『真ゲッターロボ 世界最後の日』の登場メカは真ドラゴンの項目を参照。
概要
プレイステーション用ゲームソフト『ゲッターロボ大決戦!』で初登場。『人間が(適性と気力込みで)普通に制御できるゲッターロボ』として最高峰を誇るスーパーロボット。その性能は真ゲッターロボ(ひいてはゲッターロボアークをも)をすら更に超える次元に到達していると明言されている他、実は初登場時の設定では、ライガー形態とポセイドン形態へのチェンジ機能はちゃんと存在しているとされていた。
石川賢が『真ゲッターロボ 世界最後の日』の真ドラゴン最終形態の候補案としていたラフデザインのうち、もっとも旧来のゲッタードラゴンに近く、ヒロイックかつオーソドックスなデザインのものが採用された(ボツ案の再利用ではあるが…)という経緯がある。その都合上、本機の完全な真ライガー及び真ポセイドン形態はデザインされていない。それを残念がる声は未だに存在する。
ラフデザインの流用と設定上の理由で、ゲッターチェンジは行わず、三形態の武器であるトマホーク・ドリル・ミサイルを自在に操る。
最終話でしか使用できないが、その能力は真ゲッターロボと比べても格上のステータスであり、最終話ではこの機体を適切に運用できるかが勝敗を分ける。
ちなみに、「世界最後の日」版が「真ドラゴン」、「大決戦」版が「真ゲッタードラゴン」で、それぞれ名称が違うと誤解されがちであるが、「世界最後の日」の付属ブックレットや公式サイトを参照するとわかるように、こちらも正式名称は「真ゲッタードラゴン」で「真ドラゴン」はただの略称であり、また「大決戦」版も真ドラゴンと略称で呼ばれることもあり、両機体に機体名の違いはない。この誤解が生じた理由はスパロボTで両機体を出演させる際に便宜上「真ドラゴン」と「真ゲッタードラゴン」として両機体のユニット名をそれぞれ別々の名称に記述したためと思われる。わかりやすく言えばウイングガンダムゼロとウイングガンダムゼロカスタムと同じ関係である。ただし、石川賢はゲッタードラゴンはこの形態に進化すると答えている事から、ゲッターロボ・サーガでのゲッタードラゴンの進化形はこの姿が想定されていたようだ。
『大決戦』のストーリー終盤、大量のゲッター線を浴びて繭状の形態に変化したゲッタードラゴンがその中で成長し、最終的にゲッターエンペラーのゲッター線を吸収したことで進化形態に進化したのが、この真ゲッタードラゴンなのである。
従来のゲッタードラゴンに真ゲッターロボの意匠を加え、再構築された骨太なデザイン(上半身のデザインは真ドラゴンとは細部が異なっており、胸のモールドの処理が異なる他、ヒゲから口にあたる部分のデザインも異なっている。真ドラゴンはヒゲから口のデザインはゲッタードラゴンの面影を多分に残すが、本機は口にあたるパーツの色が異なり、ヒゲの形状も異なる)であり、武装も真ゲッターロボのそれに比して荒々しい印象を与えるモノになっているが、従来のゲッターロボGの三形態のそれを順当に進化させたものとなっている。なお、デザインが公表された時点で真ゲッターロボをも凌駕するパワーを持つとされる。
この時は急に生まれたために、ドラゴン形態を戦闘可能に仕立てるくらいの調整しかできなかったという設定であり、他形態への変形機能は(一応)失われていないということであった。だが、ゲッターチェンジを必要とせず、ライガーとポセイドンの武装を体を変態させることで出現させて使用するというトンデモな性能を誇っている。ゲーム中でも最終話しか使用できないが、最強クラスの機体として縦横無尽に暴れ回った。
復活
その後は長らく脚光を浴びること無く、知る人ぞ知るマイナーなゲッターロボとして人々の記憶から忘れ去られようとしていたが、「スーパーロボット大戦T」にてまさかの電撃参戦を遂げた。
