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ポケモン剣盾

ぽけっともんすたーそーどしーるど

正式名称は『ポケットモンスター ソード・シールド』。「ポケットモンスター」シリーズ第8世代のソフト。2019年11月15日発売。
目次 [非表示]
  • 1 商品情報
  • 2 概要
  • 3 舞台
  • 4 登場キャラクター
  • 4.1 主要人物
  • 4.2 ライバル
  • 4.3 ジムリーダー
  • 4.4 チャンピオン
  • 4.5 悪の組織
  • 4.6 マクロコスモス
  • 4.7 鎧の孤島
  • 4.8 冠の雪原
  • 5 新ポケモン
  • 5.1 パートナーポケモン
  • 5.2 ガラルのすがた
  • 5.3 伝説のポケモン
  • 6 新システム
  • 6.1 ダイマックス
  • 6.1.1 キョダイマックス
  • 6.2 ワイルドエリア
  • 6.3 スマホロトム
  • 6.4 マックスレイドバトル
  • 6.5 ポケジョブ
  • 6.6 ランクバトル
  • 6.7 ポケモンキャンプ
  • 6.8 マジカル交換
  • 6.9 あかし
  • 7 過去作からの変更点
  • 7.1 使用できるポケモンの制限化
  • 7.2 一部技の削除・習得手段消滅
  • 7.3 メガシンカ、Zワザ、レート対戦の廃止
  • 7.4 厳選・育成難易度の低下
  • 7.5 性格補正と遺伝わざの後天的な変更
  • 7.6 一部のポケモンの進化条件変更
  • 7.7 技レコード
  • 7.8 着せ替え
  • 7.9 LPLEから受け継いだ要素
  • 8 スピンオフ
  • 8.1 薄明の翼
  • 9 ポケモンGO
  • 10 余談
  • 10.1 剣盾モチーフのポケモン
  • 10.2 新ポケモンの大きさ
  • 10.3 通信環境の移行
  • 10.4 まさかのキャラゲー化!?
  • 10.5 新規層の参入
  • 11 関連イラスト
  • 12 関連動画
  • 12.1 『ポケットモンスター ソード・シールド』初公開映像(2019年2月)
  • 12.2 『ポケットモンスター ソード・シールド』プロモーション映像(2019年6月)
  • 13 関連タグ
  • 13.1 その他のシリーズのタグ
  • 14 外部リンク
  • 商品情報

    機種Nintendo Switch
    ジャンルRPG
    発売日2019年11月15日(金)
    価格各5,980円+税
    販売元任天堂
    発売元株式会社ポケモン
    開発ゲームフリーク
    CEROA(全年齢対象)

    概要

    正式名称は『ポケットモンスター ソード』『ポケットモンスター シールド』

    2019年2月27日のNintendo DirectPokémon Direct 2019.2.27』にて、株式会社ポケモン社長の石原恒和氏から発表されたポケットモンスターシリーズ本編の完全新作。初代から数えて第8世代の作品となる。


    「色」(赤・緑金・銀ブラック・ホワイト)「」「アルファベット」「天体」ときて今度は、つまり武器の名を冠している。


    ハードはNintendoSwitch。携帯機で誕生し活躍してきたポケモンシリーズが、いよいよ本格的に据置機に移行することとなる。

    ただし、Nintendo Switch自体が「据置機にも携帯機にもなる」という特殊なコンセプトを売りにしているハードであり、本作に先立って携帯機としての特性に特化したタイプの派生機であるNintendo Switch Liteが発売されてもいる(本作仕様の特別版の発売も決定している)ので、携帯機種からの完全な移行とは言い切れない面もある。厳密にはそれを両立化に移行と言うべきか。


    Switchでリリースされたポケットモンスターシリーズは既に『Let'sGo!ピカチュウ・イーブイ』があるが、PVで明かされた内容からシステム的には『サン・ムーン』や『ウルトラサン・ウルトラムーン』の型式を受け継ぐ形である事が予想されていた(ジムリーダーの存在が明かされているので『X・Y』までの様式に戻ったとも言える)。

    実際のゲームは従来のポケモンシリーズの形式に『Let'sGo!ピカチュウ・イーブイ』の要素を追加しつつ、ジム戦の形式(ジムリーダー戦とジムごとの仕掛けが完全に切り離された段階式になっている)や作中内での設定(ジムを回る順番とその理由が明確に決められており、各ジムリーダーの間には実力による序列がある)に以前のシリーズとは違った要素を加えた内容となっている。


