「バリバリダー!」 「ババリバリッシュ!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0644 |
---|---|
イッシュ図鑑(BW/BW2) | No.150 / No.296 |
ローマ字表記 | Zekrom |
ぶんるい | こくいんポケモン |
タイプ | ドラゴン / でんき |
たかさ | 2.9m |
おもさ | 345.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | テラボルテージ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来(世界共通名称)
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ゼクロム | 是+黒む |
英語
| Zekrom | 日本語に同じ |
韓国語 | 제크로무 | |
中国語 | 捷克罗姆 |
概要
第5世代『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から初登場した漆黒の体を持つ伝説のポケモンで、『ポケットモンスター ホワイト』のジャケットになっている。
外見
西洋風のドラゴンをベースにし、人間の筋肉を意識した黒い体つきのポケモン。
レシラムと対照的に男性的なイメージでデザインされている。
腕の先が翼に近い形状で、手甲のように大きく伸びている(伸びた部分は指ではなく、指はその内側に隠れている)。
尻尾が円錐形に大きく膨らみタービン状になっているのも特徴的。
総じて、非常に機械的な外見であり、見様によっては、ドラゴン型のロボット若しくはパワードスーツを纏った竜人に見えなくもない。生物的な外見をしているレシラムとはこうして点でも対になっていると言える。
また、その物々しい外見に反して高さは2.9mと禁止級伝説ポケモンの中では意外に小柄な方で、ポケモンSVにてコライドン(2.5m)が登場するまでは禁止級のドラゴンタイプの中では最も小さかった。5m位あっても良かったのでは・・・。
これに関してはイッシュ地方のポケモンが全体的に小柄(1番大きいポケモンがホワイトキュレムの3.6m)というのもあるが。他にも機械的な小型のイメージを再現した結果だと思われる。
また後頭部からは一本角が生えているが、当時情報公開から発売まで長らくホワイトのパッケージイラストしかビジュアルの露出が無かったため、アングルの問題で二本角であると思っていたファンが一定数いたとされる。
設定上は「漆黒」だが、実際には黒とダークグレーの2色のカラーリング。戦闘中のモーションでは時折角や尻尾の一部が青く光り輝くことがある。
設定
イッシュ地方の神話に登場する伝説のポケモンであり、イッシュ地方の歴史に大きく関わり、物語の重要なカギを握る。
尻尾の中に電気を作り出す巨大な発電機があり、内部のモーターが回ると世界中を焼き尽くす規模の稲妻が発生し、周囲を貫く。
全身を雷雲に隠してイッシュ地方の空を飛ぶと伝えられている。
元々は対となるドラゴンポケモン・レシラムとは、一体のポケモンとして存在して、イッシュ地方の神話に出てくる双子の英雄と共に新しい国を作った。
双子の英雄は、最初こそ仲が良かったが、いつしか対立して兄は真実を求めて、弟は理想を求めた。
互いにどちらが正しいのかを確かめる為に始まった争いであったが、その結果、一体のポケモンは二つの体に分かれることとなり、その結果レシラムとゼクロムが生まれた。
レシラムとゼクロムは、それぞれ兄側と弟側に分かれて争った。
その後双子の英雄の争いは収束したが、彼らの子孫が同様の争いを始めた。
そのことに憤怒したレシラムとゼクロムは、イッシュ地方を焼き尽くし、姿を消した。
現在は「ダークストーン」にその身を変化させて、眠りについている。
人間の意思を見極めて主を選ぶポケモンで、「理想を追い求め、希望の世界を造る者」を補佐するが、理想を全く抱かない者には容赦なくキバをむく。
また、神話では人々が正しい心を無くすと無数の雷を落とし、国ごと滅ぼしたと語られている。
