのくさび=ホワイトキュレム
- キュレム+ゼクロム+いでんしのくさび=ブラックキュレム
- ネクロズマ+ソルガレオ+ネクロプラスソル=たそがれのたてがみ
- ネクロズマ+ルナアーラ+ネクロプラスルナ=あかつきのつばさ