概要
『ポケットモンスター』シリーズに登場する天候のうちの1つに「あられ」があり、その天候の時に有利になる要素を中心に組んだパーティのことを差す。
「あられ」は『ルビー・サファイア』で登場した技「あられ」や、『ダイヤモンド・パール』で登場した特性「ゆきふらし」で発生させることができる。
『ポケモン剣盾』ではこおりタイプのダイマックス技「ダイアイス」が決まることでも発生させることができる。
「ゆきふらし」による天候変化は登場当時永続だったが、『XY』以降5ターンまでとなった。
この天候時に起きる効果は「あられ」の項を参照のこと。
主にこおりタイプを中心に構成される。
天候「あられ」が特に有利に働く技は2つ、「ふぶき」と「オーロラベール」である。
前者は第4世代以降天候「あられ」時に必中という効果になったことで、ダブルを中心に「ふぶき」を使い続けるコンボが盛んに展開されている。特に有名なのがグレイシアだろう。
後者は第7世代初出で、アローラキュウコンやバイバニラなどが自力で展開できる他、ダブルでは天候「あられ」を隣で発生させてから使うことも可能……だったのだが、第8世代ではキョダイラプラスのキョダイマックス技によって「あられ」がなくてもオーロラベールを展開できてしまうため、わざわざあられを降らせる理由がなければあちらでよいということになってしまっている。
以前は特性で発生させた天候が永続だったこともあって、特性「ゆきがくれ」や「アイスボディ」で運ゲーや持久戦を仕掛けることも簡単にできていたが、『XY』以降かなり難しくなってしまった。
第7世代では新特性「ゆきかき」で機動力を確保することに成功したが、所有者の「とくこう」が低い為「ふぶき」の連打があまり望めないのが難点である。
第8世代ではあらゆる物理攻撃を一度だけ防ぐ強力な特性「アイスフェイス」が登場し、あられの発動により機能が再生する特徴を持つ。天候をあられにする意味が少しは見出せるだろうか。
ただしどの天候にも言えることだが、世代を経るにつれて他の天候に書き換えられることが増えてきたため、6匹全てで天候の恩恵を受けようとはせず、他天候の対策要員を何匹か入れておく方が戦いやすい。
歴史
他の天候と異なり第3世代初出の為、第3世代当時この天候にさせる特性は存在していなかった。
第4世代でユキノオーが特性「ゆきふらし」を引っ提げて登場したが、これ以降第5世代まで事実上こいつ1匹のみだった。
第6世代で天候変化特性の効果は5ターンまでという修正がかかったもののユキノオーがメガシンカを獲得し、更にORASで「ゆきふらし」を持つアマルルガが解禁された。
第7世代では新たにアローラキュウコンとバイバニラが「ゆきふらし」を獲得している。
第8世代では「ゆきかき」が天候を変化させた瞬間に発動するようになったことで、ダブルでは交代でユキノオーなどを繰り出すことで1ターンのうちに奇襲をかけることができるようになった。
第9世代になると、状況が一変しあられという天候が登場せず、代わりに登場した天候であるゆきに置き換わる形となった。
ふぶき必中・オーロラベール展開可能という点はあられと同じだがスリップダメージ無し、代わりにこおりタイプの防御1.5倍とあられと大きく異なる効果を持ち、霰パ改め雪パは大きな方針転換を迫られることになった。
大きな追い風・向かい風としては
・オーロラベール+防御上昇の重ねがけによって、こおりタイプの弱みである物理耐久面の急上昇が可能となった
・スリップダメージ消滅により、きあいのタスキ対策が別途必要になった
ことなどが挙げられるだろう。
なお、雪を降らせる新たな技に、「ゆきげしき」と「さむいギャグ」が追加された。