曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
- 明治時代に実在したインド系イギリス人貿易商K.ハッサム氏の略称。明治35年、日本の兵庫県神戸市生田区(現在の中央区の西側)に自身の邸宅を建て、国指定重要文化財「旧ハッサム住宅」として相楽園の敷地内に現存する。
本稿は1について解説する
基礎データ
全国図鑑 | No.212 |
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ジョウト図鑑(GSC) | No.111 |
シンオウ図鑑 | No.196 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.112 |
マウンテンカロス図鑑 | No.137 |
アローラ図鑑(SM) | No.276 |
ポニ図鑑(SM) | No.091 |
アローラ図鑑(USUM) | No.366 |
ポニ図鑑(USUM) | No.113 |
ヨロイ島図鑑 | No.119 |
ヒスイ図鑑 | No.073 |
パルデア図鑑 | No.261 |
ブルーベリー図鑑 | No.020 |
ローマ字表記 | Hassam |
ぶんるい | はさみポケモン |
タイプ | むし / はがね |
たかさ | 1.8m |
おもさ | 118.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性1 | むしのしらせ:自身のHPが1/3以下になった時、むしタイプの技の威力が1.5倍になる |
特性2 | テクニシャン:威力60以下の技の威力が1.5倍になる |
隠れ特性 | ライトメタル:体重が半分になる。 |
おとしもの | ストライクのツメ |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称
英語 | Scizor |
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ドイツ語 | Scherox |
フランス語 | Cizayox |
韓国語 | 핫삼 |
中国語 | 巨钳螳螂 |
進化
→ ハッサム(メタルコートを持たせて通信交換(『LEGENDSアルセウス』では使用して進化)
メガシンカ
ハッサム→メガハッサム
概要
初登場はポケットモンスター 金・銀。
初代ではあまりいいところがなかった、かまきりポケモン・ストライクが新たに得た進化形。
緑の色調を持つ生物的なフォルムから一転、鋼鉄の成分を含む真っ赤な外殻に覆われたメカニカルな姿に変化し、ちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない防御力を獲得。
両腕のカマは目玉模様が付いたカニバサミ状に変化し、このハサミを振り上げることで相手に頭が三つあるように錯覚させ威嚇する他、強力な打撃武器にも使用され、そのまま振り下ろす事でどんなに堅いものも粉々に砕いてしまうとされる。
体重の3分の1という重量を持つこのハサミは当然挟む事も出来るが、主に殴りつける方が得意という拳に近い性質を持っており、1度敵と判断したものは容赦なく殴り続ける。
この様に体は細いが攻撃力も凄まじく、その理由は筋繊維すら金属質に変わっているためらしい。
ひこうタイプからはがねタイプに変化した事で体重が一気に重くなり(56.0kg→118.0kg)、背中に羽根こそあるが、退化して飛行能力は失っている。
だがこの羽根は高速で羽ばたかせて、金属の身体が溶けないための体温調整に使用しているという設定があり、実際戦闘モーション中もその羽根を常時羽ばたかせている。
…だがシリーズにおいては、他のポケモンを抱えたり風に乗って空を飛んでいるシーンが度々見受けられる。
これについては、短時間・短距離の飛行は可能なのでは?という見解が有力。
また、最近のゲームでは急いで移動する際は走るのではなく、地面スレスレの超低空飛行を行うモーションが確認できる。
シリーズではどうしても不遇になりがちなむしタイプにあって優秀なタイプやパラメータを持ち、外見のかっこよさからも非常に人気の高いポケモン。
色違いは黄緑と金色を基調とした、ストライクの色味を残したようなカラーデザインとなっている。
モチーフは不明。名前からしてハサミムシっぽいが、尻尾に鋏がなく、見た目的にはカニムシにも似ている。
ちなみにハサミムシはバッタやゴキブリ、カマキリに近いグループで、カニムシ共々翅がない。ハッサムは翅が退化している設定に取り入れたと思われる。中にはエゾハサミムシなど翅を持ち、飛翔する種類もおり、ハサミムシがモデルだという説も一概に間違いともいえない。
なお、進化前同様オスとメスで腹部の大きさが異なり、大きい方がメスである。
ゲーム上での特徴
