概要
ゴーディアンとは、アニメ作品「闘士ゴーディアン」の主役ロボットであり、合体システムの総称でもある。
プロテッサー、デリンガー、ガービンの三体のロボットで構成される本システムは状況に応じて使用するロボットを変えて戦う戦法を取ることを可能とした。当初、分離後のロボットは待機状態になってしまい、その欠点を打破した敵の攻撃を受けることも多かった。
2クールあたりからデリンガーとガービンの遠隔操縦が可能となり三体を同時に操れるようになった。それに伴い、合体攻撃や大技を使用することが多くなっている。
アニメ作中では、前半が大河原邦男がデザインし(直し)た(後述)ものだったが、後半になり、玩具会社のポピー側から提示されたものにアニメ用のクリンナップを掛けたものとなる。
合体システム
上記の通りゴーディアンは3体構成となっており、着重ねるような合体方式を取る。
順番としては、
このマトリョーシカのような斬新な合体を玩具は完全再現しており、大ヒットした。
デザイナー
元来の原型の作者はポピー(現・バンダイ)の村上克司。アニメ前半では、これを作品メカデザイナの大河原邦男に拠って、アニメ用に線を減らしたものが用いられていたが、後半デザイン協力として河森正治が加わった際に、ポピーからデザイン変更を要求され、河森が村上デザインを基準に再度デザインし直して、そちらが本編に用いられた。その為に、前期大河原版と、後期河森版とのデザインに差違が生ずる事となる。前期大河原版の特徴は、以下の通り。
- ガービンの頭部が頭頂に向けて長目で、テーパが明らかである。
- 三体の口の装甲が山形に造型されている。
- 三機とも胴体の装飾部が簡略化されている。
- プロポーションが大河原版の方の頭身が大きくスマートに描かれている。
これ等の特徴は、前期OPを視れば明らかに見て取れる。尚、こちら前期版は、それ迄立体化に恵まれなかったが、今は亡きシーエムズコーポレーションの『BRAVE合金』で立体化(後期版も流通限定で立体化)したのち、2015年、マルサンのダイカモデルにて再販されている。
2021年3月に発売された『超合金魂』でもガービンのみ前期版が再現されているが、差し替えの関係上頭部のみの再現に留まっている。