ゲッターロボアーク
げったーろぼあーく
ゲッターロボアークとはゲッターロボ・サーガ最終章にして未完の作品である。掲載していた雑誌「スーパーロボットマガジン」が廃刊となり、致し方なく「第一部完」という形で終わった(石川賢作品では日常茶飯事だが)。
その後は著者の石川賢が2006年に死去したため未完となったが、2021年にTVアニメ化され一つの完結が描かれた。
前作「ゲッターロボ號」から十数年後、突如現れた異空間よりやって来た謎の軍団アンドロメダ流国の地球侵略に対抗して強化武装した早乙女研究所では日夜激戦が繰り広げられていた。そんなある日、早乙女研究所の鬼司令官・神隼人のもとに一人の青年が現れた。彼こそは真ゲッターロボとともに火星へと飛び立った流竜馬の忘れ形見、流拓馬。早乙女博士最後の遺産・ゲッターロボアークのパイロットに選ばれた拓馬とアンドロメダ流国との熾烈な戦いが始まったのである!!
ゲッターロボアークに搭乗する本作の主人公達。メンバー全員が、ゲッター線に関わりのある特殊な過去の持ち主にして、ゲッターロボと関わりのある者達との血縁者。このようなメンバーが奇跡的に揃った理由は隼人曰く、その特殊な過去の血が、自分の秘密を暴くためにゲッターに呼ばれたとのこと。
アニメ版ではD2部隊といった他のゲッターチームと区別するために「アークチーム」と呼ばれている。
他のゲッターチームに比べて殴る前後に殴る理由を言うといった理性的かつ紳士的な態度、及びゲッターロボアークが真ゲッターロボと比べ「勝手に火星とか行かないゲッター」と呼ばれている為、ファンの間では乗機であるゲッターロボアーク共々「ゲッター屈指の優等生チーム」とも呼ばれている。
ゲッターアークのメインパイロット。初代ゲッターチームパイロット流竜馬の息子。父である竜馬がゲッター線を常人よりも遥かに浴びていたことから、ゲッター線によって進化したDNAを生まれたときから持っていると言われている。敷島博士曰く、「ゲッターの申し子」。
ゲッターキリクのメインパイロット。爬虫人類と人間との間に生まれたハーフであり、常人離れした身体能力を持つ反面、ゲッター線への耐性が低い。隼人のもとでゲッターロボのパイロットとして修行を積んだ超人であり、隼人を慕っている。
ゲッターカーンのメインパイロット。巨漢の威丈夫。かつて流竜馬とともに北極圏の戦いに旅立った怪童メシア・タイールの弟であり、兄ほどではないが予知能力を持っている。
早乙女研究所
ゲッター線の研究とゲッターロボの開発をしている科学機関にして人類最後の砦。
早乙女博士の死後、隼人が司令官を引き継いだ。ゲッターロボGの暴走事故によって廃墟となった旧早乙女研究所の建物はそのままだが、研究設備や武装を新たに施したことで、浅間高原の山麓全体が研究所というよりも要塞のような構造となっている。
また、アーク以外にも複数のゲッターロボが所属しており、各機に3名ずつパイロットが乗り組んでいる。
なおアニメ版では、旧研究所の建物を解体する資金的余裕がなく、なおかつゲッター線の汚染度が高かったため、旧研究所の部分を取り囲む形で新研究所を建設するしかなかったと、カムイから語られている。
早乙女研究所の現所長。初代ゲッターチーム最後の生き残りであり、アンドロメダ流国の侵略から地球を守り続けた老将である。早乙女博士に代わってゲッター線研究と新規ゲッターロボの開発を行っている。老いたと言ってもその戦闘能力は未だに健在である。アニメでは真と號の物語が一つに統合されたため、原作ほどは往時から加齢していないはずだが、余計に気苦労が多かったのか、白髪姿になっている。
早乙女研究所の最古参メンバー。兵器開発部門の担当者であり、日夜大量殺戮兵器の研究に勤しんでいるマッドサイエンティスト。自らの肉体をもサイボーグ改造し全身を兵器の塊にしてしまった愉快な爺さん。(原作では、旧日本軍が健在であった頃に既に科学者であったとされるため、「アーク」作中の時間軸では、100歳を超えていても不思議でない年齢に達している)
アーク以外のゲッターチーム
ゲッターD2の正規のパイロットは自衛隊員。
