概要
『スーパーロボット大戦30』の追加DLCに登場するダンクーガの新たな形態。5番目の獣戦機「ダイリューガ」と合体した姿。
増加装甲として分離したダイリューガを纏ったその姿はまさしくフルアーマーダンクーガ。各コックピットが覆われ、背部に飛行用の大型ウイングとブースターが装備された結果、攻撃力・防御力が上昇し、更に合体稼働時間と航続距離も格段に増加した。操縦者への負担も軽減されているが、運動性だけはさすがに通常のダンクーガよりも低下している。
必殺武器である「断空真剣」の使用時にはマスクパーツが装着され、翼のパーツの一部が断空剣に合体するというギミックがあり、ダンクーガマックスゴッドの逆輸入と思しき要素も見られる。
ファイナルダンクーガとは異なりブラックウイングとは合体していないためアラン・イゴールを含めた5人乗りではなく、パイロットは藤原忍、結城沙羅、司馬亮、式部雅人の4人乗り。ダイリューガのパイロット(あるいは制御システム)については詳細不明であり(※1)、そのため『30』では原作通りアランが戦死しているとも考えられるが……。今後の設定開示が待たれるところ。
寺田Pの想定としてはファイナルダンクーガとは優劣や上位下位互換の関係ではなく、それぞれ違う強みを伸ばした並列的な関係との事(※2)。また、英単語としての「FINAL」には「最後の」だけでなく「決定的な」という意味もあるため、意訳すればどちらも「究極の」ダンクーガであるとも言えるだろう。
ダイリューガに関しての設定は『30』の時点では非公開であり、後の完成品玩具「THE合体 HAGANE WORKS」としての商品化発表に伴って明かされた。これは後付け設定ではなく、当初からの構想であり、それを踏まえた上でデザインされている。
ダイリューガ自体も他の獣戦機と同じくノーマルモード、ヒューマンモード、アグレッシブビーストモードの三形態が存在。前述通り増加装甲への分離変形を経てダンクーガと合体しアルティメットダンクーガとなる。果たして今後、分離状態での版権スパロボ新作への参戦は叶うのか? ちなみに『DD』に出る予定は現時点では無いらしい。
ちなみにこのアルティメットダンクーガとファイナルダンクーガの両者は、よく見ると合体する箇所がほとんど被っていない(アルティメットはほぼ全身の追加装甲に対しファイナルはバックパックのみ)ので、推測の域は出ないが理論上は両者を同時に装備する所轄全部乗せが可能なのではないかと考えられている。
事実THE合体でこの情報が公開された際、一部の人がこの二つを合体させた形態であるファイナルアルティメットダンクーガ(仮称)の可能性を考えられていた模様。(ただし唯一バックパックが被ってしまうため現状だとアルティメットのパーツが一部余ってしまう)
※1:獣戦機のパイロットには、怒りや闘争心に由来する「獣性」が求められる。そのため、分類が獣戦機だと明言されているダイリューガにも獣性を持つパイロットか、或いは人工的に獣性を宿した(超)AIが必要という事になる筈だが……。
※2:「従来通りのファイナルダンクーガの方が好き」というユーザーへの配慮が感じられる発言。今後のスパロボに参戦するなら、ファイナルとアルティメットを好きに換装できると楽しそうである(製作側は大変だが)。
ゲーム中での扱いとユニット性能
有料DLC「エキスパンションパック」を導入していると加入ミッションが追加されるが、予告編として無料ミッションでも他のDLC機体と共に体験版的使用が可能となっている。
ダンクーガ自体が最上位クラスの攻撃力を持ち、それが特殊技能「野性化」による高いダメージボーナスにより底上げされる。
更に全員が精神コマンドの「熱血」を持ち、「覚醒」や「決意」といった強力なものも揃えているうえに、忍のエースボーナスが「気力が上がると一度だけ覚醒が自動でかかる」と、高火力に加えて再行動が非常にしやすく、最終的にはファイナル・ガオガイガーや真ゲッタードラゴンと並ぶ本作最強クラス機体の一角。特に最強武器「断空真剣」を最大改造した場合の数値は先の2機すら上回り、単機ながら合体攻撃に迫る程。
地上ルートで始めた場合は自由行動が解禁された時点で、宇宙ルートでも序盤で地球に降りられるようになると加入が可能になるという、参入タイミングの圧倒的な速さも強み。「断空真剣」の解禁はしばらく先で、当面は断空砲が最大攻撃力となるが、それでもこの時点で他の機体の追加必殺技クラスの火力を発揮可能。
フルカウンターとEセーブとBセーブを付ければ単騎無双も余裕であり、有料DLCだけあってバランスブレイカー級の強さを堪能できるだろう。
強いて弱点を挙げれば(あくまで演出上であり、ゲーム的に意味はないが)、増加装甲で全身の砲身のいくつかが塞がれ、使用可能な背部の砲門も前面に展開できない仕様なので、いわゆる断空砲フォーメーションが取れず、断空砲を使用するには前に屈んで砲身を敵に向ける必要がある。
また運動性が低下した影響なのか、亮の格闘技術を活かした鉄拳も使用できない(あるいは次回作以降での武装追加に期待だろうか?)。
システム的な意味でなら強過ぎるあまり撃墜数を集中させ過ぎて他のパイロットの成長やエース化が遅れる事もある意味弱点と言える(スパロボで長期間使用可能な強機体なら全般に同じことが言えるが)。
関連タグ
ファイナルダンクーガ:「人を超え、獣を超え、神をも超えた“究極の戦士”」で、こちらも究極のダンクーガである。
アルティメットグラヴィオン:同じくアルティメットな大張正己ロボ。こちらは原作最終回で本編に登場している。
スコープドッグ(スパロボ30仕様):アルティメットダンクーガと同様に、新規デザインでスパロボオリジナルの装備を施されたスコープドッグ。