    『ポケットモンスター ソード・シールド 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略+ガラル図鑑』掲載の公式クリエイターインタビューで大森滋が語ったところによると、ポケモンジムを巡る王道の内容に意図的に仕上げたとのこと。


    これまでのシリーズ同様のオンライン要素もあるが、その他のNintendo Switch向けソフト同様、オンラインサービスを利用するには有料サービスNintendo Switch Onlineの利用権購入が必須となる。


    記事名の「ポケモン剣盾」は公式Xがハッシュタグに使用している公式略称。略称に漢字が使われるのは、『ポケットモンスター 金・銀』以来20年ぶりである。

    過去作のようにアルファベットを使用する場合は「ポケモンSWSH」と呼ばれる。

    リメイク作品・『ウルトラサン・ウルトラムーン』以外に合わせて略称をアルファベット1文字ずつにすると「SS」となるが、『ポケットモンスター 銀』のリメイク版『ポケットモンスター ソウルシルバー』と被ってしまうため、このようになったと思われる。


    製作陣曰く『最強のポケットモンスター』がテーマだという。

    これは「最強のグラフィック」という意味らしいが、育成・対戦面にも大幅なテコ入れが行われており、旅パのポケモンも対戦の第一線で戦えるように考えたと語られている。詳細は後述するが、性格補正変更ミントや技習得の仕様など、新規参入がしやすいように工夫が凝らされている。

    またシリーズで初めてオートセーブが導入される


    Switchではニンテンドーeショップのダウンロード販売も強化された為、パッケージ版(+エキスパンションパス)や付随する特典等に拘らなければ入手困難になる事態は基本的に無い販売形式になっている。


    購入特典が複数用意されている。ソード・シールド同梱版ではダイマックス仕様のヨーギラス&ジャラコのデータコード。セブンネットショッピング購入特典は主人公衣装のドレスコード、ポケモンセンター購入特典はグッドスマイルカンパニー制御三家フィギュア&イメージボードである。その他の店舗でも特典が異なる。


    2019年5月29日の事業戦略発表会において、ニンテンドー3DS向けを含んだ『ポケモンバンク』及び『Let'sGo!ピカチュウ・イーブイ』と『Pokémon GO』のハードウェア枠の垣根を越えたアプリ『Pokémon HOME』が発表され、2020年2月から実装されている。


    2020年1月9日に配信されたポケモンダイレクトにおいて、シリーズ初となる有料追加コンテンツ『鎧の孤島』『冠の雪原』の配信が発表された(既存の作品でいうところのマイナーチェンジ版に相当するものと思われる)。『ソード・シールド』にいなかったポケモン達のうち何匹かが新たに登場するようになっている。

    世界的な情勢から配信延期も危ぶまれたが、『鎧の孤島』は当初予定に収まり同年6月17日夜、『冠の雪原』は同年10月23日にそれぞれ配信されている。

    これらのコンテンツはシーズンパス形式になっており、e-Shopで販売されているバージョン別に対応した「エキスパンションパス」を購入している場合にコンテンツが開放される。


    2020年11月6日には、ソフトとエキスパンションパスを全て纏めたパッケージ版(※ダウンロード版はない)が発売。

    同月20日より毎年恒例の共催コラボ企画ポケモンゲットキャンペーンが開始され、特定ポイントを取得したシリアルコードをソフトに入力すればレアアイテム含むゲノセクトボルケニオンマーシャドーを入手できた。

    ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売を記念して,

    2022年10月に色違いムケンダイナを配布し、これが第8世代最後のふしぎなおくりものとなった。


    因みに対応言語はサン・ムーンで使用された言語(日本語フランス語スペイン語ドイツ語英語韓国語イタリア語中国語)のみだが、ニックネームなどではSwitchの仕様上、ロシア語ポルトガル語オランダ語を入力する事が可能となっている。


    舞台

    物語の舞台はガラル地方

    マップの下方に田園風景が、上方に雪山やレトロチックな近代都市が存在し、公式では「さまざまな表情を持つ地方」と紹介されている。ミステリーサークルルーン文字に似た文字が刻まれた石碑など、伝説の手がかりと思わしき遺跡が其処彼処に見受けられる。


    ポケモン勝負が最大のエンターテイメントとなっており、各地にポケモンジムが存在する。ジムリーダーとのバトルはテレビ中継されるほど。


    主人公やNPCの服装から見てシンオウ地方以来の寒冷な気候の地方と思われ、モデルはグレートブリテン島、つまりイギリスを南北逆転させたものと思われる。


    登場キャラクター

    ※「ポケモンの登場人物一覧」もあわせて参照。

    主要人物

    ソード/シールド

    今作の主人公かつ、プレイヤーの分身。

    前作『サン・ムーン』に引き続き、ゲーム開始時に肌や髪の色が異なる4種類の中から容姿を選べる。

    今作では衣装や髪型の変更、コンタクトレンズの装着だけでなく眉毛のセットアップなどのメイクも可能。また、母親の髪と肌もゲーム開始時に主人公に選んだパターンと同色になる。


