曖昧さ回避
- その他の用法はプロトセイバーを参照。
「私はセイバー。君を守るサーヴァントだ。」
プロフィール
真名 | アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 |
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クラス | セイバー |
性別 | 男性 |
身長 | 181cm |
体重 | 68kg |
サーヴァント階位 | 第一位 |
出典 | アーサー王伝説 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの | あまり思い付かない |
嫌いなもの | 取り立てて浮かばない |
設定担当 | 桜井光、奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇(原案)、中原(Proto、FGO) |
CV | 櫻井孝宏 |
食べるのも得意だが作るのも得意(料理)
概要
『Fate/Prototype』に登場するセイバークラスのサーヴァント。
マスターは、七位で主人公の沙条綾香。サーヴァント階位は一位。
シリーズお馴染みのセイバーの男体化ではない。むしろ経緯的に逆。
容姿と性別に関わる設定以外は『Fate/stay night』のセイバーと同じ。
『Fate/stay night』の前身となった俗に言う『旧Fate』等と呼ばれる原型作品(未発表)は主人公が女性であり、エロゲだと女性が主人公だと成り立たせにくい等の理由で当初は奈須氏は『旧Fate』をリメイクすることを渋っていたのだが、武内氏は対処として半分冗談半分本気で「セイバーは男だけど、女の子にしちゃえばいい」と発案した。そして誕生したのがアルトリアという訳である。
当時の武内氏は発売前のインタビューによると、美少女騎士がマイブームだったらしい。そのために、そういうのを描きたかったという事情もある。その他にも、今のユーザーにとって受け入れられる要素だろうとも考えていたようだ。この一件に関して奈須氏は「当時は殺気を覚えましたね。コイツ、俺のセイバーを女にしやがった。みたいな」といった意味合いのコメントを残している。
そういった経緯もあって、主人公を男性にする都合上『stay night』では綾香共々お蔵入りにされてしまった。ただし、この二人の関係の一部の要素は引き継がれている。具体的には、セイバーと衛宮士郎といった最強のサーヴァント(それも金髪碧眼のセイバークラス)と最弱のマスターがコンビになり、アーチャーと遠坂凛といった料理が得意な皮肉屋と黒髪碧眼のマスターがコンビになるといった要素が受け継がれた。因みに『旧Fate』の時点で、セイバーが黒化する展開が存在した。
長らく設定のみのキャラクターではあったが、前日譚の小説『蒼銀のフラグメンツ』において遂に主役として登場する運びとなった。その後に、同様の設定で『Fate/Grand Order』にも登場した。
pixivでは『旧Fate』の情報が初めて出た際の名称である本記事タイトルが多く使われている。
容姿
『Character material』で明かされた旧デザインと『Prototype』以降の新デザインが存在。
旧デザインは、黒化した時のものが現在のギルガメッシュへ流用されている。
『Prototype』でリメイクした際に青王のデザインを取り入れた形となった。フードが付いたことが大きな特徴と言えるだろう。劇中では被ってないが、兜も設定資料でデザインされている。デザインはセイバー本人が武内氏、鎧が逢倉千尋氏、エクスカリバー及びアヴァロンがRAITA氏である。
人物
一人称は普段は「私(わたし)」、素の状態では「僕」。
まさに「白馬の王子様」という言葉を実体化したかのような、金髪の凛々しい男性。
大人びた価値観と正義感を持ち、悪を糺し善良を尊しとするヒーロー然とした性格。とはいえ実はかなりの天然でもあり、番外編に登場する度に拍車がかかっている。一部の設定を受け継いだ赤い外套のアーチャーっぽいニヒルな物言いが混ざることもあるが、綾香に絶対の信服を置いている。綾香にとっては保護者の立ち位置も兼ねる。あちらと比べてマスターに対してはフランクな態度。