鳴き声は「バリバリダー!」または「ババリバリッシュ!!」
色違い
やや青みがかった色になり、目の色が水色、発光色が蛍光グリーンになる。
中々にかっこいいので一見の価値あり。
初登場となる第5世代では「色違いブロックルーチン」がかかっている為、正規で入手可能なのは第6世代のORASからとなる。
ゲームでの特徴
どちらのバージョンでも登場するが、ゲットできるのは『ホワイト』のみ。
ダークストーンはシッポウ博物館に「ふるいいし」として飾られており、古代の城でのプラズマ団イベント後に入手。
終盤のNのしろにて復活し、主人公を試す為にバトルとなる。逃げたり倒したりしてもすぐに復活するため、基本的に捕獲するまで終わらない。しかしボックスおよび手持ちポケモンが全て埋まっていて捕獲できない場合は、捕獲しなくてもイベントが進む(その場合は捕獲できなかった時のみクリア後リュウラセンの塔最上階(7階)に出現する)。
『ブラック』では古代の城にダークストーンがあってプラズマ団が入手してしまいリュウラセンの塔で復活してNの手持ちになる為、主人公と敵対する事となる。
また、『ブラック』のみ2011年7月16日~9月30日の映画公開記念として、「おや:サトシ」の個体が配布されていた。
『BW2』から2年後となる本作では、逆に『ブラック2』でのみ入手となる(というのも、『ホワイト2』は『ホワイト』の続編である為に前作主人公の手持ちとして不在だからである)。
このゼクロムは上記のNと共にいた個体で、ストーリーにおいてジャイアントホールでBW2主人公を助けるが、ゲーチスの手によりキュレムに取り込まれ、キュレムがブラックキュレムとして立ちはだかる事となってしまう。
クリア後にNのしろでNに勝った後にゼクロム捕獲イベントとなる(Nのしろまで行く時に捕獲イベント関連ができなくなってしまう深刻なバグに注意)。
本作では出現しないが、カロス地方とイッシュ地方は なにかしら交流があったからか、パルファム宮殿の庭園に「理想の世界を つくる人を 補佐するポケモン ゼクロムの像」がある。
『アルファサファイア』でのみ捕獲可能。
出現条件はレベル100のポケモンを1体手持ちに加えた状態で、おおぞらをとぶで行けるおぼろのどうくつに出現する。
その代わり第5世代と違い必ず捕獲する必要が無い為か、捕獲係数に下方修正がかかり、他の伝説のポケモンと同等となっている。
また、第5世代ではお目にかかれなかった色違いも入手できるようになっている。
『ウルトラムーン』のみウルトラワープライドで行ける緑のワープホール先のウルトラスペースゼロに出現する。
『ウルトラサン』ではエピソードRRでゲーチスの切り札で登場する。
『サン』『ウルトラサン』のみ、「おや:2018 Legends」が配布されていた。
当然だが未登場。
DLC『冠の雪原』で内定。『シールド』のみ、ダイマックスアドベンチャーのボスとして登場(『ソード』でもシールド主催のゼクロムが出現するコースにゲストで行けば自分のソフトで出現させられる。その場で捕獲しなくても居場所を登録すれば自分主催で行ける)。
未登場
シナリオクリア後にブルーベリー学園のエントランスロビーに現れるおやつおやじからブルレク達成の報酬で『バイオレット』でのみ「ゼクロムのおやつ」が貰え、パルデア地方に出現する。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 150 | 120 | 120 | 100 | 90 | 680 |
伝説のポケモンの名に恥じない超優秀なステータスを誇っている。ステータス的にはディアルガの攻撃と特攻を入れ替えた配分である。
でんきタイプ最上位の攻撃種族値150に加え、防御・特攻も高めになっている。
反面特防は伝説ポケモンにしてはやや不安な上、素早さも90と伝説ポケモンがひしめく超激戦区レベルなのが気になる。
「クロスサンダー」と「らいげき」の2つの専用技を所有している。
いずれも高威力でんき物理技であり、ゼクロムの能力とも非常にマッチしている。
詳しい説明は技の項を参照してほしい。