    Pokemon - Professor Magnolia

    今作のポケモン博士。ポケモンの巨大化現象「ダイマックス」を研究している。

    女性の博士はアララギ博士以来であり、ナナカマド博士以来の高齢の博士。


    ソニア

    マグノリア博士の孫娘で、助手も務める若きポケモン研究者。


    ライバル

    ホップくん〜

    往年のライバルに相当するキャラクター。

    後述のダンデの弟で、兄のような立派なチャンピオンになるために主人公と一緒に旅に出る。

    性格はやんちゃで元気ハツラツ。


    ビートくん

    主人公のライバルの一人。

    高いプライドとそれに見合った実力を持っており、主人公には不遜な態度を取っている。

    チャンピオンになるのを目指している一方、各所で「ねがいぼし」という石を根こそぎ集め回っていたりと、内なる野心を秘めているようで…。


    マリィ

    主人公のライバルの一人。

    パートナーのモルペコと共に旅をしており、とある目的を達成する為にチャンピオンを目指している。

    その見た目から繰り出される冷静な試合運びから彼女に魅了されるファンも多く、後述するエール団は彼女の熱狂的なファンでもある。


    ジムリーダー

    ジムリーダー

    くさタイプの使い手。

    バトルを楽しむことをモットーとする生粋の農家。


    みずタイプの使い手。

    スポーティーな装いの褐色肌の女性。

    一見穏やかだが、負けず嫌いで熱い闘志を心に宿している。


    ほのおタイプの使い手。

    真面目な性格の壮年の男性。ホウエン地方出身。

    プレイヤーが初めて対峙するキョダイマックス使いのジムリーダーで、一種の登竜門的な存在。


    かくとうタイプの使い手。『ソード』バージョンでのみバトルできる。

    100年の歴史を誇るガラルカラテの申し子。

    非常にストイックな性格で、感情を表に出すことはあまりない。


    ゴーストタイプの使い手。『シールド』バージョンでのみバトルできる。

    幼くしてジムリーダーになった優秀なトレーナー。

    極度な対人恐怖症で、人目を避けるために顔に仮面をつけている。


    フェアリータイプの使い手。

    魔術師の異名を取る老齢の女性。

    高齢となった自分の後継者を探しているようだが…?


    いわタイプの使い手。『ソード』バージョンでのみバトルできる。

    無骨な印象の強い自身の専門タイプへのイメージを払拭するべく、クールな戦いを繰り広げる。


    こおりタイプの使い手。『シールド』バージョンでのみバトルできる。

    ストイックなバトルを好む豪快な性格の女性。上記のマクワの母親でもある。


    あくタイプの使い手。

    ダイマックス嫌いであり、バトルでもダイマックス無しの真剣勝負を仕掛けてくる。

    歌手活動もしており、その歌声は多くの聴衆やポケモンたちを引き付ける。


    ドラゴンタイプの使い手。

    ガラルのトップジムリーダーであり、ダンデとは自他ともに認めるライバル同士。

    天候操作を駆使した独特の戦法を編み出しており、ジムチャレンジ最後の壁として主人公の前に立ちはだかる。

    ナックルシティの宝物庫の番人としての役職も持つ。


    チャンピオン

    ダンデ

    公式戦無敗の実力を持つ、ガラル地方のポケモンリーグチャンピオン。通称「無敵のダンデ」。

    人柄も優れガラル地方では絶大な人気を誇る。パートナーはリザードン

    弟は主人公のライバル・ホップで、マグノリア博士の孫娘・ソニアとは幼馴染。


    悪の組織

    pkm

    ジムチャレンジを行うトレーナーの妨害行為を行うトレーナーの集団。マゼンタと黒をあしらったパンクロッカー風のコスチュームを身に纏っている。

    マリィをチャンピオンにする為に様々な妨害行為を働き、ブブゼラやマリィが描かれたタオルを掲げてマリィの事を全力で応援している。


    マクロコスモス

    ガラル地方の企業グループ「マクロコスモス」の社長にして、ガラルポケモンリーグの委員長。スーツ姿と髭が特徴の中年ほどのダンディな男性。

    ダイマックスを導入したバトルによりガラル地方のポケモンリーグを世界的な物にした。

    才能を見抜く目も持ち、ダンデやビートをジムチャレンジに推薦したのも彼。


    ローズの秘書。冷静沈着な性格の持ち主。

    ローズの会社で副社長も兼任し、実質的な経営を任されている。


    鎧の孤島

    「ヨロイじま」で、主人公たちに修行をつけてくれる老人。ダイマックスバトルが導入される前のガラルポケモンリーグで18年間もの間チャンピオンの座を守り続けた生きるレジェンド。

