基礎データ
全国図鑑 | No.0719 |
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セントラルカロス図鑑 | No.151 |
ぶんるい | ほうせきポケモン |
ローマ字表記 | Diancie |
タイプ | いわ / フェアリー |
たかさ | 0.7m |
おもさ | 8.8kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | クリアボディ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称
ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Diancie |
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韓国語 | 디안시 |
中国語 | 蒂安希 |
メガシンカ
ディアンシー→メガディアンシー(ディアンシナイト)
概要
第6世代初登場の幻のポケモン。
映画・破壊の繭とディアンシーの主役ポケモンでもある。
名前の由来は恐らく「diamant(フランス語でダイヤモンド)+leannán-sídhe(リャナンシー・(女性の)妖精)」。
英語の「radiancy(燦然と輝く)」も含まれているものと思われる。
幻のポケモンでは珍しく一般的に発見されているポケモンと強い関連性を持ち、ディアンシーはメレシーの突然変異種であるとされている。
そのためタイプその他の生態にはメレシーとの共通点が多い。ただし何故突然変異が起こるのかは現状全く不明となっている(後述)。
ほとんど鉱物の塊であったメレシーとは異なり、頭や腕等が明確に分化した人型の上半身が伸びる、より妖精らしい体つきとなっている。 また猫のような形状の額にはブリリアントカットされたピンク色のダイヤモンドが付き、後頭部にもツインテールのような形で髪状に生えている。
鳴き声はメレシーのものを二連続にしたような特徴的なものとなる。ピンク色も相まってあの準伝説を連想したトレーナーも多いとか。ただし、ダブルバトルで同時に出しても二種の鳴き声は特に共鳴するわけではなく、他人の空似のようである。
ちなみにピンク色のダイヤモンド自体は実在する。ダイヤモンドの中でも希少価値が高い逸品である。
ディアンシーもまた「世界一美しいポケモン」と呼ばれている。
「最も美しい」とは従来ミロカロスに対する評価であったのだが、この事が何を意味しているのかは定かではない。二種の「美しい」の定義が違う可能性も考えられる(生物的な美しさと鉱物的な美しさと言った所か)。
なお、ディアンシーには「両手の隙間で空気中の炭素を圧縮し大量のダイヤを一瞬で作り出す」という能力があるため、彼女達にとってはピンクダイヤモンドは珍しいものではないのかもしれない。
ヒャッコクシティにある日時計と非常によく似た質感を持つ他、日時計がメガシンカと何らかの関わりがあると示唆されている事から、ヒャッコクシティの日時計と同じ石またはまたは何らかの石のエネルギーを浴びた事でメレシーが突然変異を起こしたとも解釈できる。実際にディアンシーは第6世代のポケモンで唯一メガシンカを獲得した他、劇場版にてメガシンカの起源に関わったとされる伝説のポケモンと共演していたりするなど石で姿が変わるという逸話に事欠かない。
女性的な外見ではあるものの、こう見えて性別不明である。しかし、多くのメディアでは『女性』として扱われる事が多い。某にらみつけるさんのように裏設定上はメスだがゲームでは性別不明という事なのだろうか(実際、ポケモンにおいてゲーム上では性別不明だがアニメをはじめとしたメディアミックスにおいて性別が設定されている例は少なくない)。
通常プレイでは出現せず、上記の映画上映期間中の配信でのみ入手することが出来た。
ちなみに通常の配信ポケモンとは異なり、受け取ったその瞬間にディアンシーを譲るようせがまれるイベントが発生する。万が一「はい」を押しても譲ることはないのでご安心を。
なお、『ORAS』にディアンシーを送り、手持ちに入れた状態でポケモンセンターに行くと、再びディアンシーを譲るようせがまれるイベントが発生し、こちらではその後にメガシンカ用アイテム「ディアンシナイト」が入手できる。
また、2015年12月には全国のポケモンセンター及びポケモンストアにてキャンペーンの一環として12~31日までの期間限定で色違いのディアンシーが配信された。色違いは宝石と胴体が共に濃いピンク色に変わっている。
映画限定配信だった幻のポケモンが、世代移行が行われていない間に再配信される事例は今回が初となる。ただし対象ソフトは劇場版公開当時発売されていなかった『ORAS』のみである。
なお、前世代の幻や前々世代の幻とは異なり、パッケージに描かれたポケモンの専用技を覚えた個体は配信されなかった。