技候補としては、「クロスサンダー」・「らいげき」のどちらかに一つをメインウェポンとして、物理技は「げきりん」・「ストーンエッジ」などが候補に挙げられる。しかし「ストーンエッジ」は抜群や半減がでんき技と似ている為採用されにくい。
特殊技は、「りゅうせいぐん」・「ボルトチェンジ」・「きあいだま」・「だいちのちから」などが挙げられる。
定番の特殊電気技も覚えるが、専用技が高性能なので無理に習得する必要はないだろう。
補助技としては、「つめとぎ」・「ふういん」・「でんじは」・「おいかぜ」などが挙げられる。
難点としては、物理型でありながらあまり物理技に恵まれないという点。
最新作に至るまでレベルアップ・技マシン・教え技で特殊技ばかり覚えてしまう傾向にある。しかも決して相性補完できているとは言えず微妙な技が並ぶ。
その為物理型にするとほぼタイプ一致技で固まる傾向にあり、結果ハガネールやドリュウズ相手に簡単に止まってしまう。「きあいだま」か「だいちのちから」が無いと詰む。
前述した通り、素早さが超激戦区の90なのも悩み。
相性で不利なパルキアやホワイトキュレムに軽く抜かれてしまい、ゼクロムの脆い特殊耐久を狙われて軽く落ちてしまうこともしばしば。
相性の良いカイオーガは大抵「こだわりスカーフ」持ちなので普通に抜かれてこおり技をぶち込まれてしまう。スカーフでなくとも同じ90族なので、先手を取れるかは運頼みになってしまう。
特性の都合上有利なルギアは110族なので先手を取られやすく、HPに振られて先手で「リフレクター」を使われたら最後、「らいげき」を「はねやすめ」で受け切られかねない事態になってしまう。第6世代ではメガレックウザと並ばれると相性って何だっけ状態と化す(天候扱いなのでテラボルテージで突破できない)。
BW2からは教え技で「おいかぜ」を習得できるようになった為、ある程度のフォローは可能になった。その結果技構成が電気技・ドラゴン技・まもる・おいかぜと言う構成が主流となった。
要するに天敵相手の技構成は捨てた事になる。
タイプ相性も6タイプ半減と耐性が低いわけではないが、弱点が全く相性補完されていないのも気になるところ。
しかも弱点はじめん・ドラゴン・こおり・フェアリー(第6世代)と、攻撃面でメジャーなものが揃っており、無計画に出たものならば予期せぬ相手のサブウェポンでコロッと落とされてしまう。
特に一致攻撃が全てこちらの弱点かつこちらより素早いガブリアスやフライゴンを敵に回すと後から出られない。
このように弱点は超メジャー・技はアンバランス・不安すぎる素早さとマイナス要素がゴロゴロ並んだ結果、ダブル・トリプルバトルにおいては伝説ポケモン最底辺候補と言われるようになってしまった。
相方のレシラムはまだ一致技の通りが非常に良く、味方として相性が良い伝説のポケモンがそれなりにいる分多少立ち回りに気を付ければ戦えるのだが……。
但しこれは複数戦に物理で殴り込みをかけた故の問題である。そもそもいかくが蔓延る環境に物理で殴り込めというのが無理な話であろう。
実際物理型のドラゴンは複数戦は不得手としており、当のガブリアスもかなり立ち回りに注意しなければ途端に「ダメリアス」と呼ばれる程使い勝手が悪くなってしまう。
ゼクロムは技自体が悲惨と言う事は無く、電気技自体は通りが良い傾向にある。単純な殴り性能だけ言えばトップクラスと言っていいだろう。簡単に言うと、全体攻撃と相性補完が乏しいだけである。
その為シングルでは相応の活躍ができる。ただ伝説戦のルールは上記のダブル以上になる事が非常に多く、ゼクロムはルールに殺されていると言っても過言ではない。
第6世代
でんきタイプに「まひ状態」にならない個性が追加され、禁止伝説唯一のでんきタイプであるゼクロムはアイデンティティを得る事になった。電気アルセウス? 知らん。
そして高威力特殊技が軒並み威力低下になった上、道具「とつげきチョッキ」により低めの特防をフォロー出来るようになったことで、特殊型相手でも強気に出られるようになった。
問題はこの第6世代でゼルネアスと言う新たな伝説が登場してしまった事。
ゼルネアスはゼクロムよりも速く耐久もある為、仮にスカーフ等で先手を取った所で攻撃特化の「らいげき」ですら一撃で倒れない上に返しの「ムーンフォース」で余裕で吹き飛ぶ。
