「雷(いかづち)よ、天を裂け!雷皇龍ジークヴルム召喚!」
概要
TCG『バトルスピリッツ』に登場するスピリットの一体。
初出は構築済みデッキ『紅蓮の稲妻』。
アニメにおいては、バトルスピリッツ随一の人気を誇る馬神弾の最初のキーススピリットである。
また、「ヴルム」という名を冠す原初のスピリットでもあり、ジークヴルム・ノヴァと同じく様々な形で再録、リメイクが為されている。
テキスト
コスト:6
軽減コスト:赤3
系統:星竜・古竜
維持コア・BP:<1>Lv1:4000 <3>Lv2:6000 <5>Lv3:9000
効果
Lv1・Lv2・Lv3激突『このスピリットのアタック時』
相手は可能ならばブロックする。
Lv3『自分のアタックステップ』
覚醒を持つ自分のスピリットすべてに激突を与える。
シンボル:赤
コンセプト:石垣純哉
イラスト:浅川圭司
フレーバーテキスト
雷で麻痺しちまうんだ。
あいつの一撃は誰にもよけられねえよ。
解説
初期の構築済みデッキの切り札という事もあって、効果は非常にシンプル。
激突という、相手のブロックを強制する効果を持つ初のスピリット。
相手のブロックを強制する=ライフを減らさないという事でもある為、ブロッカーを破壊すれば軽減シンボルが減るうえ、スピリットの召喚やマジックが使用しづらくなり、相手の戦力の展開がしづらくなるのが長所。
「ヴルム」にライフ貫通効果を付与するメテオストームというマジックと合わせれば、フィニッシャーとしても機能しうる。
「ジーク」でもある為、激突も相まって「ニーベルングリング」との相性も抜群。
コストが6と重くもあるが、軽減コストが3つある為、軽量スピリットを大量展開する赤の速攻デッキでは早期召喚が可能であり、当時としては高めなBPと激突も相まって中々の強さを発揮する。
とはいえ、重量スピリットには及ばないので、「ライトニングオーラ」などのBPパンプアップと組み合わせてもいいかもしれない。
維持コストは重いが、Lv3の激突付与効果も魅力的。
覚醒を持つスピリットは瞬間的にBPを引き上げる事ができる為、覚醒を持つスピリットを複数体並べれば、少ないコアで相手の場を壊滅に追い込む事も出来る。
また、系統「星竜」である点も捨てがたい。
星竜のコストをライフと同じにするビッグバン・エナジーと強化系である超神星龍ジークヴルム・ノヴァと合わせ、ライフ1の段階でビッグバンエナジーで1コストになったジークヴルムを召喚し、ジークヴルム・ノヴァに転召させライフを全回復させるコンボは当時、一気に盤面を逆転させる事さえ可能である強力なコンボであった。
アニメでの活躍
少年激覇ダン
第1話から登場。
馬神弾の最初のキースピリットであり、彼が激突王を名乗る由縁にもなっている。
ダンの背後から現れ、咆哮をあげながら飛び立つ姿は圧巻の一言。
冒頭のイラストも、その場面を再現したものである。
代名詞たる激突で、数々のバトルでダンを勝利に導いてきた。
また、ダンはこのスピリットにかなりの愛着を抱いており、異界王との初戦ではジークヴルムを失った事でプレイングが乱れ、結果的に敗北への一番の要因になってしまった。
強化系である超神星龍ジークヴルム・ノヴァを入手してからは、その転召元としても活躍した。
特に、最終話の異界王とのバトルでは、前述のビッグバンエナジーと合わせたコンボでダンを勝利に導いた。
その後、友情の証としてズングリーに譲渡した。
フレーバーテキスト
文章の文言や、星竜が出現した時系列から考えて、赤の世界の同行者である火吹きメルトがこのスピリットに対して語ったものだと思われる。
赤の世界では、強者としてかなり名の通ったスピリットである模様。
しかし星から降ってきた竜、つまり「星竜」は当時、出現と同時に災厄をもたらすとされ、星竜が出現したことを同行者であるメルトは信じられないといった様子で語っているテキストも存在することから、このスピリットが以前から名の通ったスピリットだったかは疑問が残る。
また、このスピリットが闇堕ちした存在とされる黒皇龍ダークヴルムのフレーバーテキストでは近づこうとするロロをメルトが「前のヤツじゃない」と制止している事から、もしかするとロロの仲間として共に旅をしていた時期があったのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
超神星龍ジークヴルム・ノヴァ:強化形