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概要

惑星エリオスにかつて存在していた国家で、楯隼人ことハーリンの生まれ故郷。

本編開始の時点ではドルメン大帝率いるザール星団に滅ぼされ、ハーリンと協力者アール博士は地球に逃亡。生き残ったエリオスの臣民も散り散りになってしまった。


アール博士はエリオス再興に人一倍力を注いでおり、ハーリンの息子である楯剣人に再興を託しているが、当の剣人は全くその気が無かった。


その驚くべき実態

最終回にてドルメン大帝の口からエリオス帝国の驚くべき事実が語られた。

かつてエリオス帝国では帝位継承者が誕生するのと同時にエリオス皇帝の血筋を絶やさず、その王座を守るために王子の体から細胞の一部を摘出し、それをベースにしたクローンを作るという風習が存在していた。

クローンが成長すれば徹底的に冷遇・差別され、家畜も同然の飼い殺し状態を強いられるだけでなく、万が一王位継承者が負傷でもしようものなら生体部品として情け容赦なくその体を切り刻まれるという非人道的行為を平然と行っていた。

クローンはオリジナルの皇帝が死んだ場合は次期皇帝が決定するまで生きることを許されるが、所詮は玉座を守るために重臣たちの傀儡にされるに過ぎず、次期皇帝が誕生すれば前皇帝のクローンは用済みとして処分されてしまう。

そして、その過程で生み出されたクローンの一体、それこそがドルメン大帝だったのである。


上記の実態は王族だけの秘密であったが、クローンを差別したり虐げたりする風潮自体はエリオスにおいては当たり前となっていた。

また、この腐敗はエリオス帝国のみにとどまらず、エリオスと友好関係にあったプロキシア王国の王族もエリオスと同様にクローンを差別しており、作中で玉の輿を狙おうと剣人に一方的に押しかけたキャティーヌ王女は父・隼人にクローン疑惑がかかるとあっさり見捨てた挙句、保身のためにザールに差し出そうとまでした。


つまり「悪の帝国に滅ぼされた悲劇の国」などではなく、「滅ぶべくして滅んだ腐敗国家」だった。


パルミオン皇帝の影武者として生み出され、散々虐げられてきたドルメン大帝は世界を憎み、自分がクローンである事実を隠蔽した上でザール星団を結成。エリオス帝国を攻め滅ぼした。


ここでザールを「クローンが差別されない国」に改め、機会を見て自分の出生を公表していたら、ドルメンは「名君」として銀河に名を遺せたかもしれないが、現実には自分の出生を隠したまま、クローンを差別したり虐げたりする風潮そのものを継続させた。その上、何の関係も無い地球を含めた他の星々にまで憎悪の矛先を向ける暴挙を行い、皮肉にも自分を虐げたエリオス帝室以上の悪に成り果ててしまった。

さらに皮肉なことだが、エリオス帝国滅亡から50年以上を経た本編には、クローンへの偏見を持たないガスコン将軍のようなエリオス人が出てきている。アール博士も、「剣人がクローンの子で、ザール側に正統な皇位継承者がいる」という事態に激しく動揺したが、地球人達との交流で新たな価値観に目覚め、「ザールに尾を振る皇族ではなく、剣人様に仕えて地球を守りたい」と考えるようになった。つまり、ドルメンを苦しめた「エリオス人によるクローンへの差別」に歯止めをかけたのは、ドルメンに虐げられた者達ということになる。


エリオスの負の側面が元凶だった事を知ったハーリンは王位継承権を放棄、銀河共和国連邦の発足に携わり、ドルメンを討ち取った剣人も王位を継ぐことなく地球の復興に着手することとなった。

アール博士は一時は残念がるも「方向性が少し変わっただけだ」と剣人に諭された事もあり、ハーリンの決意を受け入れる。


これによってエリオス帝国は事実上完全に滅亡するも、新たに銀河共和国連邦として生まれ変わる事になった。


関連タグ

未来ロボダルタニアス


ボアザン星人…「長浜ロマンロボシリーズ」の『超電磁マシーンボルテスV』に登場する敵宇宙人。極端な差別の文化を持つ貴族優位主義社会を形成していて、角の有無によって貴族か労奴(いわゆる奴隷)かを区別しており、「角のない異星人の奴隷化」を目的に地球侵略を開始した。しかも、「労奴の夫婦に角が有る子どもが産まれても、その子を貴族に取り立てることはせず両親同様労奴として扱う」という矛盾した行為もとっている。その反面、労奴にも栄誉(労奴にとってだが)を得る機会が与えられたり、心有る貴族が労奴への差別撤廃を志していたりと、エリオスよりかは僅かにマシな感がある。最終的に、虐げていた労奴達の反乱が切っ掛けで貴族制度が滅びるという似た様な末路を辿るが、幸いにも労奴達がドルメンの様に道を誤る事は無かった。


ミスルギ皇国…『クロスアンジュ天使と竜の輪舞』に登場する国家。「マナ」というエネルギーの力で豊かな暮らしと平和を享受しているが、そのマナが使えない女性を「ノーマ」という突然変異として徹底的に差別している。皇室にノーマの女性が産まれた事を機に歯車が狂い始め、最終的に黒幕から切り捨てられてマナが消失する事態に陥り、国はおろか世界の文明その物が崩壊する事になる。


エフィドルグ…『クロムクロ』に登場する敵。他星の侵略の為にクローンを利用…それも命を徹底的に使い捨てる外道な手段を用いており、ある意味エリオスの腐敗の上位互換と言うべき存在である。


トランプ王国…『ドキドキ!プリキュア』に登場する国家。当時の国王謎の病に倒れた王女を救うためにとった行動により世界を滅ぼす存在「ジコチュー」の封印が解かれ、そのジコチューの襲撃で王国は滅び、日本をはじめとする他国も被害を受ける。決して、エリオスのような腐敗国家ではないのだが、「王族を生かすための手段が、自国を滅ぼす切っ掛けとなってしまった」ことや、「敵勢力が滅びた後は共和国として再編された」ことが共通している。

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