クラブハンマー
くらぶはんまー
初代から存在する技。
ハサミを相手に叩きつけて攻撃する技。何故か急所に当たりやすい効果がある。
斬っているのではなく、ただぶつけるだけで急所に当たるものなのであろうか…。
初代当初は名前にもある通りクラブ系統のみであったが、その後習得者が増えて、第9世代現在の習得者はキングラー系統・シザリガー系統・ブロスター系統、・マケンカニ・ガケガニそしてグライオン系統。
甲殻類ポケモンが集まっていたのであるが、突然サソリにまで与えられてしまった。
ちなみにケケンカニはレベルアップでは習得出来ず、マケンカニ時点で覚えさせなければならない。また、立派なハサミを持っているのであるが、残念ながらハッサムは覚えない。
といっても初登場時はみずタイプ故に特殊技。
特殊(第2世代からは特攻)が僅か50しかないキングラーではまるで活かし切れず、その高過ぎる攻撃力はほぼ腐っていた。
しかし侮ることなかれ、初代では急所率やキングラー自身の素早さのおかげでほぼ確定(255/256)で急所に当てることが可能であり、全能力に振れる当時の努力値仕様の関係で現在のクラブハンマーよりも高い威力が発揮可能であった。そのくらいにダメージ2倍効果は強烈……なのであるが、当時のみず技の需要的に活躍出来ているかというとお察しください。
第3世代登場のシザリガーは特攻もそれなりにあったため使いこなせない程ではなかったものの、威力・命中率共になみのりに負けており、安定性も(特殊扱いであったとはいえ)たきのぼりの方が優れていた。
第4世代でようやく技による分類設定が行われ、キングラーも高い攻撃力を活かせるようになった。
その後、第5世代では命中が上昇、第6世代では威力が上昇し現在に至る。何気に3世代連続で仕様が変更されている技である。
第8世代までは水物理で唯一の威力100超え技であったため、他の水物理ポケモンが羨望のまなざしで見ていたとか何とか。
その威力から、キングラー(通常特性)・シザリガーについてはメインウェポンとしてたきのぼりやアクアブレイクに優先して採用されることが多い。
ただし、10%の外しに要注意。
第7世代では名前通り、モーションがクラブのハサミでぶん殴るというものへ変更された。これは他ポケモンで使用しても変わらない。
第9世代ではLEGENDSアルセウスより出ていたウェーブタックルの威力が120に引上げられ、水物理最高火力を更新されてしまった。
しかし、現在のところ両立可能なポケモンは存在しないためそこまで気にする必要はないであろう。
最後に技演出モーションに関する余談であるが、第4世代では一部技(翌世代以降は全技)が繰出される際には互いのHPバーが消えるようになった。しかし当技は、水しぶきという大胆な演出があるにもかかわらずHPバーが消えないまま実行されていた。その時の映像はこちら。