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「ウルゥーード!!」

基礎データ編集

全国図鑑No.0889
ガラル図鑑No.399
ローマ字表記Zamazenta
分類つわものポケモン
タイプかくとう(れきせんのゆうしゃ)/かくとう / はがね(たてのおう)
高さ2.9m
重さ210.0kg(れきせんのゆうしゃ)/785.0kg(たてのおう)
せいべつ不明
特性ふくつのたて
タマゴグループタマゴみはっけん

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語ザマゼンタthe magenta(英語でマゼンタ)
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語Zamazenta日本語名に同じ
韓国語자마젠타日本語名の音写
中国語(簡体字)藏玛然特日本語名の音写
中国語(繁体字)藏瑪然特日本語名の音写
ロシア語Земазента英語名の音写
タイ語ซามาเซนตา日本語名の音写

概要編集

初登場は『ポケモンソード・シールド』。

ガラル地方伝説のポケモンで、シールド版のパッケージを飾る。


古傷だらけの逞しい身体を持つ狼のような姿。全身の色合いは濃い原色寄りの色調。前面を煌めく『』状の装甲で覆い、マントのような体毛を纏う。狼系の体形でありながら鬣を持った獅子にも見える雄々しい出で立ち。感情が高ぶると目がオレンジ色に発光する。

黄金の「剣」を咥えるザシアンとは対をなし、共に長い眠りについていた姉であるザシアンのライバルとも伝えられている。


人の王と力を合わせガラルを救った「伝説の英雄」と呼ばれる存在で、金属を取り込み武具に変化させて戦う力を有している。


体表を覆う金属の盾の強度は凄まじく、ドラゴンタイプのポケモンたちの鋭い爪でも、傷ひとつつけられないほど。

その鉄壁の防御力は同時に強力な攻撃手段でもあり、力任せに突進すればその威力で大地はひび割れ、同時に起こる衝撃波で数百の敵を打ち倒すと評されている。


どんなに過酷な戦場にも怯まず、正々堂々と敵陣に乗り込み、敵を討つ。威風堂々とした戦士の振る舞いにより、相対するものは圧倒されるという。


ザマゼンタ

この事から『格闘王の盾』の異名を持ち、味方はおろか敵からも崇められていたようだ。

特に前面へ扇上に展開した赤く発光する盾を構えての突進は、ダイマックスポケモンの持つパワーに強い特効性を有し、そびえる山を穿つほどの破壊力だと云われている。

にしては凄まじい攻撃性を持つが、シールドバッシュという戦法が実際するので問題はない。


名前の由来は「The・マゼンタ(色の一種で紫がかかった濃いピンク)」から。しかし、どこからどう見ても赤いので、ピンクに近いマゼンタ色には見えない。

ディレクターの大森氏曰く、「赤いヤツに出会った(ザマゼンタ)」「青い騎士を見た(ザシアン)」といった目撃証言が言い伝えとなり、そのまま名前として定着していったイメージとのこと(出典)。


色ザマゼンタ:ポケモンイラスト/ファンアート

色違いは全身がよりはっきりしたマゼンタ色に変化する。

第8世代ではブロックルーチンが掛かっているため、ゲーム内での色違い個体の入手は不可能。2021年10月に期間限定でザシアンとセットで入手できるシリアルコードが配布された。どうしても入手がしたい場合、『ポケモンGO』で不定期にレイドボスとして襲来してくることがあるので、そこで遭遇できるまで粘るのが現状では一番現実的な入手手段となっている。


鳴き声は「wolf(狼)」+「shield(盾)」を組み合わせたものと思われる。


フォルム編集

ザマゼンタは2種類の姿を持ち、普段の姿は「れきせんのゆうしゃ(歴戦の勇者)」というフォルムでかくとう単タイプ。「くちたたて」の力により盾と鎧を装備した「たてのおう(盾の王)」となり、はがねタイプが追加される。


れきせんのゆうしゃ

歴戦の勇者の姿は、鮮やかな紅い体毛に紺色の補色が映える、ある意味では装備後よりワイルドさを感じさせる風貌となり、右耳の半分は切れている。


ゲーム上での特徴編集

フォルムHABCDST
歴戦の勇者9213011580115138670
盾の王9213014580145128720
上昇値0030030-1050

上記は第8世代での種族値。第9世代では相方と共に下方修正された。


フォルムHABCDST
歴戦の勇者9212011580115138660
盾の王9212014080140128700
上昇値0025025-1040

歴戦の勇者でも攻守共に優れた能力を持ち、このままでも十分強力。盾の王が苦手とするほのおタイプじめんタイプのポケモンが増えて来たら此方の形態にするのも手。


歴戦の勇者の時点ではザシアンと全く同じ能力であるが、くちたたてを装備して盾の王になると素早さが下がって防御・特防が上がる。


シリーズでは初となるかくとうタイプのパッケージ伝説で、格闘の中では守り寄りのステータス。HPはやや控えめだが防御・特防が結構高く、下がったとはいえ素早さも割と高め。抜かれて困るのは素早さ130族位。なお、

