概要
ゲームデータ上に存在はするが、通常プレイでは出会うことが出来ないポケモンの総称。
本来幻ポケモンは伝説ポケモンとは別カテゴリーであるが、アルセウス等、その作品のキーポイントとなるポケモンへ深く関わる場合や専用伝承・神話がある場合も多い。
このため、当サイトでは「伝説ポケモン」の括りの一部として幻ポケモンを設けることとする。
基本的にはイベントにおける配布でのみ出会うことが可能であるが、近年では条件を満たせば通常プレイでも出会うことが出来るようになったポケモンも多い。
このため2024年1月時点で幻のポケモンの1つの見分け方(及び公式が幻ポケモンと考えている見解の1つ)は、ポケモンホームにおいて交換が禁止されている種であることが挙げられる。
ゲームにおける幻ポケモン
元々は開発者の悪戯で仕込まれたものであった(ミュウ参照)が、現在は完全に定番となっている。
一般ポケモンはゲーム内のどこかで必ず登場する(登場しなくても図鑑には「見付けたポケモン」として登録される)のに対して、
幻ポケモンは通常プレイでは出現せず、特殊な手段を用いなければゲーム内に迎えることは出来ない。
このため、登録しなくても図鑑は完成扱いとなるという共通点を有する。いわばコレクション。
ポケモン勝負においてはフリー以外のランダムバトルや公式大会などに参加することが出来ない。従来は禁止級も同じであったが、あちらは「ポケモン竜王戦」などで参加出来るルールが増えたため、完全に別カテゴリーとなった。
なお、伝説ポケモンと比べると、ミュウやセレビィ、ジラーチ、ビクティニ等、マスコットキャラを思わせる可愛らしい風貌をした種族の比率が高い。
デオキシスやダークライのように物々しい風貌をした種族も多いが、半分いくかいかないか程度であり、各世代に1種は可愛い系幻ポケモンがいる。
フーパのように、可愛らしい姿と物々しい姿の二面性を有するパターンもある。
登場当初こそ大きくピックアップされるものの、世代が変わると途端に持ち上げられなくなるという難儀な点を抱えており、下手したら何世代も配布がされないという例も存在する。
そのため、幻ポケモン内でも人気や知名度の格差はかなり大きくなってしまっており、後述の様な特徴を持っていない限り日の目が当たらないというのが現状である。
- ポケモン世界の根幹に関わるポケモン(ミュウ、アルセウス)
- 現実世界で何かしらのシナジーがあるポケモン(セレビィ、ジラーチ)
- 独自の特徴から、物語に関わることが出来るポケモン(ダークライ、フーパ)
- ビジュアルや演出からアクション映えしやすく動かしやすいポケモン(デオキシス、ゼラオラ)
- 本編で(セーブデータ連動ではなく)正式に解禁される(ケルディオ、メロエッタ)
上記以外のポケモンは当該世代を遊んだことがないトレーナーからすれば、未知のポケモンと化している場合が多い。
幻ってそういう……。
また、第7・8世代をターニングポイントとして立ち位置が変わって来ている。
第6世代まで
幻ポケモンは、存在自体は本編ゲーム内でほのめかされることが多かった。
ストーリー上必ず訪れるポケモン屋敷で、関連資料を読むことが出来るミュウ、ミオシティの民家を調べると噂を聞くことができるダークライなどが典型例。
第4世代は特にこの手の幻ポケモンの噂話・ほのめかしが多い。
劇場版を始めとするアニメ作品で活躍することが多く、第3世代からは劇場版がゲームとの連動を開始。映画前売り券購入と引換えにゲットできるようになり、また、ゲーム内へ連れて行くと特殊なイベントが発生するようになった。
第7・8世代
ゲーム内でほとんど話を聞かなくなる。
映画の特典で得た個体をゲームに連れこんでも、大体の場合イベントが起こらない。
ゼラオラやザルードはむしろ本編ゲームに登場しない地方における希少種といった立ち位置で、メルメタルに至っては進化条件に外伝ゲームが関わっており、本編ゲーム内ではどうあがいてもメルタンから進化させることができない。
ただし、第4世代が初出の幻であるアルセウスについては反対に、新機軸の意欲作LEGENDSアルセウスの顔としてピックアップ。同作では他にもマナフィを始め第4世代の幻ポケモンに限りイベントが目白押しであった。
これはあくまで所謂ダイパリメイクブームに乗っかったもので、次作SVには関係のない話かとも思われていたが……。
第9世代
