基礎データ
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ディアンシー | diamant(仏:ダイヤモンド)+C(炭素の元素記号) |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Diancie | - |
韓国語 | 디안시 | - |
中国語 | 蒂安希 | - |
アラビア語 | دايانسي | - |
ヘブライ語 | דיאנסי | - |
ヒンズー語 | दियंसिए | - |
ロシア語 | Дианси | - |
アルバニア語 | Dianci | - |
タイ語 | ดีแอนซี | - |
メガシンカ
ディアンシー→メガディアンシー(ディアンシナイト)
概要
映画『破壊の繭とディアンシー』の主役ポケモンでもある。
幻のポケモンでは珍しく一般ポケモンとの強い関連性を持ち、ディアンシーはメレシーの突然変異種であるとされている。
そのためタイプその他の生態にはメレシーとの共通点が多い。ただし、何故突然変異が起こるのかは現状全く不明となっており、再現性も無い。
ほとんど鉱石の塊であったメレシーとは異なり、頭や腕等が明確に分化した人型の上半身が伸びる、より妖精らしい体つきとなっている。
また猫のような形状の額にはブリリアントカットされたピンク色のダイヤモンドが付き、後頭部にもツインテールのような形で髪状に生えている。
鳴き声はメレシーのものを二連続にしたような特徴的なものとなる。ピンク色も相まって某シンオウ伝説を連想したトレーナーも多いとか。ただし、ダブルバトルで同時に出しても二種の鳴き声は特に共鳴するわけではなく、他人の空似のようである。
ピンク色のダイヤモンドは天然に生成し得るが、希少価値が高い逸品である。
その兼ね合いからか、公式に「世界一美しいポケモン」と呼ばれている。
「最も美しい」とは従来ミロカロスに対する評価であったのだが、このことが何を意味しているのかは定かではない。二種の「美しい」の定義が違う可能性も考えられる(生物的な美しさと鉱物的な美しさと言ったところか)。
なお、ディアンシーには「両手の隙間で空気中の炭素を圧縮し大量のダイヤモンドを一瞬で作り出す」という能力があるため、彼女達にとってはピンクダイヤモンドは珍しいものではないのかもしれない。
この能力は専用技「ダイヤストーム」としてゲーム中でも再現されている。
ダイヤモンドはヒャッコクシティにある日時計と非常によく似た質感を持つ。この日時計はメガシンカと何らかの関わりがあると示唆されていることから、必然的にディアンシーとの間にも関わりがあるという推測が成り立ってくる。
実際にディアンシーは第6世代のポケモンで唯一メガシンカを獲得しており、映画でもメガシンカの起源に関わったとされる伝説のポケモンと共演していたりするなど、石で姿が変わるという逸話に事欠かない。突然変異に関わっている可能性もある。
メレシー同様に性別不明であるものの、映画での描写やメガシンカ後の姿から♀として扱われる傾向が非常に強いという特徴もある。かつてカントー伝説の一種が裏設定で♀とされていた事例があり、その系譜なのかもしれない。
ただし、本種はメレシーとは異なり、メタモンとの組み合わせでもタマゴができることはない。このあたりは近い関係の「マナフィとフィオネ」とは明確に異なる点である。
ゲームでの特徴
通常プレイでは出現せず、映画と連動した配信でのみ入手できた。
ちなみに通常の配信ポケモンとは異なり、受け取ったその瞬間にディアンシーを譲るようせがまれるイベントが発生した。万が一「はい」と答えても結果は変わらない、一種の茶番のようなものであったが。
メガシンカは後発の『ORAS』にディアンシーを送る必要があった。
手持ちに入れた状態でポケモンセンターへ行くと、再度ディアンシーを譲るようにせがまれるイベントが発生し、その後にメガストーン「ディアンシナイト」を入手できた。
メガシンカについての詳細は記事を分けて続ける。→メガディアンシー
2015年12月12日~31日には、全国のポケモンセンター及びポケモンストアで色違い個体が配信された。
メレシー同様全体的に濃くなるが、ダイヤモンド部分の色合いはさほど変わらず、代わりに上半身の服状の部分が深いピンク色になる。
当時で言う「ビクティニの『Vジェネレート』」のような特別な技は持っておらず、能力的には通常色と同等であった。
この時の対象ソフトも、メガシンカ同様『ORAS』のみとされた。とは言え『XY』と同じ第6世代作品であり、映画限定であった種族が同世代中に再配信された初の事例となった。
一方、以降の配信はぱったりと途絶えており、編集時点(2024年11月現在)でもこれら2回きりのままである。
