概要
CV:古川登志夫
ダルタニアスのメインパイロットである。
父・楯隼人は、かつてザール星間帝国に滅ぼされたエリオス星の皇位継承者ハーリン王子である。幼い頃に船員だった父が行方不明になり、母・楯君代の実家の東京の下町に移り住んで、腕白に育った。
実家はスーパーマーケットを営んでいたが、ザール帝国軍の侵略によって母や姉とは死別した。同じく孤児となった仲間を従え、ザール帝国占領下の東海地区の闇市でかっぱらいなどをしてたくましく生きていた。
直情径行で喧嘩っ早く、べらんめぇ調で喋り、江戸っ子を自認している。正義感が強いがあまり思慮深いとは言えず、主人公らしからぬふるまいも多々ある。
自分の血筋のことは全く知らず、王族の風格や気品とは無縁である。
闇市の大人たちから逃げる際、偶然見つけたアダルス基地を再発動させたことから、アール博士によってアトラウスのパイロットに選ばれる。その後ベラリオスを蘇らせたことと、胸の十字の光による驚異的な回復能力からエリオス星皇族の皇位継承者の子供であることが判明した。
中盤は、敵司令官クロッペンが「自身こそが正当なエリオス帝国の皇位継承者」だと主張し「偽りの皇族」へと貶められる。しかし、ザールの魔手から弱きを助け続けるその姿に感銘を受ける者が出てくる。そして、クロッペンこそが「偽りの皇族」だと発覚し、自身も知らなかった真実に打ちひしがれる彼を「一人の人間」として接し、改心へと導いた。
後半からは父・隼人と再会し、ザールの支配者ドルメン大帝と決着をつけるべく宇宙へと旅立つ。その過程で、エリオス帝国の負の側面や、戦乱の元凶がエリオス皇室の自己中心性にあったことを知る。最終的に、「一人の皇帝が重く扱われる帝国ではなく、皆が平等な共和国としてエリオスを再興する」という父の主張に賛同し、自分は地球人の江戸っ子として生きるべく地球への帰途につく。
余談
第1話での初戦闘の際には、最早廃墟と化して中にも周辺にも誰もいなかったとは言え、その辺にあったビルをへし折って鈍器として攻撃に使うという、荒っぽすぎる戦い方を披露している。
その為、状況が状況だったらウルトラシリーズで言うところのバカヤロー案件に認定されかねないものである。
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