基礎データ
ずかん | No.385 |
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ぶんるい | ねがいごとポケモン |
タイプ | はがね / エスパー |
たかさ | 0.3m |
おもさ | 1.1kg |
とくせい | てんのめぐみ |
他言語版の名称
英語 | Jirachi |
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イタリア語 | Jirachi |
スペイン語 | Jirachi |
フランス語 | Jirachi |
ドイツ語 | Jirachi |
概要
七夕をモチーフにした幻のポケモン。
3つの短冊が付いた星のような頭部を持つ、可愛らしい姿をしている。短冊の色は現在は緑であるが、RSでは青色であった。色違いは短冊と目の下の模様が赤色になる。
腕が振袖のようになっているのは7月7日が浴衣の日でもあるからと思われる。背中に付いている「願いの羽衣」は伸縮自在で、睡眠中は羽衣に自らを包んで眠る。
1000年間のうち7日間しか目覚めない極めて稀少なポケモンであり、「眠り繭」という固く美しい結晶体に覆われ地脈・水脈と一体化した状態で眠り続けているが、千年彗星の光と清らかな歌声でその姿を現すという。
そして「ねがいごとポケモン」と言われている通り、起きている時に出会った者のどんな願いも叶えてくれると伝えられている(映画では更に「目覚める時は自分を見守る役目として、素直な心を持った少年をパートナーに選ぶ」という設定がある)。
ただし、他のポケモンと同じように実際は年中活動する個体が存在する…というかゲームシステムの都合上、ゲーム中で仲間にできる個体は年中目を覚ましたままである。そのため各作品によって設定はまちまち。詳しくは後述。
腹部には「真実の目」と呼ばれる第三の目があり、千年の眠りで蓄えた恐ろしいまでのパワーを発動する時に開くという。
しかしこの目を開く事はジラーチ自体にも相当の負担がかかるため、開いている時を見たものは殆どいないと言われている。劇場版で無理やり第三の目をこじ開けられた際の悲痛な描写は今もプレイヤーの間で語り草となっている。
…にもかかわらず第3世代初登場時ドット絵にて、第3の目が常に開いていたのはどういうことなんだろうか?
ちなみに、真実の目が開いている状態のジラーチのイラストが投稿された場合、「開眼」というタグがつけられる場合が多い。
名前の由来は恐らく「ジラーチ(表記:Желать ロシア語で"願う"という意味)」 + 「ブローチ」。
ちなみに、所謂年中行事をモチーフとしたポケモンは非常に珍しく、ジラーチ以外ではハロウィンがモチーフのバケッチャ・パンプジンと、クリスマスのサンタクロースがモチーフとなっているデリバードくらいしか存在していない。
星空をテーマにしたグッズシリーズ『Look Upon the Stars』ではこと座を担当している…どう見ても琴に見えないのは気にしてはいけない…のだが、七夕つながりで織姫役になったと言ったところであろうか?
ゲームでのジラーチ
ゲームでの初登場は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』。
ホウエンずかんではNo.201。通常プレイでは手に入らない幻のポケモンのうちの一匹だが、第3世代(というかRS)地点で既に海外ではゲームキューブ向けソフトの特典で配布されており、
- 北米版ポケモンコロシアムの拡張ディスク(親名:WISHMKR。日本版ではセレビィが貰えるもの。アゲトセレビィと異なりRS側の殿堂入りとポケコロ側のリライブは不要で、RS側でポケモン図鑑を貰っているだけでよく、コロシアムの本体ディスクがなくても受け取り可能)
- 欧州版ポケモンチャンネルのクリア特典(親名:CHANNEL。欧州版のROM(英・仏・独・伊・西)ならどれでも可。受け取りにはRS側の殿堂入りが必須)
アゲトセレビィと違ってこれらのポケモンは乱数次第で色違いが出る上乱数も解析済みだが、CHANNELジラーチについてはツール頒布等の関係からほぼ改造のためミラクル交換などで入手した場合は即逃がすこと。WISHMKRジラーチも改造個体が多く出回っているため、入手したいなら自分で北米版GCとソフトを調達するべきだろう。また、リージョンコードの関係上1ROMで入手することは出来ないほか、いずれも海外版エメラルド・FRLGでは受け取れない(アゲトセレビィは日本版GBA本編ならどれでも受け取り可)。