「ジオコントロール」を積まれたら特殊耐久特化でも即死が確定してしまう。
特にダブルではカイオーガと並べてドラゴンを狩ってくることが多い為、せっかく独自性や強化点を得たにもかかわらずさらに動きにくくなるという本末転倒っぷりを見せ付けてしまった。
ORASではゲンシカイキが登場し、グラードン相手が厳しいがこれは元々なので大した問題ではなく、逆にスカーフ率の下がったカイオーガはある程度対処しやすくなった。
と言っても禁止級で唯一の麻痺耐性を持つ事や、カイオーガやひこうタイプの伝説に対して優位が取れることから、ゼルネアスが蔓延る環境の中でも上記の欠点を差し置いて電気枠や相性補完としてパーティに入っている事が多い。但し採用率はお察し。
第7世代
ソルガレオ、日食ネクロズマ(ウルトラネクロズマ)の登場によるゼルネアスの使用率低下、ドラゴンタイプながら特性を無視してミミッキュを対処でき、更に相性の良いテッカグヤが追加、更に環境で幅を利かせているカプ・コケコのエレキフィールドに便乗出来るという点から、かなりの追風が吹いており、今までの世代と比べたら格段に動きやすくなっている。
また、でんきタイプの禁止級としてゼラオラが登場したが、役割が全く違う上に耐久と耐性で差別化は可能な為、そこまで気にしなくても良い。
しかし、採用率は相方以下と微妙に振るわない。やっぱりアレか。技のせいか。
第8世代
ついにりゅうのまい、そしてボディプレスを習得した。前者は高い攻撃と不安要素だった素早さを上げられる念願の積み技で、後者も、念願の物理サブウェポンであり、防御力があるゼクロムと相性が良いだけでなく、ダイマックスさせての運用も良い。但し新伝説のザシアンには注意。
シーズン15では禁止伝説枠として出場が決定。今までとは違い、ダブルウイング及びりゅうのまい、タイプ一致技であるらいげき、げきりんを搭載したダイマックスアタッカーが割合を占める。
特にイベルタル、カイオーガ、ホウオウ、ルギアと言った上位の禁伝やサンダーを始めとするダイジェッターに対して有利に動けることや、苦手とする相手もザシアン、ゼルネアス程度であり、グラードンはゲンシカイキが廃止になった事も大きい。
自身もダイマックスとの相性がシンプルに良い為、現在シングルバトル使用率は50位となかなか高い使用率を誇る。それどころかイッシュの禁止伝説の中では最も高い(Bキュレムは56位、レシラムは68位、Hキュレムは85位、通常キュレムは圏外)。ダイマックスが無い環境でもりゅうのまいアタッカーとして安定した使用率を残した。ダブルバトルではダイマックスエースとして運用され始め、特殊型または両刀の採用も見られるようになった。更に、禁止伝説を2体採用できるルールでは、ダイマックスとの相性が良い禁止伝説としてザシアンやスカーフカイオーガ等のタイマン性能の高い禁止伝説の相方によく採用され、更に高い使用率を記録した。
ただ、ダイマックスわざで強引に突破するという手段こそあれどじめんタイプやフェアリータイプで止まりやすいというのも事実なので、無計画にザシアンと並べても2匹揃ってランドロスで綺麗に持ってかれる事もしばしば。パーティ単位でゼクロムを通す構築をする必要がある。そういう意味ではかなりピーキーなポケモンである。
幻のポケモン解禁戦として行われる剣盾ランクバトルシリーズ13ルールでは、以下の理由からトップメタと呼ばれる程の大躍進を遂げた。
- シングルバトルにおいて跋扈するマーシャドーに対するパーティの汎用性を下げない対策ポケモンとして重宝されるようになった事(陽気個体であっても攻撃に努力値を252振れば「いのちのたま」+「ダブルウイング」でH4振り個体を高乱数で落とせる)
- りゅうのまいを積んだ状態であればタイプ相性上有利なグラードンやゼルネアスでも受けだしが不可能な事
- それに加えて特に苦手であるランドロスやメタモンの数が前シリーズと比べて減少した
- 禁止級が無制限になった事で苦手な相手のケアがしやすくなったので、貴重な高火力電気枠としてパーティの補完に採用されやすくなった事
