概要
タツノコプロの佐藤俊彦と加藤博が独立して創業。
2007年に葦プロダクションからプロダクションリード(reed=葦)に社名変更した。
2001年から2005年はバンダイ、2006年から2009年はWiZの傘下企業だったが、現在は独立している。
2019年2月12日に旧社名の葦プロダクションに再変更した。
特徴
タツノコプロとの関係と対抗心
独立元のタツノコプロの作品を下請けする事もある一方、タツノコプロの作品への対抗心を燃やす事でも一部では有名である。
主な対抗例 右:タツノコプロ 左:葦プロ
- タイムボカンシリーズVSラムネ&40+たいむとらぶるトンデケマン
- 闘士ゴーディアンVSマシンロボクロノスの大逆襲
- 機甲創世記モスピーダVS特装機兵ドルバック
- 超時空要塞マクロスVS超獣機神ダンクーガ
- 赤い光弾ジリオンVS超音戦士ボーグマン
- 天空戦記シュラトVSNG騎士ラムネ&40
- 超時空要塞マクロスVSマクロス7
と言った所で、「ダンクーガ」はマクロスへのアンチ作品として、ボーグマンは「ジリオン」の兄弟企画としてそれぞれ製作されたと言われている。
話数短縮や打ち切りが多い
また、話数短縮や、打ち切りが多いのも特徴である。
宇宙戦士バルディオス・スポンサーの経営悪化、視聴率低迷による打ち切り+3話未放送。映画で完結
超獣機神ダンクーガ・玩具サイドの都合(売上不振ではない)、製作スケジュール逼迫による打ち切り。OVAで完結
超音戦士ボーグマン・玩具売上不振、視聴率低迷による短縮
アイドル天使ようこそようこ・玩具売上不振、視聴率低迷、スポンサー企業と脚本家とのトラブル(という言葉では済まないレベルのもの)による短縮
NG騎士ラムネ&40・玩具売上不振による短縮
あしたへフリーキック・日本テレビ側の放送契約ミスによる打ち切り。系列局やNHK-BSで完全放送
H2・キー局のテレビ朝日のジャンル平均化に伴う不採算アニメ枠整理による打ち切り。第4クールで放送予定だった第40話と第41話の2話が未放送の未完
作品
※プロダクションリード名義も含む
『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』1976-1977年 - 日本アニメーション制作協力
『女王陛下のプティアンジェ』1977-1978年 - 日本アニメーション制作協力
『超合体魔術ロボギンガイザー』1977年 - 日本アニメーション制作協力
『くじらのホセフィーナ』1979年 - 国際映画社と共同制作
『ずっこけナイトドンデラマンチャ』1980年 - 国際映画社と共同制作
『宇宙戦士バルディオス』1980-1981年 - 国際映画社と共同制作
『ふた子のモンチッチ』1980年 - 国際映画社と共同制作
『戦国魔神ゴーショーグン』1981年 -初の単独制作作品。
『魔法のプリンセスミンキーモモシリーズ』1982-1983年「空モモ」/1991-1992年「海モモ」
『特装機兵ドルバック』1983-1984年
『超獣機神ダンクーガ』1985年
『生徒諸君!心に緑のネッカチーフを』1986年
『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』1987年
『超音戦士ボーグマン』1988年
『ドクター秩父山』1988年
『鉄拳チンミ』1988年
『アイドル伝説えり子』1989-1990年
『たいむとらぶるトンデケマン!』1989-1990年
『アイドル天使ようこそようこ』1990-1991年
『魔法のエンジェルスイートミント』1990-1991年
『NG騎士ラムネ&40』1990-1991年
『ジャンケンマン』1991-1992年
『花の魔法使いマリーベル』1992-1993年
『あしたへフリーキック』1992-1993年
『マクロス7』1994-1995年
『BLUESEED』1994-1995年 - プロダクションI.Gと共同
『恐竜冒険記ジュラトリッパー』1995年
『H2』1995-1996年
