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少年激覇ダン

しょうねんげきはだん

トレーディングカードゲーム『バトルスピリッツ』を題材にしたTVアニメ作品第2作目。
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概要編集

TCGアニメ『バトルスピリッツ』シリーズ第二弾。


なお、主人公の苗字が「馬神」であることは共通しているものの、前作『バトルスピリッツ少年突破バシン』との時系列的な繋がりはなく、世界観の異なる『バトルスピリッツ輝石の覇者』での共演ぐらいしか接点がない。


2018年12月26日には、2019年に『ブレイヴ』と共にその後を描く新作アニメが制作される事が発表された。


作風編集

「バトルスピリッツ」がスポーツと同等の地位にある世界を舞台とした前作から一転、現実世界ではなく、『異世界』が舞台となるTCGアニメにしては異色の作品となり、後述のようにTCG『バトルスピリッツ』のフレーバーテキストを思わせる世界観で構築されている。


当初こそ異世界を支配する魔王を倒すという異世界ファンタジーの王道を行く作品のように思われたが、話数を重ねるごとに「視点の違いで変わる正義」や「植民地化に伴う文明の発展と犠牲」や「フィクサー」、「魔王を倒した勇者のその後」などのテーマを扱った重厚なシナリオが展開され、後述の続編ではそうしたテーマがより掘り下げられていくようになり、シリアス性も強まった。

51話にあたる『バトルスピリッツサーガブレイヴ』のBD特典小説『少年激覇ダン51話「暁闇」』に至っては情報操作に踊らされる愚衆や主人公たちの家庭が崩壊する様など総じて『人類』という種の負の側面が描かれている傾向にある。EDの『君がまってる』は前作のOPを担当した及川光博が担当し、しんみりした雰囲気の歌詞から語り草となっている。


とはいえ、ギャグシーンも定期的に挟まれていたり、良心的な人物も登場しているなど基本的な作風は続編よりも明るめである。OPは『Battle No Limit!』はJAM Projectが担当する熱い曲調、後期EDはシリアスな内容に反した『バトル!ギャラクシー☆ステップ』となっており、後者はバトスピのフェイズを覚えるのに最適である(といっても歌詞中に登場している効果は2008年当時の環境のものであり、やはり最新のルールを参照しておく事が望ましい)。



続編編集

この作品の正式な続編として、『バトルスピリッツ ブレイヴ』が製作された。「激覇」の時代から2年分成長したダン達がその600年後の地球で戦う物語となっており、アニメファンに多大な人気を博しただけでなく、後年にはバトルスピリッツ ブレイヴのその後を描く続編『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』、『バトルスピリッツ赫盟のガレット』、『バトルスピリッツミラージュ』とネット配信作品として続編が発表され続けている。


アニメ版バトルスピリッツシリーズは基本的に各作品ごとに独立した世界観を持ち他作品との繋がりは薄いのだが、その中でも同じ世界観や設定とキャラクターを引き継いだ続編が作られたのはこの作品のみである。


ストーリー編集

馬神弾は、チャンピオンシップで出会った百瀬華実を追いかけると、異界 グラン・ロロへ飛ばされてしまう。そこは異界王が支配し、「バトルスピリッツ」によるカードバトルこそが至高の戦いとされる世界だった。


ダンはそこで出会った魔女マギサ、家族をさらわれた少年ズングリーと共に異界王の野望を阻止するべく、6つの世界を旅する。


主なキャラクター編集



各話リスト編集

バトルスピリッツ少年激覇ダンのサブタイトル一覧を参照。

用語編集

人間の住む地球とは異なる世界。

2000年前に異界王により文明が齎され、カードスタンド(酒場などを兼ねたバトスピショップのこと)などが存在する一方で、平和な地域と圧政に喘ぐ地域の2パターンが存在するなどある意味で貧富の格差が激しい現実世界に似通った所がある。

