概要
作者はあだち充。「週刊少年サンデー」にて1992年32号から1999年50号まで連載された。
単行本はコミックス全34巻、ワイド版全17巻、小学館文庫全20巻。
あだち氏の野球漫画としてはタッチよりも野球部分に重きが置かれている。
テレビアニメやテレビドラマとして映像化されている。詳細は後述。
ストーリー
国見比呂と橘英雄は、大の親友であり、そしてライバルでもある。
2人はチームメイトの野田敦と共に中学野球で地区大会二連覇を果たすが、医師から国見比呂は肘、野田敦は腰にそれぞれ爆弾を持っていると診断され、野球を断念。橘英雄が野球の名門である明和一高に進んだのに対し、国見比呂と野田敦は野球部の無い千川高校に進んだ。しかし、診断を行った医師が無免許で、自分たち受けたのも「ウソの診断」であったことを知った比呂と敦は、再び甲子園出場を目指して活動を始める。
登場人物
千川高校
明和第一高校
栄京学園高校
石神商業高校
豪南実業高校
伊羽商業高校
宇田島東高校
その他
国見信子(ドラマ版:石野真子):ドラマ版では中の人の持ち歌を熱唱したりしている。
小宮慶子(ドラマ版:田丸麻紀):ドラマ版オリジナルキャラ。富士夫の同僚教師。富士夫に一目惚れするあまり野球部の顧問になった上、彼の子供を妊娠して結婚した。
映像化について
テレビアニメ
1995年6月1日から1996年3月21日まで、朝日放送ホストテレビ朝日系列(22→23)局で木曜日19:00-19:30枠で放送された。
前番組は『クッキングパパ』。同期作(後枠放送作)は『魔法陣グルグル(第1作)』(1995年9月まで)と『怪盗セイント・テール』(1995年10月から)。
また、多少時期はずれるものの、チューリップテレビとテレビ高知(いずれもTBS系列局)でも、本放送終了後には宮崎放送(これまたTBS系列局)でも、それぞれ放送されている。
全39+2話。なお、+2話となっているのは、作ったのはよかったが枠ごと打ち切りとなり、それに伴いお蔵入りしたエピソードが2話分存在するため。ただし再放送が行われる場合はこの+2話分も放送される。
余談だが、津田健次郎は今作で声優デビューをしている。
なお枠ごと打ち切りになってしまったのはキー局の経営混乱とそれに伴う経営方針の転換(報道部門の強化とコンテンツジャンルの平衡化。いわゆるテレ朝史に名高い「90年代黄金アニメ枠ジェノサイド」)に巻き込まれてしまったためで作品にとっては「とんだとばっちり」と言いうるもの。作品そのものの評価自体は打ち切り判断に対しては全く関係ない。むしろそれなりに好ましいものであったとされている。
枠ごとの打ち切りのため後番組は視聴者参加のビデオ投稿バラエティ番組『必撮ビデオ!! あんたが主役』(月曜19:30枠から枠移動)となり、その後は『怪盗セイント・テール』の終了(予定完走)に伴って枠統合が行われ1時間番組のアクションクイズバラエティ『超次元タイムボンバー』となった。
主題歌
オープニングテーマ
「虹のグランドスラム」(1~23話)
歌 - 久保田利伸 / 作詞・作曲 - 久保田利伸 / 編曲 - 久保田利伸、柿崎洋一郎
「BACK TO THE GROUND」(24~41話)
歌 - 鵜島仁文 / 作詞・作曲 - 鵜島仁文 / 編曲 - 鵜島仁文、岸利至
エンディングテーマ
「「二人」に帰ろう」(1~23話)
「絶対会えてよかった」(24~41話)
歌 - 吉村麻希 / 作詞 - 西脇唯 / 作曲 - 南利一 / 編曲 - 岩崎文紀
テレビドラマ
「H2〜君といた日々」のタイトルで2005年1月13日から3月24日まで、TBS系列局にて放送された。その結果、チューリップテレビ、テレビ高知、宮崎放送では、アニメ版とドラマ版両方とも放送されたことになる。
月形(伊羽商業)や広田(栄京学園)の利き腕といった一部の登場人物の設定変更が行われた上、原作には出て来ないオリジナルキャラクターも登場している。
関連タグ
花より男子:こちらも1996年に朝日放送ホスト・テレビ朝日系列局(他)にてテレビアニメが、2005年にTBS系列局(他)にてテレビドラマが、それぞれ放送された。この作品もまたテレビアニメ版・テレビドラマ版どちらも放送したテレビ局が存在する。