第4世代以降は毎年7月~8月にWi-Fi通信、抽選、ローカル通信などで配信されており、他の幻のポケモンより手に入りやすくなっている。
ただし、第8世代ではなぜかこれらのキャンペーンが一切行われなかったので、一時は入手難易度が跳ね上がっていた。なぜキャンペーンが行われなかったのかは不明だが、第8世代以降、過去作のポケモンのすべてを連れていけなくなったことや、ポケモンホームがまだ開発・調整の段階にあったことなどが関係していたものと考えられる。
その後、BDSPにて、剣盾とのセーブデータとの連動という形で配布され、ポケモンホームと連動させることで、剣盾に連れていくことができるようになった。さらにその後「夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭」で、『劇場版ポケットモンスター 七夜の願い星 ジラーチ』の観賞特典(2022年8月19日~25日)として「親名がネガイボシのジラーチ」が配布されことになり、BDSPを持っていないプレイヤーも遂に入手が可能となった。もっとも、3ヶ月後にポケモンSVが発売されるというかなりギリギリになっての配布だったので、一部ではあまりに遅すぎたという批判もあったが。
ちなみに、ジラーチがBDSPで入手できるようになったことで、4世代までの幻のポケモン全てが通常プレイで入手可能になった(ミュウはジラーチ同様にLPLE連動で、セレビィはVC版クリスタルバージョンで、デオキシスはORASで、マナフィとダークライとシェイミとアルセウスはLEGENDSアルセウスで入手出来る。セレビィとデオキシスはポケモンバンク経由で連れてくる必要があるが、その配信期間及び利用券購入が2023年3月末までになっているので注意)。
種族値はミュウやセレビィと同じくすべて“100”である。
対戦での性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
幻組の中では使い勝手がいい方に分類される。
実は「てんのめぐみ」と「アイアンヘッド」でトゲキッスと同じく6割の確率で相手をひるませられる強力な戦法の使い手。しかもあちらと異なりまず外れない。
しかし、物理技は火力が低く、積み技も「グロウパンチ」くらいしかないという欠点がある。
それでもはがねタイプでは数少ないほのおタイプ技の使い手(「ほのおのパンチ」)である他、「しねんのずつき」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「ドレインパンチ」「とんぼがえり」などを揃える。
特殊技では一致技の「サイコキネシス」「ラスターカノン」を始め、追加効果が優秀な「かみなり」「みずのはどう」「シャドーボール」、その他「エナジーボール」「くさむすび」「マジカルシャイン」「こごえるかぜ」などを揃える。第8世代では「アシストパワー」も獲得し、積み技とのコンボが実現した。
専用技である「はめつのねがい」ははがねタイプ版「みらいよち」で、威力も何と140と非常に高いが、「2ターン後に攻撃する」という癖のある技の為使い勝手は今一つ。余談だが、グラフィック3D化後の作品でこの技を使うと真実の目が開くようになっている。
補助ではエスパーのお家芸とも言える「トリックルーム」「トリック」「じゅうりょく」の他、積み技として「めいそう」「コスモパワー」なども覚えられる。ただし回復技は「ねむる」と「ねがいごと」しかないので注意。
ちなみに、昔はレベルアップで覚えるわざに2回「ねむる」が出てきたが、『USUM』で1つが「おまじない」に置き換わった。
配布時期によっての限定技が目立つポケモンでもあり、4世代の頃に「りゅうせいぐん」が、5世代の頃に「コメットパンチ」が全国で配信された。
だが最近では東北との絡みで配布される傾向があり、5世代では上記「りゅうせいぐん」「コメットパンチ」の他「このゆびとまれ」までも覚えた個体が、6世代では「ムーンフォース」を覚えた色違い個体、その翌年には「ハートスタンプ」「じゃれつく」を覚えた通常色個体がポケモンセンタートウホク限定で配信された。
確かに七夕祭りといえば仙台であり、復興運動の一環という名目は分かるのだが、他で代用の利かない内容の配布を地域限定で行うことに対して批判が噴出した。
2020年2月にはDLC組に先んじて剣盾への入国が許可された。
先の配布技が一部一般化され、何と自力で「コメットパンチ」を、わざレコードで「じゃれつく」を覚えられるようになった。
また新たに「はどうだん」を獲得し、コアなところでは「ゆびをふる」「のしかかり」が復活した。