    ダンデとは師弟関係で、その才覚を最初に見抜いた。


    センシティブな作品

    マスタードの道場に修行に励むトレーナーの女性。どくタイプの使い手。『ソード』バージョンのみの登場。

    人気者になるためにかわいらしさを追求しているが、計算高くて腹黒い一面も持つ。


    マスタードの道場に修行に励むトレーナーの男性。エスパータイプの使い手。『シールド』バージョンのみの登場。

    紳士的な性格だがプライドも高く、主人公のことをライバル視している。


    冠の雪原

    エキスパンションパス

    カンムリせつげんに纏わる伝説のポケモンの言い伝えを確かめるために、娘のシャクヤと探検に訪れた男性。

    人の話を聞くのが苦手で、豪快な振る舞いが目立つが、娘思いの優しい一面も持ち合わせている。


    新ポケモン

    パートナーポケモン

    ありがとう

    XYのパートナーポケモンに引き続き、単タイプで統一されている。

    くさタイプのこざるポケモン。

    サルらしい身軽さに加え、木の枝を道具のように扱うことができる知能を持つ。


    ほのおタイプのうさぎポケモン。鼻の頭の絆創膏のような部分が特徴的。

    走り回って体温を上げるとほのおエネルギーにより本来の力を発揮できる。


    みずタイプのみずとかげポケモン。

    水に溶け込む能力を持ち、濡れると皮膚の色が変わり姿が見えなくなる。


    ガラルのすがた

    前作の『SM』から登場した、現地の環境に適応するため独自の姿へと変化したリージョンフォームのポケモン達。

    姿も生態も大きく異なるほか、他の地方には無いガラル独自の進化を遂げる種類も確認されている。


    伝説のポケモン

    剣盾

    『ソード』版に登場する伝説のポケモン。

    黄金の剣のようなものを咥えている。

    繰り出される華麗な攻撃は、相対するものをも魅了する。


    『シールド』版に登場する伝説のポケモン。

    盾のような鉄壁の鬣を身に纏う。

    威風堂々とした振る舞いは、相対するものを圧倒する。


    鎧の孤島』で登場する伝説のポケモン。

    鍛錬を重ねることでダクマはウーラオスに進化し、2種類のフォルム「いちげきのかた」と「れんげきのかた」が存在する。


    冠の雪原』で登場する伝説のポケモン。

    太古の昔、ガラル地方一帯を統べていたポケモン。極めて高い知能を持ち、過去・現在・未来の出来事すべてを見通すともいわれている。


    その他の追加ポケモンはポケモン一覧を参照。


    新システム

    ダイマックス

    ガラル地方で確認されている、特定の場所でのみポケモンが巨大化する現象。特別なトレーナーだけが持てる道具ダイマックスバンドが必要であるが、特殊な鉱物を用いる。

    全てのポケモンに適用され、能力が飛躍的に上がり、技もダイマックス技へと強化されるが、1試合につき1匹かつ3ターンまでという制限付き。


    キョダイマックス

    ダイマックス出来るポケモンの内、特定のポケモンのみに発生する現象。姿が大きくなるだけでなく、メガシンカの様に姿形も変化するのが特徴で、「キョダイマックスわざ」という専用のダイマックスわざを使う事が可能。


    ワイルドエリア

    見渡す限りの自然が広がり、複数の街に繋がっているという広大なエリアで、ポケモンでは初のオープンワールドとなっている。

    ガラル地方で最も多くのポケモンが生息しており、場所や天気によって出会える種類が変化する他、様々なポケモンや道具を探すために、カメラを操作できる。また"ワット(W)"と呼ばれるポイントを貯められ、一定量でボールや技マシンと交換可能。