後発のプレイヤーが本編系作品で入手する方法は、後述する『ポケモンGO』からの移送しかない。
時は流れて2023年末、にわかにディアンシーの名前が取り沙汰される出来事があった。
当時の最新作であった『SV』(第9世代)のDLC前編『碧の仮面』で、
- メレシーが意味深な場所に野生出現した
- 1.の1つ、パルデアの大穴最深部には通常プレイで通過するには広過ぎる空間があった
- ストーリークリア後の「おやつおやじ」イベントに第6世代ポケモンのみ関係していなかった
- 同じく幻のポケモンであるメロエッタが実際にとんでもない方法で通常出現した
点から、「ディアンシーにも単独で何らかの出番が用意されているのでは?」と噂されたものである。
実際のところ、メロエッタは出てもディアンシーが出ることはなかった。現在では第9世代における本種の出現情報は全てデマであると結論付けられている。
これによって最も珍しい幻のポケモンとなってもいる。
なお、第6世代の不在については後に次回作でのピックアップが決定していたためであったことが判明している。そこに本種が含まれるか否かまでは編集時点では明らかとなっていない。
対戦での評価
H | A | B | C | D | S | T | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディアンシー | 50 | 100 | 150 | 100 | 150 | 50 | 600 |
メレシー | 50 | 50 | 150 | 50 | 150 | 50 | 500 |
上昇値 | ±0 | +50 | ±0 | +50 | ±0 | ±0 | +100 |
ステータス的には綺麗に「メレシーの『こうげき』『とくこう』にそれぞれ+50」となっている。
「合計で+100」はメガシンカの基本変化幅でもあり、ここからもメレシーからの突然変異を窺い知ることが出来る。
耐久面ではメレシーとの差異が無く、あちらは隠れ特性に一撃死対策「がんじょう」も有しているため、耐久方面の戦法を取るならむしろメレシーの方に分がある。
そのためメレシーと比較すると攻撃的になった能力と、ディアンシーだけが覚える専用技「ダイヤストーム」を活かしたアタッカーが適任となる。攻撃面に育成の重点を置いたとしても、メレシー譲りの耐久力で不一致2倍程度なら軽々と受けられる。
もっとも、はがね4倍に始まり弱点は多いため過信は禁物。特に出場可能ルールに高確率で現れるゲンシカイキの相手は極めて困難である。
「トリックルーム」を展開しても「バレットパンチ」で先手を取ってくるハッサムやメタグロス等も天敵となる。
また、当初習得技のバランスが非常に悪いという大きな難点を抱えていた。
「ダイヤストーム」を活かそうと「こうげき」を伸ばすと、唯一のフェアリー物理技である「じゃれつく」を覚えなかった。
ならば「とくこう」を伸ばせば良いかというと、今度は「パワージェム」を覚えず、いわ特殊技が「げんしのちから」(威力60)となってしまった。
つまり、物理にしても特殊にしても技が足りなかったのである。
特に「パワージェム」は、メレシーはLv.46で自力習得していたところ、ディアンシーは同レベルで「トリックルーム」を習得するという謎変更が入っていた。何もそこを突然変異しなくても…
サブウェポンも「サイコキネシス」を始めとするエスパー特殊技と「だいちのちから」くらいであったが、理論上は一致技+「だいちのちから」だけでほとんどのポケモンに等倍以上で立ち回れたので、特殊型とする分にはそこまでの痛手ではなかった。
一方物理技は本当に不足しており、「だいばくはつ」が普通に候補に挙がって来る程であった。
なお、爆発する幻のポケモンが連続する形となったため、「最近の幻のポケモンは自爆がトレンドなのか?」と困惑された時期もあった。これは次のフーパが自爆技を持たずに出て来たことで晴れている。
第7世代
ようやく「パワージェム」を習得。ちなみにLv.46での「トリックルーム」習得は変わらず、新たにLv.40に割込む形となっている。
ただ、同時に「ダイヤストーム」の追加効果発生仕様が変わり、シングルバトルでは単純強化となったため、増々悩ましい事態にもなった。
第8世代
メガシンカ廃止により、素の能力1本で戦う必要に迫られた。
技面では、わざレコードによってやっと「じゃれつく」を覚えられる様になった。
また、メレシーと共に「ボディプレス」も習得。「ぼうぎょ」でダメージ計算を行う仕様から本種との相性が良く、新たなはがね対策となった。特殊型でも問題無く採用出来る至れり尽くせりの技である。
その他、「メテオビーム」「ミストバースト」「だいちのはどう」と癖が強い技ばかり教え技で習得している。
これによって役目を終えたということか、「だいばくはつ」は覚えられなくなった。
