基礎データ
全国図鑑 | No.0186 |
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ジョウト図鑑 | No.075 |
マウンテンカロス図鑑 | No.036 |
アローラ図鑑 | No.185 |
ヨロイ島図鑑 | No.145 |
キタカミ図鑑 | No.042 |
ローマ字表記 | Nyorotono |
分類 | かえるポケモン |
タイプ | みず |
高さ | 1.1m |
重さ | 33.9kg |
性別 | 50%♂・50%♀ |
特性 | ちょすい/しめりけ |
隠れ特性 | あめふらし |
タマゴグループ | すいちゅう1 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ニョロトノ | ニョロニョロ+殿+トノサマガエル |
英語・スペイン語・イタリア語 | Politoed | polliwog(オタマジャクシ)+toad(ヒキガエル) |
ドイツ語 | Quaxo | Kaulquappe(オタマジャクシ)+quaken(カエルやアヒルなどが鳴く) |
フランス語 | Tarpaud | têtard(オタマジャクシ)+crapaud(ヒキガエル) |
韓国語 | 왕구리 | 왕(wang、王)+개구리(gaeguri、カエル) |
中国語 | 蚊香蛙皇 | 蚊香(wénxiāng、蚊取線香)+蛙(wā、カエル)+皇(huáng、君主・皇帝) |
ヒンズー語 | बैंगचीकिंग | बैंग・बेँग(Bang、カエルを意味する余り使われない言葉)+King(英語で王) |
ロシア語 | Политоед | 英語名の音写 |
タイ語 | เนียวโรโทโนะ | 日本語名の音写 |
進化
ニョロモ → Lv.25でニョロゾ ┬→ みずのいしでニョロボン
概要
『金・銀』(第2世代)より登場したニョロゾの進化系で、名前通りトノサマガエルをモチーフとしたポケモン(広東語では「牛蛙君」でウシガエルと解釈)。数あるカエルポケモンの中でも最も正統派なデザインといえよう。
元々内臓が透けたものであった腹部の渦巻きは、体の模様として僅かに残るのみとなった。
ニョロゾやニョロボンでは退化していた口が復活、カエルらしく長い舌を伸ばして獲物を捕食可能。
ニョロトノが3匹以上集まると合唱が始まるという。
ニョロモやニョロゾの群れを統べ、頭の巻き毛が良く巻かれているほど尊敬されるらしい。
また、鳴き声はかなりやかましいが、これにインスピレーションを受けた作曲家が美しい曲を作り上げたケースが存在する。曰く味のある鳴き声であるからなんだとか。ちなみに夜行性である。
人間目線では可愛く見えるが、そこはニョロ族リーダー。一喝することで部下達はすぐさま平伏してしまう。
アニメにおける「トニョーロ、トニョーロ」という独特な鳴き声は有名。比較的露出が多かったこともあり、忘れられない視聴者も多いであろう。
ちなみに頭の巻き毛は濃い青色で描かれることが多いが、ポケモンバトルレボリューションなどのグラフィックでは緑色になっている。
英語表記「Politoed」はroly-poly(ずんぐりとした)+toad(ガマガエル)から。加えてroly-polyはイギリスにある渦巻き状のプディング(ロールケーキに似た形の食べ物)を指すので、これを頭の渦巻きに例えたのであろう。
フランス語表記「Tarpaud」はオタマジャクシ(英:tadpole)のアナグラムであると思われる’タッドポウル→ターポード)。
色違い
色違いは全身が青っぽくなる。青い蛙というそのままの意味でアオガエルである。
ゲームにおける特徴
ニョロゾに「おうじゃのしるし」を持たせて通信交換すると進化する。第7世代までは進化してしまうとレベルアップでほとんど技を覚えなくなってしまうので注意。
進化条件となるアイテムである「おうじゃのしるし」は『SV』(第9世代)に至っては遂に店売りとなった。これにより手に入れる条件が格段と下がったといえる。
野生では、第5世代で6ばんどうろで魚影に向かって釣りをすると出現し、BW2ではサンギぼくじょうなどの場所でも釣れる様に。
XYでは19番道路の釣りポケとして続投。また、外見で♂と♀の違いが判る様になった。