アニメ版に登場するゲッターチームの隊長。本編より19年前に配属されたゲッターロボの予備パイロットで、その後は後続のパイロットの指導教官を経て、5体の〝ゲッターD2〟を保有するゲッターチームの隊長を任されている。面倒見がよく、気の荒いゲッターチームのメンバーからも信頼されている。なお、本来はサーガ版『真ゲッターロボ』にて脇役同然にフェードアウトした登場人物(真ベアー号パイロット)であり、『アーク』への登場はアニメオリジナル展開である。
星一尉 CV:西森千豊
自衛隊から派遣されたゲッターD2の正規パイロット。階級は一尉。ゾイドXXに戦いを挑むも、分厚い装甲の前に攻撃が全く通じず、為す術もなく敗れ死亡。
ゲッターG5(D2部隊)
ゲッターD2のパイロット達。漫画版ではそれぞれが固有デザインのゲッターが配備されている。
アニメ版のスタッフロールによれば、担当声優の苗字をそのまま宛がった「〇〇隊員」というキャラクターになっている。
どれが誰なのかは聞き分けなければわからないが「水島隊員」が女性なのは確実。
チームが揃ったばかりとは言え、合体訓練に失敗した拓馬達に絡んできた。
連合軍(アニメ版のみ)
シュワルツコフ CV:安井邦彦
連合軍提督。「號」時代はステルバーα04及びステルボンバーT4000のパイロットだった。
連合軍監査官の女性。「號」の二代目ゲッターチーム唯一の生き残り(もちろん、2番機)。
今回はTVアニメ版「ゲッターロボ號」以来頻出の赤髪のキャラデザインではなく、初めて黒髪のキャラデザインが採用されている。
恐竜帝国
恐竜から進化した爬虫人類の地底帝国。かつてゲッターロボと激戦を繰り広げた因縁の相手でもあるが、アンドロメダ流国を地球全体の敵とみなし、人類と和平を結んだ。地球で最も進んだ科学技術を持っている。
恐竜帝国の現皇帝。地球を侵略するアンドロメダ流国を打倒すべく恨みを飲んで早乙女研究所と同盟を結んでおり、ゲッターチームと共同戦線を張ることにした。カムイの異母兄である。
バット将軍 CV:若本規夫
初代ゲッターチームと激戦を繰り広げた歴戦の勇者・・・だったが、今や年老いてボケてしまっている。
ハン博士 CV:緒方賢一
恐竜帝国が誇る科学博士。
人類側の科学者たちと共同研究を行っており、ゲッターザウルスを開発し時空転送を可能とする亜空間固定装置ゾルドを完成させている。気骨のある漢だが、科学者らしからぬ大雑把なところがある。
バイス、ガンリュー、ゴズロ CV:高橋良輔、坂田明寛、西森千豊
テレビアニメ版におけるゲッターザウルスのパイロットたち。恐竜帝国でも最下層民である地リュウ一族の出身であり、武功を上げて一族の待遇を改善することを悲願としている。
カンパニア CV:藤井孝弘
テレビアニメ版に登場するゴール三世の側近。
バジリスク CV:岩田光央
テレビアニメ版に登場する将軍。カムイのクーデターでカンパニアによって射殺された。
カムイの母 CV:葉瀬ふみの
ゴールの時代に地上から拉致され、ゴールの子・カムイを産んだ女性。人間でありながら皇統に関わった人物として政治的に厄介者と見なされているらしく、現在はゴール三世により幽閉されているが、アニメ版ではハチュウ人類と人間のハーフはある程度存在しているため、漫画版とは違い幽閉されていないため待遇は良く、ゴール三世から待遇の更なる改善をカムイに提供する。原作では長年の苦労故に周囲に流されるだけのくたびれた容姿の中年女性だったが、アニメ版では設定年齢が若くなったこともあり、作者の別作品である魔獣戦線の来留間静江(主人公母)に似た金髪で切れ長の目をした美女に変更されている。
その他の人物、故人
流竜馬の妻にして拓馬の母親。名前はアニメ版で設定された。
『流(ながれ)拳法本家』を受け継ぐ師範で、山中の道場『烏竜館』の主。
元は柔道家だったらしく、自称「日本女子柔道界で三本の指に入る」実力者とのこと。
竜馬とは「赤い糸でむすばれている」と豪語しているが、竜馬はそこまで乗り気ではなく、結婚式もせず、子供を妊娠していることも知らないままに帰ってこなかったようだ。
ランドウ軍壊滅後に拓馬を出産し、拓馬に格闘技を教えると同時に夫・竜馬の偉大さをホラも交えつつ常々語っていた。漫画版では拓馬に対して竜馬が厳格な人物であったと伝えていたが、アニメ版では比較的正直に語っている。