上記を語った通り、今まで配布された経歴が全世代を通しても第6世代で2回しか行われていない。通常色のディアンシーでさえ映画上映の配布が最初で最後である。その為ユーザーからは、ゲーム内最も珍しい幻のポケモンとも呼ばれている。
次の配布はいつになるのやら。
対戦での扱い
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ディアンシー | 50 | 100 | 150 | 100 | 150 | 50 | 600 |
メレシー | 50 | 50 | 150 | 50 | 150 | 50 | 500 |
上昇値 | ±0 | +50 | ±0 | +50 | ±0 | ±0 | +100 |
種族値を見るときれいに「メレシーの攻撃・特攻に+50」となっている事が分かる。「合計種族値+100」はメガシンカの基本変化幅でもあり、ここからもメレシーからの突然変異を窺い知る事ができる。
耐久面ではメレシーとの差異が無く、あちらは隠れ特性に一撃死対策の「がんじょう」も持っているため、耐久方面の戦法を取るならむしろメレシーの方に分がある。
そのためメレシーと比較すると攻撃的になった能力と、専用技「ダイヤストーム」を活かしたアタッカーが適任となる。攻撃面に育成の重点を置いたとしても、メレシー譲りの耐久力で不一致2倍程度なら軽々と受けられる。
「ダイヤストーム」の詳細については当該項目を参照のこと。
もっとも、はがね4倍に始まり弱点は多いため過信は禁物。特に出場可能ルールに高確率で現れるゲンシカイキの相手は極めて困難である。「トリックルーム」を展開しても「バレットパンチ」で先手を取ってくるハッサムやメタグロス等も天敵となる。
また、かつてディアンシーは習得技のバランスが非常に悪いという大きな難点を抱えていた。
物理では、いわ技は「ダイヤストーム」がある為問題ないのだが、唯一のフェアリー物理技である「じゃれつく」を覚えなかった。
特殊では、フェアリー技は「ムーンフォース」等を十分に揃えるものの、今度はいわ技が「パワージェム」を覚えず、「げんしのちから」(威力60)のみだった。
(メレシーはレベル46で「パワージェム」を習得していたのだがディアンシーは同レベルで何故か「トリックルーム」を習得していた。何もそこを突然変異しなくても)
つまり物理にしても特殊にしても技が足りなかった のだった。
『ORAS』では幻のポケモンとして、そして『XY』出典のポケモンとしては唯一メガシンカする事が可能になった。
詳しくは「メガディアンシー」の項目を参照のこと。
PVでは、メガディアンシーになって、ビームソード的な宝石剣を出して激しいバトルを繰り広げた。
第7世代に入って無事に「パワージェム」を覚えられるようになった。ちなみにレベルは40。
ただ同時に「ダイヤストーム」の追加効果が超強化を受けた(「ぼうぎょ」2段階上昇)ため、更に悩まされる事態になった。
そして第8世代でわざレコードを通じて漸く「じゃれつく」を覚えられるようになり、物理型でも十分戦えるようになった。
サブウェポンは特殊エスパー技や「だいちのちから」くらいだが、一致技+「だいちのちから」だけでほとんど全てのポケモンに等倍以上で立ち回れる。
一方物理だが、第7世代まで本当に技が不足しており、「だいばくはつ」が普通に技候補に挙がってくるほどだった。だが第8世代で遂に「ボディプレス」が加入。高いぼうぎょを活かせるだけでなくはがね対策にも有用で、特殊型でも採用できるという至れり尽くせりの性能になっている。
なお、爆発する幻のポケモンが連続する形となったため、「最近の幻のポケモンは自爆がトレンドなのか」と困惑された時期もあった。これはフーパが自爆技を持たずに出てきた事で晴れている。更に言えば「だいばくはつ」は第8世代では覚えられない(「じばく」は何と覚えない)ので、過去作から送る場合は注意。
9世代
ポケモンホーム連携と共に解禁。
一部の御三家や伝説ポケモン、幻ポケモンと一緒に解禁されたが、変異種元であるためかメレシーも解禁されている。
テラスタルで大幅に強化されており、受けとして厳しい複合タイプを変えたり、ダイヤストームの威力を上げたり出来る。
もちろんトリックルームやアンコールなどの多彩な技も引き続き覚える。
使用トレーナー
※1:ポケモンマスターズのバディ
※2:色違い
番外作品
『ポケモン超不思議のダンジョン』
登場しはするが、特別なイベントやキャラ設定などはない。なお同作ではメガシンカ可能。
『Newポケモンスナップ』
ハナレ洞窟に生息し、メレシー達を見守る女王のような立ち位置で、メレシーの前に現れて自らが持つ力を発揮すると、メレシーが大喜びをする。
……まではいいのだが、このディアンシーが力を発揮しないととあるポケモンの撮影ができないという、ある意味難関ともいえる仕様が存在する。
『ポケモンマスターズ』
2021年10月29日開催のスペシャルコスイベント「激突! ポケモン合戦!」にて、マジコストウコ(スペシャル)のバディで参戦。
