激突王、目を離すな。漆黒の天空よりヤツが来る!
概要
バトルスピリッツ星座編第1弾で登場した赤のXレア。宇宙がメインテーマの星座編シリーズにおける『惑星』を表す系統『神星』および竜の系統のひとつ『星竜』に属するカードで、名前からして地球を指すカードと思われる。
母なる星がモチーフであるだけに、その能力もすさまじくぶっ飛んだものであり、話題を呼んだ。
能力
バトルスピリッツ史上初となるLv4と最大BP30000を持つ。
それまでの最高BPは激神皇カタストロフドラゴンの20000であったが、それを一気に10000も更新した。さらに、それまでのLv3が最高というバトルスピリッツの常識を覆し、Lv4という文字通り一段上のレベルを有している。
そして、ガイ・アスラを強力たらしめているのが『超覚醒』というそれまでの『覚醒』の上位能力である。
これは、フラッシュタイミングで他のスピリットからコアを移動できる本来の『覚醒』の効果に、その効果でコアをひとつでも移動した場合に回復するという効果を加えたもの。つまり、フィールドにあるコアの数だけ連続攻撃・連続ブロックが可能ということである。
またLv4の間、アタックした時に、そのバトルの間にバトルやカードの効果で破壊された相手のスピリットの上にあるコアをすべてボイドに送る。相手スピリットを破壊してリザーブに戻ったコアを防御マジックなどに使用されるのを防止するとともに、ひとつでも送り返せば最低でも相手の次のコアステップ分のコアを消したことになるので、相手の作戦を遅らせることができる。
ただし、これだけの超絶スペックで何のデメリットもないわけでは勿論ない。
まず、ガイ・アスラというスピリット自体がコスト10と重い。赤の軽減シンボルを6個持っているものの、最低でも4コスト必要となる。
さらにLv4に到達するにもコアが10個必要と、召喚にも維持にもとにかく手間を要するのである。
そして、最大のデメリットが、ガイ・アスラ上に一度置いたコアは、いかなる効果でも再度移動させることができないこと。召喚のためにリザーブに戻すことも、フラッシュタイミングでマジックを使うためのコストとすることも不可能なのである。
ガイ・アスラを手札に戻すか破壊するしかコアを自由にする手段はないため、プレイングが縛られがちになってしまう。
とはいえ、サポートの多い星竜に属しているため、定番の『ビッグバンエナジー』など、コストを減らしたり踏み倒したりすることはそこまで難しくない。
また、コストの高さを逆手に取り、高コストスピリットがいることで有利な効果を得るカードで固めてしまうのも有効。
現在ではBPだけみればガイ・アスラよりBPの高いものも少なくないためあえてこのカードを選ぶ理由はないが、いずれにせよ強力であることには変わりないので、下準備をきちんと整えられるデッキに投入すればすさまじい力を発揮するカードとなる。
また「煌臨」のギミックは全体的に追い風でソウルコアをトラッシュに置けばこのカードに条件を満たす「煌臨」を持ったスピリットを重ねることが出来る。これによりガイアスラに乗ったコアを再度コストとして使用できるようになった。
特に「煌星第二使徒スターゲイズ」との相性は抜群でアタック時のフラッシュ効果で煌臨元、つまり下にあるガイアスラを召喚することで回復するので「コアの再利用」はもちろん「ガイアスラの再召喚」と「超覚醒用のスピリットの確保」まで一気にできる。
活躍
アニメでは星座編発売より前の『少年激覇ダン』において異界王が作り出したカードとして登場したのが初である。
異界王の手によって『超覚醒』とBP30000をフルに発揮し、ダンや勇貴のキースピリットを何体も屠った。
勇貴とのバトルでは高い攻撃力での攻撃を繰り返す事が出来る特性を利用して、勇貴が得意とする防御に秀でた特徴を持つ白デッキの防御をすべて打ち破って勝利した。弾との最終決戦でも光主達から託されたXレア達をことごとく蹂躙し撃破する凄まじい強さを見せつけたが、超神星龍ジークヴルム・ノヴァの能力でコアの供給元である味方の殆んどを破壊されてコアを移動できなくなったことが仇となり、一度はジークヴルム・ノヴァを破壊したものの回復できないままその後「太陽石の神殿」の効果で復活したジークヴルム・ノヴァのとどめの攻撃をブロックできずに敗北した。
ただし、ブロック出来ずに異界王のライフが0になったのが敗北の原因であり、ガイ・アスラ自体は光主達のXレア全てに打ち勝ち主人公達は一度も倒す事が出来なかった。
続く『ブレイヴ』では、謎の覆面バトラー・グレートイーグルの切り札として登場。この時も『超覚醒』を発揮して弾のライフを1ターンで3つ減らしたが、やはりガイ・アスラにコアを移動させすぎて防御マジックを使用できず、敗北を許す結果となった。
なお、このバトルの時、弾のバトルを見ていた紫乃宮まゐからは「もう二度と見たくないと思ってたのに」と言われていることから、少なからず彼らのトラウマになっているようである。
姿はレベルによって変わり、レベル4になると我々の知るガイ・アスラの姿になる。
第一形態は後にリペイントされてコンパチスピリットが量産されており、本来の姿である『天地神龍ガイ・アスラ』(本家の第一形態とは異なり、左半分が黒で、右半分が白)と滅龍の眷属に堕ちた『スレイブ・ガイアスラ』などが確認されている。
レベル4の方はその人気故に他のスピリットとの合体カードが多く、太陽龍ジーク・アポロドラゴンや、龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードなどと合体している。
フレーバーテキスト(第一弾から第八弾)のラスボスとなっており、ドラマCDではグリリバが演じた。星座編のフレーバーテキストでも登場。
余談
かなり制圧力に特化したスピリットであり、汎用性が低かったため、後にBPとコストを下げた『天地神龍ガイ・アスラ』や『スレイヴ・ガイアスラ』、またアルティメットとして驚異のBP50000を有する『アルティメット・ガイ・アスラ』、詩姫版リスペクトカード『マイ・アスカ』など、数多くのリメイクカードを生み出している。