はがねタイプのおかげでかくとうタイプが苦手とするフェアリーも等倍で受けられる。


専用特性「ふくつのたて」(不屈の盾)は場に出ただけで防御ランクが1段階上昇。他に無い唯一固有の効果だが実質的に得られる恩恵は「いかく」とほぼ同等。効果対象の違いや場面では劣る要素もあれば勝る要素もあるのでどちらが優れてるとも言い切れない。

またたてのおうの姿のみ使用できる専用技「きょじゅうだん」ははがねタイプの物理技で、その名の通りダイマックスにより巨大化した相手へのダメージが倍になるが、この技を使うにはアイアンヘッドを覚えている必要がある。


この他、ダブルバトルでのサポート性能も優秀で、を張りつつ「サイコファング」で相手の壁を壊し、圧倒的素早さから「こわいかお」をぶつけて相方を動きやすくしたり、「てっていこうせん」で退場したりとアタッカー一辺倒(盾が殴るしかできないというのもアレだが)でない活躍もできる。


特殊面は特防以外はイマイチな印象を受けるが、火力面はパワースワップで解決可能であり、ガードスワップも覚える(第9世代では没収)。

ただし、有用な技は威力の高いてっていこうせんムーンフォース、サブウェポンのラスターカノンマジカルシャインぐらいであるので物理技中心の方が選択肢の幅が広い。


耐久・素早さ・小技が揃った、耐久寄りのバランス型といったスペックで、パワーだけなら禁止級に届く一般ポケモンも少なくないので、守ってくれつつ殴れるサポーターというのは侮れない存在。


しかし問題点はアタッカーとして見た場合、何をやってもザシアンの劣化にしかならないことにある。

特に実用的なかくとう技が「インファイトしかないのが欠点で、調子に乗って連発しているとせっかくの耐久力が台無しになってしまう上、それさえふとうのけん込みのザシアンの方が火力が出てしまう始末。


「くちたたて」を持たせると火力アイテムを持てないため、火力に難儀することも多く、性能的にこの上なく似合っている「ボディプレス」は残念ながら(第8世代では)覚えられない。

デメリットの無い格闘技は他にもあるのだが、ほぼ間違いなく技名のせいで「せいなるつるぎ」も「つるぎのまい」も使えない悲しみを背負っている。


ザシアン同様ダイマックスは出来ないので、耐久値に任せた強引な立ち回りや格闘技のデメリットを補填してくれる「ダイナックル」とは無縁なのも痛い。あるいは「インファイト」で下がった耐久を「ガードスワップ」で押し付ける戦法も考えられるが、禁止級のやる戦法かと言われると微妙である。


高い耐久を活かし、相手の攻撃を耐えてメタルバーストで反撃する、という戦法を取りたいところだが、メタルバーストは優先度が0であるため、素早さの高いザマゼンタとは相性が良くない。ならば優先度がマイナスのカウンターミラーコートを、と言いたい所だが、ザマゼンタはこの2つの技を習得できない。「耐えて反撃する」という、盾の名に相応しい戦法が取りづらいのはなんとも歯痒いものである。


またポケモンの耐久型に必須な「回復技」を致命的にも持たない上、持ち物の都合で状態異常耐性も低いので、「盾の王」なのに持久戦さえするのもされるのも苦手。

耐性も鋼・格闘であるザマゼンタより、鋼・フェアリーであるザシアンの方が弱点が少なく恵まれており、覚える技的にも逆だった方が良かった気がしないでもない。


ちなみに「たてのおう」と「れきせんのゆうしゃ」が殴り合うと、はがねタイプが増える影響で「たてのおう」が一方的に負ける。解せぬ。


単体性能で見る分には特別弱いわけではないのだが、禁止級の1枠という制限に入れるかと言われると厳しい。

結果、禁止級が1体のみ解禁されたシリーズ8ルールでは、ザシアンが禁止級の中で使用率トップなのに対し、こちらは100位以内にも入れていない。


一方ダブルバトルにおいては耐久が高くサポート技も豊富、そしてきょじゅうだんの性能故にある程度の火力があることが一応評価されている。

しかし、サポートもできる伝説のポケモンと言うのは何もザマゼンタに限ったものではなく、一致技の高い一貫性によりサポートに特化できるルナアーラなどライバルが多いのも事実である。