8年前の聖杯戦争では、綾香の姉・沙条愛歌のサーヴァントとして現界しており、最後まで勝ち残っていたのだが、聖杯の本質に気づいたためにそれを利用しようとする愛歌を殺害して、それに伴い自らも消滅した。聖杯に託す願いである「故国の救済」は8年前の時点で幼い綾香の影響によって既に捨て去っており、そのことを悟らせてくれた綾香を救うために再び召喚に応じた。なお『聖杯入手直前にマスターから強制的に契約を破棄され、後遺症から記憶が曖昧である』と前回の聖杯戦争については誤魔化しているが、実際には『蒼銀のフラグメンツ』の大部分の記憶を保持している。
セイバーと同様によく食べる一方で、自身も料理上手。劇中でも綾香にその腕を振るっているが、ランサーからは「味が大雑把」と言われているので、赤い外套のアーチャーには及ばない模様。
能力
別名である「騎士王」の名に相応しい英霊最高峰の剣技と、卓越した戦況把握能力、マスターの身を必ず守る優れた防衛能力、聖剣『エクスカリバー』を兼ね備えた、最優のサーヴァントである。
『FGO』では、宝具の限定開放と思われる光の斬撃を主体としつつ、アルトリアよりも回転斬り中心の剣撃を披露する。エクストラアタックでは『風王鉄槌』を風の斬撃という形式で放っている。
ステータス
保有スキル
対魔力(A) | セイバークラスである彼は高い対魔力スキルを所有している。およそ現代の魔術師では彼にダメージを与えることは不可能である。 |
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騎乗(B) | 魔獣・幻獣・神獣を除くすべての獣、乗り物を自在に操ることが可能。 |
カリスマ(B) | 軍団を指揮する天性の才能。『FGO』でのアーサーは巨獣との戦いに特化されている。巨獣と戦う時は味方が付いて来られず彼一人になるため、カリスマを発揮する余地がない。 |
魔力放出(A) | 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬時的に放出する事によって能力を向上させる。竜の炉心を持つ為、極めて高い『魔力放出』スキルを有する。 |
赤き竜の徴(A) | 「魔力放出(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
直感(A) | 戦闘時、自身にとっての最適の展開を感じ取る能力。 |
眩き旅路(EX) | 「直感(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
巨獣狩り(A) | 『FGO』で追加。ブリテンを蹂躙せんとする魔獣の数々とアーサー王は戦い、悉くを打ち倒してみせた。巨大な敵性生物との戦闘経験に長けている事を示すスキル。 |
聖剣使い(星)(A+) | 「巨獣狩り(A)」が変化したスキル。ゲーム効果や変化前のスキルである『巨獣狩り』のスキル効果を踏まえると、『カリスマ』との複合スキルと思しい。 |
宝具
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
- ランク:EX
- 種別:対城宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:999人
「ああ、決着を付けよう……」
「十三拘束解放(シール・サーティーン)――円卓議決開始(ディシジョン・スタート)!」
《承認、ベディヴィエール、ガレス、ランスロット、モードレッド、ギャラハッド――》
「是は、世界を救う戦いである――」《アーサー》
「『約束された勝利の剣(エクス……カリバー)』ァァァッ!!」
セイバーの代名詞たる聖剣。こちらも基本的には彼女のものと同一だが相違点が二つある。一つ目は彼の聖剣の鞘は二重構造になっており、『風王結界』が解除されてもまだ鞘が付いている点、二つ目は彼女と違いアヴァロンが常備されている点である。ただし、こちらのアヴァロンは防御効果の無い拘束具で「強力な武器はここぞという時でしか使用を許さない」という円卓の騎士の決議による13の条件で聖剣を封じている。その半分以上がクリアされると、円卓の騎士の間で使用が可決されて、拘束が解けていく。封印は奈須氏曰く「ガチョン!ガチョン!」と拘束が外れてゆく模様。