進化にはアイテムを持たせての通信が必要。同じソフトをプレイしている友人が居れば問題ないが、居ない場合は2つの本体とソフトを揃える必要がある。
(第7世代までは、GTSに希望するポケモンのレベルや性別をガチガチに指定した上で預け、すぐさま別のソフトに切り替えて条件に合致するポケモンと交換する……という裏技を使って本体1つでも進化させられたが、第8世代以降はGTSの仕様が変わってしまったので不可能である)
初登場作の金銀ではストーリーの進行上、野生のコイルから奪う以外はメタルコートが一つしか手に入らないため、ハガネールとどっちに使うか多くのプレイヤーを迷わせた。後にハガネールがDPt以降野生で捕獲できるようになってもこちらは頑なに野生では出て来ず、それ故これまではGTSで伝説・幻を除くと結構な数で交換条件に出されていた。
しかし、『ソード・シールド』のDLC「鎧の孤島」で追加されたヨロイ島で遂に野生出現するようになり、ソフト1本で入手が可能になった他、すごいとっくんのハードルも下がったので少しの手間を惜しまなければその個体を実践で使うことも可能。高個体値が簡単に手に入るマックスレイドバトルの存在もありがたい。
さらに、ポケモンHOMEを経由して『LEGENDSアルセウス』にストライクを送れば、メタルコートを使用するだけで進化できるため進化させやすくなった。
『SV』では相変わらず通信進化だが、テラレイドバトルでハッサムが割と出やすいためソロでも入手自体は簡単。
特性やテラスタイプまで気にし始めると少々面倒だが。
『藍の円盤』ではブルーベリー学園のキャニオンエリアにある高台の上に野生で出現する。サンドウィッチでエンカウントを調整すれば無数に出現させることができるため、その価値は暴落したと言える。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ハッサム | 70 | 130 | 100 | 55 | 80 | 65 | 500 |
ストライク | 70 | 110 | 80 | 55 | 80 | 105 | 500 |
進化前比較 | ±0 | +20 | +20 | ±0 | ±0 | -40 | ±0 |
はがねタイプ化して重く飛べなくなった影響か、素早さが40も下がり、代わりに攻撃・防御に均等に配分されている。そのため、進化前と合計種族値は同じ。
進化させて合計種族値が変わらないポケモンはハッサムと分岐進化形態であるバサギリのみ。
基本的に進化前とは別のポケモンと捉えた方が正しいか。
はがねタイプらしく耐性に優れ、半減以下9に対して弱点は4倍ほのおのみ。
多少HPが低いため総合的な耐久は極端に高くは無いが、受け方面でもなかなか硬い。
なお、分類「はさみポケモン」にもかかわらず「はさむ」と「ハサミギロチン」は如何なる手段を用いても習得できない。
後者はハサミが小さいのでさすがに仕方ないが、前者はイメージ的には覚えても良いとは思うが。
第2世代
当時はむし技が「れんぞくぎり」しか習得出来ず、サブウエポンもからっきし。
どちらかと言うとむし・はがねの優秀な耐性を活かし、豊富な積み技からの「バトンタッチ」で繋ぐコンボのための採用が主であった。
特に当時唯一ノーマルを半減できる「バトンタッチ」要員という点が大きかった。
つまり初登場のハッサムの役割はもっぱらサポーターだったのである。
一致最大火力がよりにもよって威力70の「はがねのつばさ」止まりであり、アタッカーなどさんさら任せられないと言う事情もある。
むしタイプでアタッカーをやらせるならヘラクロスでいいしね。
ニンテンドウカップ2000決勝大会に「きりさく」をメインウェポンにした型がエントリーされていたことからも、当時どれだけ攻撃技に困っていたかが分かるだろう。
なお、元々「メタルクロー」をレベルアップで習得出来るのはハッサムだけだった(他のポケモンはタマゴ技)。
第3世代
暗黒期到来。
ただでさえ足りない火力が、努力値の仕様変更の煽りを受けて更に深刻化。
一応タイプ一致技の「ぎんいろのかぜ」を得たのだが、強化と言えばその程度。
何よりも厳しいのが、同じはがねタイプである600族の重戦車・メタグロスの参戦。
火力・耐久・速度・技バリエーションどれを取ってもメタグロスに勝てる要素はなく、ハッサムが勝てる要素と言えば精々刺さる相手が限られるむし技の火力と、前世代に引き続きバトン程度。
特性もあちらが強特性である「いかく」を始め能力低下を弾く「クリアボディ」に対して、こちらはむし技の強化しかない「むしのしらせ」……。
おまけにメタグロスが流行る事でほのお技の需要が上がってしまう始末。
前世代ではあまり狙われなかった4倍弱点を突かれてしまえば、どうなるかは言うまでもないだろう。
当然そんな環境で活躍できるはずもなく、哀れハッサムはあっけなくマイナーに転落。
XDで「あさのひざし」を習得し、一応メタグロス受けが出来るようになったがそれで需要がすごく伸びたという事もなく、この世代では完全に日陰者状態だった。
