人物
モーブと呼ばれる種族であり、バニラという町で暮らしている。クールで落ち着いているが、根は優しく穏やか。
またバトルスピリッツの腕も確かで、バニラの外に出てはバトルを繰り返し、勝って得た食料などをバニラに持ち帰ったりしており、そのためバニラの孤児たちからも慕われている。
幼少の頃に父親であるアバレス・レヴォを何者かに殺された過去を持ち、彼が持っていた「人とモーブの心を隔てるゲートを開きたい」という理想を受け継ぎ、モーブと人々が互いを対等に認め合う世界を目指すようになっていく。
来歴
バトルスピリッツ 赫盟のガレット
バニラ外でのバトルに明け暮れていたが、ある日モーブの代表であるルシアン・パークスが統一政府に「モーブの解放」をかけてバトルに挑むことを知り、モーブと人が対等になるチャンスかもしれないとそのバトルを観戦すべく統一政府へと向かう。
だが相手のザイファー・トライのデッキはルシアンのデッキ内容を完璧に対策したものであり、惨敗。不正を訴えるルシアンだったが、人々には苦し紛れの言い訳に映り、乱闘が起きてルシアンは何者かによって刺殺。ガレットはショックを受けるも、その直後に何故か意識がマザーコアとつながり、紫のコアの光主に選ばれる。
その後、モーブを支援している統一政府の議員グレアム・レオニードの計らいでモーブ特別区の学園に編入。先のバトル時に対面していたルシアンの息子ヴァルト・パークスと共にモーブの未来について考え、親交を深めていく。
だがルシアンの最期を目の当たりにし、「バトルスピリッツというルールによる解決」に不信を抱き武力蜂起を目指し始めるヴァルトと、あくまでバトルスピリッツでの解決を目指すガレットは徐々にすれ違い始める。
そして、ルシアンの死について調べていくうちにレオニードが影からルシアンのデッキ情報を流出させた黒幕であり、モーブの支援者を装いつつモーブの弾圧と汚職に手を染めた悪人と判明。父の敵であるレオニードを殺害しようとするヴァルトをガレットは制し、対立が決定的になってしまう。
ガレットが学園を訪れて1年。ガレットはヴァルトと、「ヴァルトが勝てばガレットはヴァルトに従って武力蜂起に力を貸し、ガレットが勝てばガレットはヴァルトと袂を分かつ」という条件でバトルを行う。このバトルにガレットは勝利し、学園とヴァルトの元を去って父アバレスが探していた伝説のカードを探す旅に出る。
旅に出た後、人間専用区とバローネが治める離れの島を訪れ、人間と魔族をそれぞれ象徴するカード「シーズグローリー」「竜騎士アンブローズ」を手に入れ、既に持っていたモーブを象徴する「竜騎士ソーディアス・ドラグーン」と合わせ伝説のカード3種を揃えることに成功。
最後の試練として、異界見聞録に応じカードが指し示した座標である南極に向かうが、そこで待ち構えていたヴィサルガとバトルに。
バトルの最中、ヴィサルガは「未来に現れるモーブが人類も魔族も戦乱に巻き込み嘆きに変わる」という予言が異界見聞録にあり、それを記した異界王についてあくまで他人として語る。
時空を超えて古代の異界グラン・ロロに渡った、後に異界王と呼ばれることとなる男は本能のままルールもなく獣同然に生きていた異界人に言葉・数学・哲学・階級・法律など智恵を授け、異界人達は文明に目覚めた。しかし異界人達の間には、その知性や互いの優劣ゆえの恐怖心から差別や偏見などによる争いが生まれるようになってしまう。知性をもった彼らに暴力が生まれ、暴力が武力を育んだことを異界王は悔い、バトルスピリッツで決めるというルールを作った。
異界王が未来を見て異界見聞録に予言として残したように、高い知力を誇るモーブのヴァルトが武力によって世界を変えようとしているのはかつてのグラン・ロロで起きた悲劇を繰り返すことになる。ヴィザルガはガレットに、繰り返される憎しみと争いを終えるべくかつての『智恵なき世界』を創ることを目指せと諭す。
だが、過ちを正せる智恵の力を信じるガレットはその提案を拒否。「人も魔族もモーブも、差別や偏見を乗り越え、手を取り合い共に同じ景色を見る未来」という夢を持つガレットは、智恵を持って自分が信じる道を進むことで人々の心を変えていく革命を起こすことを決意。3種のカードが結集し三位一体となったことで生まれた「竜騎士皇帝グラン・ドラゴニック・アーサー」でヴィザルガに勝利。
ヴィザルガの正体が肉体を持たない異界王の魂であることを理解したガレットは、膨大な智恵を持つヴィザルガに手を貸すよう頼み、結集した3種のカードの力で異界グラン・ロロに旅立つ。
異界見聞録の予言を覆す決意を固めたガレットの行く末を見守ることにしたヴィザルガは「理想を叶えたいのならば、このグラン・ロロでコアの光主である自分が何者なのかをまず知るべき」とアドバイスし、ガレットは見果てぬ夢に向けて歩み始めた。
バトルスピリッツミラージュ
遠い過去のグラン・ロロへと渡ったガレット・レヴォ。行き倒れていたところを白の王に拾われ彼の居城である「白銀城」に迎え入れられた。現在の地球で起きているモーブ差別に関してのこと、グラン・ロロで異界王に関連して起きている問題についてそれぞれ話し親睦を深めた。