    スマホロトム

    今作のポケモン図鑑はロトムが入り込んだスマホ「スマホロトム」にアプリとして搭載されている。

    ただし、『サン・ムーン』に登場したロトム図鑑 のようにロトム自身と話したり交流することはできない。

    ポケモン図鑑としての機能以外に、自転車に装着することで地上をより早く移動したり、水上を移動することもできる。


    マックスレイドバトル

    特定の野生ダイマックスポケモンに4人のトレーナーで協力して挑むバトル。

    その内の1人のみ1回だけしかポケモンをダイマックスやキョダイマックスがさせられず、仲間との協力が非常に重要となる。

    おそらく『ポケモンGO』のレイドバトルを意識していると思われる。


    ポケジョブ

    企業や大学からの依頼を手持ちやボックスのポケモン達が手伝うシステム。公募はパソコンから随時行われており、得意分野があるポケモンに任せた方が優位に進めやすい。

    ポケジョブに送り出したポケモンは経験値やきそポイントを入手できるのみならず、珍しい道具をもらえることもある模様。発注にはポケモンセンターのパソコンに常駐するナビ『ロトミ』に介してもらう。


    ランクバトル

    『USUM』までのレーティングバトルに似た、新たな通信対戦システム。

    基本的にはレーティングバトルと同様である。

    「シーズン」という基準が新たに設けられており、そのシーズンごとに細かいルールが変更される。また、シーズン内に一度でもランクバトルに参戦した者には、終了後にBPやおうかんなどの報酬が与えられる。


    ポケモンキャンプ

    冒険中に自分のテントを設置して、いつでもどこでも自分の手持ちポケモンと触れ合う事が出来るシステム。

    また、きのみや食材を使ってガラル地方で大流行している不思議な料理「カレーライス」を作り、ポケモン達と一緒に食べる事が可能。


    マジカル交換

    ロトミがいるパソコンに任意のポケモンを預けプレイし続けると、その最中に意中に合ったポケモンがやって来る通信交換の一種。


    あかし

    捕獲された野生ポケモンの内に紛れてごく希に持っているリボンの一種。『ときどきみる』『はらぺこ』などいくつかの名称がある。所謂おまけ要素。


    過去作からの変更点

    使用できるポケモンの制限化

    過去作から本作に連れていけるポケモンは、当初はガラル図鑑に登場するポケモンのみとしていた。23年続いたポケモンでは2回目の実質的な互換切りであり、以前からユーザー間で噂されていたポケモンのリストラが現実になったと言える。

    これにより当初は、既存の御三家・伝説のほぼ全てがリストラされていた。


    尤も、本作のエキスパンション・パス抜きでも総数が890種に達しており、グラフィックの向上によって表現も豊かになったポケモン全てを、限られた開発期間内に十分なクオリティの元で仕上げる事が厳しくなった為と説明されており、本作からは一つの世代で全てのポケモンを使う事は出来なくなるとのこと。しかし、有志の解析によると、グラフィックは既存のものは3DS以前のものを流用している様で、種類毎のクオリティ向上は手抜きの言い訳の可能性がある(このため、検索エンジンで「ゲーフリ」と入力すると「嘘をついた」と予測変換が表示される)。


    この大々的な変更は2019年6月12日〜13日のインタビューで説明され、長い議論や熟慮の末に踏み切った苦渋の決断であったと説明されている。

    なお、『鎧の孤島』や『冠の雪原』ではポケモンの一部が復活し、DLC未購入のユーザーでもアップデートに伴い『Pokémon HOME』などから連れてくることが可能になっている。


    第4世代以降散々問題視されていたバトルバランスの偏りについては、シーズン6では環境上位を纏めて禁止級同様ランクバトルに参戦できなくするという、シリーズ初の試みが行われている。一方で最終盤では禁止級はおろか幻のポケモンすらフルで解禁させるなど、振れ幅が大きい。


    一部技の削除・習得手段消滅

    ポケモンだけではなく、技も一部リストラされたものがある。

    登場しないポケモンの専用技を筆頭にデータ自体が含まれていない技が存在している

    著名な技ではめざめるパワーおいうちねこのておんがえしやつあたりなど。

    このため、今回はめざめるパワーの判定人がいない


    このためポケモンホームで第7世代以前のポケモンを連れてこられるようになった際の扱いが気になっていた所だが、実際は戦闘で使えない上に技説明も見られず、忘れさせることを促される(削除された技のみを覚えさせているとわるあがきになる)。


    また、データ上は存在するものの誰も覚えられない技も存在していたが、こちらはDLCでポケモンが追加されたことにより解消されている。


    これに加え「どくどく」や「かげぶんしん」などのおなじみだったわざマシンが削除され、限られたポケモンしか覚える事ができなくなっている。

    特に「ダイジェット」の隆盛でひこう技の需要が爆増しているにもかかわらずわざマシンから「つばめがえし」が削除されるという、悪意すら感じられる調整もある。

    過去作から連れてきたポケモンであれば問題なく使えるが、ランクバトルに出場させたい場合一度全ての技を忘れなければならず、その際に覚えさせてきた技は二度と思い出せない