DLC後編『藍の円盤』で久々に幻のポケモンが明確に舞台となる地方との関わりを持たされつつ登場した。なお、幻ポケモンが主役の専用イベントが発生するのはXY並びにORAS以来の約10年ぶり。
また、同作ではメロエッタもゲット出来るのであるが、その際にはイベントと呼べる程のものではないが原作を意識した演出があり、演出という点では第6世代までの状況に戻った。
ただし、劇場版の方は完全に制作が止まってしまい、第9世代では映画館での幻配布イベントは一切行われないのではないかと見られている。
入手方法
配布による入手
幻ポケモンは基本的に映画関係やイベントでの配布でのみ入手可能であり、
- ポケモン自体を配布で受取る(例:劇場版の前売り券特典、映画館やポケモンセンター、リアルイベント(ポケモンパルシティなど)での配信、Wi-fiコネクションなど)
- 作中で遭遇できるようになる特別なアイテムが配布
という2種類に大別される。
第3世代までは通信ケーブルによってこれらの配布が行われていた(モバイル限定セレビィを除く)こともあり、特に抽選などを行わず無差別に配布するとなった場合それはそれは長い大行列が発生していた。
また、ミュウが「コロコロコミック」の読者プレゼントとして最初に配布された際、当選確率が約0.02%%(20名の枠に約8万通の応募)という事態となったこともある。
第4世代以降は「ニンテンドーWi-Fiコネクション」でのポケモン配布ルートが構築され、ポケモン自体が直接期間限定で配信されるようになり、少なくとも大行列は発生しなくなった。
2007年からは、主にそのポケモンが活躍するポケモン映画において、上映する映画館でポケモンそのものを配布するケースが増えている(そのため、映画のエンディングには毎年、配信に協力してくれた映画館名が「プロモーション協力」としてずらりと並ぶこととなる)。
第4世代において、ダークライとシェイミは映画公開時にポケモン自体が、プラチナ発売後に捕獲イベント発生用アイテムと両方の手段が用意されていた。
しかし、アルセウスに関してはポケモン自体を配信する方法のみ取られ、用意されていた捕獲イベントはボツになってしまった。
近年では映画での配信から暫く経ってからネットやポケモンセンターなどで配信されることがある。
ジラーチのように定期的に配布されている例もあれば、マナフィのように長期に渡り配布されていなかった例もあるなど、ポケモンによって配信頻度にやや差がある。
第9世代では何故かこの手のパターンが以前と比べて非常に少なくなっており、現時点ではミュウとダークライの2匹しか配布されたことがない。色違いに至っては全く配布されていない。
その他キャンペーン
配布方法としては本項冒頭に纏めた通りであるが、第6世代では「ポケモンスクラップ オメガルビー・アルファサファイア 幻のポケモンたちをもらおう キャンペーン」がという企画が存在していた。
これは対象商品について来るキャンペーンコードを特設サイトに打ち込んでポイントを溜め込んで行き、ケルディオ・ビクティニ・シェイミを入手しようという趣旨のもの(幻のポケモンの他にも消費アイテムや換金アイテムも入手可能)。
第7世代でも「ウルトラ!ゼンリョク!幻のポケモンをもらおうキャンペーン」(マナフィ・メロエッタ・フーパ)、第8世代では「幻のポケモンゲットチャレンジ」(マーシャドー・ボルケニオン・ゲノセクト)と同様の企画が展開された。
なお、第9世代でも2024年11月22日 - 2025年4月30日にかけて上記と同様と思われるキャンペーン「幻のポケモンゲット大作戦」を開催予定。しかし、過去世代と比べると開催されるのがかなり遅れていた。詳細は続報を待とう。
キャンペーン展開時における「ポケモンカードゲーム」最新弾は高ポイントキャンペーンコードが封入される傾向にあった。特にポケカバブルに突入していた第8世代頃の対象商品である「シャイニースターV」は初回生産分にのみコードが封入されていたため、各地で争奪戦が発生していた。
通常プレイにおける入手
ORASではエピソードデルタにおけるデオキシス登場に伴い、幻ポケモンが通常プレイで捕獲可能という前代未聞の事態が発生した。ただ、その後の作品では幻ポケモンとして扱われているため、あくまでもシナリオの都合での登場であった。
剣盾以降は幻のポケモンが本編で正式に野生出現する様になり、ケルディオ、メロエッタ、LEGENDSを含めればシンオウの幻組が好きなボールでゲット出来るようになった。