なにより伝説のポケモンは基本的にルール上1~2体しか採用できない事もあり採用対象はアタッカーが好まれるため、他の伝説のポケモンを押しのけてサポート役として採用するのかと言う壁にぶち当たってしまうのである。盾なのに。

結果伝説2体採用が可能になったWCS2022でもザシアンが採用トップにいるのに対しザマゼンタは0と哀愁漂う姿を見せてしまった。


だが、シーズン34ではフル伝説・幻が可能になりサポート型の伝説ポケモンを採用する余裕ができたのが追い風。

ここではその高耐久によって「コーチング」「バークアウト」サポーターとしてダブルバトルで開花。その耐久はHP252振りでも「ふくつのたて」が発動した場合、特化ビクティニの「Vジェネレート」ですら確定2発に抑え、攻撃無補正なら「いのちのたま」を持っている場合ですら確定耐え。このようなことから使用率は18位まで伸び、最終2位構築に投入される快挙を成し遂げた。

ただ、逆に普段の枠のなさによるザマゼンタの優先度の低さをまざまざと見せつけられたとも言えなくもないのが悲しい。

事実、伝説幻環境は2か月で終了してしまったため、再びボックスで盾が埃をかぶる羽目に……。


一部のマックスレイドバトルでも持ち前の耐久でダイマックスポケモンの攻撃を受け止め、壁を張って味方を守った後は自分でダメージを与えに行く事もザシアン程の火力ではなくとも十分可能。


例えばオノノクスが相手の場合、その凄まじいAから放たれるダイアースを余裕をもって耐えるのはザシアンには出来ない芸当であり、高難度位レイドではザマゼンタの方が生命線になってくれる事もしばしば。

とはいえボディプレスを覚えられないのはやはり残念。


ちなみにかくとうタイプのポケモンの中で唯一かわらわりを覚えられない。


第9世代編集

ポケモンホーム連携と共に解禁。


前述の通り剣盾で暴れに暴れたお姉ちゃんの巻き添えを喰らう形でザマゼンタも種族値が下げられた。

これにより攻撃-10され、更にたてのおうは防御・特防も―5される形に。

そのため、攻撃力に関しては120と伝説のポケモンにしては貧相な部類に。

更に、特性も1戦につき1回しか発動しなくなってしまった。へんげんじざいリベロと違い、引っ込んでも再発動はしない。


しかしながら念願の「ボディプレス」を習得したのだ。

加えてその体重を大いに生かせる「ヘビーボンバー」、何故か覚えなかったいわ技として「ストーンエッジ」まで覚えられるようになった。代わりに「きょじゅうだん」は追加効果がなくなったものの、これだけの技があればあまり問題ではないだろう。


剣盾においては、ダイマックスによる超火力と超耐久で、耐えきれずそしてたいしてダメージも与えられないという悲惨な状況だったが、SVでは一変。

種族値が下がったと言えど並みの物理ポケモンではザマゼンタを一発で突破することは不可能。(特殊でもそうそう落ちない)

その上に先のボディプレスの火力はふくつのたてと合わせてとんでもないことになっている。テラスタルを絡めれば尚更である(このため、今作では前作と比べて専用技「きょじゅうだん」の採用率が下がるという事態になっている)。

うまく行けばお姉ちゃんにも正面で勝てる。


総じて不遇すぎた前作に比べて、ようやく一線級に近い性能になったと言えるだろう。


とはいえ、解禁されたレギュレーションGではそこまで尖った性能ではないので使用率はまずまず。

物理アタッカーの対面で等倍以下になるテラスタルを切っててっぺきを積めた瞬間、ゴーストタイプがいなければ、そのままボディプレスで完封もありえてしまう(もちろん防御上昇無視のせいなるつるぎには注意が必要)。


またダブルでもそこそこの活躍だったが、海外のダブルの大会では何とラティオスとコンビを組ませたパーティが優勝するという好成績を叩き出してそのポテンシャルが認知されることに。

やはり強い点としては、環境に多いガオガエンのいかくを気にせずにボディプレスで仕留めたり、白バドレックスブリザードランステラパゴスのテラス後テラクラスターをワイドガードで防げたりする点が強い。さらには氷も半減でテラス前のテラクラスターも半減なので場持ちがかなり良いのである。

