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意味編集

  1. 触れること、その感触
  2. 絵の筆使い。画風
  3. 漫画の題名。本項で扱う。

漫画「タッチ」編集

作者はあだち充。「週刊少年サンデー」に1981年から1986年まで連載された。

単行本はサンデーコミックス版が全26巻、ワイド版全11巻、文庫版全14巻、完全版全12巻。

テレビアニメは、1985年3月24日から1987年3月22日までフジテレビ系列にて全101話が放映された。


TVアニメや劇場版アニメに留まらず、実写版テレビドラマや映画も製作されたあだち充の最大のヒット作である。


ちなみに「タッチ」とはバトンタッチを意味する(同時に「達也=タッちゃん」が主人公であることを示す)タイトル。作中、不慮の事故で死す弟から兄がその夢と生のバトンを渡されていった事を意味している。


『タッチ』はスポ根か?編集

まず、本作をスポ根と見なすのは、本作の影響によりスポーツ漫画自体が大きく変容した後年からの視点であることに注意が必要である


80年代連載当時にはラブコメ扱いされていた本作だが、内容は恋愛要素より野球要素の方が濃い。泥臭い努力描写も意外と多く、後年には「主人公の努力と成長」を描いたスポ根漫画のひとつとして見られる事が増えた。それでいて、特定のスポーツに左右されない普遍的なテーマ性をふんだんに盛り込んだことが野球に興味がない層にも受け入れられ、大ヒットの要因となった。


しかし、夏目房之介ほか、幾人かの漫画評論家は、本作に対して「スポ根を終わらせた(否定した)漫画のひとつ」という評価を与えている。

その理由としての要素はいくつかあるが、おおまかなものには「努力型の弟が果たせなかった夢を叶えたのは天才型の兄(天賦の才に勝る努力が存在しえないことを提示)」「ライバルとの定型的な因縁や勝負の否定(因縁の勝負にこだわる新田に達也が拒否を告げる)」「本来のスポ根では『愛のムチ』として正当化される過激な特訓が、監督代行による私怨による暴行として表現される(いわゆる「過激な特訓」と「愛のムチ」を繋げる事の否定)」「監督代行が被った過去のいじめ被害とトラウマ(スポーツが人間性を作るというスポ根の基本原理を幻想と叩きつけ、逆にそのシステムが陥る負の側面を正面から描写している)」「根性論による特訓とは異なるデータ野球(ID野球)の側面(決勝戦における勝敗の最初のカギとなったのが該当試合のベンチには入る事の無かった運動音痴の一年生部員によるデータ分析による監督代行の采配)」「最終回において主人公たちの将来が完全に確定されず開かれている(最後に達也は甲子園への出場と優勝に至るまでの過酷な無茶がたたってドクターストップがかかり将来の選択肢に大学進学を選んでいる)」などが挙げられる。


なお、アニメ版においては、それらに関してのいくつかは改変されていたり無描写だったりするので、その限りではない。のちに描写される「達也が野球を続ける」続編のほとんどは基本的にはアニメ版の続編である。(アニメ版では達也のドクターストップまでは描かれなかった)

また、月9の初代プロデューサーが同一人物と言う事もあるが、アニメ版の技法が後の月9の元になったと言う意見もある。


タッチが他作品に与えた影響編集

  • 和也の事故死→「シュート!」の久保嘉晴のゴール トゥ ゴール後の大往生にも影響を与え、和也久保も舞台裏で落命も共通している。
  • 和也の死後、達也が後を継ぐ→
    • 1.「シュート!」の神谷篤司田仲俊彦達掛高サッカー部が久保の死後、結束、奮起する展開にもフィードバック、掛高サッカー部は同年冬に藤田東高校を破り、全国大会出場を果たす。
    • 2.日本テレビ系水10ドラマで1992年冬に放送された「ポールポジション・愛しき人へ」でF1ドライバーだった羽仁敬一が第1話で事故死、トラックの運転手だった双子の弟・羽仁竜二がレーサーに転向。最終的には双子の兄が果たせなかった世界一を達成する。
  • 柏葉英二郎シュート!の横賀高校監督に容姿が流用され、ラフプレー容認と本家よりヒール性が増し、田仲俊彦ハットトリックを阻止する見せ場もあった。
  • 達也の急激な成長と過酷な無茶で選手生命を断たれる→「スラムダンク」に於ける桜木花道の即席養成で身体を壊すであるが、達也は約2年に対し桜木は4ヶ月、達也は原作では選手生命を断たれたのに対し、桜木は即席養成の反動で身体を壊すも再起を目指す点は異なる。