拓馬の特異体質に目を付けたカーター・マクドナルの招致を幾度となく断り続けていたが、しびれを切らしたマクドナルによって殺されてしまった。母を目の前で殺された拓馬は復讐を誓うことになるのだが……
なお、アニメ版では道場の壁の掛札が描かれており、それによると
宗家 流一岩 館長 流竜馬
という、錚々たる顔ぶれになっている。
ロン・シュヴァイツァ CV:小野大輔
ゲッターロボ號からの登場人物。恐竜帝国との協力体制が敷かれた際に、国際連合から派遣された科学者。平常時は宇宙ステーションに滞在しており、ゲッターロボ號での最後の戦いの際に真ゲッターロボが火星に飛んだ姿を目撃し、ゲッターの持つ生命の拡大機構についての推論を唱えていた。
初代ゲッターチームのリーダー格にして、拓馬の父親。
「號」最終決戦で一文字號とメシア・タイールと共に真ゲッターに搭乗、宇宙に飛び立ち行方不明となった。
獏の兄で新興宗教グリーンアースの教主。竜馬と共に行方不明となる。
ゲッターロボ號のパイロットかつ、二代目ゲッターチームのリーダー格だった人物。竜馬、タイールと共に行方不明となる。
が、アニメ版では謎のゲッターロボと共に一時的な帰還を果たす。
一文字號を初めとする二代目ゲッターチームはメディア化の度にCVがコロコロ変わるキャラであるが、今回は真ゲッターロボ対ネオゲッターロボでの櫻井孝宏氏が再登板している)。
かつて戦死した巴武蔵の後任としてゲッターチームに配属された人物。
早乙女研究所を敵から守るためにゲッターロボGを起動させるが、ゲッター線の異常増幅が起こりGはメルトダウン。地下深くでゲッターの繭を形成しそれに取り込まれる形で消滅する。
早乙女研究所の所長にしてゲッター線の研究、ゲッターロボ開発の第一人者。故人。
カムイの父で、元恐竜帝国の支配者。故人。
旧早乙女研究所にゲッター線の見せる幻影として出現し、テレビアニメ版ではカムイの前にも表れ研究所の奥底へ誘う。
隼人の元婚約者。故人。大型爆弾(原作ではランドゥのメタルビースト、外見はアニメ版アークでも同じ)の解除に失敗し爆死した。当時の階級は二尉。
今は亡き百鬼帝国の支配者。故人。アニメ版ではマグドナルドの回想で、最後の断末魔の部分が描かれている。
嘗て號、翔と共にゲッターロボ號で戦っていたが、真ゲッターに取り込まれた人物。故人。
アニメ版では回想で登場。
……で済んだらよかったのだが、第3EDにて取り込まれた際の例のコマがドアップで表示されるという辱め(しかもわざわざ新規に集中線を入れている)をうけ、アーク放送開始以来拍車がかかっていたネタキャラ化がますます加速してしまう。
宇宙をバックに「時間と空間と俺との関係はすごく簡単なことなんだ」と言ってるアレである。
昆虫から進化したらしき異星人からなる国家。
宇宙を消滅させるゲッターロボとゲッター線を滅ぼすべく超遠未来の宇宙から現れた。
冷酷かつ無慈悲なゲッター艦隊によって彼らの時代ですら禁忌である過去干渉を余儀なくされており、ゲッターこそを「真の侵略者」と断じているが……。
遥か宇宙の彼方に存在するアンドロメダ流国の統治者。昆虫型ヒューマノイドの進化系頂点の生命体。
アンドロメダ流国の高級幹部。様々な部族で構成されたアンドロメダ流国軍のまとめ役であり、日夜早乙女研究所と激戦を繰り広げている。その名のとおり、三国志に登場する諸葛孔明に似た姿をしているが、関連性は不明。テレビアニメ版では「コーメイ」と表記。
カーター・マクドナル(ド) CV:立木文彦
現代の地球人でありながらアンドロメダ流国の手先として暗躍するアメリカ人。その正体はかつて、ゲッターロボGに滅ぼされた百鬼帝国の残党であり、拓馬の母を殺した張本人。テレビアニメ版では「マクドナルド」と表記。ゲッターロボを倒しうる最終兵器「バグ」を完成させんとしていたが……
生物兵器の1つである昆虫型ヒューマノイド。
ゲッターエンペラーに率いられ、現生人類数世代分+2500年以上先の超遠未来(実際には流国と接触する前の宇宙開拓時代、及び接触から逆襲に転じるまでの暗黒時代がある為、更にそれ以上の幾星霜の歳月があると思われる)でアンドロメダ流国と戦うゲッターロボたち。