ハッサムの現在を知っているトレーナーからすれば、到底信じられないような環境と言える。
第4世代
新たに特性「テクニシャン」を獲得。さらに「アイアンヘッド」や「シザークロス」などそこそこ決定力のある一致技を習得できるようになった。
特に有利な状況に持って行きやすい「とんぼがえり」は大きい。
進化前のおかげで「はねやすめ」も使えるように。地味にはがねタイプでは珍しい回復技持ちとなった。
但し特性を最大活用するとなると「メタルクロー」や「でんこうせっか」頼みという何とも言えない状況なのが寂しく、おまけに貴重な特性が乗るむし技「ぎんいろのかぜ」が特殊化してしまうと手放しには喜べなかった。
ハッサムが真の覚醒を見せたのは「プラチナ」からである。
テクニシャン補正で威力90の先制技となる「バレットパンチ」、止められやすかったはがねタイプも「ばかぢから」で突破できるようになった。
さらに『HGSS』では「テクニシャン」と合わせて威力135の一致技となる「むしくい」を得て火力も上がった。
第5世代
同タイプに更に硬い・強い・遅いを体現したシュバルゴが登場。
更にナットレイを始めとした鋼対策にめざめるパワー炎の所持率上昇と若干向かい風に。
しかし「とんぼがえり」「はねやすめ」テクニシャン「バレットパンチ」を使えることがやはり大きく、またエスパータイプへの抑止力として多く駆り出されたことからむしろ前世代より使用率が上昇し、最メジャーポケモンの認定を受けた。
特にラティオスとの組み合わせ(「ラティハッサム」と呼ばれる)は有名。ラティオスの「りゅうせいぐん」とハッサムの「とんぼがえり」を交互に繰り返すなどしてアドバンテージを取るコンビである。
特に「バレットパンチ」は最早ハッサムの代名詞となるくらい対戦での所持率が高いお約束技となっているため、ヒーロー体型なデザインも相まってバレパンマンというあだ名が付いた。
仲間にドレインパンチを得意とするドレパンマン(ローブシン)がいる。
当時「バレットパンチ」と「でんこうせっか」を両採用していた型もあった。
苦手なウルガモス・ボルトロス・バシャーモに対して、「バレットパンチ」と異なり等倍で入る先制技であったためである。
この世代では雨パでの活躍が主体であった。
味方のニョロトノの「あめふらし」でほのお4倍弱点をカバーできる上に、見せ合いで雨パであることを示すことでほのおポケモンの選出を抑止できたためである。
世代開始当初は基本的に耐久振りベースが多かったが、しばらくすると「つるぎのまい」「バレットパンチ」を軸としたA振りベースが増加。また、「いのちのたま」を持って「とんぼがえり」をカットした純アタッカー型も次第に見られるように。「こだわりハチマキ」を持ってひたすら「バレットパンチ」を放つスイーパー特化型もあった。対ローブシン用の「ひこうのジュエル」「アクロバット」型というのも環境に存在していたと伝わる。世代末期には対キノガッサ特化の「ゴツゴツメット」「バレットパンチ」「とんぼがえり」「ねごと」「はねやすめ」型まで登場。
第6世代
メガシンカ追加。
はがねタイプの弱点を突けるフェアリータイプが追加され、「はたきおとす」や「どろぼう」が強化されて使いやすくなった一方、あく・ゴーストに対する耐性が下がってしまった。
さらにファイアローやメガボーマンダといった強力な飛行技を使うポケモンの躍進によって、「耐久寄り種族値でもなく、ひこう耐性のないはがねタイプ」という点が向かい風となる。特に一致技を半減させるギルガルドの存在が痛い。
それでも30位前後を推移していたが、第5世代までと比較すると勢いは落ちている。
何と言っても同じはがね枠により耐性が優秀で同じような相性補完が組める上に高火力先制攻撃技使いとしてより火力の高いメガクチートを始めとしたメガシンカ勢のインフレに押されたのが大きい。
第7世代
フェアリーの跋扈とファイアローの弱体化により数が増える……かと思いきや、その中心にいるカプ・テテフのせいで強さの根幹にある先制技が使いにくくなるというまさかの事態に陥ってしまった。
加えて、カプ・コケコやカプ・レヒレ・アシレーヌなど攻防共にはがねでは対処しづらいフェアリーが増えたのも痛い。
更にハッサムが主に使用する技は低威力技のため、新要素のZワザとは非常に相性が悪いのも逆風。アイアンヘッドを採用するケースも増えてきた。
だが『USUM』では相性補完が利くアーゴヨンが登場し、多少勢力を取り戻した。
第8世代
「鎧の孤島」から復活。残念ながらシステムの都合でメガシンカは廃止。
新たに「サイコカッター」を覚えるようになった他、教え技で「ダブルウイング」を習得。
特にダブルウイングは実質威力80でありながらテクニシャンの補正が乗るため、ハッサムとの相性が良い。
それ以外にはわざマシンで何故か「すなじごく」を覚えることが可能になった……本当に何故?