なお、「じばく」は当初より覚えない。
第9世代
メレシーと共に2023年5月30日、『ポケモンHOME』経由で解禁。
新要素「テラスタル」との相性は良く、癖が強いタイプを変えて生存性を高めたり、専用技「ダイヤストーム」の威力を上げてひたすらゴリ押したり出来た。
また、この世代では「アンコール」が流行、それを覚えるという点も評価された。
「だいちのはどう」は早くも習得不可となったが、DLCでこのタイプとしては珍しく「ねっさのだいち」を得ている。ただ、既に「だいちのちから」を持つ以上、余程耐久に寄せた型でないとありがたみは薄かったか。
その他、これまではがね技は覚えなかったが、今作からメレシーと共に「ラスターカノン」を新規取得した(なお、同時にメレシーが取得した「アイアンヘッド」は何故か覚えなかった)。
使用トレーナー
※1:ポケモンマスターズのバディ
※2:色違い個体
番外作品
『ポケモン超不思議のダンジョン』
登場はするが、特別なイベントやキャラ設定などはない。メガシンカは可能。
『Newポケモンスナップ』
ハナレ洞窟に生息、メレシー達を見守る女王のような立ち位置となっている。メレシーの前に現れて自らが持つ力を発揮すると、メレシーが大喜びする。
……までは良いが、このディアンシーが力を発揮しないとあるポケモンの撮影が出来ないという、ある意味難関ともいえる謎仕様が存在する。
『ポケモンマスターズ』
マジコストウコ(スペシャル)&ディアンシー
2021年10月29日開催のスペシャルコスイベント「激突! ポケモン合戦!」にて参戦した、いわタイプのアタッカー。
技
ストーンエッジ |
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急所に当たりやすい。 |
プラスパワー |
自分の「こうげき」を2段階上げる。 |
ダイヤストーム |
50%の確率で自分の「ぼうぎょ」を2段階上げる。 |
輝いてみせる! |
自分の「すばやさ」と命中率を2段階+自分の急所率を3段階上げる。 |
バディーズ技
熱血プリンセスが放つロックインパクト |
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バトル終了までメガディアンシーになる。 |
パッシブスキル
初登場時BC加速1 | 初めて登場した時だけバディーズ技発動可能状態までのカウントを1減らす。 |
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防御アップ分威力上昇 | 自分の「ぼうぎょ」が上がっている程技威力を上げる。 |
アップ確率上昇1 | 技の追加効果で能力値を上げる時の成功率を上げる。 |
専用技「ダイヤストーム」を持ち込んでおり、全対技かつ、パッシブスキルの効果により使用後防御を2段階上げられる。トレーナー技は急所率を最大・さらに命中率と「すばやさ」も上げることができるため、「ストーンエッジ」と「ダイヤストーム」の命中不安を補える。
バディーズ技を使うことでメガディアンシーになり、パッシブスキルが変わって必要技ゲージが1減る。
マジコスカルネ&ディアンシー
2023年1月12日開催「悪の組織カロス編」では色違いの個体も参戦した。こちらはいわテクニカル。
カルネのマジコスはディアンシーにあわせたもの。ディアンシーに負けないくらい輝けているか常に自分の心に問いかけて洗練されたトレーナーであり続けようと意識していると語る。
ちなみに、カルネがファンの人から声援を受けると、対抗心でも燃やしているのか負けじとアピールを始めるとのこと。
技
がんせきふうじ |
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相手の「すばやさ」を1段階下げる。 |
がんせきのねがい |
ゾーンをがんせきゾーンとする。がんせきゾーンはいわの攻撃威力を上げる。 |
シンクロ技:ピンクダイヤストーム |
【解放条件】ゾーンががんせきゾーンになった時。 |
【封印条件】がんせきゾーンが解除された時。 |
相手の防御を2段階下げる。味方全員の「ぼうぎょ」を2段階上げる。 |
幕をあげましょう! |
自分のバディーズ技発動可能状態までのカウントを1減らす。自分の「ぼうぎょ」が上がっている時はそれと同じ分だけ「とくぼう」をあげる。自分を回復付帯状態とする。 |
自分がメガディアンシーとなっている時はさらに以下の全効果を発揮する。 |
自分のバディーズ技発動可能状態までのカウントを1減らす。 |
自分の次回物理技威力ブーストを2段階上げる。 |
バディーズ技
世界一美しく気高いダイヤストーム |
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バトル終了までメガディアンシーとなる。 |
