データ
初出 | 第4世代 |
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タイプ | いわ |
ぶんるい | 物理 |
いりょく | 100 |
めいちゅう | 80 |
PP | 5 |
攻撃範囲 | 相手一体 |
直接攻撃 | × |
効果 | 急所に当たりやすい(ランク+1) |
英語名 | Stone Edge |
概要
地面より刃のように尖った岩を呼び起こし相手へブッ刺すというリアルだと中々に痛々しい技。高威力と急所に当たりやすいのも納得である。
アニメでは尖った石をいくつも出現させ発射するというものが、第6世代からは3DS版エフェクトに合わせて槍型岩を次々と突き出させるものへ変わっている。
いわタイプはほのおタイプ、ひこうタイプなど多数のメジャーなタイプ相手に抜群を取れることが優秀であるが、それまで肝心の技威力が「いわなだれ」の75止まりであった。いわタイプとしては待望の威力100以上の大技で火力不足解消の切札となった。
そのようなことから、第4世代における対戦ではそこら中で用いられた。当時としては余りに画期的な大技のため、中には「フォーカスレンズ」でクソ外しをケアするプレイヤーまで存在した。
しかし、技の恩恵を受けたのはいわタイプ自身より、主力技と相性補完が可能なじめんタイプ、かくとうタイプの方であろう。
苦手なひこうタイプはいわタイプを弱点に抱えるポケモンが多く、交代際にこの技を使えば大ダメージを与えることが可能。
特にイダイナキバはじめんとかくとうの複合なのでこの技だけで両方の補完が出来てしまう。
いわなだれ同様間接攻撃なので、「ゴツゴツメット」や「ほのおのからだ」などの影響を受けない。
欠点は命中率80とかなり不安定な数字であること(『ワロストーンエッジ』参照)。
交代際の技外しは愚か2回連続で外すなんてこともザラにあり、決して信用可能な数字とはいえない。またPPが5しかないのも結構痛い。「ポイントアップ」などで8まで増やすことは可能なものの、それでもやっぱり不安な数字である。
シングルバトルでは単発威力は申し分なく急所に当たりやすいので大ダメージを期待して使用率はそれなりにあるが、それでもその不安定さを危惧して威力よりも安定性を取るため敢えて「いわなだれ」(命中率90)を採用する人もいる程。
さらにダブルバトルでは敵全体を攻撃可能ということもあって「いわなだれ」の方が採用率が高い。
ただし、特性が「ノーガード」の場合は必中となるために十分選択肢となり得る。実際、この特性を有するカイリキーやまよなかルガルガン辺りが良く採用していることが多い。
一方、ポケモンSMとポケモンUSUMに登場したZワザ・ワールズエンドフォールの素材とすることで1試合に1度、ポケモン剣盾のダイマックス技・ダイロックの素材とすることで1試合に3回まで必中と出来、さらにダイロックの方では追加効果ですなあらしを起こせる。
また、アイアントは4倍弱点ほのおタイプが天敵のはずなのであるが、高過ぎる「すばやさ」とほのおタイプに強いこの技を習得するおかげで、本来天敵設定のクイタランを1/2以上の確率であっさり返り討ちに出来てしまう。これに加えてアニポケでの下衆な悪役という扱いのせいでクイタランは第5世代屈指のネタポケと嘲笑される羽目に。
特性「はりきり」なら「ストーンエッジ」の命中率が80から64まで下がるのが救いであろうか。それでも2 - 3回に1回は命中するということなので決して安心出来ない数字である。
基本的にゴツいポケモンがこの技を覚えられるが、意外にもメタグロスやドリュウズは覚えることが出来ない(ただし、第9世代ではメタグロスが新しく習得された)。
さらに意外なことにギャラドスやギラティナなどこの技は覚えられるが、いわなだれの方を覚えられないケースも極々一部ながら存在する。
ポケモンGOでは
スペシャルアタック(ゲージ技)として登場。
1ゲージを丸ごと使用する技の中ではダメージ発生までが短く、硬直も短いため相手の反撃を貰いにくい。主にバンギラス等が取得している。
当初こそいわ技最強クラスであったが、威力が100というのが後々ネックとなってしまう。
ラムパルドやテラキオンが登場するようになると、それまで習得者が少なかった「いわなだれ」の方が2ゲージ技のため使いやすくなり、需要が減少。
又、最近では限定技ではあるものの2ゲージ技威力110という「がんせきほう」がドサイドンの専用技として登場し、何も調整が施されていないストーンエッジは半ばいらない子と化してしまっている。
そして2022年9月原作では専用技でないフルゲージ技「メテオビーム」に威力、硬直時間、効果の面で追越されてしまい、勝っているのは必要チャージ量のみという追打ちを喰らい、本格的に不遇技の烙印を押されることになった。
ただし、タイプ相性の関係で「ストーンエッジ」持ちの方が有利に戦えるということもあるので、状況に合わせて使い分けよう。
一方ジム・レイド戦においては、予測をして攻撃の手を緩めないと避けるのがほぼ不可能なレベル(発生が0.7秒)であったり、倒される直前の最後っ屁として放つ際に潰されにくかったりと、発生が0.1秒の「おんがえし」程ではないにせよ良くも悪くも凄まじい発生の速さが最大の特徴ともいえる。
ちなみに、原作で急所に当たりやすい技である「つじぎり」「クラブハンマー」「エアロブラスト」はどれもトレーナーバトルで1/8の確率で自身の攻撃が2段階上がるという効果が実装されているが、「ストーンエッジ」と「クロスチョップ」などは何故か未実装のまま。果たして同じ効果つながりでストーンエッジにも来るのであろうか…
ポッ拳では
ガブリアスのポケモン技として実装。
本編のイメージからは想像できないが、ブロック属性の当身技としての登場である。
発動するとブロック属性特有の青オーラを纏いながら自身の周りに気流の様なものを発生させる。
この時点では相手への攻撃判定は存在しないが、青オーラ展開中に相手の通常攻撃属性技を受けると地面より紫のエネルギーを纏った複数のストーンエッジを凄まじい勢いで噴出させる反撃が発生し、反撃が命中かつクリティカルヒット発生時には、相手をロックしてもう一度ストーンエッジを噴出させて追撃を行う。
反撃部分は発生がやや遅めであり、受けた技によってはガードされてしまう場合があるのが欠点。
また、反撃部分はボタン長押しで溜めが出来、遠距離攻撃を受けた場合などに反撃タイミングをずらして相手を揺さぶることも可能となっている(ただし、相手との距離によってはクリティカル扱いにならず追撃が発生しない場合がある)。
その他
MV『GOTCHA!』では、ヒビキのバンギラスがこれと思しき技を使用して、レッドのカメックスの攻撃(恐らくハイドロポンプかハイドロカノンだと思われる)を盾のように防いでいる描写がある(そして、そのまま交代して後続のデンリュウが追撃を行っている)。
勿論実際のゲーム中ではそんなことは出来ないので注意。
関連タグ
ラジアルエッジストーム…ルガルガンに専用Zクリスタルを持たせると使えるZワザ。勿論間接攻撃。