ディアンシーの専用技のダイヤストームを覚えており、全対技かつ、パッシブスキルの効果により使用後防御を2段階上げることが出来る。トレーナー技は急所率を最大・更に命中率と素早さを上げることが出来るため、ストーンエッジとダイヤストームの命中不安を補える。バディーズ技を使うことでメガディアンシーになり、パッシブスキルが変わって必要技ゲージが1減る。
2023年01月12日「悪の組織カロス編」にて、マジコスカルネのバディとして色違いの個体が参戦。
なお、上述のイベントではケルディオをバディ時にマジコストウコと共に参加していた事がる。
『ポケモンGO』
2023年8月のポケモンGOフェストで初実装。同時にメガシンカも可能となった。
専用の捕獲シーンが用意されており、道中ピンクダイヤモンドを生成し、狙いに来たヤミラミの群れを追い払った後、トレーナーの方に向かってくる(因みに、本イベントでヤミラミが登場したのは意外にもここだけ)。
「メレシーの突然変異」という設定を反映してか、覚える技はメレシーと全く同じ。専用技のダイヤストームは未実装だが、今後覚えると思われる。
攻撃型のメガディアンシーと異なり、ディアンシーの状態では防御が高く、スーパーリーグ・ハイパーリーグの需要とマッチしている。この特徴は他のポケモンには見られず、本作とは非常に相性の良いポケモンと言えよう。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『破壊の繭とディアンシー』
- CV:松本まりか
- メレシー達が暮らす国「ダイヤモンド鉱国」のお姫様。
- 世界中に地下のネットワークがあるというとんでもないインフラ?国家。ディアンシーはメレシーの突然変異と言える「姫」であり、鉱国のエネルギー源「聖なるダイヤ」を唯一作り出せる唯一の存在。
- しかし、彼女自身は能力不足なのか「聖なるダイヤ」を作り出すことが出来ず、普通のダイヤですら作っても短時間で消滅してしまう。「聖なるダイヤ」を作り出せるようになる為に、フェアリーオーラをうみだせるゼルネアスを探す旅に出るのが物語のはじまり。
- 性格は子供っぽさの残るお嬢様。またずっと地下の鉱国にいた為、外の世界に強い興味を示している。心優しい性格だが、世間の常識には疎く、「友達」や「泥棒」が何なのか知らなかった。
- 約半年、地上の森や山をゼルネアスを探して彷徨い、その大変さや外界への興味から仲間のメレシー達を置いて出奔。サトシと出会うこととなる。
- 最初は子供だったが、サトシとの冒険を通じ、「国を守る姫」としての自覚を得て成長していった。
- 「幻のポケモン」の例に漏れず、テレパシーで人間と会話できる。
- 声を担当する松本は声優としても活躍する女優として知られているが、当作品では声優としてのキャリアに由来した起用であるため、ポケモン映画恒例のタレントの特別出演枠としては扱われていない。 ちなみに4年前に公開された映画『幻影の覇者ゾロアーク』でクルトの声を演じた塚本高史とは、2018年に放送されたドラマ『ホリデイラブ』で共演している。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第12章
- 第13章
余談
二次創作では
映画の主役であり、外見もかわいらしいため注目度は高い。
他地方のポケモンでは、ダイヤモンド繋がりでディアルガとの絡みが多い。
なお、「ディアディア」というカップリング名も存在するが、どちらが「攻め」でどちらが「受け」なのかは定かではない。こう見えて、どちらも性別不明なのである。
関連イラスト
関連タグ
0718.ジガルデ/10%フォルム/50%フォルム/パーフェクトフォルム→0719.ディアンシー/メガディアンシー→0720.フーパ/いましめられしフーパ/ときはなたれしフーパ
幻のポケモン
世代 | ポケモン |
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1 | ミュウ |
2 | セレビィ |
3 | ジラーチ・デオキシス(ノーマルフォルム・アタックフォルム・ディフェンスフォルム・スピードフォルム) |
4 | フィオネ・マナフィ・ダークライ・シェイミ(ランドフォルム・スカイフォルム)・アルセウス |
5 | ビクティニ・ケルディオ(かくごのすがた)・メロエッタ(ボイスフォルム/ステップフォルム)・ゲノセクト |
6 | ディアンシー(メガディアンシー)・フーパ(いましめられしフーパ/ときはなたれしフーパ)・ボルケニオン |
7 | マギアナ・マーシャドー・ゼラオラ |
8+α | メルタン・メルメタル(キョダイマックスメルメタル)・ザルード |
ポケモン関連
- マナフィ:こちらは「蒼海の王子」と呼ばれる幻のポケモン。メレシーと同じようにフィオネというポケモンも存在する。
- マギアナ:プリンセスな見た目が似ている幻のポケモン。フェアリータイプな部分も共通。
- ミロカロス・フェローチェ:美しいポケモン繋がり
- トサキント:別名「水のプリンセス」
- スターミー:宝石が取れるポケモン。
- メレシー:同複合タイプ