ただし、入手には(デオキシスも含めて)相応に複雑な条件を挟んだ上で初めて遭遇出来るようになっている。特にSVのメロエッタに関しては遭遇までの流れがワザップジョルノであるとネタとされる程複雑。
また、QRコード読取やセーブデータ連動といった要素により、必要なコードやソフトさえ所持していれば幻ポケモンがいつでも受取り可能である例も増えており、こういったポケモンは入手難易度が著しく低くなっている。
注意喚起
入手方法が限られる貴重なポケモンであり人気も高いが故に、残念ながら正規手段ではない方法で入手しようとする輩も多い。
ゲーム発売から1週間も経たずに全データが解析されることも多く、改造ツールも気軽に入手出来る他、さらに長期間の解析の結果プログラムの穴が発見されることも少なからずあり、現在は第3世代までにおいてバグを駆使した任意コードを実行する技術が確立され、第4世代でもバグを駆使した意図しないフラグ呼び出しが可能となっている。
このため幻ポケモンを改造やバグで出現させ、それをGTS等で放流するといった行為も容易く出来てしまうのが現状である。
『ポケモンXY』以降、公式で配信された幻ポケモンは全て(プレシャスボールや特別なリボンの有無にかかわらず)GTSやミラクル交換へ出すことは出来なくなっているので、GTSに預けられているフィオネ、デオキシス(ORASの個体)、ケルディオ(剣盾の個体)以外の幻のポケモンは全て改造であると思った方が良い)。
マジカル交換等で万が一流れて来てしまったら即逃がすことをお勧めする。
確かに公式が情報を出し惜しみする傍ら、未発表のポケモンを入手して悦に浸りたくなる気分は分かる。
だが、不正なデータ改造等はゲームのデータそのものを破壊しかねない影響を及ぼす可能性もある。
増してや改造データで通信するなんてことは立派な犯罪でもありマナー違反であり、これでゲーム機が故障した場合は修理などのサポートが受けられなくなる可能性が高くなる。
それを決して忘れないでほしい。
改造ではないがニンテンドーWi-Fiコネクションのサービス終了後、そちらの非公式版サーバーが開発され、データ上正規と変わらない配布個体がこの非公式Wi-Fiで生成できるため、一部で問題となっている。後述するようにポケモンGOを含めればほとんどの種類の幻のポケモンを大量入手できるようになったのは、こうした非公式Wi-Fi産を有難がる輩を減らすための措置なのかもしれない(もっとも、非公式wi-Fi産においては本来の配布個体とはデータ内容の違う非正規値の個体が配布されたケースも報告されているが…)。
対戦における扱い
正規入手機会が限られるためか、基本的に全ポケモン種族値が比較的高水準であるにもかかわらず、ランダムマッチなどの一般対戦ルールでは使用出来ない。
全伝説ポケモンが使用可能となった「GSルール」でも使用出来なかったが、第5世代ではダブルバトルとシングルバトルで1回ずつ、ペラップ以外(専用技仕様で)が使用可能なインターネット大会が開催された。
また第6世代以降、フリー対戦や一部スペシャルルールで使うことが出来るようになった。
剣盾ではシリーズ13で全解禁ルールが開催された。
禁止級もいくらでも使える環境であり、それと比べると種族値で一歩劣る幻ポケモンは平均するとそこまで高順位ではなかったが、最終的にシングルではマーシャドーが、ダブルではマギアナやゼラオラがベスト30入りを果たした。シーズン34も含めるとマーシャドーはダブルでも、ビクティニ、メルメタルはシングル・ダブル双方で使用率30位以上となる。
なお、ザルードは(進化前であるメルタンを除くと)シリーズ通して唯一圏外であったが、使用した技すら集計されていないため、集計ミスによるものと考えられる。
ポケモンGOでは
基本的にスペシャルリサーチを利用して入手するパターン(ミュウ・セレビィ・ジラーチ・シェイミ・ビクティニ、メロエッタ・ディアンシー・フーパ・マーシャドー・ザルード)と、通常伝説ポケモン同様、レイドボスとしてジムへ襲来して来た個体を倒してゲットするパターン(デオキシス・ダークライ・ゲノセクト)の2パターンがある。
前者は、戦闘力が余り高くない、どちらかといえばコレクション要素が強いポケモンが、後者は比較的戦闘力が優れたポケモンが選ばれる傾向にある。