    大事な技の記憶を取るか、ランクマでの活躍を取るかという究極の二択を迫られることになる。


    なお、技の効果自体はメガシンカと共に閲覧できる事から、シリーズから完全廃止するというわけではない様子。実際外伝作品(直近では救助隊DX)では廃止された技が採用されている。


    メガシンカ、Zワザ、レート対戦の廃止

    上記のダイマックスが、メガシンカとZワザの要素を掛け合わせた様なシステムの為か、本作ではそれらの強化手段は登場しない。しかし実際はダイマックスとメガシンカでは仕様の差異が多く(種族値・タイプ・特性の変化、持続ターン、技の変化等)、あまり共通点はみられない(せいぜいキョダイマックスで見た目が変化する程度)。また、メガシンカは旧作のポケモンのバランス調整も兼ねていたこともあり、ダイマックスとメガシンカは両立出来た可能性もある。メガシンカポケモンに関しては先述の『救助隊』には登場しており、今後一切登場しないというわけではない模様。

    レート対戦はランクバトルと入れ替わる形で完全撤廃されており、今後のシリーズで復活するかは不明である。一応数値としてのレート自体は存続している。


    厳選・育成難易度の低下

    本作は高個体値の保証されたマックスレイドバトルの導入(過去作のように連鎖を狙う必要がない)や、過去作で登場した遺伝用のアイテムが全て登場していること、めざめるパワーが廃止されたことなどもあり、シリーズで最も個体厳選の難易度が低くなっている。

    加えて、努力値振りもドーピングアイテムだけで全てを賄うことが可能になり、それらドーピングアイテムもDLCで纏まった数を手に入れる手段が確立され、さらに前作で非常に困難だった経験値稼ぎもアイテム「けいけんアメ」で簡単に行えるようになったことで、育成難易度も劇的に低下している。

    このため、カジュアルプレイヤーでも対戦用の個体を手軽に育成できるようになっており、以前と比べると対戦の敷居が低下したと言われている。


    性格補正と遺伝わざの後天的な変更

    今作でも性格の違いは続投するも、ミントを使用することで補正を変更できるようになった。

    厳密に言うと、「性格」そのものは変えないままで、能力補正だけを別の性格のものに変更できる。旅パのポケモンや、その辺でゲットした色違いや高個体値のポケモンはしばしば対戦に向かない性格(まじめ等)をしており、対戦する人からは敬遠されていたが、これからは手間さえかければこうしたポケモンも実戦に耐えうるようになる。


    また、遺伝技は性別関係なく2匹の同じポケモンを預け屋に預けていると、タマゴ技を覚えている方のポケモンが覚えていないポケモンの技を覚えるようになった。


    これらの仕様は、この後に発売されるリメイク作・BDSPにも引き継がれており、ある意味シリーズにおいても極めて大きな革新的要素になったと言えなくもない。


    一部のポケモンの進化条件変更

    前世代までに存在した、特定の場所で進化を遂げるポケモンの進化方法が、進化の石を使っての進化に変更された。

    該当するのはクワガノン、イーブイの進化形2ジバコイルの4種類。

    ただ完全にこの仕様がなくなった訳では無く、とあるポケモンはとある場所に行かないと進化しない。


    技レコード

    第5世代で無限に使用できるようになった技マシンの仕様は本作でも引き継がれているが、それとは別に赤/緑など1回しか使用出来なかった世代の技マシンの仕様を再現したレコード版として登場する「旧世代版技マシン」。

    旧来の技マシンとは異なり、技レコードで覚えさせた技は忘れさせても再び思い出す事が出来る。

    威力や効果が強力な技がラインナップされており、入手は主にマックスレイドバトルや特定のポイントとの引き換えのみで、店売りはしていない。


    着せ替え

    涼しげなアイテムが多かった前作と対照的に、長袖・長ズボンの衣服が多い。今作では新たにパーカーやジャケットといったアウター、ユニフォーム、グローブが追加された。一方、タンクトップは一部のユニフォームにあるのみで通常の衣服からはなくなっている。

    女主人公限定の衣装では『XY』にあったワンピースのカテゴリが復活。その代わり『サン・ムーン』にあったアクセサリーがなくなっている。また、染め物の機能もない。

    DLCでは「おしゃれカード」をもらうことによってブティックで購入できるアイテムやヘアサロンでセットできる髪型が増える。また、ストーリーを進めると『鎧の孤島』では道着、『冠の雪原』では探検服のセットをもらえる。