だが、何とメガシンカに加え「はねやすめ」などハッサムの器用さの中核になっていた技を多数剥奪されるという事態に見舞われ、大幅な弱体化を食らってしまった。
さらにダイマックス技としてダイジェットの人気が高まったことで、第6世代同様の飛行耐性のなさが大いに響いてしまう。
ダイマックスはどう使っても「テクニシャン」の範囲外になる上に元の効果も消えるため、ハッサムとダイマックスの相性は最悪。
その為この世代では抜きエースではなく専らスイーパー運用が中心。
「鎧の孤島」での採用率もだいたい第6世代と同等程度で収まっている。
強さとしては構築の端っこにいるような地味な立ち位置で、第6世代より不遇であった。
第9世代
今回は環境初期から参戦。HOME連携により分岐進化のバサギリも登場した。
あまりにも相性が悪すぎたダイマックスは廃され、代わりにテラスタルが登場。
はがねタイプテラスによる一致ボーナス2倍×「テクニシャン」での威力1.5倍×「バレットパンチ」の威力40で、実質威力120を誇る火力が出るようになった。
威力120というと通常の一致「アイアンヘッド」と同レベルである。
ここまでいくともはや先制技の範疇を超えた火力と言っても差し支えない。
一方耐性面では元々が弱点1に多耐性と言う事もあり切りどころを選ぶ。
この場合はみずが選ばれやすく、苦手なほのお技に耐性を持ちつつテラバーストで返せるようになった。
技面では「ばかぢから」が没収された代わりに「インファイト」を習得。
火力を下げずにかくとう技を振り回しやすくなった。サイクル向けの性能とも噛み合っている。
他「とびつく」「くさわけ」等、テクニシャンの効果を受ける技も多く習得している。
環境初期ではオーロンゲやマスカーニャ等役割対象こそあるものの、ドラゴンと好相性なはがねテラスの跋扈や耐性に優れたほのおテラスの存在から20位台半ば程度と概ね今までの世代とさほど変わらぬ採用率となっていた。
しかしシリーズ2でパラドックスポケモンが解禁されると、「テクニシャン」+「バレットパンチ」がハバタクカミ・テツノツツミ・テツノブジンといった素早さがトップクラスのポケモンに刺さるということで使用率が急増。
シリーズCにおいても相性のいい四災が追加された点も大きく、シリーズ2・シリーズ3は10位台を維持していた。
シリーズ4になると、シーズン8には使用率を23位まで落としたが、同シーズン終盤に汎用性の高いテラスタイプであるフェアリーのテラスタルを搭載したポケモンが増加すると、その影響でシーズン9にはフェアリーテラスタルに刺さるハッサムの需要が取り戻された。
DLC解禁によりわざマシン追加で、「ダブルウイング」「はたきおとす」「むしくい」を再習得可能となった。
残念ながら「どくどく」の復活は無し。
続くレギュレーションEに関しても、原種ガチグマやディンルー、ヒスイヌメルゴンなどが大きく順位を落としている中、10位以内をキープし続ける。
上述のとおり『藍の円盤』ではブルーベリー学園の敷地内で無数かつ簡単に入手することができるようになり、入手事情がこれ以上無いほどの改善されたと言えるため、シリーズ6でも高い使用率をキープ。
理由としては前述の増加したフェアリーテラスもそうだが、やはりハバタクカミやパオジアンに有利を取れるのがまだまだ需要が高く、さらには解禁されたアカツキガチグマのノーマル技を半減できるのも大きい。パオジアンとハバタクカミの2匹に強いのに加えてれんげきウーラオスにそこそこ出し負けしないという点でも強い。
また使用率トップのオーガポンの草技も四半減に出来るので、環境に非常にマッチしている。
この頃にはウーラオス対策となるいじっぱりAS準速「こだわりスカーフ」ひこうテラスタル「ダブルウィング」スイーパー型まで環境で見られるように。
シーズン15最終1桁には「とんぼがえり」切りあくテラスタル「はたきおとす」型が残っていた。