第7世代では雨が降っている状態で夜のマリエていえんを訪れると群れバトル乱入で入手出来る仕様に。
第8世代では雷雨時にせいりょうしつげんに出現する様になったので入手が格段に楽となった。
性能
種族値
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ニョロトノ | 90 | 75 | 75 | 90 | 100 | 70 | 500 |
ニョロボン | 90 | 95 | 95 | 70 | 90 | 70 | 510 |
- 「とくぼう」が高く、次いで「HP」・「とくこう」もやや高い傾向にあるが、それ以外はほぼ横並びなステータスを有する。また、分岐進化のニョロボン同様素早さは進化前よりも下がってしまう。
- おたま時代からの補助技の豊富さも相まって、「さいみんじゅつ」や「アンコール」、「くろいきり」などサポート面ではそこそこ優れていた。しかも「ほろびのうた」も使える。それでも双方の特性が同じ上に弱点の少ないヌオーの方が優秀であったり、攻撃以外のステータスで全て上回られているミロカロスの存在が致命的であったり、そもそもスイクンという高過ぎる壁が存在したりと、微妙な部類のポケモンであった。
第5世代
- 隠れ特性で禁止伝説・カイオーガ専用特性であった「あめふらし」を獲得。残念ながら「かみなり」や「ぼうふう」といった天気の恩恵を受ける他タイプ技は覚えないため、カイオーガほどは使いこなせないが、容易に天気を「あめ」にすることが可能となり、雨パ発動要員として必須の存在にまでなった。その影響は、キングドラが雨パのエースにまで登り詰め「トノグドラ」と呼ばれる程。
- 同じ天候発動要員として新たに追加されたキュウコンと共に「ニョロコン」と呼ばれ、隠れ特性の稀少さも相まって多大なる需要があった。
第6世代
- だが、「あめふらし」が通常の「あまごい」同様ターン制限が付くという大きな弱体化をされてしまう。メインの特殊技も「ねっとう」と「きあいだま」以外の全てが弱体化した。そのため、永続天候でコンボを展開するのが主流であったシングルでは他の天候要員共々使用率が大きく減少し、それ以外のルールでも手動天候との選択扱いとなってしまった。
- また、前作の環境最前線にいた影響か、分岐進化・ニョロボンは種族値の上昇修正があったにもかかわらず、ニョロトノに種族値上昇の修正はなかった。
第7世代
- ペリッパーの特性に「あめふらし」が追加、加えて「とくこう」上昇修正が行われるなど大躍進。入手の容易さに加え、雨下で必中となるタイプ一致「ぼうふう」持ちとなりさらにニョロトノの肩身が狭くなってしまった。
- それでも現在数少ない天候変動要員であることに変わりはないため、天候を維持している間に上手く場を展開したいところである。多様な補助技で器用に立回ったり、相方を上手く選んでやればまだまだ実戦でも活躍してくれるであろう。事実、「あめふらし」と「ほろびのうた」両立でペリッパーとの差別化は十分出来ているのであるから。そもそも天候パ自体、今までが強過ぎただけという考え方もできる。
- なお、ニョロモ系列で特性「あめふらし」となるのはこのポケモンだけであり、他形態では特性が「すいすい」となっているので、ニョロボンや進化前を使って無理矢理「あめふらし」を増やすといったことは出来ないので注意。
第8世代
- DLC『鎧の孤島』配信に伴い、解禁。
- それでも、相方のキングドラがダイマックスと「ぼうふう」により強化されたことで、「トノグドラ」はニョロトノ単体の大幅弱体化を補って有り余るほどの強化を受けた。このコンビの対策をしたいがために一時期ランクバトル上位帯で「かがくへんかガス」ガラルマタドガスが増加したぐらいなものであった。
第9世代
- DLC前編『碧の仮面』の配信に伴い解禁。解禁時点では相方のキングドラは未参戦。
- この世代では相方の「すいすい」エースとしてイダイトウを獲得している。
- また、「クイックターン」でニョロトノに交代したイルカマンを「だっしゅつボタン」でマイティフォルムとなった状態で1ターンの内に降臨させるという動きも取れる。4倍弱点を持つペリッパーでは安全に「だっしゅつボタン」を発動出来ず同じようなことはできないため、ここに来てニョロトノの明確な差別化点が生まれたといえる。