恐らくユーザー間同士で戦力格差が生じないようにという製作側の配慮なのであろう。……といいたいがその中にはディアンシーやマーシャドー等実戦向きポケモンもちらほらいて戦力格差が生じてしまっている。
リサーチで入手するパターンは基本的にゲーム中で1匹のみしか入手することが出来ず、交換も出来ないため厳選が行えない。せめて本家でいうすごいとっくんのように最大まで強化したポケモンへ対する救済措置があれば良いが。
ただし、2022年に新たに幻ポケモンを対象とした「エピックレイド」と呼ばれる特殊なレイドが実装されるようになり、第1弾としてそれまでリサーチでしか入手が出来なかったフーパが選ばれている。
これにより、今後はこれまでリサーチのクリアで1匹しか入手出来なかった幻ポケモンを複数匹入手出来るようになると思われる(ただ、厳選出来る程多く連戦出来ない仕様となっているのが難点であるが)。エピックレイドが今後どの程度の頻度で行われて行くこととなるのかはまだ不透明であるが、取り敢えず幻ポケモンを複数匹所持するという希望はある程度叶ったといえるであろう。後は個体厳選も行えればいうことなしなのであるが。
特殊な例がメルタンであり、最初に「メタモンが変身したポケモン」として登場し(=姿が確認出来るのみで捕獲不可)、その後スペシャルリサーチで実装されたが、ほぼ同時にLPLEとの連動をすれば無限入手可能なポケモンとなった(その後、ポケモンHOMEとの連動も開始される)。
つまり幻扱いもされているが、同時に他ゲームとの連動さえ行ってしまえば入手制限はなくなり、一般ポケモン同様いつでもどこでも大量入手出来るのである。
なお、本作にも通信対戦は存在するが、幻ポケモン使用には特に制限は設けられておらず、指定されたCP値以内であれば、(伝説・幻参戦が禁止されているプレミアカップを除けば)誰でも自由に使用することが可能。
本作では原作と比べて伝説・幻ポケモンと一般ポケモンの性能差が余りないため、そこまで厳しい制限を設ける必要はないということなのであろう。
ちなみに、スペシャルリサーチ経由で入手した幻ポケモンは逃がすことが出来ないが、ポケモンHOMEへ送ることは可能。
伝説のポケモンもそうであるが、メルタン及びメルメタルを除いた自分で捕まえたGO産の幻のポケモンを本編作品へ送るには一度そのセーブデータでGO産以外の個体もしくは通信交換で手に入れた他人のGO産個体を手に入れる必要がある。
歴代幻ポケモン一覧(備考は『GO』を除く)
No | 初代 | 備考 |
---|---|---|
151 | ミュウ | 専用Zワザが使用可能。『BDSP』(※1)で無配布入手可能。 |
第2世代 | ||
251 | セレビィ | VC版『クリスタル』で無配布遭遇可能。 |
第3世代 | ||
385 | ジラーチ | 『BDSP』(※2)で無配布入手可能。 |
386 | デオキシス | 第3世代ではソフト間交換で、第4世代以降は特定の場所でフォルムチェンジが可能。『ORAS』で無配布遭遇可能。 |
第4世代 | ||
489 | フィオネ | マナフィまたはフィオネを入手してしまえば、メタモンと育て屋に預けることで無限に入手可能。『LEGENDSアルセウス』で通常遭遇可能。『みんなのポケモン牧場』でも入手可能であった。 |
490 | マナフィ | 特殊なタマゴが実装されたポケモン。『LEGENDSアルセウス』でのみ無配布で遭遇可能。 |
491 | ダークライ | 『LEGENDSアルセウス』(※3)で無配布遭遇可能。 |
492 | シェイミ | アイテムによるフォルムチェンジが可能。『LEGENDSアルセウス』(※2)で無配布遭遇可能。 |
493 | アルセウス | アイテムと特性によるフォルムチェンジが可能。『BDSP』(※4)と『LEGENDSアルセウス』で無配布遭遇可能。 |
第5世代 | ||
494 | ビクティニ | |
647 | ケルディオ | 技習得によるフォルムチェンジが可能。DLC『冠の雪原』で無配布遭遇可能。 |
648 | メロエッタ | 技使用によるフォルムチェンジが可能。DLC『藍の円盤』で無配布遭遇可能。 |
649 | ゲノセクト | アイテムによるフォルムチェンジが可能。 |
第6世代 | ||
719 | ディアンシー | メガシンカ可能。 |