藍の円盤で第2世代以来となる「のろい」の再習得。バレットパンチを多用するなど素早さへの依存が低く、また高耐久のバトン持ちでもあるハッサムとの相性はとてもよいが、悠長に積める余裕があるかはまた別の問題。使いこなすにはトレーナーの発想と手腕が問われるところだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
ミカン:ジムリーダー(ジョウト)
N:ポケモントレーナー
ピオニー:ポケモントレーナー
マキシ:ジムリーダー(シンオウ)
ワルダック:シャドーのボス(オーレ地方)
アルロ:GOロケット団リーダー
※1:ポケモンスタジアム金銀
番外作品
『ポケモンGO』
ストライクに「メタルコート」を使って進化させることでのみ入手が可能。
現状野生の個体は一切確認されていない。
同作では進化アイテムが非常に入手しづらいこともあり、入手難易度は高い。
メタルコート自体も、他にイワーク → ハガネールの進化に必要となり、あちらも非常に強力なポケモンなので、どちらに使うか悩みどころである。
ただ、それだけ入手に苦労させられる分、その性能は本作でも非常に高い。
全体的にイマイチなステータスの多いむしタイプのポケモンの中において、ハッサムは攻撃の種族値が全ポケモンの中でもトップクラスに高く、アタッカーとしては超が付くほど優秀。
防御の種族値も全ポケモン中59位とまずまずといったところ。
弱点もほのおタイプしかないため、汎用性が高い点も原典と同様(ただし他のはがねタイプと異なりひこうタイプやいわタイプの技は等倍で受けてしまうので、ひこうタイプやいわタイプを相手にする場合は無理をさせないように)。
反面、HPはあまり高くないため耐久は思ったほど高くはない。
技はむし・はがねどちらで揃えても優秀で、特に「れんぞくぎり」「シザークロス」の組み合わせは単発の威力こそ低いものの、連射性やゲージ回収能力が恐ろしい程高く、かつ相手に技を高速で畳みかけられることから非常に人気が高い。
はがねもはがねで「バレットパンチ」「アイアンヘッド」を揃えられ、この2つを同時に覚えられるのは意外にもハッサムとゴロンダしかいない。
以前は合計CPが低いことが災いしジム攻略専用だったが、2017年6月にジム仕様が変更されて合計CPではなく配置された順番で戦うようになったことから、ジムにも結構顔を出し始めている。
また、2017年6月以降実装されたレイドバトルでは、ボスポケモンにむし・はがねタイプが優位を取れるエスパータイプのポケモンが多い(ナッシー・フーディン・ミュウツー・ラティ兄妹)ことなどもあって、バンギラスの補佐メンバーとして採用されることもある。
トレーナーバトルでも、主にハイパーリーグでたまに顔を出している。
こちらではそれまで残念技とされた「つじぎり」が高速発動、確率で攻撃UP、そしてあくタイプでいまひとつをとられにくいとして重宝されるようになった。
現状、むしタイプの中ではカイロスやヘラクロスと並んで並居る強豪たちと対等以上に渡り合える数少ない存在。
さらに本作ではメガシンカが存在し更なる火力が期待されるので、ぜひ1匹は育てておきたい。
GOロケット団のリーダー(幹部)の1人であるアルロの切り札の1つでもある。
同ポジションにはハッサム以外にも2体のポケモンが割り当てられており、3体のうちいずれかと戦うことになっているが、実際にはハッサムを繰り出す確率の方が高い。
さらに言うと、他の2体がアップデートの度に顔ぶれが変わるのに対し、ハッサムは実装から一貫してアルロの手持ちに残り続けている他、4周年記念イラストでもアルロの傍にいる様子が描かれていたことから、公式でもアルロの切り札はハッサムという認識らしい。
なお、アルロの繰り出す個体はシャドウポケモンであるため、通常の個体と比べて攻撃力が底上げされているので、ガチで殴り合って勝とうとなると相当な難敵となっている。
幸い、ほのお技に滅法弱い点は変わっておらず、あらかじめほのお技のゲージを溜めておき、アルロがハッサムを繰り出すと同時に使用すれば(技の威力や攻撃の個体値にもよるが)ほぼ確一で仕留められる。
ただし、当然ながらシールドで防がれると意味がない。事前に相手のシールドを使い切らせておくことも忘れないように。
『ポケモン不思議のダンジョンシリーズ』