- ダイマックス廃止によって雨パ押付け性能は下がっているが、テラスタル登場によって雨パエースの先制技などによる出落ちを防ぐことが出来るようになった。
- シリーズ5環境では雨パ始動役として差別化点自体は豊富なため一定数利用されるが、大抵はけしんボルトロスの手動「あまごい」で雨パの始動役は事足りるため、期待ほどは活躍していない。
- 準伝説・パラドックスポケモン以上が使用不可能なレギュレーションHでは、シングル・ダブル共に使用率こそ振るわないがアローラキュウコン軸の雪パ対策兼雨パの始動要員として使われる場合がある。覚える技が根本から違う上に、耐久面と「フリーズドライ」が2倍止まりである点でもペリッパーと差別化可能。
使用トレーナー
※1 ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンコロシアム
- アンダーコロシアムの2セット目ファイナルに出てくるチェイサーのリチムが使用して来る。「どくどく」と「いばる」を仕掛けながら、時折「まもる」も挟むという戦法を使って来る。攻撃技は「たきのぼり」のみ。
ポケモンGO
- ニョロゾにおうじゃのしるしを使って進化させることでのみ入手が可能。現状野生個体は一切確認されていない(いたとしても超低確率でしか出現しないと思われる)。同作では進化アイテムが非常に入手しづらいこともあり、入手難易度は高い。おうじゃのしるし自体も、他にヤドン → ヤドキングの進化に必要となるため、どちらに使うか悩みどころである。
- このゲームでニョロトノの活躍を最も目にするのは、恐らくトレーナーバトルの場であろう。ハイパーリーグ(CP・2500)でも大活躍出来るポテンシャルはあるが、育成コストが高く付くためスーパーリーグ(CP・1500)での使用率が高い。ファイアローやトリデプスなどを一方的に殲滅出来る点が高く評価されている。
- 何といってもチャージが速い通常技「マッドショット」と消費エネルギーが少ない「ウェザーボール」or「なみのり」による高速回転コンボは凄まじいの一言に尽きる。さらには「じしん」「ふぶき」「れいとうビーム」(限定技)といったサブウエポンも備え、中々に隙がない技構成。
- ただ、「ウェザーボール」についてはシーズン9で下方修正を喰らった影響でDPEが「なみのり」のそれを下回ってしまい、それまでの強さ・速さを兼ね備えた性能から強さが欠け、二者択一状況となっている。
- ちなみに同じみず環境メタにはあのラグラージがいるが、あちらは強力なメインウエポン「ハイドロカノン」を使える代わり、回転率では「なみのり」に劣る。また、ラグラージ側は複合タイプが祟ってみずが等倍で通るため、同じ条件で対面すれば技応酬に持ち込まれてもニョロトノが大体勝つ。
- なお、単みずタイプの宿命で、「ボルトチェンジ」や「スパーク」とゲージ技でガンガンHPを削って来るランターン・デンチュラ・デンリュウ・デンヂムシ辺りの電気タイプは天敵となり得る。立回りや受出し研究は忘れずに。くさ技も効き辛い技が多いので、他ポケモンに任せておきたい。
- しかし、みず強ポケモンが増え、「ウェザーボール」+「れいとうビーム」型では、遥かに威力が高い「ハイドロカノン」を打てるオーダイル、「ウェザーボール」+「じしん」型では回転が速い「どろばくだん」と高威力確率デバフのぶっ壊れ技「ねっとう」を持ち弱点も少ないナマズンの下位互換気味となってしまう。上手く差別化出来るかが大事だ。
ポケモン不思議のダンジョン
- 『赤・青の救助隊』
仲間とすると体力が限界状態を除いて語尾に「♪」が付く。ここだけ見ると非常に可愛いもんなのだが、コイツの恐ろしい所は「きたかぜのだいち」後半で「ほろびのうた」を撃って来る所である(カエルなのに寒冷地住みなのは気にするな!)。これが命中すると3ターン後に確実に主人公が死ぬのでスイクン目当てでダンジョンに入ったプレイヤーが泣きを見た。
勿論、対抗策がない訳ではなく、「いやしのタネ」や「リフレッシュ」での回復手段での無効化、「ふっかつのタネ」による復活、ターン数に余裕があるならば、階段で次階へ降りるなどの方法がある。
セリフパターンが探検隊をベースに合わさったため、コダックやヤドンなどと同じ田舎口調に変更されている。ほろびのうたを ナメたら あかんどー!
