ヒューストン・アストロズ
ひゅーすとんあすとろず
MLBのアメリカンリーグ西地区に所属するチーム。本拠地はテキサス州ヒューストンにあるミニッツメイド・パーク。
1962年、ヒューストン・コルト45sとして創設。このチーム名はコルト・ファイヤーアームズ(現:コルツ・マニュファクチャリング)社の拳銃『コルト・シングル・アクション・アーミー』の通称の1つに由来する。
創設直後のチームはなかなか浮上できず、下位に低迷を続けた。
1964年4月23日には現在もMLB史上唯一となる、先発投手がノーヒットワンランで完投しながら敗戦と云う珍記録を残している。
1965年、世界初のドーム型球場アストロドームに本拠地を移したことを契機にアストロズに改名した。
2005年にナショナルリーグ時代唯一となるワールドシリーズ進出を果たしたが、ホワイトソックスにスウィープされ『ブラックソックスの呪い』を解く御膳立をするに留まり、総合準優勝となった。
2013年にナショナルリーグ中地区からアメリカンリーグ西地区となった。
この頃のアストロズは低迷期にあり、3年連続100敗以上を喫していたが、3年連続で持っていたドラフト全体1位指名権から主力になったのは2012年のカルロス・コレア(現:ミネソタ・ツインズ)だけ。2013年のマーク・アペルはアストロズでメジャーデビューは叶わず(2022年にフィラデルフィア・フィリーズでデビュー)、2014年のブレイディ・エイケンはMLB史上3人目となる『ドラフト全体1位指名を受けながら契約不成立』の(かつ、こちらもMLB史上3人目のドラフト全体1位指名を受けた経験がありながらメジャーデビュー出来なかった)選手となっている。
2017年のワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャースを4勝3敗で下し初優勝。
MLB30球団で唯一、ナショナルリーグ、アメリカンリーグの両方からワールドシリーズに出場した経験があるが、上記の通りナショナルリーグ時代の制覇経験は無いので『両方のリーグからワールドシリーズを制覇』は出来ない。
COVID-19の感染拡大を懸念して年間60試合に短縮された2020年シーズンは、アメリカンリーグ史上初となるレギュラーシーズンを負け越したくせにポストシーズン進出を決めたチームとなったが、時間差でブルワーズに先を越されたためMLB初の座は逃した。またレイズにリーグチャンピオンシップシリーズで敗れたため『レギュラーシーズンを負け越しながらワールドシリーズへ進出』も叶わず、総合4位(当シリーズ敗退同士のチームの勝率より換算)で終えた。
2019年のワールドシリーズと2023年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズでは、敵地で3勝しながら本拠地での4試合を全て落として3勝4敗で敗退している。この負け方は北米4大プロスポーツリーグの中で唯一アストロズだけが喫しているものである(しかも2回)。
2023年シーズン終了時点で、アストロズはMLB30チームで唯一、リーグ最多本塁打のタイトルを獲得した選手がいないチームである(参照、但しリンク先では2022年時点までのデータ)。
ラフプレーや相手選手への挑発等の荒っぽいプレイイングが多いことや、球団側もSNS上で相手選手を煽る等の投稿をすること(とはいえ、別段アストロズだけしかやっていないわけではなく、大なり小なり他の球団もやっているが)、さらに2017年と2018年の一部でサイン盗みをしていたことが発覚し、関係者やファンからの大きな反発を招いたこと等もあり、MLBでは金満球団であるヤンキースやドジャースとはまた違ったベクトルでヒール球団扱いされやすいチームだったりする。
永久欠番
- 5 ジェフ・バグウェル
- 7 クレイグ・ビジオ
- 24 ジミー・ウィン
- 25 ホゼ・クルーズSr.
- 32 ジム・アンブリット
- 33 マイク・スコット
- 34 ノーラン・ライアン
- 40 ドン・ウィルソン
- 42 ジャッキー・ロビンソン(MLB全球団共通の永久欠番)
- 49 ラリー・ダーカー