鞘がついた出力半分程度の状態でも『終末剣エンキ』によって発生した都市を飲み込むほどの大波濤を一撃で蒸発・粉砕させている。そのため最大出力は最早想像できない領域にまである。星を滅ぼす外敵を打ち倒すために振るわれる場合は、種別・レンジ・最大捕捉が『???』となっている。
因みに、現在明らかにされている条件は——
- 共に戦う者は勇者でなくてはならない
- 心の善い者に振るってはならない
- この戦いが誉れ高き戦いであること
- 是は、生きるための戦いである ——《ケイ》
- 是は、己より強大な者との戦いである事 ——《ベディヴィエール》
- 是は、一対一の戦いである事 ——《パロミデス》
- 是は、人道に背かぬ戦いである ——《ガヘリス》
- 是は、真実のための戦いである ——《アグラヴェイン》
- 是は、精霊との戦いではない事 ——《ランスロット》
- 是は、邪悪との戦いである事 ——《モードレッド》
- 是は、私欲なき戦いである事 ——《ギャラハッド》
- 是は、世界を救う戦いである事 ——《アーサー》
……となっている(何人か、「お前が言うな」状態なのは気にしてはいけない)。
残る最初の三条は「ガウェイン」「ガレス」「トリスタン」「パーシヴァル」の四名のうち三名が列席することになる。残りの一条は現時点では不明。この円卓議決の承認は『FGO』や『事件簿』によると、同様のものが並行世界におけるアーサー王の聖剣や聖槍にも、課せられているようである。
なお『FGO』ではゲームの都合のために、3対1の戦いが多くなるためかパロミデスの承認が入っていないのは当然なものの、相手が精霊でも、隣にいるのが邪悪であっても、パン買ってくるおつかいのついでであっても、NPが100%以上溜まればいつでも可決がなされてぶっ放すことができる。流石に威力は落ちているだろうが。拘束云々に関しては、原作の再現が不可能なので致し方なし。
アーケード版では光の柱が周囲を取り巻くように現れ、承認に呼応して消滅していくという演出。
風王結界(インビジブル・エア)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~2
- 最大捕捉:1人(剣に対して)
セイバーの刀剣を覆う、魔術による風の鞘。基本的な役割は彼女のものと同様に、有名すぎる聖剣の正体を隠しつつ、刀身の長さを誤魔化すという目的と『風王鉄槌』による攻撃への転用である。
詳細は該当記事を参照。
他作品での活躍
船上のメリークリスマス殺人事件
未発表の『Prototype』の設定をベースにしたドラマCD。
本作は聖杯戦争が終わったという設定でありながら、ギャグ時空な為に整合性は無視されており、他のキャラクターと同様に白熊など中の人ネタが多分に含まれている。そのため本編に引き続き、綾香のサーヴァントとして登場するが、戦いではないからか本編以上に天然な面が強く出ている。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
沙条愛歌のサーヴァント。階位はこちらでも第一位。彼にひたむきな愛情を向け、戦いから守るために文字通りあらゆる手段を取ろうとする愛歌に対し、異を唱えるも聞き入れてもらえず、ならば自分が先に勝ち進めばいいと考え戦う。しかし、愛歌は彼が見ていない所でアサシンとキャスターを懐柔して手駒にし、さらにマスターやその関係者達を次々に手にかけていく。それらの事実を知っても、聖杯に託す願いである「故国の救済」さえ成ればと思っていたのだが……因みに私服は、同作が『Prototype』版『Fate/Zero』であるせいか、あちら同様黒いスーツ姿となっている。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
第3部『ドライ!!』の過去編において夢幻召喚という形で、まさかの登場を果たす。