白の王と緑の姫の婚姻の儀当日に異界王の攻撃に出くわし、白の王と緑の姫の死を目の当たりにする。焼け野原と化した白銀城跡で異界王に接触、彼を諭すが「不完全な理想ほど聞くに値しないものはない。特に今のお前は」と一蹴され赤のシンボルを砕かれ異空間へ飛ばされる。その中で新たなデッキ(後述)と白のシンボルを身に宿し、白の王の「語り合おうではないか」という誘いを受けバトルを開始。
白の王が変身した百瀬勇貴から「光主として生きることは新たな価値観を持つこと」と、ゾルダー・グレイヴからは「人類は戦う以外の解決策を知らねえ」とそれぞれ助言を受ける。バトルを通じて「世界を変えるには人類の価値観を根本から変える必要がある」という結論に至り、最終ターンで冥騎皇ドラゴニック・アーサーを翼神機グラン・ウォーデン・ツヴァイへ転醒させ、ゾルダーの「終焉の騎神ラグナ・ロックX」を撃破、続く2連続アタックでライフを削り切り勝利。白の王から世界の変革を任され、同時に紫と白の光主となった。
白の王とのバトル後は時代と大陸を超えて旅を続け、バトスピを通じて多くの者と仲間になった。「最後にバトルする相手は貴女と決めていた」として女神マギサの元へ馳せ参じ、バトルを通じて自分が目指す理想の世界を語った上で、「世界を変えるには人類の価値観を根本から変える必要がある」という考えを現実とするリセット計画「グランリセット」を提唱、彼女に協力を求める。
マギサの協力を得ることに成功したガレットは、彼女のマザーコアの力と6色のシンボルの力を使って異界人のゴッツレンとモンザを伴い神々の砲台跡地へ帰還。コアの光主の能力で全世界のコアシステムに干渉、それを通じて地球人にグランリセットの発動を宣言する。
そしてヴァルトと互いの信念をかけたバトルを始めた。徐々に追い詰められるも防御マジックで耐えた後、セットしておいたワールドミラージュを転醒させてヴァルトの切札であるダイナスティドラゴンとの一騎打ちの際に、ヴァルトに自身がグランロロでの旅を得て見つけて見つけた自分達に足りなかったのは、未知の冒険を求める探求心だと解き、それを可能にするのはバトスピでターンを重ねるようにお互いを分かり合い、敗北を受け入れるように相手を受け入れる心が今の自分たちには必要だと語った。バトルに勝利したあとは、緑と黄の光主であるリィンも加わりコアの光主3人で話し合い今は異界人と人間モーブが和解し合うのは、難しいけど新しい時代はこれから始まると新たな時代へと進んだ。
使用デッキ
バトスピアニメの主役としては初の紫をメインとしたデッキでキースピリットは「竜騎士ソーディアス・ドラグーン」とそれを転醒した「龍騎皇ドラゴニック・アーサー」。かつて覇王に登場した「騎士の覇王ソーディアス・アーサー」のリメイクスピリットである。
系統はアーサー王伝説をモデルにした「魔影」で占められている。
なお、本家ソーディアス・アーサーもデッキに組み込まれている模様。
ミラージュでは系統:「武装」/「魔影」と「来是」/「占征」を持つスピリットを主体とした白と紫の混色デッキ。キースピリットは「冥騎皇ドラゴニック・アーサー」とそれを転醒した「翼神機グラン・ウォーデン・ツヴァイ」。龍騎皇ドラゴニック・アーサーと翼神機グラン・ウォーデンのリメイクスピリットである。
余談
彼を演じる櫻井孝宏氏は過去にも少年激覇ダンで百瀬勇貴、ブレイヴでゾルダー・グレイヴを務めている。(※ガレットの性格としては勇貴の方が近い)
最終話配信の直後に発表された続編のティザービジュアルでは、ガレットと勇貴が背中合わせで描かれており、「バトルスピリッツミラージュ」での白の世界の王との掛け合いからやはり彼は勇貴の生まれ変わりである事が示唆され、これまで櫻井氏が演じてきたキャラクター全員とバトルしている。
名前の由来は住んでいる町の名前が「バニラ」(カードゲーム用語のバニラに掛けたかは不明。)である為、おそらくお菓子のガレットだと思われる。また、「ガレット」の名が「スカーレット」からの造語であることが公式に言及されており、彼が赤の光主でもあることが名前で示されていた。レヴォはrevolution(革命)から来ており、正に「赫盟のガレット」というタイトルそのものである。
関連タグ
レナード・ウィリアム・アードレイ:「覇王」の登場キャラクター。リメイク前のアーサーを主軸にした魔影デッキの使い手である。
旧セイバー:中の人が同じでこちらはアーサー王その人。奇しくも女のアーサー王の方は紫の光主と中の人が同じだったりする。そんなこんな言っていたら、「赫盟」最終話で彼が「創界神マーリン」を使用することに…。
枢木スザク:中の人が同じであり、相棒となる機体はアーサー王伝説に由来する他、武力を行使し世界を変革させようとする友人と決別するなど、共通点が多い。なお、その友人たちはどちらも中の人が同じである。