作中では、世界最後の日に登場する真ドラゴンが更なる進化を遂げる形で到達した最強のゲッタードラゴンとして登場。ゲッター線と一体化した巴武蔵の意志を宿した機体であり、流竜馬・神隼人・車弁慶が武蔵と共に戦えるというゲッターファンの涙腺と血管を沸騰させる熱血展開を見せつけた。出典はデザインの出典であるゲッターロボ大決戦ではなくマジンエンペラーGと同じくダイナミック企画オリジナル。
世界最後の日の量産型ドラゴンは、腰の部分も赤くカラー変更されているが、こちらは基本的にTV版(原作板)と同じようなカラーリングになっている。
性能ははっきり言ってぶっ飛んでおり、攻守共に欠点らしい欠点の無い異次元の強さを誇っている。
友の魂を宿したゲッターと三つの心が一つになると、その力はもはや100万パワーでは済まされないのだという事実をプレイヤーに見せつける事になった。
変形はできなくなるものの改造は真ゲッターのものを引き継ぎ、真ゲッターも残存するので乗り換えも可能なのだが、マップクリア時に真ゲッター1以外の形態に変形していると乗り換え不能になるバグがあるため注意。もっとも、余程の理由がない限り乗り換えなくても十分強いのだが。
ポセイドンとライガーの武装は、腕をそれぞれドリルアームとポセイドンの頭部に似た形に変形させることで使う。
ゲッターサイクロンで吹っ飛ばしてフィンガーネットからの大雪山おろしを放ったりとかなりの構成になっている
更にシャインスパークもTV版ゲッターロボGをベースに、OVA最終回をモチーフにした演出にするなど、原典からかなりの変更点がある。
そして続く『スーパーロボット大戦30』のパッケージ写真において登場が決定しておりさらにPVでは真ドラゴンの登場シーンも映ったことから史上初になる2大真ドラゴンそろい踏みであった。
『30』ではPVからの予想通り真ドラゴンとは別ユニットであるが、序盤で真ゲッターロボが使用不能になるため、なんと竜馬の初期搭乗機となる。
ただし隼人も弁慶もいない竜馬の一人乗りで、武装もトマホーク系2種とゲッタービームのみ、射程も短く移動力も低い、HP回復がオミットと『T』と比べると大幅にパワーダウンしている。
中盤に隼人と弁慶が復帰してからが本番で、真シャインスパークの追加、HP回復、新特殊能力の「ゲッター線解放」の追加と段階的に強化されていく。
「ゲッター線解放」は気力150以上で竜馬の技量・防御・命中・回避が+30、更に被弾時にダメージが2000以下かつ撃墜されなければHPが150%回復するというもの。
竜馬が「不屈」、弁慶が「鉄壁」を持つため、軽減バリア系の強化パーツと併せればボスクラスの攻撃ですら無傷で凌ぐことが可能で、本作のゲッターは歴代と比べても非常に打たれ強くなっている。
この効果込みで竜馬の技量は本作ではトップとなるため、「再攻撃」も発動させやすい。
本作では他にもぶっ飛んだ性能のユニットが多いので『T』の時ほどは目立たないが、それでも竜馬のエースボーナスを加味した火力は自軍最強クラスである。
総合性能ではファイナル・ガオガイガーには譲るが、竜馬が「覚醒」を持ち、超火力を連続して叩き込めるため、対ボスで見た場合は本作最強といえる性能を持っている。
後に「エキスパンションパック」で追加されたアルティメットダンクーガが本機の対抗馬となる。
比較すると一撃の威力ではこちらが上回るが、「覚醒」と「熱血」の使い手が竜馬1人しかいないので精神コマンド面での負担が大きく、あちらはダメージ倍率こそやや劣るが全員が「熱血」を使用でき、藤原忍が「覚醒」に専念できるので精神コマンドの分担が可能で、行動回数の多さでこちらに勝る。
ちなみに真ゲッターロボは復帰しないので、竜馬たちは最後まで真ゲッタードラゴンに搭乗する。このため本作では隼人と弁慶はサブパイロット固定となっている。
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