- 相変わらず多いカイオーガやイベルタルとの相性が(敵味方問わず)良く、タイプ一致ダイジェッターにタイプ相性上有利な事(ちなみにゼクロムの開拓が進んだ事で電気弱点の重複するパーティが環境から一気に消えた)
これらの要素が追い風となり、なんと2022年9月時点で使用率4位を記録するという更なる大躍進を果たした。
かつては活躍の場があまりにも限られていたゼクロムにとっては非常に動きやすい環境になったと言えよう。
第9世代
同複合の禁止級である「ミライドン」が登場。禁止級でタイプ被りが起こったが、ステータスの方向性の違いから、ゼクロムが解禁されても差別化は自然と成される。
また、補完の効かない耐性を纏めて打ち消せるテラスタルとの相性は良好。(近年は優秀なサブウェポンを得たとはいえ)技範囲が狭いゼクロムにとっては手の届かない相手も突破出来る貴重な手段である。
ダイマックス廃止こそ痛いものの、元よりりゅうのまいを持つゼクロムにとってはそこまで大きな問題でも無く、むしろてんねん持ちの物理受けも突破し得る積みアタッカーとして期待されている。りゅうのまいが没収されなければの話だが。
そして、藍の円盤が配信されたのだが、りゅうのまいはわざマシンにて引き続き習得。没収された技も精々ライジングボルト程度であり、アタッカーとしての運用は前世代と大差ない。が、新たにステルスロック、ほえるを習得。配布限定だったくろいきりも一般解禁された。
今までの禁止級のステロ枠は主にグラードンやディアルガの担当だったのだが、ここに来てゼクロムも候補に入り始めた。流石に上記2体と比べたら耐性に難があるものの、アタッカーも警戒しなくてはならないという点でより対応が難しくなったと言える。
くろいきりに関しても対ゼルネアスやりゅうのまいアタッカーに対するメタになり得る(が、最大の仮想敵であるゼルネアスはオミット)為、総じてアタッカー以外の選択肢が大幅に強化された形となる。
しかし、実際に解禁されると、シングル・ダブル共に全シーズン使用率圏外という前世代の活躍を知るプレイヤーからは耳を疑う結果となってしまった。ここまで使用率が下がった要因として、
- 役割対象だったカイオーガが環境から凋落、イベルタルもオミット
- 性能が異なるとはいえ、同タイプの禁止級であるミライドンに役割を取られている(そしてその対策がそのままゼクロムにも刺さる)
- りゅうのまい込みでも上を取ってくるパラドックスポケモン
- 強力なじめんタイプが大量発生した事により、でんきタイプそのものが下火
- 元々相性補完として採用されるポケモンだったので1体ルールは使用率が低め
といった要素が挙げられる。じゃあ弱いかと言われるとそういう訳でもなく、ホウオウ・ヘイラッシャの受けループ対策として採用されたりと、ピンポイント気味ではあるものの、しっかりと需要を求められた上で構築に入っている為、上位勢からの評価はそこまで悪くない。しかし、今まで採用理由に直結していた独自の強みが本作では殆ど喪失してしまっている為、しっかりと役割を定めた上での運用が求められる環境になっている。
使用キャラクター
ゲーム版
漫画版
- N(ポケットモンスターSPECIAL)
- リョウガ(ReBURST)※1
- ※1:厳密にはトレーナーではない。
番外作品
ポケモンカードゲーム
サン&ムーンの時期、アニメ登場序盤で因縁あったピカチュウとのTAGTEAMカードが出ており、こちらは気絶させられると相手にサイドを3枚とられる替わりに強力な技を持っているため、前述した不遇な面を覆し「ピカゼク」といわれるほど環境として活躍している。
また、別のカードだが、10万円以上で取引されているゼクロムGXなどがあり、ポケカでは結構優遇されている。
更に、新しいポケカでも何かしらの形で関わることが示唆されている。
ポケモンGO
対となるレシラムが終了した後の2020年6月18日~2020年7月6日まで、イッシュ三龍の二番手としてレイドバトルに登場。
同作初のでんき・ドラゴンの複合である。
本作では技に特殊と物理の区別がないため、種族値はレシラムと同一となっている。