敵としては引続き「北風の大地」でしか出現せず、「ほろびのうた」の脅威も変わらないため要警戒だが、直接勧誘することが可能となった。「しめりけ」なら「ばくはのワナ」や「だいばくはのワナ」を防ぎ、「ちょすい」ならみず技を吸収出来るため敵の攻撃を防いだり「なみのり」で攻撃と吸収を同時に行える可能性がある。
また、進化前のニョロゾもダンジョンでの行倒れで登場する様になり、さらに進化に必要なアイテムが「しんかのあかし」に統合された上で比較的入手しやすくなったため、ニョロゾから進化させると色々とお得となった。
運は絡むが掲示板依頼で直接仲間とすることも可能。これで加入した場合はLv.40と高めなので、こちらも達成する価値はあるであろう。
ゲストの味方としては技を当てにしづらいため微妙であるが、正式加入後は「つうろひっちゅう」のすご技を覚えて通路内でほろびのうたを使うことが、多くのポケモンを問答無用で必ず滅ぼすブッ壊れ要素になっている(元々命中率が極めて低い欠点を通路内で使えば必ず当たるようになることでカバーしている)。この手が効かないのは「ぼうおん」や「だっぴ」「しぜんかいふく」特性とボス戦の敵ぐらいしかいないと書くと、どれ程イカれた性能をしているかが分かるであろう。「ほろびのうた」で倒れた敵からは経験値を貰えないという欠点もあるが、それが霞むレベルの圧倒的な強さである。
これ自体はストーリー上必ず加入するアブソルでも出来るようになったことであるが、こちらは特性をどちらも活かしやすい他、連続攻撃技「おうふくビンタ」、直線10マスまで対象を纏めて攻撃可能な「ハイドロポンプ」、教え技で強力なサポート技「てだすけ」と便利な技を覚えられるのが魅力。特性で「ほろびのうた」が効かないヤツらに御見舞いしよう。
アニメ版
アニポケ・第1-7シリーズ
レギュラーの手持ち
(CV:三木眞一郎)
無印249話でカスミのニョロゾが進化。「おうじゃのしるし」を持ったままパソコンの預かり・引出し転送を行った結果、偶然にも進化条件に当てはまった様である。
詳細は当記事にて
ゲストなど
- ナビのビーン
無印249話でチアリーディングをしているナビのポケモンで登場。ナビはカスミのニョロトノを誤って連れて行ってしまい、後でビーンではないと気付く。
一方ニョロトノがいなくなったことに気付いたカスミ達はビーンに案内されてナビのもとを訪れる。ナビはいつしかチアリーディングの大会での優勝しか考えられなくなりポケモン達を気遣うことを忘れてしまっていたため、勝手にいなくなったビーンをナビは許そうとせず、ビーンも怒って再度いなくなってしまう。ナビはカスミに叱られたことで何が大切であったかを思い出し、ビーンがロケット団から助けてくれた後、反省したナビはビーン達と和解した。
- AG160・162話
モダマタウンのポケモンコンテストに出場したヤンキー風コーディネーターのポケモンで登場。ハルカのゴンベの「ソーラービーム」の一撃で倒されてしまう。
- DP33話
タケシのグレッグルがニョロトノの真似をして「なりきり大会」で優勝した。これがタケシのピンプクと出会うキッカケとなる。
- DP139話
フタバタウン郊外の沼地に住む主ポケモン。偶然沼地に来ていたオーキド博士をヌオーと一緒に拉致し、後を追って来たサトシ達の前に立ち塞がる。
タケシのグレッグルと1対1の勝負をして敗れ、グレッグルを認めて洞窟の中に招き入れる。
実はオーキド博士を攫ったのは仲間のハスブレロが気弱な性格で暗く引き篭もったままの状態で、見かねたニョロトノが博士が「みずのいし」を持っていたのを嗅ぎ付けて進化させて貰おうとしたためであった。
博士から「みずのいし」を受取りハスブレロがルンパッパへ進化して性格も明るくなったことで彼の悩みは解決した。
- XY編
ティエルノの手持ちで登場。
その他
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- ゴールドのニョたろう
性別 | ♂ | 特性 | ちょすい |
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性格 | 冷静 | 個性 | 打たれ強い |
エイパムのエーたろう同様ゴールドとは生まれた頃から共に過ごした「家族」(図鑑所有者の幼馴染ポジ)。しかし、エーたろうとは異なりもともとゴールドの家のポケモン達はゴールドのママの手持ちであったり勝手に居着いたりなど色々で、ニョたろうも家にいた頃は特別ゴールドに懐いていた訳ではなかった模様。
登場早々ロケット団にボールが入ったリュックごと盗まれ、リュックは川へ捨てられたが、チャックが開いていたためにボールに入ったまま川に流され行方不明となってしまう。後に野生のグランブルが溜め込んでいたボールの中から見付かったことで再会し手持ちに加わる。
崩れかけたスズの塔でニョロゾに進化した直後、育て屋老夫婦から貰った「おうじゃのしるし」を持っているのを見たシルバーの機転でシルバーのシードラと交換したことでニョロトノに進化した(が、ゴールド本人はてっきりニョロボンになるかと勘違いしていた)。攻撃と変化技の手段が増え、「ほろびのうた」で相打ちになりながらチートな実力を持つあのヤナギのデリバードを唯一倒している。
第6章ではレッドのニョロ(ニョロボン)との連携攻撃でガイルを追詰める活躍を見せた。
ポケモンローカルActs
福島県棚倉町に地域応援ポケモンであるラッキーとカジリガメと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0185.ウソッキー→0186.ニョロトノ→0187.ハネッコ
関連ポケモン・グループタグ等