現生人類とは比較にならない戦闘経験と進化の果て、ゲッター戦艦は惑星サイズ、名無しのゲッターですらアークを遥かに上回る巨体と戦闘値を誇る。
宇宙では細胞の一欠片たりとも存在を許されない地球人類(の末裔)にとっては紛れもなく味方であるが…。
なぜか初登場の際は我々の現実味あふれる戦闘ヘリとジープなのがシリアスな笑いを誘うが、これらは漫画版では(少なくともヘリの方は)ゲッターであり、アニメ版では戦車が車体からそのものからゲッターエネルギーを放射している。
現代のゲッターにない共通する特徴として、未来ゲッターは頭部から光のワイヤーを伸ばしてハッキングを行う事ができ、これは生体兵器だろうとパイロット死体の脳だろうとお構いなしと思われる。またゲッター軍艦はエンペラー同様に口部にゲッタービームが装備されている。
進化の極北にして途上、究極のゲッターロボ。本作では舞台から30光年離れた戦線で戦闘中。
初出撃から2500年、三度に渡るオリオン大戦を経て今なお巨大化を繰り返している。
ゲッターエンペラーの記憶を元に、かつて戦死しゲッターに取り込まれた巴武蔵を再現した人造人間。戦死しても多数存在する新しい体(純粋な人間遺伝子を受け継いだ存在であり、クローンとは違うらしい)に記憶を移されて即座に戦線に復帰する。
本編に登場するのは大佐であり、惑星サイズのゲッター戦艦を指揮して拓馬たちを出迎える。
ライガー2044
定款に突入する拓馬たちをナビゲートする2番機タイプ。
漫画版では唯一名前の名前付きであり、未来ゲッターで唯一の名前付き最も出番が多い。
漫画版では拓馬たちの命を救うという大金星を上げたが、アニメ版では画面外にて破壊されてしまい、頭と胸部のみの状態で武蔵に最後の通信を送った。
ドラゴン2058
本作屈指の名言の一つ「本能だ!(以下略」の発言者である1番機タイプ(途中で武蔵が引き取っているため、すべてが彼の発言だと勘違いされやすい)。敵の死体から脳を介して情報を読み取り、マクドナルドの居場所を発見した。
アニメ版では名前がついた一方、名言が本当に全部武蔵の台詞になりほぼモブと化してしまった。
ポセイドン2056
アークの突破口を開いたポセイドンの末裔らしき機体。
やはり漫画版では名無しだったが、アニメでは名前が付き戦闘シーンが増えた。
水中戦闘シーンは(当然ながら)存在しないものの、例によって動くミサイルサイロであり、
もはやビームにしか見えない強力なミサイルを大量に積んでいる。
戦闘ヘリ型ゲッター(仮)
漫画版のみ登場(もしくはアニメ版では変形しなかった)。
ヘリコプター形態から下半身のない1~3番機各種ゲッターに変形する。
変形後も背中のローターで飛行する。
性能はともかく、サイズそのものはアークやザウルスよりも小さい。
ゲッターロボアーク
早乙女博士の最後の遺産と呼ばれるゲッターロボ。博士の死後、研究所を引き継いだ隼人が人類の希望になることを願い、完成させた。ゲットマシンのアーク号、キリク号、カーン号が状況に応じて変形合体することで、ゲッターアーク、ゲッターキリク、ゲッターカーンの3形態になる。
アニメ版では伊賀利隊長曰く、真ゲッターロボの後継にあたる、早乙女博士設計の正統なゲッターロボにおける第四世代型ゲッターロボという位置づけと紹介されているが、元々は真ゲッターの開発過程で設計された、プロトタイプの一機である。そのことを示すかのように目に瞳があったり、正面から見たシルエットが似通っている等、各形態に真ゲッターと似た様な意匠が見られる。そのため、真ゲッターよりも古い機体なのだが、コックピットが半球状のシートと全周囲モニターで構成されていることから、内部パーツは最新の物に置き換えられていることが窺える(途中まで製造されていたものを完成させたのか、或いは遺されていた設計図から新しく製造したのかは不明)。
サーガ版に置ける過去のゲッターロボ並びに、他の漫画作品やOVA作品に登場したオリジナルデザインのゲッターロボと比べると、筋肉やを思わせるかのようなラインや、鱗や細胞のようなモールドに、甲殻類の殻に似た装甲など、有機的というよりも生物的で禍々しいデザインが特徴。悪魔を彷彿とさせると言われていた真ゲッター1よりも、悪魔らしいデザインと言える。
