概要
CV:寸石和弘
ゲッターロボアークに搭乗するゲッターチームの一員で、ゲッターカーンのメインパイロット。22歳。坊主頭が特徴の巨漢。その見た目通り、筋骨隆々の大人を二人まとめて軽々と持ち上げるほどの怪力の持ち主。流拓馬の相棒的存在で良き理解者。僧侶でもあるが、オバケが大の苦手。
前作ゲッターロボ號に登場した、グリーンアース教の教祖にして超能力少年であるメシア・タイールの弟。自身も兄には及ばないものの、予知能力を持つ。但し必ずしも当たるというわけでもないらしく、拓馬ですら半信半疑といったところ(本人曰く、外れではなく幅があるとのこと)。兄であるタイールのことを「生まれたときからの天才」と尊敬しているが、その優秀さにコンプレックスを抱いており、自分のこと卑下するような発言をする。早乙女研究所に近づいた際に、ゲッターに導かれたことを感じ、自身の血の正体を知るためにゲッターロボのパイロットとなった。
普段は温厚だが、D2部隊に絡まれた際の殴り合いや、戦闘で自身の担当であるカーンの出番となるとテンションが上がるなど、好戦的な一面を持つ。
一方で、予知能力で知ったとは言え、ゾイドXXXに墜落させられたゲッターD2を利用して神隼人との接触を試みるなど、頭の回転も早い。ネットのセキュリティにも詳しく、D2のセキュリティのパスワードをあっさりと解除してコックピットのハッチを開けるなど、隼人と研究所の職員を驚かせた(原作では予知でパスワードを先読みしており、アニメ版では軍事レベルのセキュリティを突破する天才ハッカーという設定になった)。
アニメ版にてアンドロメダ流国との決着を付けた後ゲッターエンペラーとの邂逅で、ゲッターエンペラーと共に行動する道を選び拓馬と別れる事となった。
拓馬との出会い
原作では拓馬との出会いは描かれておらず、アニメ版でその経緯が描かれた。
タイールが流竜馬や一文字號と共に真ゲッターに乗って宇宙へと飛び立った後、少年の頃にグリーンアース教の信者達と共に修行の旅に出ていたが、予知の中に現れた兄に拓馬を助けるように告げられる。そして兄のお告げ通り、カーター・マクドナルドの一行に母を殺され、逃亡していた拓馬を信者達と共に保護した。以来、拓馬と行動を共にしており、研究所に辿り着くまでは、タイールが(おそらく弟のために)遺してくれた遺産や、用心棒のバイトなどで食いつないでいた(信者達がどうなったのかは不明)。
アニメ版におけるその後の獏
石川賢先生の連載していた漫画版では、バグとの戦いで姿が確認できなかったことから「死亡してしまったのでは?」と一部のファンの間では噂されていた。
実際、ゲッターの3号パイロットは戦死したり、ゲッターと同化してしまったりと恐ろしい末路を迎えているため、獏が同じ道を歩んでもおかしくはなかった。
しかし、アニメ版においてこの点が補完され、意識集合体であるゲッターエンペラーの記憶を読むことで拓馬ひいては未来の助けになるものを得るために、一度エンペラーに残ることを選んだとされた。
最終回ではエンペラーの元から何らかの方法で脱出してED後に拓馬と合流。幽閉されていたカムイの居場所を予知で発見して救出している。