概要
『ポケモン剣盾』から新たに登場した交換方法。ミラクル交換の交換中には別のことをすることができないという点が改善され、プレイをしながらの交換が可能になった。またミラクル交換と違いローカル通信でもやることができる。そのため、インターネットに繋がってないことに気付かずにマジカル通信を起動し30分してもマッチングがしないという声も見かけられた。
また、ミラクル交換の相手を探している間は他のプレイヤーのマックスレイドバトルには入れないので、参加する場合は一旦交換をキャンセルする必要がある。
交換時のBGMは『赤・緑』の交換で使われたゲームボーイの音源が再現されている。
剣盾
初登場した本作では、グローバルトレードステーションが削除されたために需要が増すこととなった。
傾向としてはポケモン厳選で余ったレベル1のポケモンや、とある事情で入手しやすくなったレベル60近いポケモンが流れてくることも多いが、中にはキョダイマックスが可能な高個体値のポケモンが流れてくることも(特に出現率アップキャンペーン中の場合)。本作では性格やタマゴ技を(少し限定的になるが特性も)入手後に変更する方法も用意されているので、道具さえ揃っていれば対戦の即戦力として使えるかもしれない。
SV
続投したはいいものの、孵化厳選の利便性が改悪されたこと、「ぎんのおうかん」による育成のハードルが大幅に下がったことなどから『剣盾』の頃ほど盛り上がっておらず、2022年のクリスマスの昼頃は交換会にうってつけな日であるにもかかわらず(しかも日曜日)動画サイトなどの交換会配信が盛り上がっていなかった。
単に隠れ特性やレアボール入りの個体が欲しいなら、SNSや動画サイトの配信などで交換相手を募って通常のオンライン交換をした方が余程合理的だったという事情もある。また、後述のように改造産の個体が流れてくるケースが多くなり、自衛のためにマジカル交換に手を出すのをやめるプレイヤーが続出したことも原因とされる。
DLC配信後はどうぐプリンターの実装により、材料となるポケモンの落し物の在庫さえあれば、とくせいパッチもレアボールもいくらでも増産できるようになったため、マジカル交換の利用価値はさらに激減することとなった。また、ブルーベリーポイント集めの際に手に入れた利用価値の低いポケモンがどっと流れるようにもなった。
現在では、ボックスの整理のために不要になった個体を誰かに譲る形で処分しつつ、図鑑完成のためにバージョン限定ポケモンが流れてくるのを粘ったり、個体難民がリージョンフォームやビビヨンの姿違いを集める場合ぐらいしか活用の為所がないと言われている。
2022年10月時点では人口も乏しく、例えば孵化余りを1BOX撒けばその内大体1体ぐらいはマジカル交換で送り返されるほどの過疎である。
問題点
ニンテンドー3DSからNintendoSwitchにプラットフォームが移ったこともあって改造配信者の勢いが高まり、改造配信者の金儲けの場に利用されているという批判の声が後を絶たない。
『ソード・シールド』展開期の終盤にはおおよそ1ボックスに2体程度の頻度で改造個体が送り付けられるようになったと言われている。現在はプレイヤー数が減少したこともあってこうした傾向がさらに強まり、2024年5月に『ソード・シールド』のマジカル交換に潜ったプレイヤーの調査によると、5回に1匹のペースで改造個体を引き当てるぐらいになったとのこと。
『スカーレット・バイオレット』では改善されるどころかさらに加速し、2024年4月にはとうとう1BOXに4体程度のペースで改造個体が飛んでくるようになってしまった。同年7月にポケモン実況者12人で1155回施行した検証動画によると226体の改造ポケモンが飛んできたという話があり、約5回に1体程度のペースにまで悪化してしまったと言える。
10月に有志が999回施行した検証動画によると256体の改造ポケモンが飛んできたという報告があり、約4回に1体のペースまで悪化。
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加えて、現時点でマジカル交換は仕様上交換後に必ずレポートが自動で実施され、レポート自体を通常プレイヤー側で止める手段が無い。
このため、改造が疑われる点が多数見受けられるポケモンであっても確認の余地もなく問答無用でレポートは始まるため、交換を行うほど意図せず改造ポケモンを受け取ってしまったという状況に陥りやすい。
現状としては受け取ったポケモンが普通ならあり得ない技を覚えていたり、レアなアイテムを持たされている等により怪しいと感じたら素直に逃すしか手段がない。
…なのだが、何かしらのアイテムを持たされている場合、改造配信者が(恐らく)何かしら違法な手段で生成したであろうそれらのアイテムが自分の持ち物に混ざることを嫌がり、そのまま再びマジカル交換に流してしまうプレイヤーも多く、これもネットワーク上から改造ポケモンがいなくならない原因の1つとなっている。アイテムと一緒にポケモンを手放せる仕様になっていればまた状況は違ったのだろうが…。
プレイヤーの間では改造配信者をのさばらせている状況も含めて、ゲーフリ側のこうした対応の杜撰さを批判する声が多い。
また、こうした風潮を受けて、現在ではマジカル交換そのものを敬遠したり、「他人から譲ってもらったポケモンで公式大会に出場することはお勧めしない」と発言するユーザーまで出てきている始末である。
こうした風潮は、ポケモンのお楽しみの1つである「他のプレイヤーとのポケモン交換」という要素を下手すると潰しかねなず、プレイヤーからは早急な対策の構築が求められている。