このように環境にマッチし、アタッカー兼サポートも出来ると言う点と海外ダブル優勝という点が使用率を大きく伸ばしている。


一線級に近いどころか、立派な『強力な伝説ポケモン』の仲間入りをしたと言っても過言ではないだろう。


使用トレーナー編集

※1:シールドver

※2:ソードver・『ポケモンマスターズ』のバディ


番外作品編集

ポケモンGO編集

ザシアン共々、企画「ウルトラアンロック」の第三弾として、2021年8月下旬より第7世代を通り越してのまさかの実装が決定し、プレイヤーを騒然とさせた(設定上はあるポケモンのイタズラにより呼び寄せられたとされている)。

勿論★5のレイドボスおよびGOバトルリーグの報酬限定で、こちらは2021年8月26日~9月1日までの間出現した。なお、今回登場するのは「れきせんのゆうしゃ」の姿のみで、「たてのおう」の姿での実装は当面先になる模様。


2024年10月4日より、対になるザシアンに次ぐ形で「ザマゼンタ(れきせんのゆうしゃ)」の色違いが実装

色違いの入手手段は『BDSP』・『LEGENDS アルセウス』発売を記念した配布個体に限られ、その『SV』でも現状では入手手段が存在していないため、貴重なザマゼンタの色違い個体を安定確保できるイベントとして注目されている。


れきせんのゆうしゃ編集

原作同様、すべてのステータスが高水準でまとまっており、非常に強力。技は通常技が「でんこうせっか」「こおりのキバ」「バークアウト」「メタルクロー」の4つ、ゲージ技が「ムーンフォース」「インファイト」「アイアンヘッド」「かみくだく」の4つと非常に多彩。惜しむらくは通常技でタイプ一致技がないところか。


バトルで使用することを考えた場合、ゲージ回収効率に優れた「バークアウト」がおすすめ。ゲージ技は一致技の「インファイト」でまず確定。サブ技としては「アイアンヘッド」と「かみくだく」がそれぞれ違った相性保管を果たしている。


若しくは、通常・ゲージ技共にはがね・あく技で固められるという点を活かして、疑似はがね・あくタイプとして運用すると言う手もある。


前者の場合、単かくとうタイプなため、主にはがねが求められる対フェアリーとの対面は厳しいが、相手が持ってくる技次第ではサポートアタッカーとしての活躍も望めるだろう。

一方、後者に関しては、あくタイプのアタッカーが既に飽和状態(バンギラスダークライイベルタル等)であることを考えるとやや旨味は薄いと言えるか。


たてのおう編集

2021年現在、図鑑にも記載がなく、そもそもデータそのものがまだ追加されていない可能性が高い。本作ではポケモンにアイテムを持たせる仕様がないため、今後登場するとすれば別のポケモンという形か、アメや専用アイテムを消費してのフォルムチェンジになると思われる(一般ポケモンではトリミアン、伝説・幻のポケモンではフーパネクロズマ等前例があるため)。


ザシアンとは異なり、今のところ様子見に回ろうとするユーザーが多いものの、本作のシステムと今後の習得技の噛み合わせ次第では一気に化ける可能性もあり得る。


ポケモンマスターズ編集

ホップ&ザマゼンタ編集

2021年8月12日に実装。伝説ポケモンイベント「流星にほえる赤き盾」をクリアすることで仲間にすることができる。

他のガラルバディーズは軒並み高レアリティやフェス限定ばかりなので、イベントに出てくるガラル縛りミッションをクリア以前に条件を満たすことができないユーザーが多数いたので、長い間待ち望まれていた初のガラル配布バディーズでもある。

メタルクロー10%の確率で自分の攻撃を1段階あげる
キズぐすり味方のHPを最大HPの約40%回復する
きょじゅうだん相手のボルテージがあがっているときは威力が1.5倍になる
さすがだぞ!味方全員の攻撃を2段階+全員の防御と急所率を1段階あげる

バディーズ技

誇りを胸に夢をつかむ きょじゅうだん
相手のボルテージがあがっているときは威力があがる
★6EXに★アップ後: 初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる

パッシブスキル

登場時防御アップ2登場したときに自分の防御を2段階あげる
無傷時P技B技軽減5HPが満タンのときは技やバディーズわざで攻撃を受けたときのダメージを軽減する
被攻撃時次回ゲージ消費無4技で攻撃を受けたときに50%の確率で自分を次回ゲージ消費0状態にする