反面ダイマックスした相手にひるみ効果が無効になってしまうため、ひるみ戦法は弱体化した。そもそも自身のダイマックスは特性が事実上死ぬのであまり相性が良くないのだが。
ちなみに、上記の映画との連動で入手できる個体は、性格が「おくびょう」で固定となっている。このため、必然的に特殊技構成での運用が主体となるだろう。
アルファサファイアではアクア団アジトのとある部屋に、ジラーチと思われるポケモンの写真が飾られている。
主人公が写真を見たときには、「坊主頭の少年と黒髪の少女が頭に短冊の付いたポケモンと一緒に写っている」と説明され、「『…002年 …月 7日…アオ…リ …ラーチと』 写真の端にかかれた文字はかすれてうまく読めない」と続く。
このことと、ストーリーを進めていくと聞ける「ある人物」の台詞から、「ある人物」と「もう一人のとある人物」に関係があり、更にジラーチにも関わる出来事が、ストーリー中での彼らの思想および行動に関して、非常に大きな影響を与えていた可能性が窺える。
彼らの過去についてはそれ以上現時点では語られず、過去にいかなる事件があったのかは不明。
※掠れた文字を埋めると『2002年7月7日…アオギリ ジラーチと』になると思われる。2002年は初代RSが発売された年、7月7日は七夕の日だったりする。
また、トクサネシティにある白い岩が願い事に関する伝説が伝わっていると言うNPCの話から、ジラーチに関する裏技が広まったが、ガセネタである。
ポケモンGO
リアルイベントのGOFESTでの先行実装を経て、2019年8月21日にスペシャルリサーチの報酬として実装。
今までに実装された幻のポケモンと同じく、このスペシャルリサーチも難関タスクが多く、ヒンバスを相棒にして20km歩きミロカロスに進化させる、ほかのトレーナーとの対戦で7回勝利、はがねタイプかエスパータイプのポケモンを50匹捕獲……など、一筋縄では攻略できない難易度になっている。
だが最もやきもきさせたであろうタスクはまさかのこいつだったりする(3匹捕まえるうえ1匹を進化させる必要があった、無論その3匹以外の個体を進化させても問題ないのだが)。
バランスの取れた種族値と出だしの早い「はめつのねがい」を覚えているため、ジム・レイドバトルは勿論トレーナーバトルでも活躍させられる。後者に於いてははがねタイプが出られる(特にエンペルト)と止まるためパーティを構成する際にはそれに抗えるような要因を入れるべし。
尚上記の通り第8世代で多彩な技を覚えるようになったが、通常技にあたるはがね技は含まれていなかったため、はがね統一の希望は叶わなかった。
ポケダン
ポケダンのジラーチは総じて非常に寝相が悪く、寝ぼけてこちらに襲いかかってくるという特徴がある。
なお、マグナゲートには登場していない。
救助隊
エクストラダンジョンである「ねがいのどうくつ」(お金持ち込み不可、レベル1からスタートといういわゆるやりこみ系ダンジョン)のボス(いわゆる隠しボス)として登場。
ジラーチに勝利し、うたごえのいしを持っている場合、ジラーチにねがいごとをしてもらえる。もちろんジラーチを仲間にすることもできるが、そうするとねがいごとができなくなるため、敢えて仲間にせず何回も「ねがいのどうくつ」でジラーチを倒しに行くプレイヤーもいた。
だがリメイク版となる救助隊DXでは仲間になったとしても到達すれば何度も願いを叶えてくれるので、そのような行動を取る必要はなくなった。
時闇
ゲームクリア後のイベントをこなすと出現するガラガラどうじょう さいごのま(道具持ち込む不可のダンジョン)の特定のフロアで出現する。ただし仲間になりにくい。
空の探検隊
ビッパが主人公の外伝「ビッパのねがいごと」の主要人物にしてボスとして登場。
寝相が悪く、ジラーチに願いごとをしてもらおうとやってきたビッパに襲いかかる。
無事ジラーチを倒すとビッパは「後輩がほしい」と願い事をする。これが後にメインストーリーで主人公とパートナーとの出会いに繋がることになる。
メインストーリーでは、ゲームクリア後しばらく経過した時点で上記「ビッパのねがいごと」を一度でもクリアしている場合に挑戦状を出してくることがある。
この挑戦を受けて「ほしのどうくつ」最深部のジラーチに勝利すると、仲間にすることが出来る。
超不思議のダンジョン
デンリュウ率いる調査団の一員として登場。
天文学者で自他ともに認めるほどの天才。ガショエタワーを作ったのも彼。
前述の「ビッパのねがいごと」に登場した個体と同一個体のよう(曰くほしのどうくつ出身)なので、やはり寝相が悪い。
デンリュウに頼まれ彼を起こしに行くよう頼まれた調査団に入ったばかりの主人公とパートナーに襲いかかる。
その他の作品