住民は人間に酷似したものや(デスマッチ団やズン族、キャルマー・フォン・ベルガー、ミラなど)、獣人などの亜人(ミミ族や異界魔族)などが存在し、姓名も欧州風から日本人風(田中一郎・小太郎親子)まで幅広い。加えて異界人は人間よりも長命なものが多く、異界魔族に至っては2000年以上生きるものもいる。


異界王の配下をはじめとする滞在者の人間たちも西部開拓時代(リボルバーやレオン)、遥か未来の地球(カザン)、現・アメリカ大統領(ジョージ・トールマン)などなど出自も様々である。

なぜか京都を騒がせていた陰陽師・闇鴉禍道の魂までこの世界まで封印されていたりと謎が多い。


格差が激しい"赤の世界"、異界王に任ぜられた青嵐帝(現在はブルストムが担当)により平和に統治されている"青の世界"(グラン・ロロチャンピオンシップが開催され、裏Xレアと願いをなんでも1つ叶えられる権利を与えられる)、自然豊かで命溢れる"緑の世界"、"黄の世界"、叛逆者を捉え、浮き彫りと化したカードバトラーで内部を埋め尽くされた藍紫の監獄のある"紫の世界"、かつて白の王によって平和に統治されていたが、異界王の侵攻で婚礼の儀に訪れていた緑の姫ごと殺害されてしまったという"白の世界"が存在する。


ヴァイオレット号(魔ゐの移動手段)や金獅子号(レオンの移動手段)といった飛空挺に代表されるオーバーテクノロジーの類も確認できる。


  • 異界魔族

異界人の中でもとりわけ魔術の扱いに長けた民族で、人間によく似た風貌からモンスターじみたものまで幅広い容姿を持つ。主に紫の世界での比率が多く、性格もガバルス・ギベリウス・ヘリオストムや暗殺者クロタールのような凶暴な者(前者の性格は慎重さの裏返し)、ヘリオストムの妻である涼子のような話の分かる者までピンキリ。

ちなみにセルジュのかつての主人であるナミーが紫の世界での憧れNo.1だったらしいが、魔ゐの勝利によって人気が移り変わり、彼女に恨みを抱いていたが、和解している。

彼らの正体は…。


マザーコアに選ばれし、6色のコアの光を内包した戦士のこと。『赫盟のガレット』によれば時代の転換点に現れるようだが、『ブレイヴ』時点では光主が現れていないのは内緒である。

前作での輝石のカードバトラー、後続作でのソードアイズに相当する。


歴代の光主は次の通りとなる。

ジュリアン・ファインズ(イギリス人・物語開始以前)→馬神弾(日本人・本編)→ヴァルト・パークス(モーヴ・『ガレット』)→ガレット・レヴォ(モーヴ・『ミラージュ』・現在紛失)
ヴィオレ魔ゐ(日本人・本編)→ガレット・レヴォ(モーヴ・『ガレット』〜『ミラージュ』)
兵堂剣蔵(日本人・本編)→リイン・ジーヴル(ジーヴル家令嬢『ミラージュ』)
百瀬勇貴(日本人・本編)→ガレット・レヴォ(モーヴ・『ミラージュ』)
クラッキー・レイ(在日プエルトリコ系民族・本編)→リイン・ジーヴル(ジーヴル家令嬢・『ミラージュ』)
硯秀斗(日本人・本編)→ヴァルト・パークス(モーヴ・『ミラージュ』)

  • マザーコア

「グラン・ロロの太陽」とも呼ばれ、6つの世界を維持しているコアの大元。

地球と同調しており、地球が病めばマザーコアも病み、逆も然りである。百瀬華実が光主であったが、一介の人間にしか過ぎない彼女には荷が重すぎる代物であり、彼女の身体に苦痛を強いていた。

