バトスピは今、神話になる
概要
今作では第2シリーズ同様、異世界が舞台となっているが、最大の違いは全くの異世界が舞台で進行する点であり、地球は一切登場しない。
子供向けアニメではあるが、社会問題を題材とした話が多く、貧富の格差や独裁政治など一概に子供向けとは言えない内容もある。
ピクシブでのタグではソードアイズのみの登録が多い。
後半のタイトルに『激闘伝』と追加されたが、あくまでも公式では同一のアニメとしてカウントされている。
ナレーションはそれまでメインを張っていた諏訪部順一氏から異界王役の小山力也氏が務めており、冒頭で封印されし神剣を掲げたジャスティス立花が「戦え!光よ!闇よ! お前達の宿命は、バトルスピリッツにある!」と言うのがお約束。
余談だがバトスピアニメで初めて紫使いのヒロインが登場しない。
バトル面に関しては主人公のツルギがバトスピを全く知らない所から始まるため、リアルタイムの商品展開と連動し初心者に優しいバトル展開が繰り広げられていた一方、話が進むにつれ一部のバトルでは、ある程度の実力者であれば行わないようなプレイング(第四の目視点から見ればプレイングミスと言うより舐めプ)が見られた他、3話かけて行われるラストバトルにおいては作中の描かれている描写を再現すると、あるターンを境にドローを含めた手札の総数が使用したカードの総数を下回ってしまうため再現不可能(あるターンにドローカードを発揮していればその後の手札の作画や展開の筋は通るが、その描写が省略されている)なこともあり、初心者と熟練者では作品の見方が異なることも特徴的。
なお、光と闇の概念が導入された作品であり、光の勢力は既存の効果を強化する「強化」(チャージ)、闇の勢力は特定の属性と連動して追加効果を発揮する「連鎖」(ラッシュ)を使用し、両勢力に6色のソードアイズがいるという設定である。しかし、後続の環境では次第に「強化」を備えたカードが登場しなくなり、今では「連鎖」が主流となっている。
『ブレイヴ』ではコアブリットという飛空挺がバトルフィールドに突入し、デスクに変化するという試みが行われたが、本作では雑誌やスターターの特典で手に入る周辺アイテムである『ライフカウンター』がバトルフィールドに行くカギであり、プロテクターに変化するアイテムとされている。また、デスクもサーフスライダー型になっており、バトルフィールド内では自由に飛行が可能である(ちなみに負けると吹っ飛ばされて現実世界に戻される。また、凶悪のザルドーがデッキ破壊で負けた際にはデスクが爆発するという超展開もあった)。
『少年激覇ダン』ではバトルスピリッツのフレーバーテキストの世界観を元にした『異界グラン・ロロ』が舞台であったものの、そちらはあくまで異界人の世界という設定であったが、本作の世界はかつてスピリット達が生きていた世界を舞台としている。
本作の基本骨子はファンタジーでありながら、科学技術も発達しており、アンドロイドや飛空挺の類も普通に存在する。アトランティア側には各属性に対応したスティンガー(アンドロイド)が複数体存在するものの、黄属性に相当する個体は登場はしたものの、バトルは行わなかった。赤属性に相当する個体は登場すらしなかった(ブリンガーが既にいるので問題はないのかもしれないが)。
ストーリー
光と闇が永久に戦い続ける定めにある異世界『レジェンディア』。世界最大の国家『アトランティア』の王『アトライオスII世』の崩御で動乱が勃発、国は闇に覆われ、二人の王子のうち一人は急進派により次代王となり、弟王子は行方不明となってしまった。
それから14年、辺境、石の大陸『パシフィス』に住む少年・ツルギは、ひょんな事から『ソードブレイヴ』の一つ『輝きの聖剣シャイニング・ソード』を手に入れた事から、12本のソードブレイヴを巡る光と闇の戦いに巻き込まれてしまった。
やがてツルギは自身の出生にまつわる秘密を知り、仲間と共に冒険の旅に出る。
主な登場人物
光のソードアイズ
ツルギ・タテワキ | ソラ・リュウヨウ |
---|---|
CV:皆川純子 | CV:小野友樹 |