ストーリー編集

上杉和也上杉達也一卵性双生児。スポーツも勉強も真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している幼馴染であった。


3人は同じ微妙なトライアングルのまま高校へ進む。「甲子園に連れて行って」と言う南の夢を叶えるため、野球部のエースとして活躍する上杉和也は、地区予選決勝に向かう途中で交通事故死してしまう。


登場人物編集

明青学園編集

上杉達也(CV:三ツ矢雄二

上杉和也(CV:難波圭一

浅倉南(CV:日高のり子

松平孝太郎(CV:林家こぶ平

柏葉英二郎(CV:田中秀幸

新田由加(CV:冨永み~な

佐々木(CV:難波克弘

西尾茂則(CV:北村弘一

黒木武(CV:塩沢兼人

西尾佐知子(CV:鶴ひろみ

広瀬幸男

久保田高志

長尾光記

中嶋信吾(CV:関俊彦

丸山一夫

工藤槇民

池田孝行

片桐(CV:佐藤正治

藤本(CV:関俊彦

須見工業高校編集

新田明男(CV:井上和彦

勢南高校編集

西村勇(CV:中尾隆聖

鈴子(CV:小宮和枝

佐田商高編集

吉田剛(CV:塩屋翼堀川亮

西条高校編集

寺島

寺島友子

その他編集

原田正平(CV:銀河万丈

パンチ(CV:千葉繁

上杉信吾(CV:千葉繁

上杉晴子(CV:小宮和枝

浅倉俊夫(CV:増岡弘

浅倉しのぶ

柏葉英一郎(CV:内海賢二

柏葉令子(CV:高島雅羅

柏葉美穂(CV:渡辺菜生子

清水文子(CV:千原江理子

友里子(CV:浅倉亜季

篠塚かおり(CV:冨永み~な

山倉夏子(CV:岡本麻弥

坂田(CV:稲葉実

ボクシング部員(CV:玄田哲章

校長(CV:玄田哲章


主題歌編集

オープニングテーマ編集

「タッチ」(第1話 - 27話) 歌 - 岩崎良美

「愛がひとりぼっち」(第28話 - 56話) 歌 - 岩崎良美

「チェッ!チェッ!チェッ!」(第57話 - 79話) 歌 - 岩崎良美

「ひとりぼっちのデュエット」(第80話 - 93話) 歌 - 夢工場

「情熱物語」(第94話 - 101話) 歌 - 岩崎良美

エンディングテーマ編集

「君がいなければ」(第1話 - 27話) 歌 - 岩崎良美

「青春」(第28話 - 62話) 歌 - 岩崎良美

「約束」(第63話 - 79話) 歌 - 岩崎良美

「君をとばした午後」(第80話 - 101話) 歌 - 夢工場


実写映画編集

2005年に東宝系で公開。主演は長澤まさみ。達也と和也の役を双子の斉藤祥太慶太兄弟が演じている。監督は、犬童一心


関連タグ編集

少年サンデー あだち充 Touch

シュート! スラムダンク・タッチの影響を受けた後継作的なスポーツ漫画

月9・伝統と実績を誇る、曾てのテレビドラマの名枠。同じプロデューサーが初代担当者だった為、本作の影響を受けているのではとの意見もある。


Raphael:主題歌「タッチ」をカヴァー。


外部リンク編集

TVアニメ公式サイト

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