『VS騎士ラムネ&40炎』1996年
『快傑ゾロ』1996-1997年
『万能文化猫娘』1998年
『アキハバラ電脳組』1998年
『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー』1998-1999年
『熱沙の覇王ガンダーラ』1998年
『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』1999年
『魔装機神サイバスター』1999年
『オフサイド』2001-2002年
『ウルトラマニアック』2003年
『獣装機攻ダンクーガノヴァ』2007年
『スプ~トニック da ONE』2011年
『黒ねこルーシー』2012年
『おわんこ』2012年
『温泉幼精ハコネちゃん』2015年
『虹色デイズ』2016年
『異世界はスマートフォンとともに。』2017年。第2期はJ.C.STAFF。
『Cutie_Honey_Universe』2018年
『ノケモノたちの夜』2023年
『合コンに行ったら女がいなかった話』2024年
『結婚するって、本当ですか』2024年
OVA
『バイオレンスジャック』1986年
『アイ・シティ』1986年
『魔境外伝レディウス』1987年)
『レイナ剣狼伝説』1988-1990年
『ガデュリン』1990年
『アイドル防衛隊ハミングバード』1993-1995年
『シークエンス』1992年
『放課後のティンカー・ベル』1992年
『I・R・I・A ZEIRAM THE ANIMATION』1994年
『覚悟のススメ』1996年
『宝魔ハンターライム』1996-1997年
『KIRARA』2000年
アニメ映画
『GREY デジタル・ターゲット』1986年
『ウルトラマンUSA』1989年 - (共同制作:スタジオ・ザイン、製作:円谷プロ・ハンナ・バーベラ)
『愛と剣のキャメロット まんが家マリナ タイムスリップ事件』1990年
制作中止作品リスト
- マッドマシン
1983年にフジテレビほかにて放送するつもりだった。
珍しい非ロボットアニメのメカ物だったが、2話完成した時点で製作中止の上お蔵入りとなる。そのスタッフがそのまま「特装機兵ドルバック」に移動した。
- プロジェクトB4(仮題)
1991年に「NG騎士ラムネ&40」の後継企画(後番組)として制作する予定だったテレビアニメ作品。
しかし「ラムネ」の関連玩具の売上不振によりスポンサーに離れられて企画が頓挫し、マスタープランは上層部によって破棄された。
この結果として「ラムネ」の主要スタッフは葦プロを離れる事となり、企画は彼ら(特に監督とキャラデザとメカ作監と脚本)によって葦プロのゴミ箱から持ち出される事となった。そして彼らは、この作品を作るため、よりにもよって葦プロの源流とアニメイトの支援を受けて新たな製作会社を立てて独立。結果として「プロジェクトB4」の企画はこの会社に移管されてOVA「KO世紀ビースト三獣士」として結実した。(この時に「プロジェクトB4」は原作チームのプロジェクトネームとなった)そして、ここから2文字アルファベットシリーズの展開が本格的にスタートする。
- 超獣機神ダンクーガBURN(仮題)
1997年に製作する予定だった。
「超獣機神ダンクーガBURN」というのは長谷川裕一氏の漫画版の題名であり、アニメ版は別な題名になった可能性もあったので仮題とする。メインスタッフになるはずだった人物が葦プロをやめてしまったため、アニメ版はお蔵入りとなった。
- 魔法のプリンセスミンキーモモ(第3期/陸モモ)
2004年に製作する予定だった。
漫画版題名はみらくる☆ドリームミンキーモモで、リィーフィナーサ出身の陸モモとしてファン間では知られている。
ダンクーガBURNと同様、アニメはお蔵入りとなり、漫画版のみの展開となった。
関連タグ
タツノコプロ:独立元のアニメスタジオ
カナメプロダクション、XEBEC、アクタス、MAHO_FILM:葦プロから独立したアニメスタジオ