時・闇・空の探検隊にて、探検中にユキメノコに襲われ捕らえられていたが、主人公らに救助される。「〜ござる」などやや古臭い口調でしゃべる。
自称ポケモン探検隊連盟の名誉隊員とのことだが、情報通のペラップやおやかたさまでもその名前は知らなかった。
彼を救助することで、シークレットランクを入手でき「特別司令」(配信ダンジョン)に挑戦できるようになる。
『ポケモン+ノブナガの野望』
ミツナリの初期手持ち(ベストリンクではない)。
ミツナリトリオ(年少組、あるいは3馬鹿子飼いトリオ)のシナリオを進めるにあたり、特にミツナリ以外の二名にとっては強敵となる。
場合によっては別シナリオから、4倍弱点を突けるポケモンを輸入した方が早いことも(特にマサノリルート)。
『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』
2016年10月13日、通算18番目のファイターとして参戦することが発表された。
翌週の20日に解禁され、バトルポケモンとしては唯一のむしタイプ。
はがねタイプらしくメタリックな質感で、ジャック・アリサといったロボット系のキャラモチーフのモーションをとる技がある。
分類はパワータイプ。
既存のパワーファイターと比べると、ステップから派生して弱い飛び道具をかき消せるダッシュを持ち、遠距離からのコンボ始動技も持つため非常に動きが素早くコンボを決めやすい。また「つるぎのまい」を使うことで溜まるスタックを消費して「つばめがえし」や「メタルクロー」といった一部の技を強化することでコンボに磨きがかかる。
またブロック攻撃は最大までためるとかなり広範囲まで届く上に、ブロック中もわずかながら動くことが可能。投げ技の「むしくい」はコンボに組み込める上に相手のバフを奪うこともできる。
総じて牽制や差し込みに長けた扱い易いファイターであるが、一撃の威力が他のパワータイプと比べると軽いことや、「つるぎのまい」を発動させないとコンボを決めにくいのが難点。
『ポケモンスタジアム金銀』
「いあいぎりがっせん」という、上から落下してくる白線がひかれた丸太を斬るミニゲームでは通常はストライクとカイロスがプレイヤーなのだが、持っていればハッサムも出場出来る。
『ポケモンレンジャー』
ゴーゴー4兄弟次男のユウキが使用してくる。
『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』
『DX』では初代に登場したサワムラーの強化版といった感じで、「メタルクロー」で攻撃した後、空中に吹っ飛ばした相手を追撃する。
『SP』では技名が「れんぞくぎり」になり、攻撃回数が3回に増えた。
『ポケモンユナイト』
ストライクと共に参戦。
詳細はこちら→ハッサム(ポケモンユナイト)
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラー〉
・ゴウのハッサム
新無印編6話でゲットしたゴウのストライクが第56話で、ガンピの計らいによって進化。
これによりゴウは、全18タイプ全てのゲットを達成した(放送期間にして1年3ヶ月であり、旅仲間のサトシが全18タイプのゲットに23年弱もかけたのとは対照的な早さである)。
第60話ではサトシのカモネギの特訓相手となったりしている。
〈ライバルやゲストなど〉
・ムラマサのマサムネ、シンゴのブレード
無印140話でハッサム使いの達人ムラマサの赤い閃光マサムネ、その息子シンゴのブレードが登場。
どちらのハッサムもかなり強力で、ニャースを含むロケット団のポケモン5匹をでんこうせっか一撃で吹っ飛ばす程の実力を持つが、シンゴはパソコンのデータ上でしかポケモンの強さを知ろうとしなくなったため、ムラマサはシンゴのやる気を出させるためサトシにシンゴとのポケモンバトルを依頼する。
データに無い行動を取るサトシのヘラクロスとのバトルを通じ、シンゴは見るべきものは画面に映るデータではなくパートナーのポケモンだと理解する。
・シゲルのハッサム
ポケモンリーグのサトシ戦で使用。