720 | フーパ | アイテムによるフォルムチェンジが可能。 |
721 | ボルケニオン | |
第7世代 | ||
801 | マギアナ | 外見の違いが存在。『SM』・『USUM』で事実上無配布で遭遇可能※5 |
802 | マーシャドー | 専用Zワザが使用可能。 |
807 | ゼラオラ | 初登場がUSUMのため、データが存在しないSMへは送れない。 |
第8世代 | ||
808 | メルタン | 当初はポケモンGO限定幻ポケモンであった。その後、他ゲームへの転送が可能になると同時に入手制限が撤廃され、一般ポケモンとほぼ同様の扱いとなった。本編ではGOからの転送でのみ入手可能。 |
809 | メルメタル | GOでメルタンを進化させた後に転送(GO外では進化出来ないため)。特別な個体のみキョダイマックスが可能。 |
893 | ザルード | 外見違いが存在。 |
第9世代 | ||
1025 | モモワロウ | 『ゼロの秘宝 番外編』で入手可能。まぼろしモモンが必要。 |
※1:『ポケモンLPLE』とのセーブデータ連動。
※2:『剣盾』とのセーブデータ連動。
※3:『BDSP』とのセーブデータ連動。
※4:『LEGENDSアルセウス』とのセーブデータ連動(要:全メイン任務クリア)。
※5:QRスキャンによる配布体裁を取っているが、そのQRコードは共通且つ事実上無料公開されている。
グループタグ
余談
第3世代では、GBシリーズとの互換が切られるようになった。
この関係からハートゴールド・ソウルシルバー以前の第4世代までは、ホウオウとルギアの入手方法はファイアレッド・リーフグリーンとエメラルド向けへ配信された『神秘のチケット』でへそのいわへ行くか遠く離れた土地より連れて来ることでしか入手出来なかった。
FRLGから通常で登場する予定はないと決めたのか、Ptまで全国図鑑完成に必要がないポケモンとして扱われていた(なお、RSでは必須扱いのようであるが、特に表彰などもないため空気)。
Ptの次のハートゴールド・ソウルシルバー以降の作品では全国図鑑に必須となっており、
第5世代は入手手段が1世代前のソフトに限られており少々面倒だったが、年々入手難易度が下がり、第8世代ではとうとうDLCさえ購入してしまえば殿堂入り前に入手可能な存在となった。
ちなみに、ルギアは元来アニメオリジナルポケモンとしてデザインされており、主役を務めた映画タイトルも『幻のポケモン ルギア爆誕』である。
だが奇跡的に『金・銀』が発売前であったことからゲーム内に逆輸入され、この際に立ち位置が「伝説のポケモン」に変更されている。
第5世代で初登場したゾロア及び進化形ゾロアークは、『ポケモンBW』では何と通常プレイで入手することが出来ない。
発売されたのと同じ年の映画関連のポケモンを『BW』に連れて来ることでイベントが発生し、初めて入手出来るようになる。
このため『BW』では図鑑完成に必要のない幻ポケモン扱いを受ける……と思いきやそうではなく、立ち位置は一般ポケモンであり、バトル施設や公式大会も参戦出来た。
もっとも、孵化で増やすことが出来たことやGTSで検索可能であったこともあって、通信環境さえあれば入手自体にそこまで苦労する訳ではなかったが。
『BW2』以降通常プレイでの入手が出来るようになったため、(後付けの説明ではあるが)映画関連ポケモンの価値を下げないようにするための一時的な措置であったとも言える。
この2匹はDLC登場後も期間限定レイドでしか会えず、通常プレイでは決して手に入らないため図鑑完成にも必要ないという、幻ポケモンにも似た特徴を有している。ただ、扱いは準伝説であり、対戦でも使用可能。
ゲーム本編内で確認出来るスカーレットブック・バイオレットブックでは「幻ポケモン」のイメージ図が書かれていたが、その後に解禁されたパラドックスポケモンと比べても容姿が異なっている。あくまでもイメージ図ということであろう。勿論、これらのポケモンも準伝説扱いであるため、対戦で使用可能。
SVではDLCで入手出来るモモワロウ以外の幻ポケモンは確認されていない。
関連タグ
ミニリュウ……一部の図鑑で(目撃例の少なさから)幻ポケモンと呼ばれる場合がある。
キュレム、ランドロス……BWで全国図鑑完成に必要ないポケモン。
ラブトロス……LEGENDSアルセウスで出会う必要がある「全てのポケモン」へ含まれないポケモン。