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ノーヒットノーラン

のーひっとのーらん

野球において、相手チームに安打と得点を許さず勝利する事、主に日本で使われる和製英語。ここではアメリカでのノーヒッターについても記載する
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概要

日本におけるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)

野球試合において、9回(延長なら勝敗を決する時点)まで相手チームに安打と得点を許さず勝利する事。
このうち、四球死球エラーになどによるいかなる出塁も許さなかった場合は「完全試合」と呼ばれる。またノーヒットノーランの達成人数は完全試合達成者を含んでいる。

ノーヒットのヒットは安打で、ノーランのランは得点である(間違えられることが多いがホームランでも盗塁でもなく、得点の英訳である「Run」から)。

NPB(日本プロ野球)などでは先発投手が試合終了まで一人で投げ切る事を記録成立の条件としており(完全試合も同様)、抑え投手などと交替した場合は参考記録となる。また9回まで投げ切ったものの、味方も得点出来ずに延長に突入した場合は必ず延長で勝つまで投げ切ることが条件で、引き分けとなった場合は達成とならない。また、無安打無出塁をキープしていても、雨天などのコールドゲーム(=9回まで続かない)による勝利の場合も同様で、高校野球の地方大会などでの点差によるコールドゲームも同じ扱いである。

2018年より申告敬遠が導入されたことにより、ルール上は0球(27人連続申告敬遠→すべてけん制アウト。申告敬遠は投球数0扱い)でノーヒットノーランを達成することができるようになった(これ以前は死球→けん制アウトの27球が最少)。

(継投、延長含む)NPBシーズン公式戦で試合終了まで無安打で抑えながら、相手に得点を許した試合は4回、このうち1939年の南海対阪急戦は1対2で無安打の阪急が勝利しており、日本プロ野球史上唯一の「相手を無安打に抑えて敗戦」(南海側から見て、なお阪急側から見れば「史上唯一の無安打で勝利」となっている)。

(継投、延長含む)公式戦以外では、オープン戦ではこれまで3度、オールスターゲームでは1971年の第1戦で、セが先発の江夏豊のあまりに有名な9連続三振で完璧に抑えた後を、渡辺秀武、高橋一三、水谷寿伸、小谷正勝の継投で達成。ポストシーズンではクライマックスシリーズでは2018年のセリーグ第1ステージのヤクルト対巨人の第2戦において菅野智之が達成している。日本シリーズでは未達成だが、2007年の日本ハム対中日の第5戦において、中日の山井大介岩瀬仁紀の継投による完全試合がある。

既存の12球団では東北楽天ゴールデンイーグルスのみ達成者が存在しない。また達成回数が一番多い球団は読売ジャイアンツで、逆に被達成回数では中日ドラゴンズが一番多い。もっともノーヒットノーラン達成から遠ざかっているのは、1970年に達成した横浜DeNAベイスターズ(達成当時は大洋ホエールズ)。消滅球団では近鉄が7回、大和軍が2回、大映、松竹がそれぞれ1回達成している。

アメリカなどでのノーヒッター(無安打試合)

日本でのノーヒットノーランは和製英語であり、アメリカでの呼び方は「ノーヒッター」(no-hitter)または「ノーノー」(no-no)だが日本でもどちらもたまに使われている。

概ね日本の場合と同様だが、日本では認められない相手の得点を許した場合での無安打試合もノーヒッターとなる(ノーノー達成試合での最多失点は2、無安打での敗戦は2度)。また、無安打で抑えての敗戦や、継投による記録達成を認めている(完全試合も同様、ただし実例は無い)。

サイクル安打アレックス・オチョアが日米双方で達成しているが、日米でノーヒットノーランとノーヒッター(いずれも完全試合を含む)を達成した投手は存在しない。
現役日本人メジャーリーガーでは前田健太が日本で達成、NPB現役では岩隈久志がアメリカで達成している。
サンディエゴ・パドレスは球団発足より半世紀近く経つが、未だにノーヒッター達成者は出ておらず、MLBで唯一ノーヒッター未経験球団となっている(逆に、パドレスがノーヒッターを喰らって負けたことは10回ある)。