夢幻召喚は使用者によってデザインが変わるため、男性が「アーサー王」の宿るセイバーのクラスカードを使えば、こちらになるという事なのかもしれない。(作中では説明はないため不明)。デザインはほぼ一緒だが肩のあたりに布の部分が増えている。兜の角は左側が折れ、全身の布はぼろぼろであるが、これは戦闘の結果なのか元からこういうデザインなのかはプリヤに設定画がないのでこちらも不明。ただし、聖剣のデザインはアルトリア(剣)のものと同じである。使い手はジュリアン・エインズワースの父、ザカリー・エインズワース(の人格を置換した人形)で、美遊兄の聖杯戦争における最後の相手として現れた。一進一退の激闘を繰り広げるも紙一重の差で敗北する。これにより生前の自我を取り戻したザカリーは「ジュリアンを頼む」との言葉を残して消滅した。
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
差出人不明の招待状により『stay night』世界の冬木市へと赴く。アーチャーやランサーと、綾香との同室を賭けた勝負をしたり、ランサーと一緒に綾香の入浴を覗こうとしたり、愛歌と微妙にズレた漫才を繰り広げたりと、男子高校生のような面を見せている。また、衛宮邸の土蔵に興味を示したが、これは『stay night』にて、別時空の自分であるセイバーが召喚された事に引っ掛けたネタ。
Fate/Grand Order
ホワイトデー企画『CBC 2017』において、期間限定キャラとして遂に実装される。レアリティはアルトリア(剣)と同様に☆5。それと同時に、体験クエストも行われた。翌年では、ピックアップガチャにおける復刻に加えて白い礼服姿の新衣装「ホワイトローズ」の霊衣開放も追加されている。
今作における彼は、『蒼銀のフラグメンツ』及び『Prototype』における戦いを終えてアヴァロンに至った彼本人。マーリンから『原種』なるモノが目覚めたことを知らされとある獣を討伐する為に様々な世界を渡り歩いている。なお体験クエストによると、彼は本編の始まる数年前にDr.ロマンに会っていたらしく、その縁伝いもあってカルデアの主人公の元へと喚ばれた事が示唆されている。
自身の「幕間の物語」では、主人公と契約はしたものの自分はいずれこの世界を去る存在だからと称し、知り合いを含む他のサーヴァントや職員達(マスターである主人公と、同じく並行世界の存在であるベディヴィエールを除く)とは距離を置いていた事が発覚する。この話を静謐のハサン伝いに聞いた主人公とかつての関係者達、そしてある人物が連れてきた強力な助っ人の叱責により考えを改め直して、自分がやって来た目的を話すと同時にカルデアの面々にも協力を頼むのだった。
宝具『約束された勝利の剣』開放時には、円卓議決の承認(承認コードは条件毎に対応されている騎士の名前である)を経て刀身を解放、やっぱりビームをぶっ放す。本来は『カーニバル・ファンタズム』の特典映像においても解放のシーンが在ったのだが、尺の都合によりカットされている。
宝具演出の際、放つ時のフォームは特典映像と同じくセイバーオルタのように下から切り上げる形である。議決の際に聴こえる音声は女マーリンのものである。今回の現界に当たっては、ある事情からベディヴィエールの拘束「己より強大な者との戦い」が自動解除されるよう設定されている。
ゲーム上での性能
最大HP | 13975 |
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最大ATK | 12465 |
コマンドカード | Quick:1/Arts:2/Buster:2 |
宝具カード | Buster |
スキル1 | 魔力放出(A)) / 自身のBuster性能アップ(1T) |
スキル1(強化後) | 赤き竜の徴(A) / 自身のBuster性能アップ&NP獲得量アップ(各3T) |
スキル2 | 直感(A) / スター獲得 |
スキル2(強化後) | 眩き旅路(EX) / 同上+自身のクリティカル威力アップ(3T) |
スキル3 | 巨獣狩り(A) / 自身に〔超巨大〕特攻状態を付与(1T)&自身のNP増加(+20%) |
スキル3(強化後) | 聖剣使い(星)(A+) / 味方全体の攻撃力アップ(3T)+自身に〔超巨大〕特攻状態を付与(3T)&自身のNP増加(+20~30%) |
宝具 | 自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果アップ>&敵全体に強力な攻撃 |