『スマブラX』ではモンスターボールから低確率でジラーチが出現する。出現するとたくさんシールを落としてくれる。
次々作『スマブラSP』ではファイターをサポートするスピリッツとして登場。
レアリティは幻のポケモンにふさわしい★4のレジェンド級、効果は最後の切りふだゲージが早く溜まる「高速切りふだチャージ」。
3D対戦格闘ゲーム『ポッ拳』でもファイターポケモンのサポート役としてエルフーンと共に登場。
呼び出すとねがいごとで共鳴バーストを一定時間強化しながら共鳴ゲージを上昇させる、一発逆転を狙いたい時にオススメ。
アニメ
2003年に、映画「七夜の願い星 ジラーチ」として主役のポケモンを務めた。
声優を務めたのは鈴木富子氏であり、この映画が放映されるほんの数週間前の2003年7月7日に心不全で亡くなられたため、この映画は彼女の遺作となった(奇しくもその命日は七夕の日であった)。
映画に登場する個体はマサトの初のポケモンである。
一人称は「ボク」で性格は子供のように純粋、会話する時はややカタコトのテレパシーで喋る(この影響かコロコロ版スペシャルコミック、公式フィルムコミックではセリフが漢字混じりのカタカナ表記に、おそらく7日しか目覚めない為あまり言葉を理解していないと思われるが、後の作品のシェイミやゾロア等と比べたら至って普通の口調である)。
遊ぶのが大好きで他の人が言った言葉を真似する癖を持つ、かわいい。
物質を瞬間移動させる力を持っており、どんな物でも思った場所に飛ばすことができる。
お菓子をいっぱい食べたいというマサトの願いに、遊園地のお店のお菓子を全てテレポートで移動させる事で願いを叶えた。
テレポートで一定のエネルギーを使うと短時間眠ってしまい、睡眠によってエネルギーを補給する。
七夜の願い星はCSなどで他のポケモン映画作品と一緒にたびたび再放送されている。
アニメでは前述の設定の存在もあり、本編には登場したのはなんと2013年のデコロラ編に入ってから。別個体という考え方だが、声が声なのでアイリスのエモンガにしか聞こえなかった人が多くいたという。
これを記念してゲーム本編にもジラーチがWi-Fiで配られた。先の「コメットパンチ」を覚えた個体がそれである。
また、アトラクション映画「ポケモン3Dアドベンチャー ミュウを探せ!」にも登場している。
2012年公開の映画「メロエッタのキラキラリサイタル」では川の底にジラーチの形をした岩が登場した(EDには本物が出現)。
さらに2014年短編映画「ピカチュウ、これなんのカギ?」にも登場(担当声優は金田朋子)。
クレッフィの鍵穴を通って行けるその世界はオーロラ舞う一面雪と氷の美しい世界。
ジラーチはそこでチゴラス、アマルス、オンバット、シシコと共に暮らしている。
pixivでの傾向
pixivでは、七夕に多く描かれる傾向があるが、七夕以外の季節は描いちゃだめなんてことはないのでどんどん投稿して良い。
七夕以外の季節ではハロウィンやクリスマスに出張したイラストが見られ、七夕とはまた違った味わいを見せている。
映画の影響のためか、ジラーチとマサトのイラストも少なくない。
ポケモン同士の絵では1000年以上生き続けるキュウコンとビクティニ、ときわたりで時空を超えられるセレビィと一緒に描かれる事がある。
また、星・任天堂繋がりでカービィやスタフィー、チコ等と一緒に描かれることもある。
ちなみにカービィとの共演は先の『スマブラX』で実現している。
よく寝る→おねしょしてそうという発想からかどんなポケモンにオムツを履かせてみたい?タグでは常連、かわいくおむつを着用しているイラストがちらほら見られる。
………ちなみに頭の黄色い部分が取れると思った人はどれくらいいるだろうか?(当然取れません)
関連イラスト
関連タグ
ルビサファ RSE 幻のポケモン はがねタイプ エスパータイプ
七夜の願い星 小さきもの
七夕 短冊 星 三つ目
コスモッグ……同じく強力なパワーを秘めた「宇宙」と「星空」のポケモン。
ヒトデマン スターミー ピィ イオルブ……同じく星に関係するポケモン。
種族値完全同値仲間
ポケモン | 種族値(同値) |
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ヒマナッツ | 30 |
バルキー | 35 |
メタモン | 48 |
ユキワラシ | 50 |
パッチール | 60 |
ポワルン | 70 |
オニゴーリ・フィオネ | 80 |
シルヴァディ | 95 |
ミュウ・セレビィ・ジラーチ・マナフィ・シェイミ(ランドフォルム)・ビクティニ | 100 |
アルセウス | 120 |