概要
設立は1901年。マサチューセッツ州ボストン市のフェンウェイ・パークを本拠地とする、アメリカン・リーグ屈指の名門チーム。
ニューヨーク・ヤンキースとは、日本で言えば巨人と阪神のような関係。近年はよく日本人選手も移籍しており、日本の野球ファンからも馴染み深いメジャー球団となっていると言えよう。
ヤンキースとの因縁は、1920年に経営難に陥っていたレッドソックスがベーブ・ルースをヤンキースにトレードで放出したことの由来する。ベーブの移籍後ヤンキースがこれまでの弱小球団から強豪に上り詰めたのに対し、レッドソックスが1925年から6年連続最下位を記録するなど低迷を続けたことから、彼の愛称の「バンビーノ」からバンビーノの呪いと名付けられた。この呪いは2004年にレッドソックスがワールドシリーズ制覇するまでの、実に86年にわたって及んだ。
その呪いのハイライトとされるのが、1986年10月25日、ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズ第6戦の延長10回裏に起きたビル・バックナーのトンネル(エラー)によるサヨナラ負けであろう。直前に2点を勝ち越し、68年ぶりの制覇までアウト1つまで迫りながら、今なお呪いのネタにされる痛恨のエラーにより制覇までさらに18年も遠ざかることになったのである。
呪いが解けたとされる2004年には、MLB史上初(今のところ唯一)となる3連敗から4連勝でヤンキース相手のリーグチャンピオンシップシリーズに勝ち、ワールドシリーズへ進出、その勢いでセントルイス・カージナルスに4タテを喰らわせての制覇だった。
なお、翌2005年にはヤンキースファンが"2004+86=2090"(次の優勝は2090年以後だ)と書かれたプラカードを持って皮肉った。ただしそんなことはなかった(2007年・2013年・2018年にもワールドシリーズを制覇)。
ワールドシリーズ出場回数・制覇回数ともにライバルとされるヤンキースの約3分の1程度ながら、21世紀に限って言えば進出した4度のシリーズを全て制覇しているレッドソックスのほうがヤンキース(3度進出して1度制覇)を上回っている。
主な球団在籍者
永久欠番
- 1 ボビー・ドーア
- 4 ジョー・クローニン
- 6 ジョニー・ペスキー
- 8 カール・ヤストレムスキー
- 9 テッド・ウィリアムズ
- 14 ジム・ライス
- 26 ウェイド・ボッグス
- 27 カールトン・フィスク
- 34 デビッド・オルティーズ
- 42 ジャッキー・ロビンソン(MLB全球団共通の永久欠番)
- 45 ペドロ・マルティネス
※レッドソックスは永久欠番に関して『球団に10年以上在籍』という条件を設けている。かつては「レッドソックス一筋でキャリアを全う」および「アメリカ野球殿堂入り」という条件も存在したが、何れも廃止されている。
日本人選手
正田樹※メジャー昇格出来ず
関連タグ
マサチューセッツ州に本拠地を置くチーム
エレン・ベーカー - 英語教科書NEW HORIZONの登場人物。ボストン出身で、レッドソックスファンという設定。