カビゴンとベトベトンを連続で倒したが、修行で鍛えた強さとタイプ相性から、リザードンには瞬殺された。
・カエデのハッサム
AG129話にて、カエデの5体目のポケモンで登場し、サトシのオオスバメとスピードを生かした戦いをみせる。
「めざめるパワー」でオオスバメを撃ち落とそうとするが、スピードで勝るオオスバメの「でんこうせっか」で隙を突かれ「メタルクロー」で応戦するも、さらに加速した「つばめがえし」を食らって倒される。
・ヤマブキシティのジョーイのハッサム
AG143話にて、コジロウのサボネアを髪の毛に絡ませて担ぎ込まれたムサシの髪の毛をバッサリと切った。
・ミナエのハッサム
DP8話に登場。
その後ロケット団の偽ジム・ポワゾジムに挑戦した時に使い、当初は素早い動きでジムリーダーのプリンセス/ポワゾン(ムサシ)が使うグレッグル(後のタケシの手持ち)を圧倒するが、ジムリーダーの弟で審判のプリンス・ポロロ(コジロウ)の判定引き延ばし作戦でグレッグルが復活してしまい逆に倒される。
その後ロケット団がジムに預ければ強くすると言うので預けられ案の定奪われるがサトシ達によって助けられた。
・ルナのハッサム
AG166話では、ルナという少女の手持ちとして登場。
彼女とはストライクからの付き合いで、両親が多忙で構ってくれないことの寂しさから、「紅い稲妻」として、バトルに負けたポケモンに落書きをするという悪戯をしていた(ただし、喋っているように見えるのは合成音声である)。
ミツゾウのハッサム
DP154話では、エアバトルマスターミツゾウの手持ちとして登場。
サトシのグライオンを鍛え上げた末、シンジの切り札ドラピオンを倒すという快挙を作るきっかけを作った。
グズマのハッサム
SM編ではグズマの手持ちとして登場。
アローラリーグ1回戦ではイリマメガガルーラを倒すが、サトシとの2回戦ではグソクムシャの「ききかいひ」で強制的に繰り出されてしまい、攻撃をかわせず瞬殺されてしまう。
劇場版
『時を超えた遭遇』
ロケット団最高幹部・仮面のビシャスの手持ちで登場。
サトシのベイリーフ相手に「かげぶんしん」で惑わそうとしたが、サトシの指示でハッサムの動きを見切ったベイリーフの攻撃で倒されて岩に縛り付けられる。その後ビシャスから開放された後は森の中に消えた。
『幻影の覇者』
コーダイのボディーガード・グーンのポケモンで2匹登場。
ちなみに2010年6月~7月の間、ニンテンドーWi-Fiコネクションにて配信していた。
冒頭でガンピのポケモンとして登場し、メガシンカしている。
その他
新無印33話にて、コロミの図鑑にハッサムが登録しているため、手持ちにしている可能性がある。
AG | 101話・101話 |
---|---|
XY | 60話・112話・119話 |
特別編 | 最強メガシンカAct1(メガ、冒頭のみ)・Act4 |
劇場版 | みんなの物語 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
・グリーンのハッサム
性別:♂️・特性:むしのしらせ
性格:すなお・個性:ひるねをよくする
第1章からの手持ちで、シジマの下で修行していた頃には既に共にいた幼馴染みポケモン。第3章に登場した時にはハッサムに進化していた。
火球や形無き敵を切り裂けるほどキレが鋭く、5章でナナシマ行きのシーギャロップの船上で姿を消したデオキシスに対して気配のみを感じ取って攻撃をくりだしている。
本来ハッサムに進化するとすばやさは落ちるはずだが、グリーンのハッサムは進化前と変わっておらず、第5章でカイリキーを掴んで飛んでいる。
12章ではフレア団にのよる最終兵器起動の影響で宿命のライバルとして毎度戦い続けていたストライクが生体エネルギーを奪われてしまい力を持て余していたエックスのルット(カイロス)と手合わせして闘争本能を落ち着かせている。
12章ではコンコンブルの元で修行を積んだ兄弟弟子・オーのポケモンで登場。
メガシンカが可能。
関連イラスト
関連タグ
0211.ハリーセン/ヒスイハリーセン→0212.ハッサム/メガハッサム→0213.ツボツボ