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フランベルジュ

ふらんべるじゅ

刀剣類の内、炎を模した波打つ刃の剣の形式。美しい剣だが、その美しさとは裏腹に斬られたものは癒えにくく荒れた傷を付けられるという凶悪な武器。 骨董芸術としての価値も高い。
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フランベルジュとは、の刀身形式の一種である。

フランベルジュとは仏語で『』を意味する。

独語では「フランベルク」表記・呼称。

概要編集

フランスドイツで開発された刀剣形式の一種。

』の名を冠するように、揺らめく炎を模した波打つ様な独特の形状の刃を持つ。

独特な形状の美しさから芸術品として扱われる事が多かったらしいが、

その威力は一言で言うとエグい

なにせ、この波打ち刃は人体を斬り付ければ不定型に肉をえぐり、普通の剣による切り傷に比べるとまるで何かにほじくられたかのような生々しい傷となって残る。そして医療技術や衛生管理の未発達な当時では、こうした治療困難な傷から破傷風などの感染症にかかりやすく、むしろそうした死因に直結させる、まさに死の刃であった。

この形状には他にも、相手が馬上から槍を振るってきた際にその槍を柄ごと切り払うことに長けていたり、相手からの攻撃をいなし易かったりと、防御面でも優れた性能を発揮出来るという。


無論欠点が無いわけでは無く製造・加工が普通の刀剣に比べ難しい事、形状の関係でを用い難い事、普通の剣と打ち合ってしまった場合折れ易い事、肉、革、木などには高い威力を発揮するが板金鎧には効果が薄い事等がある。


フランスでは主にツーハンデッドソード用に用いられていたがドイツではレイピア用の刀身として用いられていた。もっともその弱点の内容から見ても分る通りどちらかと言えば対軽装の武装であり重甲冑相手では分が悪い。


中世ヨーロッパ史の巨人であるカール大帝の臣下の一人、ルノー・ド・モントーバンが愛用した魔法剣としても知られる。


同様の刃の形状をした武器にインドネシアの霊剣であるクリスナイフが挙げられる。こちらはナイフや短剣であるがサイズが違えどやはり構造的にフランベルジュと同じ長所と短所がある。


また、中国の『三国志演義』に登場する張飛の武器「蛇矛」や、日本の古墳時代の剣「蛇行剣」、インドネシアの「クリスナイフ」も同じように波打つ刃を持つ。


創作での扱い編集

近年、炎を意味する名前やその形状から人気を博し、ファンタジーRPGを中心としたゲームを中心に活躍している。中には火属性を付加しているものも散見される。

蛇行剣モチーフもここに記載する。


フランベルジュモチーフ編集


蛇行剣モチーフ編集


関連タグ編集

武器 片手剣 両手剣

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