バディーズとしての性能は「キズぐすり」による回復とトレーナー技の「さすがだぞ!」により味方全体の攻撃2段階・防御と急所率を1段階上昇させることができる。

攻撃技は1ゲージ技の「メタルクロー」と4ゲージ技の「きょじゅうだん」の2つ。

パッシブスキルには「ふくつのたて」を再現した「登場時防御アップ2」、「マルチスケイル」のようなダメージ軽減スキルの「無傷時攻撃技B技軽減5」、そして攻撃を受けると確率で次回消費ゲージを0にできる「被攻撃時次回ゲージ消費無4」を持つ。


総合的にやや物理寄りのタンク性能とヒーラー性能を併せ持つ万能サポート。特にユウリ&ザシアンとはチームスキルの相性も非常によく、最適サポートとして活躍できる。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL編集

期間限定のコラボイベントにおいて、スピリッツボードにザシアンとセットのアタッカースピリット(無属性)として登場。階級は伝説に相応しい「LEGEND」級。


余談だが、パッケージデザインの伝説ポケモンが、最高クラスのスピリットに設定されるのは、何気にホウオウ以来だったりする。(マイチェンも含めるならばギラティナ(超化)以来。)


対戦では、バックシールド装備のウルフキルソード持ちのフォックスを相手に、終点化したテンガン山やりのはしらをステージに戦う。

特別なステージギミックは無いため、気軽に戦えると思えるが、攻撃力の高いウルフに加え、10000超えの強さもあるので、油断はせずに1体ずつ倒してクリアする事を薦める。

アニメ版編集

アニポケ第1~第7シリーズ編集

  • 新無印
    • 4話のOPでザシアンと共に登場。
    • 本編では42話でまどろみの森ゴウの前にれきせんのゆうしゃのすがたで現れた。
    • 第45話で再び姿を現し、ゴウが持って来たくちたたてで「たてのおう」に変化。ムゲンダイナの暴走を止めるべくサトシたちに協力する。そして、役目を終えるとそのままどこかへ去っていった。
    • 第46話のアバンにて森のポケモンたちを見守っている。

GOTCHA!編集

こちらではスクリーンにザシアンと共に「れきせんのゆうしゃ」で登場。


モチーフ考察編集

「騎士」のような風貌の鬣が『盾』になった「狼(っぽい獣)」ということで、この3要素を中心にモチーフ考察が進められている。


「騎士」要素については、本作の舞台からしてアーサー王伝説に登場する聖杯に選ばれた騎士ガラハッドとする説が有力。

「盾」については、前述のガラハッドから連想してガラハッドの持つ十字盾がモチーフだと言われている。また、アーサー王も船に変形するプリドゥエンという盾を所持している。


一方「狼」モチーフについては第7世代の後に発売された作品に登場する事から北欧神話における太陽と月を食らう双子の狼という説や、アーサー王の飼っていた狼ゴルラゴンである説。


一部では狼みたいだけど、ライオンも元ネタではという意見も存在する。ライオンはイギリスにも深い関係のある生き物で、アーサー王伝説にもユーウェインのお供として登場する事がある。というかアーサー王伝説ではブリテンに生息している生き物というトンデモ設定である。


余談編集

これまで「自然物を身に纏う防具にする(ミノムッチ、イシズマイ系統など)」、「体の一部が防具になっている(ブリガロン、ギルガルドなど)」、「体自体が強固な防具(タテトプス系統、カブト)」など、防御能力を有するポケモンは多数登場したが、「兵器としての盾を武具に持って」登場したのはこのポケモンが初。


金属を取り込み変化させる力で以て行ったのが鋼の外殻や角の形成などではなく明らかに人間の使用する道具に似せた鎧や盾の生成だった辺り、この姉弟は人間の営みに極めて近い場所にいたものと推測される。

同じく「鎧を着た人間の戦士」がモチーフの伝説のポケモンである聖剣士たちが、ポケモンを護り人間を誅するポジションだったことを考えると面白い差異だと言える。


『身体に盾を纏う動物のキャラクター』はそれなりに多いが、専ら亀や貝といった「元から甲羅や殻を持つ生物」ばかりであり、機動力を強みとする狼と関連付けられるのは珍しい。


関連イラスト編集

ザマゼンタZamazenta

ザマゼンタザマゼンタ


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾

ポケモン一覧 かくとうタイプ はがねタイプ

伝説ポケモン フォルムチェンジ 剣盾姉弟

犬ポケモン


0888.ザシアン(れきせんのゆうしゃ/けんのおう)→0889.ザマゼンタ(れきせんのゆうしゃ/たてのおう)→0890.ムゲンダイナ(ムゲンダイマックス)


禁止級・対になるポケモン編集


同複合タイプ編集

ルカリオ

コバルオン


ポケモン関連編集

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