    今作ではヘアサロンで眉・睫毛のメイクとカラーコンタクトの装着ができるようになった。

    前作までは特に費用はかからなかったが、今作は店で行うため都度有料となる。

    着替えが行える場所は基本的にブティックのみだが、ヨロイ島では道場の部屋で、カンムリ雪原では民宿で着替えられる。また、条件を満たすと道場でも出張ヘアサロンが来て髪型の変更ができるようになる。


    LPLEから受け継いだ要素

    フィールド上でのポケモンとの遭遇がシンボルエンカウント式になり、エンカウントの回避や戦う相手を任意で選べるようになった。

    なお、シンボルエンカウントはポケモンの生体に合わせて挙動が変わっている。まず、格闘タイプやネコ科等の肉食系は大体が勢いよく襲い掛かってくる。また、縄張り意識が強いポケモンも同じ傾向にあり、心優しい性格のオノノクス等も縄張りを荒らしたと判断されてしまうので、戦闘を回避したいときは注意しよう。


    当然のことながら人間の存在を気にしないポケモンもいれば、逆に逃げ回るポケモンもいる。また他人の気持ちを察知するポケモンは人間を観察するように近くまで寄ってくる挙動を取ることもある。ワイルドエリアではそれらを観察するだけでも十分に楽しめるだろう。


    草むらなどではランダムエンカウントもあり、!マークが出て草むらが揺れた場所に近づくと戦闘になる。シンボルでは出現せずランダムのみで出現するポケモンもいる。


    また、過去作における道具「がくしゅうそうち」のように、実際に戦闘していないパーティポケモンも経験値が得られるような効果が特殊な道具無しで常時発揮されるようになった。


    加えて、(使用出来ないエリアもあるが)パソコンがなくてもいつでもどこでもボックスにアクセスしポケモン入れ替えができる仕様(本作ではそれが出来るアイテムの入手で解禁されるという違いがある)も引き継がれている。ただし、ポケモンをボックスから消去する際の扱いは「オーキド博士に送る」では無く従来作どおり「逃がす」となっており、各種アメを入手する事は出来ない。手に入れたところで何に使うんだという話ではあるが。


    スピンオフ

    薄明の翼

    2020年1月より展開。

    『剣盾』の登場人物たちに焦点を当てた群像劇で、テレビアニメ版とは別枠(ネットアニメ)での展開となる。

    全7話予定で、1ヶ月に1話ペースでYouTubeのポケモン公式チャンネルにて最新話が配信されている。


    ポケモンGO

    剣盾発売の前日に突然ガラルマタドガスが実装され、約半年後の2020年6月3日に本格的に登場。

    しかし下記の通り「リージョンフォームではない剣盾初出のポケモン」の実装は剣盾発売から2年近く経っており、それ以外の期間は『BW』、メガシンカ、『SM』、『LEGENDSアルセウス』、『SV』の実装を優先したためか2024年1月現在、ガラル御三家はパルデア御三家が実装されたにもかかわらず未実装といった事態に陥っている。

    さらに言えば、2022年と2023年は剣盾初出のポケモンが全く実装されていなかった

    ただし『SM』の新ポケモンの実装も実は、剣盾初出のポケモンの初実装(2021年8月20日)より遅い(2022年3月1日)が、このタイミングでアローラ御三家が実装されているため、ガラル御三家の初実装がいかに遅いかうかがい知れるだろう。




    • 2021年
      • 5月11日:ガラルポニータ系統の色違い
      • 5月25日:ガラルジグザグマ系統の色違い
      • 6月8日:ガラルヤドンガラルヤドラン
      • 8月20日:ホシガリス系統、ウールー系統、タイレーツ、ザシアン(れきせんのゆうしゃ)、ガラルニャース系統の色違い、ガラルカモネギ系統の色違い、ガラルマタドガスの色違い、ガラルマッギョの色違い
      • 8月26日:ザマゼンタ(れきせんのゆうしゃ)
      • 10月15日:ガラルヤドキング
      • 12月23日:ガラルダルマッカ系統の色違い

    • 2022年
      • 7月26日:ガラル三鳥
      • 10月20日:ガラルデスマス系統の色違い
      • 12月2日:ガラルバリヤード系統の色違い

    • 2023年
      • 3月18日:ガラルヤドン系統の色違い


    余談

    剣盾モチーフのポケモン

    ポケットモンスターギルガルドポケモン剣盾 ギルガルド

    剣と盾が融合したポケモン「ギルガルド」はタイトルや地方のモチーフ的にも本作にピッタリであり、当然ながらタイトル発表時トレンドに上がる事となった。

    ただ前作の例と違い作中で入手が可能であり、ダンデの手持ちにもいるものの、対戦面では弱体化の措置を受けており、優遇されているとは言えない立場にある(との兼ね合いだろうか?)。