光の赤きソードアイズ | 光の青きソードアイズ |
ハガクレ・シドー | キザクラ・ククリ |
CV:福山潤 | CV:堀江由衣 |
光の緑のソードアイズ | 光の黄なるソードアイズ |
ハクア・エストック | スオウ |
CV:釘宮理恵 | CV:阪口大助 |
光の白きソードアイズ | 光の紫のソードアイズ |
闇のソードアイズ
白夜王ヤイバ | ゴーディ・ダーイン |
---|---|
CV:緑川光 | CV:家中宏 |
闇の白きソードアイズ | 闇の緑のソードアイズ |
ブラウ・バルム | アマレロ・ベルジェ |
CV:安元洋貴 | CV:神田朱未 |
闇の青きソードアイズ | 闇の黄なるソードアイズ |
リローヴ・ラケルス | ツルギ・タテワキ |
CV:浪川大輔 | CV:皆川純子 |
闇の紫のソードアイズ | 闇の赤きソードアイズ |
その他
ソードブレイヴ
生物感のない武器の姿をした系統「剣刃」を持つブレイヴの中でも光と闇の2勢力に分かれた強力な刀剣型ブレイヴの事。普段は刀剣の形態を取っており、武器としても使用可能で、バトル開始時に鞘から引き抜いて「ソードブレイヴ!!」の口上を唱える事でカードの姿に変形する。
これの所持者に選ばれたものは『ソードアイズ』と呼ばれ、劇中に登場したキャラクター以前にも前任者が何人もいたという。
のちのシリーズでは合体版である『光と闇の聖剣シャイニング・オブ・ダーク』やリメイク版である『X』版が登場し、転醒すると正にスピリット然としたスピリットの姿に変化するなど様々なバリエーションが増えつつある。
背景世界では『太陽神剣ソルキャリバー』をはじめとする惑星の名を冠するブレイヴに変化した事が示唆されている。
光のソードブレイヴ
名前 | 属性 | 所持者 | 備考 |
---|---|---|---|
輝きの聖剣シャイニング・ソード | 赤 | ツルギ | スピリットの破壊とドローが可能 |
紫電の霊剣ライトニング・シオン | 紫 | スオウ | コアシュートの強化、スピリットの無色化 |
疾風の双刃カムイ・ハヤテ | 緑 | ハガクレ | 相手スピリット疲労数の増加、条件を満たせば回復。唯一の薙刀型 |
天空の光剣クラウン・ソーラー | 白 | ハクア | 自陣スピリットの回復効果の強化 |
光翼の神剣エンジェリックフェザー | 黄 | キザクラ | スピリットのBP弱体化、条件満たせば回復 |
蒼海の大剣メイルシュトロム | 青 | ソラ | ネクサスを疲労させて、回復 |
闇のソードブレイヴ
名前 | 属性 | 所持者 | 備考 |
---|---|---|---|
暗黒の魔剣ダーク・ブレード | 赤 | ツルギ/ブリンガー(儀式時) | ネクサスの破壊や指定アタック効果を有する |
咎人の骨剣エグゼキューショナーズ | 紫 | リローヴ | 系統『無魔』持ちが破壊されるとトラッシュから復活、自壊により、相手スピリットを道連れに出来る |
黒蟲の妖刀ウスバカゲロウ | 緑 | コーディ | 神速召喚やバースト封じ、ライフ貫通など多彩な効果を有する |
白夜の宝剣ミッドナイト・サン | 白 | ヤイバ | 連鎖を無条件で発揮できる性能を有する |
夢幻の天剣トワイライト・ファンタジア | 黄 | アマレロ | ブロックされなければライフの回復、ブロックされればスピリットの回復効果を有する |
深淵の巨剣アビス・アポカリプス | 青 | ブラウ | バーストやマジックの使用制限やスピリットのレベルを最大レベルに引き上げる効果を有する |
裁きの神剣
12本のソードブレイヴを揃える事で現れるとされる剣で天地創造を行うことも出来るほどの強大な力を有する。
名前 | 属性 | 所持者 | 備考 |
---|---|---|---|
裁きの神剣リ・ジェネシス | 赤 | ガルドス | BP+10000をした上にダブルシンボルも与える破格の性能を有する |
余談
各種元ネタ