☆5セイバー初の男性サーヴァントであり、それまで最高値だったアルテラを僅かに超えてセイバー最強のATKを誇る。セイバーらしいカード配分で、攻撃のヒット数も《Q:3/A:2/B:1/Ex:5》とオーソドックスでクセがない仕上がりとなっている。上記のスキル欄の「カリスマ」スキルの説明にもあるように「今回は単騎で戦う事に特化した戦闘スタイルになっている」という設定を踏襲しており、自己強化型のスキルで固められていたが、スキル強化クエストによって若干変化している。
同クラスで似た性能のアルトリアやモードレッドとは実装当初から比べられることが多いが、スキル強化を繰り返す中で少しずつ差別化されており、彼は「巨大エネミー特攻を活かしたボスキラー」と言える。巨大ボスは単騎で登場するものが多いが、第2部2章の巨人のように複数で出てくるタイプもいるため、それらを一掃できるのは大きな強みとなる。ただし、あくまで男性サーヴァントである以上、これまで☆5セイバーが避けてきた男性キラーアーチャー達の一撃をもろに食らうことになってしまう。Aランクの「対魔力」の加護があるとはいえ、魅了スキルへの警戒もしておきたい。
また、Busterの威力を上げられる第一スキル、スターを生み出してクリティカル威力を上げられる第二スキルは強力で男のマーリンとの相性は良く、サポートのマーリンと組み合わせたWマーリン編成でならエネミーが超巨大特性を持っていなくとも、超火力でゴリ押す事が出来る。スターの生成やBusterバフができる「アニバーサリー・ブロンド」との相性もいい。クリティカルアタッカーの競合相手として超人オリオンがいるが、そちらはランサークラスを苦手としており、特攻対象も違うので差別化はできている方。限界まで育てて、聖剣使いとしての真価を発揮させてやろう。
Fate/Grand Order Arcade
ストーリーには『背徳果実都市リリムハーロット』にて登場した。曰く「LとR(ビーストⅢ)が揃う時、SとG(ビーストⅥ)もまたいずれかのソラの下に顕われる。」というマーリンの予言を手掛かりに各世界を渡り歩いており、その過程で彼方のカルデア(恐らく『FGO』本編の方)については認知していた模様。グランドクラスの山の翁やノアと共に、ソドムズビーストに立ち向かった。
関連人物
生前
自身をブリテンの王座へと導いた魔術師。こちらと違って女性であり、しかも別次元のアーサー王と声が似ているらしいが、性格は男の方と同様に割とちゃらんぽらんである。ACでの共演を経て2022年水着イベント『アークティック・サマーワールド!』からは素性を隠す為かキャスターではなく、プリテンダーな上に水着姿で遂に本家にもやって来る事に……アーサーの明日はどっちだ。
マイルーム会話によれば、現在のクラスを盾に別人だとワザとらしくごまかされ逃げられたが「流石にそれは無いだろ!?Σ\(゚Д゚;)」と彼にはお見通しで、問い詰めるべく後を追いかけた問題児。
実の息子にして、嘗ての部下。そして自身に叛逆した末に、相打ちとなった相手。
彼からは歪んだ愛情を向けられていたが、アーサーがどう思っているのかは不明。
敵対者の1人であり、当時のローマ皇帝にして、魔剣と「剣帝」の異名を持っていた強敵。
アーサーをローマ風にした「アルトゥールス」と呼称し、ブリテンもろとも自分のものにしたいと執着されブリテンに侵略し襲いかかって来たが、アーサーの聖剣によって倒された事で存在自体が消滅した。なお、元ネタとなった史実では彼は架空の皇帝なのだが、型月世界では存在していた。
Fate/Prototype
契約したマスターにして想い人。そして自身の意識を変えるきっかけをくれた恩人でもある。
彼女に対しては珍しくイタズラ心が湧くようであり『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』ではランサーと一緒に綾香が入っている女湯に突撃しようとしたが、アーチャーに止められたので未遂で終わる。なお『FGO』の2023年水着イベントで、オジマンディアスが彼女のことを知っているという情報が開示されており、彼曰くアーサーは綾香の前では王者の姿ではなく素を見せるようだ。
7年前に起きた聖杯戦争で契約したマスターで、綾香の姉。彼女に想いを寄せられたのがきっかけで惨劇が繰り広げられてしまい、自身の手で彼女を介錯した。しかし7年後も依然と執着されている。