のちにマギサの魔力を制した異界王の制御下に置かれると天変地異を起こした。異界王亡き後はダンが受け継ぐもやはり代償が大きく、マギサが管理者となった。

異界王がホライゾンラダーを各世界に建設したのも、グランドコアからマザーコアにエネルギーを送って地球へのゲートを開くためである。


  • バトルフォーム

『ゲートオープン・界放!』の口上と共にスピリットなどが具現化するバトルフィールドに移動すると装着されるアーマー。いわゆる周辺機器のライフカウンターに相当するものであり、ライフが減ると連動して胸のコアも破壊されてカードバトラーにダメージがいく仕組みだが、よほどのルールでもない限り死ぬことはない。

通常は5つコアが備わっているが、タッグバトルではタッグプレイヤーにもダメージが共有されるようにリストバンドが付与され、ライフのコアも8つになる。

ダンのものは一度破損するが、後期では新調されて変形機構が備わった。

以降のシリーズでは定番となった要素である。


余談編集

  • 異界グラン・ロロの設定や、ストーリーはTCG版バトルスピリッツのフレーバーテキスト(ロロがベースになっている。一方、続編のブレイヴは星座編のフレーバーテキストが元ネタになっている。(実はロロ編と星座編との間のエピソードが覇王編である。)

例えば…

  • 属性に対応した6色の世界が舞台。
  • 異界王が出版した異界見聞録はフレーバーテキストの登場人物『放浪者ロロ』が書いた物が元ネタ。(ちなみにロロも異界王も、生身のまま異界に辿り着いた人間であるが、思想は大きく異なる。)
  • 超神星龍ジークヴルム・ノヴァの召喚口上にある創星伝説とは正に、ロロの時代を指す。(ちなみにフレーバーテキストでの転召元はジークヴルムではなく、別のスピリットである。)
  • ラスボスはガイ・アスラ。眷属のスピリットはそれぞれ『蛇竜キング・ゴルゴー』『飛鋼獣ゲイル・フォッカー』『獄獣ガシャ・ベルス』(ダン放送後に限定発売されたドラマCDで判明。)
  • 次のシリーズのキーキャラが12星座

  • OPに登場するスピリットは次の通り。

極帝龍騎ジーク・クリムゾン/雷皇龍ジークヴルム/龍星皇メテオヴルム/龍皇ジークフリード/巨神機トール/鉄騎皇イグドラシル/機動要塞キャッスル・ゴレム/昇龍バルムンク/蛮騎士ハーキュリー/暴双龍ディラノス/バーサーカー・ガン/大天使ヴァリエル/ダークウィッチ/ヘルスコルピオ/アルカナビースト・ケン/フロッガー/ロック・ゴレム/妖精ターニャ/ロクケラトプス/アンキラーザウルス/リザドエッジ/重装蟲キャタバルガ/アメンボーグ/神機グングニル/機人ドロイデン


  • ゲストキャラクターを演じた声優はのちのシリーズでメインキャラを演じていることが多い。

ルフィアを演じた伊藤かな恵氏は『バトルスピリッツブレイヴ』でプリム・マキーナを、ガバルス・ギベリウス・ヘリオストム/涼子夫婦を演じた楠大典氏と園崎未恵氏は『バトルスピリッツ覇王』にて陽昇夫妻を、シュラことキース・アストリアを演じた羽多野渉氏は薬師寺アラタを、カカ・オマス・ハナジ・ブー・ガーナを演じた安元洋貴氏、セイル・アストリアを演じた堀江由衣氏は『バトルスピリッツソードアイズ』にてブラウ・バルムキザクラ・ククリを演じている。




関連動画編集


関連イラスト編集

ゲートオープン界放!バト★tana!デッキ自慢大会さんにんいっしょ!

12 14 4029ダンくん!げきとつ!ダン君ありがとう!

関連タグ編集

バトルスピリッツ バトスピ ギャラクシー渡辺

少年突破バシン バトルスピリッツブレイヴ 少年激覇ダン51話「暁闇」

フィクサー(バトスピ) カードゲームではよくあること

デジモンアドベンチャー:緻密な世界観で展開される異世界冒険物で、アニメシリーズの中でも続編が作られ続けている作品繋がり。どちらもバンダイがメインスポンサーである。

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