登場人物はデッキの色を連想させるワードや刀剣(またはそれらに関連したワード)から取られた名前が多く、登場する地名は伝説上に存在する大陸などから取られている(もちろん全員というわけではない)。
登場人物
キャラクターの名前 | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|
ツルギ・タテワキ | 剣、帯刀 | 主要メンバーでは珍しく色の名前を冠していない |
ソラ・リュウヨウ | 空色、柳葉刀 | |
ハガクレ・シドー | 葉隠、武士道 | 葉隠は江戸時代に山本常朝によって書かれた武士道の心得を纏めた書物。"葉"で緑要素は補完されている…はず |
キザクラ・ククリ | 黄、ククリナイフ | |
ハクア・エストック | 白亜、エストック | |
スオウ | 蘇芳色 | 蘇芳色は偽紫とも呼ばれる |
ブリンガー | ストームブリンガー | |
白夜王ヤイバ | 白、刃 | |
ブラウ・バルム | Blau(独:青)、バルムンク | |
アマレロ・ベルジェ | Amarello(葡:黄)、フランベルジュ | |
ゴーディ・ダーイン | ゴーディグリーン、ダーインスレイヴ | |
リローヴ・ラケルス | パラケルスス | パラケルススはアゾットという剣を持っていたとされる |
ガルドス・ランダル | ゴールド、デュランダル | |
カラドボルガー | カラドボルグ | スティンガーの最終モデルで歴代のソードアイズの魂を取り込んだが、ブリンガーと対決して敗れた。「最〇〇」が口癖 |
マサムネ・タテワキ | 正宗 | |
キク・タテワキ | 菊一文字 | |
グレナダ | granada(西:ザクロ) | 柘榴色という赤系の色が存在する為、元ネタはそちらだろう |
コガネ/ヤマブキ | 黄金色、山吹色 | キザクラの友人であるためか、全員黄色系から取られている |
ビゼン | 備前伝 | 作中で民衆代表として登場したキャラクター。備前伝は備前の国で発達した鍛法 |
一方で刀剣や色が由来でないキャラクターもおり、ソラの師匠であるサモハンはサモ・ハン・キンポーに由来している。
地名
地名 | 対応する色 | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|---|
アトランティア | 青 | アトランティス大陸 | レジェンディア最大の国家で、外れには"カマータ"という産業都市がある |
パシフィス | 赤 | パシフィス大陸 | 石の大陸と呼ばれる辺境で、ツルギが現地の老夫婦に引き取られて育った |
レムリオン | 緑 | レムリア大陸 | 自然豊かな大陸で農業で栄えている。神秘的な大樹"緑神の霊木"、忍びの隠れ里"コルガ村"、オレポンが特産品の都市"フルーツシティ"などがある |
メガラニオン | 黄 | メガラニカ | メガーラ王が統治する大陸で、牧畜で栄えている。スイーツメイツ本社やゾンネンブルーメといった向日葵畑が存在する |
ザムーラ | 白 | ムー大陸 | 氷の浮遊大陸と呼ばれ、万年雪が支配する凍土。ソードアイズは忌まわしい者と認識されているようだ |
ストーク | 紫 | ステュクス河 | "根の国"とも呼ばれる死者の魂が行き着く地下世界で、先住民族のスピリットの死骸が散乱している。ストーク兄弟の故郷である |
楽曲
前作に引き続き、OPが前期と後期で分かれているが、本作ではEDも前期と後期で異なる。
- Wild Card(前期OP)
作詞:leonn/作曲・編曲:日比野裕史/歌:多田宏
- Billy Billy(後期ED)
作詞・作曲:YUTO/編曲・歌:CLUTCHO
- Color(前期ED)
作詞・作曲:大久保友裕/編曲:五十嵐宏治/歌:i☆Ris
- IN FUTURE!!(後期ED)
作詞:生田真心/作曲・編曲:ハマサキユウジ/歌:ゆーたくII
関連イラスト
関連動画
関連タグ
仮面ライダーセイバー:ニチアサやストーリーで繋がる他、コラボでは剣刃編で初登場した剣使が与えられ、効果も剣刃に関わりを持つものが多い。