でんこうせっか
でんこうせっか
もしかして:電光石火
初代より存在する技。目にも止まらぬ速さで相手を攻撃する。
そして、元祖先制技である。
初代をプレイしたことがある者には、序盤でとにかくコラッタやポッポが使用しまくって来る印象があるのではないか。
歴史が長い技だけに覚えられるポケモンも多い。
一致であるノーマルタイプは勿論、「電光石火」を意識してかピカチュウを始めとする素早さが高いでんきタイプもほとんどが覚えられるのが特徴。幻のポケモンもやたら覚える技リストにこの技の名前がある。
タマゴ遺伝を使うことでオニスズメやビッパといったノーマルタイプのポケモンの他、カイロスのような意外な面子が覚えることも可能。
ニンフィアの場合は、特性「フェアリースキン」でフェアリー先制技として撃つことが出来る。
一方、素早さが低めのポケモンは習得者が案外少なく、最終進化系で1番遅いのはニンフィアの60。
やはり、重戦車チックなポケモンには似合わないということなのであろうか。
意外なことに、第3世代まであまり需要がなかった技。
理由は単純。威力不足である。
特に、第2世代までは全ステータスに努力値を全振りできる仕様(要するにどいつもこいつも硬い)だったためこんな威力ではまともに削れず、相手に1ターン無償でやっているようなものであった。そもそも、先述の通り習得者に重戦車がいないため、こんなものがなくても先制くらいできると言うのがまた痛いところだった。だからこそ全国大会でフルスロットルになったコイツを止める術がなかったとも言うが……。
第4世代できあいのタスキが登場してから、「がむしゃら」→「でんこうせっか」戦術が生み出された。
低レベルの方が有効な戦術であるため、初心者への初見殺しや対CPUへの戦術としてコラッタやムックルやスバメがこの戦術を用いた。
以降、「でんこうせっか」に限らず先制技としての需要を確立していった。
この戦術を知っている相手からは連続技などで対策されるので上級者同士の対戦ではほぼ見ないコンボである。
また、逆に「きあいのタスキ」や特性「がんじょう」などで残りHPが少ないポケモン処理に使用されることも多い。
第5世代ではある程度火力と速度があるあらゆるアタッカーに、「きあいのタスキ」対策として採用されることがあった。当時それだけ「きあいのタスキ」が蔓延していたことの表れである。
アニメ版でもサトシのピカチュウが「10まんボルト」と共に初期に習得し、現在でも使用しており10まんボルトに次いでピカチュウを代表する攻撃技である。
技名とピカチュウのイメージからか電気攻撃技であると思われる場合も少なくない。
なお、習得したのは実は「10まんボルト」より後である(「10まんボルト」は第5話のニビジム戦、「でんこうせっか」は第14話のクチバジム戦である)。
この影響からか、スマブラでもピカチュウの上必殺技として実装されている。
第2世代より登場した「しんそく」はPPこそ5であるが威力80・攻撃優先度+2と「でんこうせっか」上位互換技に当たる。ただし、習得者がまるで異なる(通常両立出来るのはルカリオのみ)ので完全上位互換ではない。