ゾーンがかんせきゾーンの時は威力が上がる。 |
★6EX+EXロール解放後:初めてバディーズ技を使う直前にがんせきゾーンを発生させる。この時だけ発生した場の効果時間を延長する。 |
パッシブスキル
登場時素早さダウンG2 | 登場した時に相手全員の「すばやさ」を2段階下げる。 |
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技後攻撃2急所率1↑9 | 技が成功した時に以下の全効果を発揮する。自分の「こうげき」を2段階、急所率を1段階上げる。 |
防御ダウン無効G | 味方全員の「ぼうぎょ」が下がらない。 |
ようこそ!ポケモンカフェ〜まぜまぜパズル〜
2023年7月実装。編集時点では不定期に課金コンテンツの題材となるゲスト枠と扱われている。
標準の制服以外に、七夕に合わせた「ながれぼし」衣装が実装されている。天女の羽衣の様なものに星空ドレスを合わせており、疑似的にメガディアンシーのようなシルエットとなることは特筆される。なお、本作ではメガシンカ自体が未実装。
『ポケモンGO』
2023年8月のポケモンGOフェストで初実装。同時にメガシンカも可能となった。
専用の捕獲シーンが用意されており、道中ピンクダイヤモンドを生成し、狙いに来たヤミラミの群れを追い払った後、トレーナーの方に向かって来る(ちなみに、本イベントでヤミラミが登場したのは意外にもここだけ)。
「メレシーの突然変異」という設定を反映してか、覚える技はメレシーと全く同じ。そのため専用技の「ダイヤストーム」は編集時点では使用していない。
攻撃型のメガディアンシーと異なり、ディアンシーの状態では防御が高く、スーパーリーグ・ハイパーリーグの需要とマッチしている。この特徴は他のポケモンには見られず、本作とは非常に相性の良いポケモンと言えよう。
しかし、スーパーリーグやハイパーリーグといったCP制限下のトレーナーバトルでは「こうげき」種族値が低く「ぼうぎょ」や「HP」種族値が高い程強いとされることが多いため、特にスーパーリーグではメレシーの方が採用率が圧倒的に高い。
また、2024年5月1日から『ポケモンGO』をプレイしている全ユーザーを対象としたディアンシーを入手出来るスペシャルリサーチが実施されることとなった。
無課金で参加可能かつ、タスクの内容も(星の砂が少なくなっていない限りは)大して難しいものではないので楽な方。その上無期限なので好きなタイミングでゲット出来る。
また、スマホ版『ポケモンHOME』があれば『SV』に送ることも出来る。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『破壊の繭とディアンシー』
- CV:松本まりか
- メレシー達が暮らす国「ダイヤモンド鉱国」のお姫様。
- 世界中に地下のネットワークがあるというとんでもないインフラ?国家。ディアンシーはメレシーの突然変異と言える「姫」であり、鉱国のエネルギー源「聖なるダイヤ」を唯一作り出せる唯一の存在。
- しかし、彼女自身は能力不足なのか「聖なるダイヤ」を作り出すことが出来ず、普通のダイヤですら作っても短時間で消滅してしまう。「聖なるダイヤ」を作り出せるようになる為に、フェアリーオーラをうみだせるゼルネアスを探す旅に出るのが物語のはじまり。
- 性格は子供っぽさの残るお嬢様。またずっと地下の鉱国にいたため、外の世界に強い興味を示している。心優しい性格であるが、世間の常識には疎く、「友達」や「泥棒」の語の意味が何なのか知らなかった。
- 約半年、地上の森や山をゼルネアスを探して彷徨い、その大変さや外界への興味から仲間のメレシー達を置いて出奔。サトシと出会うこととなる。
- 最初は子供であったが、サトシとの冒険を通じ、「国を守る姫」としての自覚を得て成長していった。
- 「幻のポケモン」の例に漏れず、テレパシーで人間と会話できる。
- 声を担当する松本は声優としても活躍する女優として知られているが、当作品では声優としてのキャリアに由来した起用であるため、ポケモン映画恒例のタレントの特別出演枠としては扱われていない。 ちなみに4年前に公開された映画『幻影の覇者ゾロアーク』でクルトの声を演じた塚本高史とは、2018年に放送されたドラマ『ホリデイラブ』で共演している。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第12章
- 第13章
関連イラスト
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図鑑番号順
0718.ジガルデ→0719.ディアンシー(メガディアンシー)→0720.フーパ
その他