覚える技は通常技に「チャージビーム」、「りゅうのいぶき」、ゲージ技に「げきりん」、「ワイルドボルト」、「ラスターカノン」、「かみくだく」となっており、レシラムと比べると一致技は2ゲージなので小回りが利きやすいのが特徴となっている。通常技・ゲージ技共にドラゴンとでんきの技を両方覚えられるので、どちらに特化させても活躍できるというのも嬉しい。
ただし、トレーナーバトルでは「げきりん」はチャージに時間がかかり、「ワイルドボルト」は使用後に防御が2段階低下するデメリットがある等、レシラム同様クセが強い性能となっており、何の考えもなしに使っていると逆にこちらが窮地に陥ってしまうので注意。このため、レシラム同様、現状ではジム・レイド攻略専用のキャラとして使うのが無難という評定に落ち着いている。
でんきタイプなのでジムにいるシャワーズやミロカロスといったみずタイプに有利が取れるうえにでんき技の通り自体も悪くはない。ただし、みずタイプの多くはサブウェポンにこおり技を持たせていることもあり、ゼクロム自身がドラゴン複合のため技が直撃すると返り討ちにされかねない。そこはこおりが抜群にならないライコウと上手く使い分けていこう。
ポケモンマスターズ
N&ゼクロム
2020年12月24日に実装された、でんきタイプのアタッカー。エピソードイベント「世界を彩る数式」も開催された。
技
らいげき |
---|
20%の確率で相手をまひ状態にする |
プラスパワー |
自分の攻撃を2段階あげる |
げきりん |
自分をこんらん状態にする |
理想を追い求める! |
自分の素早さを2段階+命中率を1段階あげる。自分の防御を1段階さげる。自分のボルテージがあがっていないときはさらに自分を次回抜群威力上昇状態にする |
バディーズ技
ポケモンとヒトを繋ぐ らいげき |
---|
追加効果なし |
パッシブスキル
登場時次回ゲージ消費0 |
---|
登場したときに自分を次回ゲージ消費0状態にする |
B技後次回ゲージ消費0 |
バディーズわざをつかったあと自分を次回ゲージ消費0状態にする |
ダメージ貫通攻撃 |
攻撃するときに以下のすべての効果、ダメージを軽減する相手のパッシブスキル、攻撃が急所に当たらない相手のパッシブスキル、相手のこらえる状態を無視する |
全ダウン無効 |
専用Pクッキー1ポテンシャルで解放。すべての能力がさがらない |
ポケモン不思議のダンジョン
はっけん!マグナゲートで難易度が星13個のダンジョンにボスとして「黒の果て」登場するが、仲間にできない。
「クロスサンダー」軸にゴリ押しで、効果力の「かみなり」、「ドラゴンテール」の吹き飛ばしが厄介と、正面で戦うとかなりきつい。
調査団ランクをハイパーランクにして「天空遺跡(草の大陸)」にてレシラムとゼクロムに勝利するとコネクテッドできる。彼らを倒すとキュレムがいるダンジョン「氷の祭だん最奥部(七不思議の海)」が出現する。
ポケパーク2
レシラムと共にポケパークとウィッシュパークを見守っていると言われる伝説のポケモン。ウィッシュパークにやって来た主人公・ピカチュウに希望を見出し、世界の命運を託す。
クリア後シナリオでは、けんきゅうじょで「いかづちのくさび」入手後にウィッシュパレス最奥の祭壇でバトルとなり、勝利すると友達になる。レシラムとゼクロム両方を友達にすると2回目のエンディングとなる。
ポケモン+ノブナガの野望
ノブナガの手持ちとして対峙する事になる…のだが、最終戦では黒いレックウザにその立場を奪われてしまう。
パッケージでは堂々真ん中にいるのに…。
…『ブラック』でゲーチスの前座のNだからって、ポケナガでもラスボスの前座とはどういうことなのか。
スーパーポケモンスクランブル
やはりラスボスの前座と、これまた恵まれない。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
ステージギミックとして登場する他、スピリットでも登場。ランクはACEで電撃攻撃強化持ち、スロット2つと、比較的使いやすい。
アニメ版
アニポケ・第1~7シリーズ
劇場版『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』
CV.高橋英樹