元がプロトタイプとはいえ、高い安定性を持ち、より効率的なエネルギー消費を行う。原作者の石川賢曰く、「勝手に火星に行かない」とのことで、技術進歩も加味すれば、総合的な戦闘能力は(完成当初の)真ゲッターを含む過去のゲッターを超えるとのこと。分かりやすく言えば、真ゲッターロボ以上の力を暴走させずに引き出せるということである。更に言えば、これまでのゲッターロボと異なり、3形態全てが陸・海・空に対応可能で、局地的な適正を除けば戦場を選ばずに活動ができるという万能性を持つ。
当初はカムイしか操縦できる者が居らず、拓馬と獏が加わるまでは有人合体も行われてなかった。
ゲッターカーン
ゲッター3に当たるパワーに優れた形態で、獏が操縦する。
早乙女研究所が保有する量産型ゲッターロボの一機。ゲッタードラゴンに似た外見をしている。原作版では数いるゲッター軍団の一体扱いだが、TVアニメでは本機がゲッター軍団の採用機種扱いになっており、量産型ゲッタードラゴン宛らに量産されている。TVアニメ版では量産にあたり、強化服を着た上でだが、Gへの耐久力が常人のレベルでも一応は戦闘可能なように性能をデチューンしている廉価版の戦闘用量産型ゲッターという位置づけがなされた。ゲッターロボであるので、一応はゲットマシン3機の合体で構成されているが、他形態への変形は劇中未登場である。
ゲッターG5
ゲッターロボ5機からなる部隊、漫画版ではゲッタードラゴンに似たゲッターロボD5、真ゲッター1に似た機体、ゲッターロボ號に似た機体、真ゲッター2に似た機体、ゲッターライガーに似た機体からなる。アニメ版では5機のゲッターD2からなりD2部隊とも呼ばれる。
恐竜帝国が開発した三体合体のメカザウルス。アークと共闘した。詳細はリンク先参照。
「真ゲッターロボ」でメルトダウンを起こした後、まるで自らの意思を持つかのように、自力で繭を形成し、地下で眠りについた第二世代のゲッターロボにして、第一世代型の戦闘用ゲッターロボ。原作での加筆ページにて、進化先と思われる真ゲッタードラゴンへの進化を開始した状態のエネルギー体のような描写で登場した他、アニメ版では、「真ゲッターロボ」でのゲッタードラゴンの上半身からライガーの頭部が突き出て、ポセイドンの頭部が背後に確認できる状態の脈打つ繭、意思が宿ったものの、まだ進化途上だと思われる目に瞳が出現した状態のゲッタードラゴンの頭部が登場した。
早乙女博士が作り出した最強にして最後のゲッターロボ。最後の戦いで恐竜帝国をまとめて融合・吸収していき火星に旅立った。
主に回想シーン等で登場していたが、アンドロメダ流国の侵攻が本格化し窮地に立たされる早乙女研究所の元に空間を引き裂きその姿を模した様な謎の存在が現れる・・・。
漫画版『ゲッターロボ號』の展開を引き継いだ作品であるため、過去には存在していた。大破した後どうなったかの描写は無いが、劇中で橘翔がかつて搭乗していたゲットマシン「ゲッター2」のような機体を使用するシーンがある。
アンドロメダ流国が開発中のゲッター軍団に唯一対抗可能と目される最終兵器。
アニメ版のみ登場。漫画版『ゲッターロボG』からの再登場となる。
最終話にて登場した巨大なゲッターロボ。
ゲッターロボのアニメ化は新ゲッターロボ以来17年ぶり、TVシリーズに限ればゲッターロボ號以来30年ぶりとなる。さらに言えば、ゲッターロボサーガのアニメ化自体はこれが初めてである。
過去のOVAシリーズはゲッターロボサーガをアニメ化したわけではなく、ゲッターロボの作品群に石川賢の様々な著作を混ぜ合わせて生み出されたオリジナル作品、すなわち似て非なるものである。
制作陣はOVAゲッターロボシリーズに携わり続けた川越淳監督を始めベテラン陣が脇を固めており、主題歌もJAM_Projectが手がけている(EDやPVで過去のOVAの主題歌のリメイク版が使用されている)。またOVAで使われていたBGMもいくつか使用されている(『ネオゲ』で使用された「Flame」など)。