    新ポケモンの大きさ

    今作の新ポケモン全体の特徴なのだが、ダイマックスの影響か、妙に『たかさ』がデカい奴が多い。特に序盤鳥最大の大きさを誇るアーマーガア2.2m)や600族で最も大きいドラパルト3.0m)、更に禁止級どころかホエルオーを越えて全ポケモン最大の大きさを持つ伝説のポケモン20.0m)等が代表的である。


    体長が長くなりやすい蛇型ポケモンを除いても今作は見た目以上にデカいポケモンが特に多い。また、逆に見た目以上に小さいポケモンも特に多い事から分かる様に、今作は他の世代と比べてもデカいポケモンと小さいポケモンの差が特に激しい。


    通信環境の移行

    本作は、今までのシリーズよりもネット通信の自由度や性能が大幅に低下しており、ポケモンの収集をGTS等の検索機能に頼っていたユーザーは諦めろと言わんばかりの、リアルフレンド通信推奨なゲームバランスになっている(加えて、これまでのシリーズで無料で楽しめていた対戦や交換なども「Nintendo Switch Online」や「Pokémon HOME」といずれもサブスクリプション制になっており、敷居が少し高くなった)。


    特にレイドバトルにおける募集の滞りや、切断バグによる対戦の成績改竄(現在は改善済み)は問題になっており、Twitter等のSNS上では自身のIDを公開し、フレンド登録を積極的に行おうとする動きが起きている。


    批判の声も多いが、これらもまた上記のポケモンや技のカット同様、シリーズ全体が今までついてきたものを削り落とし、新しい風を呼び込み続ける方向性にシフトした事を示していると思われる。

    実際、第8世代は世代通して公式大会ゲーム部門がいずれも本作と、対戦環境は終始中心になっていたくらいである。


    ただ、パスワードが数字4桁だったため目的の相手と正しく通信できない(被りが発生しやすい)、通信交換時に個体値が確認できないなど、擁護しきれない落ち度はあり、これらはアップデートで改善されている。


    まさかのキャラゲー化!?

    近年のポケモンシリーズは割と人間側の描写やストーリーにも重きが置かれる傾向になってきているが、本作もそうした流れを継承している。

    加えて、グラフィックの向上により、キャラクターの動きや表情などがより生き生きと描かれるようになったこともあり、本作ではポケモンだけでなく人間側のキャラクターに惹かれるファンも増加している等、歴代中最もキャラゲーに近い代物となっている。


    特にマリィは男性プレイヤーから、キバナは女性プレイヤーから圧倒的な人気を獲得しており、2人を目当てに購入したという声も聞かれる他、pixivにおいても多数のファンアートが投稿されている。


    その一方で、本作では過去作のキャラクターが誰一人として登場しない。本編としては『RSE』以来の事例である。

    恐らくシリーズのキャラクターが大集合する作品との兼ね合いもあると思われる。


    新規層の参入

    想像力を掻き立てられる魅力的なキャラクターの登場や、過去作要素を可能な限りで減らした点、けいけんアメやミントの登場で育成が楽になった点など敷居が低くなった点、わざわざ高価なマイナーチェンジ版を買わなくてもDLCを買う事で長く遊び続ける事ができるなどの工夫が功を奏し、新規層が多数増えるようになった(加えて「巣ごもり」需要におけるゲームに対する再評価も一因だと言える)。

    ネットユーザーやゲーム実況活動を行なっているVtuberの中にはポケモン剣盾が人生初ポケモンだった事を公言する者もおり、ポケモンGOから入った、あるいは過去作で引退したが、本作で復帰したという声も多く聞かれる。現在ではポケモンGOとも連動するようになった為、今後も新規層が増えていく事が期待される。

    何せ世界大会への切符がかかるINCの予選で初解禁の色違いのポケモンを参加賞に掲げたところ、同じような内容で開催した第7世代末期の大会に比べ参加人数が約10倍に跳ね上がったのである。色違い目当ての記念参加が多かったとはいえかなりの人口増加である。


    2021年2月時点で、全世界2,035万本の売り上げを記録しており、金銀に次ぐ歴代3位の売上を記録した。


    関連イラスト

    けんたて~ポケットモンスターギルガルドガラル


    関連動画

    『ポケットモンスター ソード・シールド』初公開映像(2019年2月)


    『ポケットモンスター ソード・シールド』プロモーション映像(2019年6月)


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