ベストウイッシュ初の劇場版で登場。その渋い声と威圧感でその貫禄を見せ付けている(ゴルーグの方が目立っていたのは気にしないこと)。
かつて大地の民の「理想の勇者」と呼ばれた王子に力を貸した伝説と呼ばれたポケモン。
その時の激闘により命を消耗して「大いなる竜の石」に姿を代え大地の剣の奥深くに安置されていた。
こちらではサトシの味方となる。
劇場版『ビクティニと白き英雄レシラム』
こちらではドレッドの味方になる。
ベストウイッシュ編
第1話でサトシのピカチュウに電気技を使えなくさせ、そのまま飛び去っていった。上記の劇場版での活躍は何処へやら、出番は何とこれだけ。
対のレシラムのテレビアニメ版の扱いと比べるとあんまりである。
その他のアニメ作品
ポケモンジェネレーションズとGOTCHA!ではトウヤと共に写って登場している。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第10章
自らの意志でダークストーンに姿を変え眠りについていたが、リュウラセンの塔にてゲーチスからダークストーンを受け取ったNによって復活、Nと連れていたポケモンに迎えられ、「理想の英雄」と認めて共に行動する。
Nの城でレシラムと交戦、序盤は圧倒していたが主人公・ブラックがレシラムと心を通わせたことで互角となり、Nを助けに現れたゾロアが化けた自身に気を取られた一瞬の隙を突かれ敗北する。
ブラックがゲーチスを倒したところでNと共にどこかへ旅立っていった。なぜゼクロムはダークストーンにならなかったのかは不明。
第11章
力を振るうキュレムに呼び寄せられるようにライトストーンと共にプラズマ団の元へ向かい、キュレムを操るゲーチスと対峙する。
キュレムに吸収される直前、ダークストーンに戻ると同時にNとホワイトをポケモンドリームワールドに取り込む。そしてホワイトキュレムへ変化する際に解放され、自爆したプラズマフリゲートから落下するゲーチスを空中で捕らえてハンサムへ引き渡し、全てが終わった後はNの元を去った。
ポケットモンスターReBURST
主人公・リョウガが合体するポケモン。
人間に対して滅多に心を開かないとされるが、リョウガの父・ガリュウには心を開いて仲良くなり、彼に力を貸すために二度と元には戻れないことを承知した上で自らの意思でBURSTハートに封印された。
余談
「陰陽思想」を持っていると言われている。
何故ホワイトなのに黒い伝説ポケモンが?と思ったプレイヤーは少なくは無かった(レシラムも同様)。こちらは陰陽思想の対極図における陰中の陽、陽中の陰という概念が元ネタだからと思われる。
ちなみにゼクロムから始まったでんき・ドラゴンの複合だが、非常に設定が強いというジンクスがある。
ポケモン | ポジション | 設定 |
---|---|---|
ゼクロム | 禁止級 | 世界を焼き尽くすと言われている伝説のポケモン。 |
メガデンリュウ | メガシンカポケモン | 膨大なエネルギーを持つメガシンカポケモン。 |
パッチラゴン | 化石 | 古代では無敵。 |
ミライドン | 禁止級・パラドックスポケモン(未来) | 雷で大地を灰に変えたテツノオロチだと古い書物に記されている伝説のポケモン。 |
タケルライコ | 準伝説・パラドックスポケモン(古代) | あたりを焼き尽くすといわれるパラドックスポケモン。 |
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0643.レシラム→0644.ゼクロム→0645.ランドロス(けしん/れいじゅうフォルム)
同複合タイプ
禁止級・対になるポケモン
世代 | ポケモン | ポケモン |
---|---|---|
第2世代 | ホウオウ | ルギア |
第3世代 | グラードン | カイオーガ |
第4世代 | ディアルガ | パルキア |
第5世代 | レシラム | ゼクロム |
第6世代 | ゼルネアス | イベルタル |
第7世代 | ソルガレオ | ルナアーラ |
第8世代 | ザシアン | ザマゼンタ |
第9世代 | コライドン | ミライドン |
合体される仲間
その他