EDは「新ゲッターロボ」の主題歌「DRAGON」、その次は「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」の主題歌「STORM」のカバー曲が使用され、「真ゲッターロボ 世界最後の日」の二代目主題歌「HEATS」を元にしたBGMが使用される等、キャラクターデザインや作風も含めて「世界最後の日」から再始動した「石川賢の作風を反映した」アニメ企画の集大成というべき内容になっている。
初代から號までをすっ飛ばして、いきなりアークから始まる。そのため、ストーリーは初見の人にも分かりやすいよう回想を挟みつつオリジナル展開を含めたモノに再構築されており、かなり丁寧なアニオリ要素が多々見受けられる(アニオリ展開を含みつつも漫画版『真ゲッターロボ』を描写した第4話、原作該当箇所すら理にかなったアニオリ描写にしたうえで、全編誰も知らない展開を披露し視聴者を驚かせた第6話等)。
原作は18年も前に終了し、今が旬の話題作というわけでは無かったこともあってそれほど潤沢な予算は得られず、作画に関しては各回毎にばらつきが見られたが、本作はそんな些事を吹き飛ばさんばかりのゲッターロボへの愛が込められている。今時珍しい程の熱血展開、視聴者の意表を突くストーリー、SNSでの常軌を逸した宣伝方法、長野県浅間山麓温泉との衝撃コラボなどなど、アニメはもとよりゲッターを愛する人々の熱き声援によって盛り上がりを見せた。
最終回はやはりと言うべきか、明確な結末が描かれないまま終わることになるのだが、その中で描かれた「幻の第二部」の導入は、原作で描かれた「未来の世界」での要素・展開を恐ろしいほど入念に分析して作られた様子が見られており、むしろファンからは好評の声と共に迎え入れられている。
なお、作中のメカは3DCGで描かれているが、その理由は登場メカの形状把握が難しかった為。
キャラクターデザインの本橋秀之氏曰く「ゴッドマーズの方が楽だった」らしい。
アークの立体商品は2010年以降に再販含め音沙汰なく、これっきりと思われていたが、アニメ化に際しバンダイの超合金レーベルの完成済みフィギュアに加え、プラモデルも発売された。
エンディング
映像は各サーガ版のダイジェストとなっており、それぞれ別の色で染まっている。
- 「DRAGON 2021」(第1~4話)
歌:JAM_Project
「ゲッターロボ」と「ゲッターロボG」のダイジェスト、色は青。
- 「STORM 2021」(第5~8話)
歌:JAM_Project
「真ゲッターロボ」のダイジェスト、色は黄。
- 「HEATS 2021」(第9~12話)
歌:影山ヒロノブ
「ゲッターロボ號」のダイジェスト、色は赤。
- 「戦友よ」(第13話)
歌:JAM_Project
「ゲッターロボ」~「ゲッターロボアーク」の隼人の場面のダイジェスト、色は緑。
- ゲッターロボコレクションBOX
最初の立体化。ユージン(現タカラトミーアーツ)から発売。
ゲッター2、原作版真ゲッター1、真‼︎版真ゲッター1、ネオゲッター1、プロトタイプネオゲッター1、ゲッター烈火とのセット商品。
初のアクションフィギュア。海洋堂から発売。
数々のゲッターロボをフィギュア化してきたブランドだけあって造型面はシャープであり、主任造型師の山口勝久お得意のモノシャフトドライブ可動方式(別名:ヤマグチ式可動)によってアクロバティックな決めポーズを簡単に再現できる。
- 超合金魂
十数年ぶりの立体化。2020年代に発売かつ数万円するだけあって造形のレベルは断トツ。
また、同時期にゲッターD2も公式通販限定で流通した。
- プラモデル
ガンプラから派生したHGレーベルでの立体化。
2021年9月22日、最終回放映を前にスーパーロボット大戦DDへの期間限定参戦が発表。
新機動戦記ガンダムWと並ぶ放送中での参戦発表となったが、本作は2020年11月2日のアークアニメ版初報PV=遅くとも放映約9ヶ月前の時点で参戦が決定されていた(ソースはリンク先アーカイブ動画の47分45秒の寺田P)。
スパロボ30周年にして石川賢没後15年と言う節目だからこそ実現したのだろう。
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