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概要編集

長浜ロマンロボシリーズの第4作に当たる作品であり、総演出を長浜忠夫氏が担当している。

ただし、これまでのシリーズがNET→テレビ朝日系列局(他)で放送されたのに対して、本作は東京12チャンネル(など)での放送かつ途中で長浜氏が降板したため、シリーズには含めないとする意見も少なくない。


製作は東映本社(実写作品や『サイボーグ009』第2作などを製作)であるが、主制作はサンライズであり、本作を手がけた監督の佐々木勝利をはじめ、スタッフは後に『無敵ロボトライダーG7』『最強ロボダイオージャ』を手がけている。そのため佐々木監督作品の手掛けたロボットアニメ3作として紹介される場合もある。


主役メカのダルタニアスは胸部にライオンなどの動物をモチーフにした、いわゆる“胸ライオン”のロボットの先駆けと名高い(そのライオン型ロボに意思が宿っている設定も後のロボットアニメに影響を受けている)。

また、クローンを初めて取り扱ったアニメであり、クローンゆえの悲劇や復讐劇なども綿密に描いている。そしてそれ以降クローンを扱ったアニメが増えていくこととなる。

人物描写にも力を入れており、戦火で家族を失った剣人達が力を合わせて生きる姿や周辺の人々が協力して支えるシーンなどが物語の主軸となった(そのようなハートフルな展開はトライダーG7以降にも受け継がれている)。後年イタリアで放送された際にこれらのシーンが共感を呼び、人気になったほどである。


ストーリー編集

1995年、地球をザール星間帝国が襲った。

日本の海南市に住む少年「楯剣人」はザール軍の攻撃で母と姉を失い、身寄りを失った子どもたちと廃墟で暮らすが、ふとしたことで出会った老人「アール博士」から人型ロボット「アトラウス」に載せられ、同じく戦闘機「ガンパー」に載せられた友人「柊弾児」とザール軍に反撃する。


アール博士によると剣人はかつてザールに滅ぼされたエリオス帝国の皇族で、もう一台のライオンサイボーグ「ベラリオス」を見つけ出すとアトラウスとガンパーと3体で合体し、巨大ロボット「ダルタニアス」になるというのだ。

剣人たちはアトラウスを見つけ出し、博士の避難してきた宇宙船アダルスを基地にダルタニアスを操縦してザール帝国と戦いを続けた。

やがて街は次第に復興し、銀河の虎「ガスコン」などエリオス帝国の残党たちと共闘していく。


剣人の父である楯隼人ことハーリン皇子はどこにいるのか?そしてザール帝国地球侵攻軍を率いる司令官クロッペンの正体とは?


登場人物編集

アダルス基地編集

剣人達は基地の近くにある廃バスを改造した家に住んでいる。

楯剣人(CV:古川登志夫)

柊弾児(CV:安原義人)

アール博士(CV:杉田俊也)

楯隼人(CV:清川元夢)

下町の人々編集

白鳥早苗(CV:潘恵子)

畑田之助(CV:西村知道)

軽井学(CV:井上瑤)

小丸次郎(CV:沢田和子)

トン助(CV:緒方賢一)

おちゃめ(CV:三田ゆう子)

大熊寅五郎(CV:飯塚昭三)

ザール星団編集

クロッペン(CV:市川治)

ドルメン大帝(CV:藤本譲)

魚類将軍(CV:黒部鉄 現:屋良有作)

プロザルス(CV:飯塚昭三)


メカニック編集

ダルタニアス

アトラウス-ベラリオス-ガンパー

アダルス基地


外部出演編集

スーパーロボット大戦編集

D』にて初参戦。

この時、ゴッドマーズとクロスオーバーしているが、それによりドルメン大帝が未登場。

そして、『GC』では『最強ロボダイオージャ』等とクロスしているが、クロッペンの物語がカットされている等、やや不遇。


胸ライオン後継者たるガオガイガーとは『クロスオメガ』で共演。しかもイベント「第2回スパクロフェスティバル」にて、あくまで声のみだが合体前のギャレオンベラリオスが並び立つ雰囲気も演出された。


スーパーロボット大戦DD』では『鋼鉄神ジーグ』と世界観を共有。


同じライオンロボである『百獣王ゴライオン』とは未だに共演していない。


長谷川裕一の漫画作品編集

超電磁大戦ビクトリーファイブ』第2部に登場。『超電磁ロボコン・バトラーV』、『超電磁マシーンボルテスV』、『闘将ダイモス』との共演を果たす。

本作のアニメ終了後の地球へ帰還中の別の平行世界から現れた、ちなみに、上記の3作品は同じ次元で同一の世界観である、作中では、平行世界はテレビのチャンネルがいくつもあるように、チャンネルが違う=違う世界が違うと説明をされていた。


その続編である『ゴッドバード』の第2部にも参戦している、今作では別の平行世界ではなく、同じ世界の楯剣人白鳥早苗をはじめとする登場人物が成長した(30代)姿で登場する、ちなみに、この世界では『勇者ライディーン』も共通しているので長浜ロマンロボが5体勢揃いする。

この世界では、ザール星間帝国が地球へは来なかった、アール博士も事故により人工冬眠から目覚めていなかったので、楯剣人達は一般人として暮らしていた。


関連イラスト編集

胸ライオン未来ロボDルタニアス(1979(昭和54)年放映)


関連作品編集

闘将ダイモス(前作)

スパイダーマン(東映版・前番組)

宇宙大帝ゴッドシグマ(後番組)


三銃士てんとう虫の歌 - 作品のモチーフとなっている。


冥王計画ゼオライマー機動戦士ガンダムSEEDシリーズ、クロムクロある共通点を持つロボットアニメ作品。後者2作品とは『スーパーロボット大戦DD』にて共演する。


ドラえもん百科 - 掲載当時、小学館の学年誌が『ダルタニアス』の版権を有していたため、SFロボットの例としてゲッターロボスターウォーズと共に紹介されている。


関連タグ編集

東映本社ロボットアニメ

ロボットアニメ 胸ライオン 貴種流離譚

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