聖杯戦争での初戦相手であり、綾香に言いよる恋敵の1人。戦いで共闘したり、綾香相手に悪ふざけする際の相性は抜群。綾香はランサーに襲撃されている最中でセイバーを召喚した。そしてあちらのアーサーとあちらのランサーの不可視の武器に関するやり取りは『旧Fate』でも存在した模様。
聖杯戦争での対戦相手であり、綾香に言いよる恋敵の1人。
何かとウマが合わない、この戦争でのライバル的立ち位置。
聖杯戦争での対戦相手にして、綾香の同級生として転校してきた相手。聖杯戦争の協定に基づき無闇な殺戮を咎めるも、彼には自分にはマスターはいないのでペナルティは無意味だと一蹴される。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
前回の聖杯戦争において、ライダーとの決戦の際に神殿に乗り込んで共闘した東方の大英雄。
消滅の際「お前は正しい」という言葉をセイバーへ贈り、変わるきっかけを与えた。また『FGO』ではライダーとセイバーが鉢合わせて一触即発にならないよう、裏で密かに立ち回っている模様。
前回の聖杯戦争での対戦相手の1人。規格外の宝具を持つライダーとの東京湾決戦は熾烈を極めた。また『FGO』では、あちらの幕間などで何かと距離を取りたがるアーサーの事を気にかけている。
前回の聖杯戦争の対戦相手の1人。セイバーよりはマスターである愛歌の方を敵視している。
マスターの霊薬を使って倒錯した結果、セイバーの持つ英雄性にかつての夫の面影を見た。
前回の聖杯戦争のはぐれサーヴァントで愛歌に拾われた彼女と、同陣営となる。
愛歌に心酔する彼女からは、愛歌から恋心を抱かれている事に嫉妬されている。
前回の聖杯戦争の対戦相手だったが、寝返りによって同陣営となったサーヴァント。初対面は純粋に敬意を抱かれていたが、過去に縋る余りに愛歌を止めようともしない有様に嫌悪感を抱かれる。
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。どんな事があっても立ち上がる彼/彼女を「心に剣を持っている」と称して、全力で力になることを決める。その優しさは「暖かな陽だまりのよう」だと称している。
別次元における男の方のマーリン。彼とは声が全く同じである。なお、一時期の彼の声は、プロトセイバーから性格面の個性を分け与えられて誕生した弓兵の英霊のものであり奇妙な関係である。
別次元におけるもう一人の自分(同一人物)。汎人類史に登録されているアーサー王はこちらの方。
なお、この世界(従来の型月世界)の自身に会ってみたいという旨の発言もしている一方で、プロトマーリンに似た声の持ち主であると知った際のボイスが存在する。しかし、状況から直接対面は果たしていないものと思われる。だが少なくとも、水着獅子王とは面識・交流がある模様である。
上述したアルトリアの実の息子(娘)。つまり別次元のモードレッド。アーサー曰く、向こうと比べて「可愛らしい」とのこと。因みに、プロト時空のモードレッド卿はアーサーにそっくりの男性である(というか、別次元の父上の世界でも彼女は元々なら男性設定だったがアレとキャラが被るために、女性設定に変更された)。彼女は自身の父親に「父上」と呼ぶため、プロトセイバーには「男の父上」と呼んでいる。また、自身の幕間の物語では彼女がアーサーに無視られた事を憤慨する場面があり、こちらでも『父上大好き』が適用されている。因みに『可愛らしい』と評したのは見た目や性別の話ではなく、自身の息子であるモードレッドの性格と比較しての評価であると思しい。
別次元における円卓の騎士であり部下。彼の持つ『転輪する勝利の剣』はプロトセイバーの知るガラティーンと似ているらしい。因みに『EXTELLA』時代の彼のデザインは旧セイバーを思わせる青い目になったが、続編の『LINK』では従来までのガウェインの目に戻された。また『コハエース』においては、ガウェインが彼を見るなり「ぜひこの方に仕えてみたいです」とコメントしている。
別次元における円卓の騎士であり補佐官。同じく異世界から来た者同士という共通点からか、それなりに話をする仲である事が自身の幕間において判明している。同時に彼の振る舞い方から、こちらの円卓組にとってもアーサーは『仕えるべき我が王』と認識されている事が分かる。こうした仲であるのは、やはり円卓の騎士の中でも古参のアーサー王が信頼を置く騎士だからであろう。回想シーンにおいても自分の世界の彼への強い信頼が見て取れる。ただし、彼は(英霊に至るまでの紆余曲折はあるが)従来の型月世界の人物。また、アヴァロンに至ったが送り返された点でも共通。
