タツノコプロによるロボットアニメ。原案担当者は同社企画室の柳川茂。メイン脚本は山本優。
概要
大まかにいうと主人公・ダイゴ大滝がゴーディアンを操り、マドクター軍団と戦うというストーリーだが、この世界の謎を探り、少しずつ解いていくといった謎解きの要素も併せ持っている。ゴーディアンという名称が困難な難題でも意外な方法で解き明かすことのできる伝説『ゴルディアスの結び目』が元となっていることからそういった謎解き要素を織り込んでいく方向性が決まっていったという。主人公のダイゴが困難な問題を次々と解決する「快男児」である設定もそのことに影響しているといえよう。
プロテッサー・デリンガー・ガービンの分身合体からなる主役ロボ・ゴーディアンのギミックが話題となり、それを再現したポピー(現:バンダイ玩具一部)の超合金「分身合体ゴーディアン」が大ヒット。それにより日曜朝放映の低視聴率にもかかわらず、当初4クールの予定だった本番組は6クール(73話)まで続いたのであった。
当初は日曜朝10時からという見づらい時間帯(奇しくもキラッとプリ☆チャンと同じ時間帯(2020年現在)だが、放送当時はこの時間帯ではほとんどアニメが放送されていなかった)であったが、27話以降は8時からに繰り上げ、若干見やすくなっている。
それでも視聴率的にもったいないと思われたのか、後番組ゴールドライタンは6話から木曜18時に変更された。
玩具の売上が好評なので放送終了直後に『分身合体闘士ゴーディアン』のタイトルでポピーがスポンサーとなって再放送も行われた。
なお、本作放送当時の東京12チャンネルには系列局がなかったため番組販売という形で地方のテレビ局に放送してもらっていたが、現在テレビ東京系列局が存在する地域の内、放送を請け負うテレビ局がなかった岡山県(および香川県)以外の4地域では、フジテレビ系列局で放送してもらっていた。しかもこれらの地域でも(放送時間こそ異なるが)日曜日の朝に放送されていたと言うから恐れ入る。
ゴーディアンのギミックは『マシンロボ クロノスの大逆襲』のバイカンフーにも流用されているほか、小型ロボ収納システムを持つ玩具を多く生み出すきっかけをつくった。
アニメ制作はタツノコプロが創業者吉田竜夫死後の混乱でスタッフの独立が相次いだこともあってグリーン・ボックス(ここもタツノコプロOBが設立)が制作協力したが、原画動画を韓国のアニメ会社に外注することが多くまだ韓国のアニメ業界が未成熟なため作画は悪く、塗りミスや作画ミスも多かった(韓国が当時クーデターなどで政情不安だったこともあるが)。ただし内容は謎解きの流れや演出などの出来が良く、伏線もほぼ解決していることから今の目から見てもクオリティの高い物語となっている。
ストーリー
地球の近くを彗星ソコネスと衛星ウカペが通過し、ビッグカタストロフと呼ばれる大災害が発生。
地球の引力に引っかかったウカペは地球の衛星となってしまい、天災が頻発するようになる。
そのすきにドクマ大帝統率いる秘密結社マドクターが世界各地を襲撃するようになった。
彼らの狙いは太陽のすかしを探すこと。
巨大都市・ヴィクトールタウンを守る防衛部隊・メカコン隊員のダイゴ大滝は3体のロボットからなる合体ロボット・ゴーディアンでマドクターと戦う。
だが戦いが進むにつれ、ヴィクトールタウンはマドクターに奪われてしまう。
メカコン隊と市民はゴーディアンの秘密基地・サントーレ砦に避難し、戦いを続ける。
太陽のすかしとはなにか?
マドクターの正体は?
イクストローム星人とは?
戦いは宇宙へと舞台を広げていく。
キャラクター
ダイゴ大滝 CV:安原義人
主人公。2枚目半のどこか抜けたところがある。
クリント
黒豹ロボット。ダイゴの幼少期からの親友。だいたいダイゴのピンチになると飛んでくる。
ビーチィ CV:井上瑤
メインヒロイン。メカコン隊員。分かりやすいツンデレヒロイン。
ダルフ CV:鈴木清信
メカコン隊員でダイゴの友人。一見もっさりしたデブだが実はやり手。
バリーホーク CV:納谷六朗
ダイゴの所属する18連隊隊長。頼れる兄貴だがサユリには弱い。
サユリ CV:高島雅羅
ダイゴの姉。サントーレ砦でダイゴをサポートする。
ドクマ大帝統 CV:村松康雄
マドクターの首領で正体はかつてイクストローム星人と戦ったドクマ星人指導者の集合体。冷酷非情。
メカ
ゴーディアン:詳細はゴーディアンを参照
アーノー号(アノー号):イクストローム星人の宇宙船。メカコン隊が搭乗し地球を救う鍵を探す旅に出る。
マドピューター:マドクターの攻撃ロボット
闘獣士 マドックス:マドピューターの強化版ロボット。対ゴーディアンのため製作された
毒魔殿:マドクターの総本部でドクマ星人の先祖が使用していた宇宙船でもある。
関連タグ
ゴールドライタン:後番組