主な記録達成者

完全試合達成者については割愛。

日本プロ野球

投手名達成日所属対戦相手備考
沢村栄治1936年9月25日巨人大阪日本プロ野球史上最初の達成者通算3度の達成は最多タイ。(内2度は2年連続。記載した記録は初回のもの)
石丸進一1943年10月12日名古屋軍大和軍戦前最後となる達成者。しかし戦時中で紙面が激減していた為スコアと投手名が記載されただけの扱い。
呉昌征1946年6月16日阪神セネタース首位打者や盗塁王のタイトル歴を持つなど本業は打者ながら、戦後すぐの選手不足の状況下で登板し、達成。この年だけで14勝を挙げ(通算では15勝で終わるが)、投打両方で活躍した二刀流選手では最も代表的な選手の一人に挙げられる。
金田正一1951年9月5日国鉄阪神最年少(18歳35日)且つ昭和生まれの選手初の達成。
外木場義郎1965年10月2日広島阪神プロ初勝利で達成(新人選手が初勝利での達成は史上初)。これを含め引退までに完全試合1つを含む3度達成した(3度の達成者は前述の沢村と外木場の二人のみ)。
堀内恒夫1967年10月10日巨人広島この試合、堀内は投手としては史上初の3打席連続本塁打を達成した上でのノーノー達成で、チームは6イニング連続本塁打の日本記録も達成という堀内ワンマンショー。本人は連続本塁打は意識していたが、ノーノーをしていたことは気が付いておらず、本塁打が途切れた後に知らされている。
江夏豊1973年8月30日阪神中日延長11回、「自らのサヨナラ本塁打」による勝利で達成。他にも「2回から延長13回まで1試合分を完全試合」という珍?記録も持つ。また前述のようにオールスターで9連続三振を達成した試合では、セ・リーグが継投で無安打無得点試合を達成している。
近藤真一1987年8月9日中日巨人プロ初登板での達成は史上唯一
山部太1994年4月26日ヤクルト西武2軍での試合。相手の竹下潤も無安打1失点(失策→犠打)で、この試合はNPB公式戦史上唯一の両軍無安打試合
ナルシソ・エルビラ2000年6月20日近鉄西武セ・パ両リーグ通じて20世紀最後のノーノー達成
リック・ガトームソン2006年5月25日ヤクルト楽天セ・パ交流戦初のノーノー達成。
山本昌2006年9月16日中日阪神日本プロ野球史上最年長及び、左腕投手の世界最年長記録(41歳1ヶ月)。
杉内俊哉2012年5月30日巨人楽天完全試合まであと1人のところで、田中将大の代打・中島俊哉へ2ストライクからの1四球による準完全試合。初の高校野球全国大会とプロ野球の双方での達成。
西勇輝2012年10月8日オリックスソフトバンク平成生まれ初のノーノーと準完全試合達成。
山井大介2013年6月28日中日DeNA2007年11月1日の日本シリーズ第5戦日本ハム戦にて、岩瀬仁紀との継投で完全試合を達成するも、正式な記録とされず幻扱いに。その後も一度、9回に初安打を打たれ逃した事もあったが(2010年、相手は巨人)、2013年6月28日に3度目の正直で達成
菅野智之2018年10月14日巨人ヤクルトクライマックスシリーズ第1ステージ第2戦、7回1死まで一人の走者を許さぬ投球で、1四球のみの準完全試合を達成。自身はシーズン公式戦を含めて初達成。CS史上初で、シ-ズン公式戦以外のポストシーズンにおいても史上初。
千賀滉大2019年9月6日ソフトバンクロッテ育成出身、令和に入ってからでは初のノーノー達成。ホークスとしても前身を含めても別所昭以来76年ぶり2人目の快挙。
大野雄大2019年9月14日中日阪神千賀のノーノー達成から8日後に達成したケース、1か月の2例目は1985年6月以来34年3か月ぶり。
小川泰弘2020年8月15日ヤクルトDeNA33年ぶりの2桁奪三振で達成

高校野球

投手名達成日所属対戦相手備考
嶋清一1939年8月19・20日海草中島田商下関商第25回全国中等学校優勝野球大会(現在の高校野球)の準決勝と決勝で2試合連続達成。同大会において5試合連続完封で、高校野球史上最高投手の呼び名もある。太平洋戦争に召集され戦死したためプロでの登板は無い
松坂大輔1998年8月22日横浜京都成章プロでは未達成だが、高校3年夏の第80回大会決勝で達成。決勝での達成は前述の嶋以来となる史上2人目


メジャーリーグ

ノーラン・ライアン奪三振世界最多記録保持者にして、ノーヒットノーランも史上最多の7回達成(与四死球も世界最多記録保持なので、完全試合とは縁はなかった)。その名前から日本のMLBファンの間で「ノーヒットノーランのノーランは彼に由来する」というジョークが出たほど。レンジャーズ社長⇒CEOを経て、2014年よりアストロズエグゼクティブ・アドバイザー。

野茂英雄近鉄時代は未達成だが、メジャーではドジャースレッドソックスで1度ずつ達成しており、ナ・ア両リーグでの達成は史上4人目、世紀またぎで達成したのは19-20世紀のサイ・ヤング以来2人目。
メジャー随一のヒッターズパーク(打者有利球場)として知られる「クアーズ・フィールド」でノーノーを達成した唯一の投手でもある。

岩隈久志 … 近鉄、楽天時代は未達成だが、メジャーでは2015年8月12日オリオールズ戦にて、3四球7奪三振でノーヒットノーランを達成。

ベーブ・ルース 1917年にはMLB初の継投によるノーヒッター達成の先発投手になった・・・が、実際は最初の打者に対する判定にクレームをつけて退場処分、その後継投したアーニー・ショアが残り27アウトを取ったというものだった(名誉のために言えば、ベーブは打者として超有名だが、投手としても通算97勝をした史上最高の二刀流選手である)。

その他、「完全試合」も参照。

関連タグ

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