概要
CV:中尾隆聖
カーブを決め球とする変化球投手。高校生にしては少し自意識過剰な幼い気質が残っており、それでも実際に成果を上げているがゆえ、気が短く頭に血が上りやすい性格をしているものの「ピッチングは駆け引き」「(打者を翻弄させ冷静な判断を奪うために)球種を混ぜて組み立てろ」を口癖・信条とする頭脳派の投手でもある。
基本的にストレートを多用しスピードとパワーによる真っ向勝負の球威で打者を捩じ伏せる上杉達也とは、投手としての信条は正反対で相容れぬも、お互いの実力は認め合ったライバルでもある。2年生の春季大会でノーヒットノーランを達成するなど投手としての実力は本物。
新体操の選手として有名になった浅倉南に一目惚れし、事あるごとに南にちょっかいを出したりアプローチをかけていたものの、南は恋愛対象として全く相手にしていなかった。
マネージャーである鈴子は幼馴染であり、南と比べるとあまりかわいくはない鈴子をブスと呼ぶなど扱いがひどかったが、3年夏の地区予選で敗退したことをきっかけに彼女の想いを受け入れたようで、地区予選決勝の観戦に訪れた際、彼女をブスと嘲笑した連中をボコボコにしている。
小学校の頃から変化球を投げ続けてきたために利き腕である右肘を痛めており、作中では投球中に右肘を気にするシーンが散見された。3年夏の地区予選は順調に勝ち上がるが、この頃には既に狙ったところへ投げられないほど状態が悪化しており、準々決勝で三光学院に1点差で敗れ、達也たち明青学園との再戦はならなかった。
TVスペシャル『Miss Lonely Yesterday』ではプロ野球選手となっている。
プロ入りしてすぐに肘の手術を受け、1年目から一軍で活躍して新人王を獲得したが、2年目のシーズン途中で再び肘を故障してしまい、最後は二軍戦で滅多打ちを食らって引退を余儀なくされるという悲しい結末を迎えた。
『タッチ』から30年後が舞台の『MIX』では母校である勢南高校の監督となっており、中高現役時代に培った頭脳派選手としての経験を活かしてチームを春の選抜に導くなど監督としても優れた手腕を発揮している。
顔も性格もそっくりな息子・拓味も投手として活躍しており、作中では「息子以上のピッチャーなんて有り得ない」と豪語するほどの親バカぶりを見せている。