先述の面々と同じく、別次元における円卓の騎士であり部下達。彼らもアーサーが我が王と同一存在であると認識してはいるものの、かなり困惑している様子。どちらも『Prototype』世界での詳細は現状不明。ただ、ガレスの方はモードレッドなどの例から原典と同じ男性であると推測される。
別次元における異母姉ではなく、ブリテン異聞帯出身ののモルガン。公式による第六異聞帯の漫画に描かれた彼はアーサーの外見によく似ているのだが、若かりし頃のモルガン曰く、内面や性格的に彼らは全く似ていない模様。なお『Prototype』世界での詳細は不明であるが、プロトモードレッドの異常者っぷりを見るに、プロトモルガンも相当ヤバい悪女であった事は間違いないであろう。
異聞帯におけるモルガンの若かりし頃の姿。上記に記載したように、共に戦い語り合った弟子であり友人(恋人)だった彼は、漫画『フロム ロストベルト』ではその姿がアーサーによく似ているのだが、トネリコのマイルームボイスにてマスターに「彼を見て誰かを思い出さないか?」と聞かれた際に全くと答えており、彼らは似ていないということが明かされた。彼を「男のアルトリア」と呼んでおり、もしかしたらアーサーも、幼い時はアルトリアと呼ばれていたのかもしれない。因みに、厳密にはアルトリアは女性名というよりは幼名なので、成人する前のアーサーの名前である。
嘗て『Prototype』で戦った、バーサーカーのサーヴァントと同じ存在だと思しい。
ただし、見た目はともかく振る舞いが比較的落ち着いているので、動揺している。
自身の幕間において共演した子供の姿をしたサーヴァント達。たまにアーサーに相手をしてもらっている様子で、二人曰く膝の上や背中によじ登ったりしても怒らないし優しい人とのことである。
詳細不明だが、恐らく夫が妻の姿で召喚されたのが窺えるサーヴァント。
どうやら、アーサー王が男性である事を訝しげに思っている模様である。
自身のことを「稀人」(異世界からの来訪者)と一目で見抜いた人物。
彼女は天狗としての側面があるので、その神通力で見抜いたと思しい。
アーサーから黒化時の髪型(ツンツンオールバック)及び、旧デザインを受け継いだ。なお、プロトアーチャーの世話焼き&料理上手な要素は赤い外套のアーチャーへと受け継がれている。また書籍マテリアルにおいては、アーサーの彼に対してのコメント内にプロトアーチャーの言及がある。
余談
現在では『Fate』の方が有名であるが、一定の世代にとってはプロトセイバーと言ったらミニ四駆のことである模様。実際、twitterでは『Fate/Grand Order』のガチャにプロトセイバーが出ると発表された時には、ミニ四駆のプロトセイバー関連のツイートもかなり投稿された。因みに、プロトセイバー(Fate)の中の人はプロトセイバー(ミニ四駆)が登場するアニメがデビュー作という運命的とも言える因縁が発生している。しかも役柄がプロトセイバー戦隊の一員(ホワイト)である。
『FGO』では宝具や体験クエストでの発言が、ある仮面ライダーの最終フォームが放つ必殺技やその仮面ライダーが出る番組で流れる後期OPの歌詞を、最終再臨時の発言があるウルトラマンが主役を務める番組のOPのサビを連想させる(そのウルトラマンの変身アイテムは旧セイバーに似た声を出す)ためか、付いたあだ名がニチアーサー。過去の呪装戦隊タマモナインと同じ枠の番組か……
ニコニコ動画では上記の特撮ヒーローを連想させる言動をネタにしてか『FGO』における宝具演出に別のBGMを被せた動画が作られており、pixivにおいても旧セイバーの発言でマスターが上記のOPを思い出すイラストや、旧セイバーがこの剣を手にするというイラストが投稿されている。
関連イラスト
関連タグ
Fate/Prototype 旧Fate Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ
Fate/GrandOrder セイバー(Fate) サーヴァント